2019年度お盆輸送期間中の「スーパーおおぞら」~最大は8両編成でした!
繁忙期輸送 - 2019年09月12日 (木)
お盆輸送期間中の「スーパーおおぞら」についてです。
かつての10両編成や9両編成は見られなくなってしまいましたが、引き続き、北海道の特急列車の中で繁忙期となれば比較的長い編成を組みます。

まずは、8月11日に新札幌駅で撮影した特急「スーパーおおぞら1号」です。先頭車組み込んだ2両増結の8両編成でした。

次に、8月13日に札幌駅で撮影した特急「スーパーおおぞら12号」の回送列車です。1両増結の7両編成でした。

3枚目は、8月15日に恵み野駅で撮影した特急「スーパーおおぞら7号」です。こちらも1両増結の7両編成でした。

そして、最後にイレギュラーだったのが8月18日に恵庭市内の川沿大通りと千歳線が交差する橋の上から特急「スーパーおおぞら9号」を撮影しました。
同列車は釧路へ向かう列車ですが、珍しく釧路方に車両を増結して運行していました。北海道の場合、特急列車で車両を増結する際は基本的に札幌寄りに増結されます。
過去のように、単に車両を札幌方に連結するのではなく、北海道の場合は指定席はグレードアップ座席としており、例外を除いて自由席とは座席の形状が異なります。そのため、「スーパーおおぞら」の場合は所定の編成であれば、4号車と5号車の間に1両新たに連結して7両編成・・・と増結していきますが、今回のような、釧路方の先頭に車両を増結するケースはキハ283系による「スーパーおおぞら」でも過去数回程度しか実施されていないと思います。
情報を調べていると、先頭車両が「キハ283-12」で1号車、2両目が「キハ283-5」で増結1号車という扱いだったようです。ちなみに、同列車は釧路運輸車両所(釧クシ)所属の車両が使用されますが、1号車として使用された「キハ283-12」は札幌運転所(札サウ)所属車です。通常では使用されない車両が組み込まれていました。
実際に前日にもこの編成が確認され、札幌運転所滞泊が組まれていた同編成は、おそらく釧路方に増結された車両が外されるだろうと思っていましたが、予想が外れてしまい、再び札幌ではなく釧路へ戻っていきました。
ということで、最後のイレギュラーな増結を除けば、今年のお盆輸送期間中は期間中の初めに8両編成などが多く見られ、それ以外は7両編成が中心でした。
昨今「スーパーおおぞら」の話題といえば、使用するキハ283系の動向が注目される時期に差しかかってきました。キハ261系1000番台の今年度増備車が石勝線での試運転を実施して以降、今度は既存車を使用してキハ283系の所定と同じ6両編成で釧路へと試運転を実施しているようです。車両も釧路運輸車両所に滞泊しているようです。
加えて、帯広以東では速度制限標識に「キハ261系」も追加されているようで、キハ261系の釧路方面の入線の準備が進みつつあります。ここまで条件が揃えられると、今年度における網走方面の投入の可能性は低くなり、釧路方面への投入はさらに有力になってきますね。
しかし、高出力・ハイパワーなキハ261系に置き換えられるとはいえ、振り子式車両から非振り子式車両に置き換えられることになります。管理者も以前から気になっていた所要時分の増加は一体どうなるのでしょうか?むしろ同等の所要時分で走破できてしまうのでしょうか?
キハ283系はキハ281系の進化版ですが、特に池田~白糠間において性能を発揮できるよう比重を置いた車両です。対してキハ261系は、キハ283系のような線区別の専用装備はないものの、どの区間においても一定の速達化を図ってきました。
過去に閲覧者の方とコメントでやりとりした際の内容をほぼそのまま以下に記載します。
乗り心地を関係なくすれば、振り子式車両ではないキハ183系やキハ261系も4時間切りは余裕だと思います。あくまで乗り心地のための速度制限です。
ざっくり以下のとおり所要時間について計算してみました。参考程度にしてください。
ちなみに、過去のキハ183系の所要時間ですが、池田~釧路間の最速が1時間21分、池田~白糠間が1時間01分です。現在の「スーパーおおぞら」の最速は、池田~釧路間が1時間14分、池田~白糠間が55分です。
最高運転速度が同じということで、あまり大差はないです。
<<都市間輸送タイプの場合>>
特急「スーパーとかち1号」のダイヤと特急「スーパーとかち9号」のダイヤで速い部分だけで組み合わせた場合、札幌~帯広間は2時間30分程度で結ばれます。
そこから、帯広~池田間を17分とし、池田~釧路間を1時間17分程度と仮定すると、合わせて4時間04分となります。
<<速達タイプの場合>>
札幌~帯広間を最速の「スーパーおおぞら」の2時間24分と同等で走行できるものとし、帯広~池田間を17分、池田~釧路間を1時間17分と仮定すると、これで3時間58分となります。
但し、帯広~釧路間については、途中停車駅での停車時間及び、余裕時分を全く考慮していません。また、行き違いも発生しないうえで計算しています。その計算上では3時間台は維持できるものの、キハ261系では4時間切りは厳しいというのが計算上での判断です。
昨今のダイヤは余裕時分を設けた保守的なものであり、4時間切りはあまり期待できません。現に、キハ281系からキハ261系に置き換えられた「スーパー北斗」では、ほぼ据え置きのダイヤもあるものの、ほぼ最速の領域で運行されていた特急「スーパー北斗24号」については、所要時分が時刻表上で7分増加しています。
しかし釧路方面については、最高運転速度が110km/hの列車を置き換えることになりますから、大きく差が出るとすれば、池田~白糠間のみになると予想します。現行ダイヤでも4時間切りはギリギリという現状では、キハ261系による4時間切りは達成は難しいかもしれませんね。
ということで、今年度はキハ283系や「スーパーおおぞら」は大きな転機が訪れるかもしれません。キハ283系における行先表示器が更新された車両と未更新の車両がいまだに混在しているのも気になります。昨今流れているニュースとともに、釧路方面にも大きな変化が訪れ、来年3月のダイヤ改正で北海道の鉄道はさらに大きく変わるかもしれませんね。
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かつての10両編成や9両編成は見られなくなってしまいましたが、引き続き、北海道の特急列車の中で繁忙期となれば比較的長い編成を組みます。

まずは、8月11日に新札幌駅で撮影した特急「スーパーおおぞら1号」です。先頭車組み込んだ2両増結の8両編成でした。

次に、8月13日に札幌駅で撮影した特急「スーパーおおぞら12号」の回送列車です。1両増結の7両編成でした。

3枚目は、8月15日に恵み野駅で撮影した特急「スーパーおおぞら7号」です。こちらも1両増結の7両編成でした。

そして、最後にイレギュラーだったのが8月18日に恵庭市内の川沿大通りと千歳線が交差する橋の上から特急「スーパーおおぞら9号」を撮影しました。
同列車は釧路へ向かう列車ですが、珍しく釧路方に車両を増結して運行していました。北海道の場合、特急列車で車両を増結する際は基本的に札幌寄りに増結されます。
過去のように、単に車両を札幌方に連結するのではなく、北海道の場合は指定席はグレードアップ座席としており、例外を除いて自由席とは座席の形状が異なります。そのため、「スーパーおおぞら」の場合は所定の編成であれば、4号車と5号車の間に1両新たに連結して7両編成・・・と増結していきますが、今回のような、釧路方の先頭に車両を増結するケースはキハ283系による「スーパーおおぞら」でも過去数回程度しか実施されていないと思います。
情報を調べていると、先頭車両が「キハ283-12」で1号車、2両目が「キハ283-5」で増結1号車という扱いだったようです。ちなみに、同列車は釧路運輸車両所(釧クシ)所属の車両が使用されますが、1号車として使用された「キハ283-12」は札幌運転所(札サウ)所属車です。通常では使用されない車両が組み込まれていました。
実際に前日にもこの編成が確認され、札幌運転所滞泊が組まれていた同編成は、おそらく釧路方に増結された車両が外されるだろうと思っていましたが、予想が外れてしまい、再び札幌ではなく釧路へ戻っていきました。
ということで、最後のイレギュラーな増結を除けば、今年のお盆輸送期間中は期間中の初めに8両編成などが多く見られ、それ以外は7両編成が中心でした。
昨今「スーパーおおぞら」の話題といえば、使用するキハ283系の動向が注目される時期に差しかかってきました。キハ261系1000番台の今年度増備車が石勝線での試運転を実施して以降、今度は既存車を使用してキハ283系の所定と同じ6両編成で釧路へと試運転を実施しているようです。車両も釧路運輸車両所に滞泊しているようです。
加えて、帯広以東では速度制限標識に「キハ261系」も追加されているようで、キハ261系の釧路方面の入線の準備が進みつつあります。ここまで条件が揃えられると、今年度における網走方面の投入の可能性は低くなり、釧路方面への投入はさらに有力になってきますね。
しかし、高出力・ハイパワーなキハ261系に置き換えられるとはいえ、振り子式車両から非振り子式車両に置き換えられることになります。管理者も以前から気になっていた所要時分の増加は一体どうなるのでしょうか?むしろ同等の所要時分で走破できてしまうのでしょうか?
キハ283系はキハ281系の進化版ですが、特に池田~白糠間において性能を発揮できるよう比重を置いた車両です。対してキハ261系は、キハ283系のような線区別の専用装備はないものの、どの区間においても一定の速達化を図ってきました。
過去に閲覧者の方とコメントでやりとりした際の内容をほぼそのまま以下に記載します。
乗り心地を関係なくすれば、振り子式車両ではないキハ183系やキハ261系も4時間切りは余裕だと思います。あくまで乗り心地のための速度制限です。
ざっくり以下のとおり所要時間について計算してみました。参考程度にしてください。
ちなみに、過去のキハ183系の所要時間ですが、池田~釧路間の最速が1時間21分、池田~白糠間が1時間01分です。現在の「スーパーおおぞら」の最速は、池田~釧路間が1時間14分、池田~白糠間が55分です。
最高運転速度が同じということで、あまり大差はないです。
<<都市間輸送タイプの場合>>
特急「スーパーとかち1号」のダイヤと特急「スーパーとかち9号」のダイヤで速い部分だけで組み合わせた場合、札幌~帯広間は2時間30分程度で結ばれます。
そこから、帯広~池田間を17分とし、池田~釧路間を1時間17分程度と仮定すると、合わせて4時間04分となります。
<<速達タイプの場合>>
札幌~帯広間を最速の「スーパーおおぞら」の2時間24分と同等で走行できるものとし、帯広~池田間を17分、池田~釧路間を1時間17分と仮定すると、これで3時間58分となります。
但し、帯広~釧路間については、途中停車駅での停車時間及び、余裕時分を全く考慮していません。また、行き違いも発生しないうえで計算しています。その計算上では3時間台は維持できるものの、キハ261系では4時間切りは厳しいというのが計算上での判断です。
昨今のダイヤは余裕時分を設けた保守的なものであり、4時間切りはあまり期待できません。現に、キハ281系からキハ261系に置き換えられた「スーパー北斗」では、ほぼ据え置きのダイヤもあるものの、ほぼ最速の領域で運行されていた特急「スーパー北斗24号」については、所要時分が時刻表上で7分増加しています。
しかし釧路方面については、最高運転速度が110km/hの列車を置き換えることになりますから、大きく差が出るとすれば、池田~白糠間のみになると予想します。現行ダイヤでも4時間切りはギリギリという現状では、キハ261系による4時間切りは達成は難しいかもしれませんね。
ということで、今年度はキハ283系や「スーパーおおぞら」は大きな転機が訪れるかもしれません。キハ283系における行先表示器が更新された車両と未更新の車両がいまだに混在しているのも気になります。昨今流れているニュースとともに、釧路方面にも大きな変化が訪れ、来年3月のダイヤ改正で北海道の鉄道はさらに大きく変わるかもしれませんね。
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