札沼線で山紫水明号が走る!
臨時列車 - 2019年11月21日 (木)
11月16日(土)と翌17日(日)の2日間、札沼線で団体臨時列車が走りました。
題して、「山明号と紫水号の2両共演! 山紫水明号で行く札沼線への旅」です。
1日目の16日(土)は月形町と当別町を回るコースで、2日目17日(日)はその先の浦臼町と新十津川町を回るコースがそれぞれ設定されました。
旅客扱いは往路のみで、復路(札幌方面)は回送列車として旅客列車はノロノロ走る札沼線を警笛を鳴らしながら各駅とも通過していくシーンが印象的でした。

まずは、早朝に苗穂運転所(札ナホ)構内で待機する山紫水明号です。1カ月遅れて紫水号もデビューし、営業運転に入っています。


山明号が緑色の車両、紫水号が紫色の車両です。

当日は石狩月形駅で撮影してきました。当日の石狩方面は悪天候に見舞われ、暴風雪の中運行されました。同駅での停車時間はおよそ1時間でしたが、その間にも晴れ間が見えたり、風雪に見舞われたりと、イマイチ天候が安定しませんでした。



停車中の様子を何枚か掲載しておきます。
同駅では停車時間が長いこともあり、多くのファンで賑わいました。

停車時間が多く設けられていた理由の1つになりますが、新十津川から5426Dがやってきました。引き続き南下し、石狩当別を目指します。
廃止されるいわゆる札沼線の末端区間で石狩月形駅は唯一列車の交換が可能な設備を有します。末端区間は列車の発着は主に浦臼駅や新十津川駅になりますが、いずれも1面1線構造であり、列車の交換可能な駅ではありません。ここから新十津川駅までは営業キロでおよそ30kmありますが、永遠と単線が続きます。以前は同駅のほかにも交換可能な駅を有していたのかもしれませんが、現在は石狩月形駅を過ぎると、交換可能な駅はありません。
交換可能な駅がなければ、列車の増発が困難になります。今回のように、石狩月形以遠に別の列車が入線していれば、戻ってくるまで待機しなければなりません。このあたりは、仮に最終運行直前になって列車の増発が実施される場合はダイヤに制約が生まれる要因になりますね。
北海道ではいくつかこうした路線や区間があります。いずれもランニングコストを減らし、最低限の設備で運行する方針とした結果、逆に列車の増発が困難になったり、今回のような臨時列車のダイヤも制約を生むことになります。また、大幅な遅延が発生した場合もさらなる遅延を招く要因になり得るでしょう。5年前に廃止された江差線、今年3月に廃止された夕張支線、札沼線の末端区間、留萌本線、宗谷本線の名寄以北はいずれもこの問題を抱えています。そうした措置をとった路線の行く末は、やはり減便からの路線廃止という悲惨な結果になる傾向があります。
話題が逸れてしまいましたが、今回運行された団体臨時列車が注目された理由としては、やはり山明号と紫水号が連結し、山紫水明号として初めて運行されたことが理由ではないでしょうか?これまで、単独で普通列車や団体臨時列車として運行されたことはあったものの、両者が同じ列車で使用されたことはなく、今回が初めての運行になりました。
また、山明号の「キハ40-1790」は苗穂運転所所属ですが、紫水号の「キハ40-1791」は旭川運転所(旭アサ)所属の車両です。両者がペアを組む姿が最も美しいと思いますが、実は双方で配置場所が異なっているので、同じ列車で運行されることは今回のような特別な臨時列車が運行されない限り、基本的にありません。
そういった意味でも、今回の団体臨時列車は特に注目されたと思います。
これからも臨時列車やイベント列車でも使用していくようですが、今後しばらくは予定がないので、両者は定期の普通列車として一般車に混じって使用されていくことでしょう。
果たして、次に山紫水明号として走るのはいつになるでしょうか?楽しみですね。
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題して、「山明号と紫水号の2両共演! 山紫水明号で行く札沼線への旅」です。
1日目の16日(土)は月形町と当別町を回るコースで、2日目17日(日)はその先の浦臼町と新十津川町を回るコースがそれぞれ設定されました。
旅客扱いは往路のみで、復路(札幌方面)は回送列車として旅客列車はノロノロ走る札沼線を警笛を鳴らしながら各駅とも通過していくシーンが印象的でした。

まずは、早朝に苗穂運転所(札ナホ)構内で待機する山紫水明号です。1カ月遅れて紫水号もデビューし、営業運転に入っています。


山明号が緑色の車両、紫水号が紫色の車両です。

当日は石狩月形駅で撮影してきました。当日の石狩方面は悪天候に見舞われ、暴風雪の中運行されました。同駅での停車時間はおよそ1時間でしたが、その間にも晴れ間が見えたり、風雪に見舞われたりと、イマイチ天候が安定しませんでした。



停車中の様子を何枚か掲載しておきます。
同駅では停車時間が長いこともあり、多くのファンで賑わいました。

停車時間が多く設けられていた理由の1つになりますが、新十津川から5426Dがやってきました。引き続き南下し、石狩当別を目指します。
廃止されるいわゆる札沼線の末端区間で石狩月形駅は唯一列車の交換が可能な設備を有します。末端区間は列車の発着は主に浦臼駅や新十津川駅になりますが、いずれも1面1線構造であり、列車の交換可能な駅ではありません。ここから新十津川駅までは営業キロでおよそ30kmありますが、永遠と単線が続きます。以前は同駅のほかにも交換可能な駅を有していたのかもしれませんが、現在は石狩月形駅を過ぎると、交換可能な駅はありません。
交換可能な駅がなければ、列車の増発が困難になります。今回のように、石狩月形以遠に別の列車が入線していれば、戻ってくるまで待機しなければなりません。このあたりは、仮に最終運行直前になって列車の増発が実施される場合はダイヤに制約が生まれる要因になりますね。
北海道ではいくつかこうした路線や区間があります。いずれもランニングコストを減らし、最低限の設備で運行する方針とした結果、逆に列車の増発が困難になったり、今回のような臨時列車のダイヤも制約を生むことになります。また、大幅な遅延が発生した場合もさらなる遅延を招く要因になり得るでしょう。5年前に廃止された江差線、今年3月に廃止された夕張支線、札沼線の末端区間、留萌本線、宗谷本線の名寄以北はいずれもこの問題を抱えています。そうした措置をとった路線の行く末は、やはり減便からの路線廃止という悲惨な結果になる傾向があります。
話題が逸れてしまいましたが、今回運行された団体臨時列車が注目された理由としては、やはり山明号と紫水号が連結し、山紫水明号として初めて運行されたことが理由ではないでしょうか?これまで、単独で普通列車や団体臨時列車として運行されたことはあったものの、両者が同じ列車で使用されたことはなく、今回が初めての運行になりました。
また、山明号の「キハ40-1790」は苗穂運転所所属ですが、紫水号の「キハ40-1791」は旭川運転所(旭アサ)所属の車両です。両者がペアを組む姿が最も美しいと思いますが、実は双方で配置場所が異なっているので、同じ列車で運行されることは今回のような特別な臨時列車が運行されない限り、基本的にありません。
そういった意味でも、今回の団体臨時列車は特に注目されたと思います。
これからも臨時列車やイベント列車でも使用していくようですが、今後しばらくは予定がないので、両者は定期の普通列車として一般車に混じって使用されていくことでしょう。
果たして、次に山紫水明号として走るのはいつになるでしょうか?楽しみですね。
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