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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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今秋も運行された特急「ニセコ号」

今年も函館本線の山線(倶知安・ニセコ方面)経由で札幌と函館を結ぶ特急「ニセコ号」が運行されました。

昨年は9月6日に発生した北海道胆振東部地震の影響により、3日?4日?ほどで営業運転が終了してしまったと記憶しています。



札幌運転所(札サウ)に隣接する稲穂駅で撮影してみると、何も調べないで行ってみたら初っ端から対向列車に被られて失敗したり・・・



ピントが合わなかったり・・・(それを写真を小さく掲載して多少カバー)



そしてようやく、明るい時間帯に小樽駅で何ら問題なく撮影することができました。当駅では3分ほど停車します。



その停車中に余市方面から普通列車がやってきます。当該列車は早朝の小樽方面へ向かう然別行きの折り返し列車です。

先日、H100形の量産車が札幌に到着し、直後に函館本線山線が投入線区第一弾として発表されました。同区間にはキハ150形気動車も使用されていますが、これらを全て置き換える予定です。キハ150形気動車については、別の路線・線区でキハ40形気動車を置き換えていくことでしょう。

ということで、この並びを記録するために小樽駅に行きました。特急「ニセコ号」は近年秋頃にしか運行されないため、小樽駅で山線のローカル気動車と並ぶシーンは冬季に運行されない限りもう見納めということになります。





復路(札幌方面)は余市駅で撮影してみました。昨年は停車時間が設けられていましたが、今年は停車時間が1分も設けられずにすぐに発車していきました。


編成は以下のとおりでした。

<函館⇔札幌:キハ183系>

キハ183-1501キハ182-507キハ183-1554




キハ183-1501キハ182-507キハ183-1505



それぞれ上記の3両編成でした。

途中から札幌方先頭車が差し替えられたようです。差し替え後は「キハ183-1505」ということで、後半の編成について、両先頭車は昨年も充当された車両です。


今年は函館方面からやってくる際は遅延が発生していることが多くあり、特急「ニセコ号」の小樽駅到着が遅れると、小樽駅で待機している倶知安へ向かう快速「ニセコライナー」(小樽~倶知安間は各駅停車)の発車が遅れ、隣の塩谷駅で交換する小樽へ向かう普通列車もこの影響で遅れてしまいます。そして、接続待ちを実施する快速「エアポート190号」も遅れ、手稲駅で接続する普通列車にもその遅れの影響が出る・・・と、札幌圏の場合は列車に遅れが発生すると、その影響がほかの列車に波及していきます。

列車同士を接続することで利便性向上が図られますが、逆に遅延が発生した場合は影響がほかの列車にまで徐々に波及していきます。このあたりは今後の改善になりそうです。


同列車は新函館北斗駅からニセコ方面へのアクセスのほか、道南の函館と小樽・ニセコエリアの有名観光地へダイレクトでアクセスする特急列車です。リゾート気動車は使用していませんが、ニセコ方面の地域振興を兼ねた特急列車です。北海道新幹線が札幌まで延伸すれば、同列車のようなルートで札幌と函館が結ばれることになります。

今年の場合、札幌からニセコ方面へ向かう際は混雑が確認されたようですが、逆に札幌へ戻る際は空席が目立ったようです。今年も運行を終えましたが、利用は引き続き寂しい状態が続いているようです。

そんな特急「ニセコ号」が走行する函館本線山線も、当初は新幹線開業によって第三セクター化され、確実に手放せる路線であることから、以前発表されたJR北海道が単独で維持することが困難な路線には指定されていませんでした。道南方面の函館本線の一部区間を含めて、この措置は例外と言えるでしょう。

しかし昨今になって、山線の存廃問題が浮上しているようです。北海道新幹線が札幌まで延伸すると、小樽~長万部間については、並行在来線となるため、同区間の在来線についてはJRから経営分離されます。そして、複数の沿線自治体が出資する第三セクターに移行するのが典型的なパターンですが、現時点で採算性の見込みがないことは明らかであり、さらに新幹線が開業して主要な都市同士が結ばれると、地方ローカル線のドル箱ともなり得るそうした利用客も失われる可能性があります。

また、北海道特有の厳しい環境下における路線や設備の維持・修繕、車両は新製するのか、中古をJR北海道から譲り受けるのかなど、山線を第三セクター化して存続するうえで課題は山積みです。同区間が引き続き不採算路線になることはもう必須ですから、たとえ存続したとしても現時点で将来的に廃止になる可能性が非常に高いことは言うまでもありません。

将来的に廃止が見込まれる状況であれば、無理して残す必要もありません。

新幹線開業によって在来線が第三セクター化もされずに廃止になることは非常に稀だと思います。管理者が思いつく限りでは、北陸新幹線が長野まで部分開業した際、信越本線の横川~軽井沢間(碓氷峠)が廃止されたことぐらいでしょうか??


ということで、暗い話題になってしまいましたが、山線が存続する限り、毎年秋頃には特急「ニセコ号」が運行されることになるでしょう。しかし、充当車両であるキハ183系も引退時期が迫っており、仮に投入が予定されている多目的車両、キハ261系5000番台(仮称)がリゾート気動車を含むキハ183系で運行されていた全ての多客臨を引き継いでいくのかも気になるところです。

まずは定期列車を含めて、可能な限り記録していく。これが現時点で我々一般人ができることです。管理者は本当は今年は函館方面に行って撮影したかったですが、残念ながら理由があって行くことができませんでした。来年も設定されるのであれば、来年は函館方面に行って撮影したいです。











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コメント
8653: by 龍 on 2019/09/21 at 17:42:42 (コメント編集)

JR北海道の会社案内パンフレットによれば、長万部駅と倶知安駅は北海道新幹線の工事に伴い在来線の線路が移設される予定となっています。倶知安駅に関しては、同パンフレットにて移設後の線路の配線図が公開されています。

今回の移設に伴い、かつて胆振線の列車が発着していた旧1番線(現在は留置線)が廃止され、島式1面2線に縮小されます。跨線橋も撤去され、駅舎からホームへは地上に設けられる連絡通路で接続され、バリアフリー化が図られます。2線のうち1線は行き止まり式で、小樽方面への折り返し専用となるため、倶知安駅は上下列車の行き違いが不可能になります。

8654: by ナナッシー on 2019/09/22 at 13:12:47

こんにちは
北海道新幹線が札幌まで開業すれば現在のスーパー北斗、すずらんの運行体系が大きく変わることでしょう。
同時に小樽〜長万部〜函館は第三セクターに移管します。(札幌〜小樽は引き続きJR北海道が経営する予定)
札幌〜新函館北斗が約50分で走破できるように計画しているそうです。
なお、札幌、倶知安、長万部、新函館北斗のみ在来線との乗り換えができるようになります。

8655: by シニアパートナー on 2019/09/24 at 17:00:00 (コメント編集)

所要時間からみて、これほど悠々とした特急も珍しいと感心しています。

この列車を走らせる意義はどこにあるか、少し考えてみました。新幹線開業まで10年余り。この10年を在来線特急としてどう活かすかでしょう。インバウンドを意識するなら、小樽で快速エアポートと接続させ、小樽-ニセコ間をピストン輸送したほうが効率的。今のようなのんびりダイヤではなく山線を確り爆走してほしいですね。小樽-ニセコ間に特化した運行設定が列車を最大限活かせる方法ではないかと思います。そして札幌-函館間を通しで走らせる必要があるのかどうか。(小生のような)乗り鉄オタクには堪らない列車ですが、一般の人が大昔の急行ニセコのような所要時間で、通しで乗る人がいるとは考えにくいです。

新幹線開業後に避けて通れないJRからの分離ですが、小樽-倶知安間は通勤・通学客も見込まれますが、長万部-倶知安間は厳しいと思います。あとは室蘭本線不通時の貨物輸送迂回ルートとして残すかどうかです。この場合国などから相当の補助を受ける前提条件がないと難しいですね。

8656: by 管理人 on 2019/09/27 at 07:18:10

>>「龍」さん、コメントありがとうございます。

時間を確保することができず、まだ詳しくパンフレットの内容を確認していませんが、北海道新幹線開業の準備が着々と進みつつあるようですね。

ただ、主要駅でも交換設備を廃止してしまうと、将来的に不安になる面もあります。例えば、北海道では留萌本線や宗谷本線の例をみると、交換設備を絞りすぎて列車の交換場所に制約を生み、列車の増発が困難になったり、あるいは臨時列車を設定する際にもその影響が出ます。

新幹線開業前にも関わらず、存廃問題が浮上しているので、将来的に在来線は残らないかもしれません。現行のような本数の少ないダイヤだと倶知安駅の交換設備を潰しても問題なさそうですが、こうした措置は列車の増発を困難にすることに繋がり、将来的に存続するという考え方は難しいという見方をせざるを得ませんね。

時間があるときにパンフレットを読みたいと思います。返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。

8658: by 管理人 on 2019/09/27 at 07:23:49

>>「ナナッシー」さん、コメントありがとうございます。

北海道新幹線が開業すれば、「スーパー北斗」・「すずらん」の運行体系が大幅に変更されることは言うまでもありません。

あとは、運行区間を札幌~長万部間とするのか、電車特急を大量配備して札幌~東室蘭間に統一するのか、このあたりは検討の余地がありそうです。現在はほぼ「すずらん」しか使用していない電化設備を有効活用するためにも、札幌~東室蘭間の運行とした方が気動車による燃料コストを抑えることができるので、電車による運転の利点はありそうですね。

返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。

8659: by 管理人 on 2019/09/27 at 07:36:47

>>「シニアパートナー」さん、コメントありがとうございます。

元々は引退したニセコエクスプレスを使用して運行していたので、所要時間を合わせて考えると、ビジネス利用は考えにくく、ニセコ方面への観光用の列車ということが伺えます。

この運行体系になるまでかなり試行錯誤した過去があります。元々は2012年の北海道デスティネーションキャンペーンから遡りますが、「ヌプリ」を設定し、翌年は「ヌプリ」に加えて「ワッカ」を設定して札幌~長万部間、小樽~函館間で運用を分けました。そして今度は、札幌~函館間の運行としたうえで函館行きを「ヌプリ」、札幌行きを「ワッカ」・・・

こうした試行錯誤がかつてあったと記憶しています。それから札幌~函館間の特急「ニセコ号」として運行されるようになり、これが定着しつつあります。

比較的長距離移動とはならない札幌からニセコ方面への利用は多いようですが、残念ながら函館から札幌へ戻ってくる際の利用は大変少ないようです。このあたりは今後の課題になりそうです。列車の交換等もあり、思ったほど爆走できるようなダイヤにはなっていないと思いますよ。今年はそれが影響すると思われる最大10分程度の遅延も気になりました。

新幹線開業後は小樽~余市間については、通勤・通学のために利用もある程度確保されそうですが、心配なのが余市~長万部間です。通勤圏を考慮すると、仰るとおり、倶知安あたりまでは考慮すべきかもしれませんが、いずれにしても山線全線で厳しい状況が続くことは言うまでもありません。

迂回ルートについては、室蘭本線経由だと有珠山があり、記憶にある限りでは、周期的に火山噴火を行うようです。山線が廃止されれば、少なくとも貨物列車は迂回ルートすらなくなりますから、このあたりも存廃問題が浮上する際は検討する必要がありそうですね。

返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。

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