安平町に保存したキハ183系スラントノーズ車も厳冬期に備えて冬囲い
キハ183系 - 2019年12月29日 (日)
今年安平町にオープンした道の駅「あびらD51ステーション」。昨年9月に発生した北海道胆振東部地震の影響があり、オープン時は車両の搬入が間に合いませんでしたが、その後、キハ183系スラントノーズ車が屋外で展示・保存されたことで、道の駅は週末を中心に活気に満ち溢れていました。

紹介がまだでしたが、実は管理者もオープン当初に足を運んでいました。施設の様子については、後日改めてお伝えしますが、まずは屋外で展示・保存されているキハ183系スラントノーズ車が来たる北海道の厳冬期に備え、ブルーシートで冬囲いが行われています。



どうやら、11月3日を最後に冬囲いをしたようで、来年3月までこのまま厳冬期を過ごすようです。本州でも屋外にそのまま放置しておけば車体は老朽・劣化していきますが、北海道はそれ以上に車体が老朽・劣化していきます。
その理由は、風雪によってさらに車体を傷めるからです。北海道や北東北ならではの問題だと思います。
風雪や列車の走行中(営業列車)に小さい氷の粒が飛散することで塗装面が傷つきます。そして走行中の列車については雪煙がそれにあたりますが、割れた塗装面の隙間に入り込んだ細かい雪が水滴となります。やがて気温が下がることで水滴が凍結し、膨張することで塗装面破損という状況が起こります。綺麗に保管しておくためには、その分手間も必要なのです。


ちなみに、昨年の冬は地震の影響で安平町への輸送時期が繰り下げられ、苗穂工場敷地内で一冬を越すことになりました。その際も車体を綺麗な状態を維持しておくため、昨今のようにブルーシートで冬囲いしました。
塗装面の破損がひどくなると・・・


このような哀れな姿になってしまいます。錆に強いステンレス車体の車体についてはそのような問題はあまりありませんが、車体が鋼製のキハ183系や、北海道の特急車両も先頭部分は鋼製なので、稀に塗装が剥がれていたり、破損していたりします。
北海道では塗装面が破損した部分を上から色を塗って誤魔化すことなく、そのまま車両を使用しています。JR九州の787系は上から塗装を塗って誤魔化している話はよく聞きますね。
これも全て過去の教訓が生かされていると思います。





岩見沢市内に保存された711系。こちらは冬季は冬囲いせずにそのまま展示・保存されています。
今年の春先に確認した際は、写真のように残念な感じに。これは以前にもお伝えしましたね。
ブルーシートで冬囲いをするだけで、保存後のアフターメンテナンスは各段に向上し、その費用も確実に抑えられるはずです。当ブログでも閲覧者の方々とコメントを通じて、キハ183系の場合は711系の前例をもとに、ブルーシートで冬囲いすべきということを何度もやり取りしてきました。それが実現しています。
管理者はまだ確認していませんが、いずれ北斗市の24系客車も確認しに行ってみたいです。というのも、先日関連記事がネット上に流れましたが、冬囲いをしないと、やはり残念な姿になっているようです。海が近いこともあり、日頃の潮風も影響しているかもしれませんが、711系にしても24系にしてもせっかく保存したのであれば、もっと綺麗にメンテナンスをしないと、せっかく保存のために出資した支援者の方々には申し訳なくなります。あの711系の状態をみれば、納得できない方々が多数出てくることでしょう。
キハ183系のような保存を、711系や24系にもフィードバックしてほしいものです。ニセコエクスプレスも屋外で保存される予定ですから、こちらも管理者は不安でいっぱいです。
最後に、道の駅「あびらD51ステーション」の冬季の営業と年末年始の営業についてです。


冬季の営業時間は4枚目の写真の掲示物中に記載していますが、9時~17時でキハ183系スラントノーズ車が冬囲いされ、さらに屋内にある鉄道資料館も入ることができなくなっています。来年3月までガラス越しの見学になるようです。屋内の様子については、後日お伝えしますね。
また、年末年始は12月31日(火)~1月3日(金)が休館となります。尚、24時間トイレとEVステーションについては利用できるようです。
鉄道に特化した道の駅ですが、展示物も冬囲いを実施し、施設内も一部が入場できなくなっていることから、冬季に楽しめる施設はなくなってしまいます。それでも、お土産物や焼き立てのパンコーナーが用意されており、ドライブの途中に休憩のついでに立ち寄るのもいいかと思います。施設が新しいので、清潔感が保たれているのでこういう休憩場所は役立ちますよ。
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紹介がまだでしたが、実は管理者もオープン当初に足を運んでいました。施設の様子については、後日改めてお伝えしますが、まずは屋外で展示・保存されているキハ183系スラントノーズ車が来たる北海道の厳冬期に備え、ブルーシートで冬囲いが行われています。



どうやら、11月3日を最後に冬囲いをしたようで、来年3月までこのまま厳冬期を過ごすようです。本州でも屋外にそのまま放置しておけば車体は老朽・劣化していきますが、北海道はそれ以上に車体が老朽・劣化していきます。
その理由は、風雪によってさらに車体を傷めるからです。北海道や北東北ならではの問題だと思います。
風雪や列車の走行中(営業列車)に小さい氷の粒が飛散することで塗装面が傷つきます。そして走行中の列車については雪煙がそれにあたりますが、割れた塗装面の隙間に入り込んだ細かい雪が水滴となります。やがて気温が下がることで水滴が凍結し、膨張することで塗装面破損という状況が起こります。綺麗に保管しておくためには、その分手間も必要なのです。


ちなみに、昨年の冬は地震の影響で安平町への輸送時期が繰り下げられ、苗穂工場敷地内で一冬を越すことになりました。その際も車体を綺麗な状態を維持しておくため、昨今のようにブルーシートで冬囲いしました。
塗装面の破損がひどくなると・・・


このような哀れな姿になってしまいます。錆に強いステンレス車体の車体についてはそのような問題はあまりありませんが、車体が鋼製のキハ183系や、北海道の特急車両も先頭部分は鋼製なので、稀に塗装が剥がれていたり、破損していたりします。
北海道では塗装面が破損した部分を上から色を塗って誤魔化すことなく、そのまま車両を使用しています。JR九州の787系は上から塗装を塗って誤魔化している話はよく聞きますね。
これも全て過去の教訓が生かされていると思います。





岩見沢市内に保存された711系。こちらは冬季は冬囲いせずにそのまま展示・保存されています。
今年の春先に確認した際は、写真のように残念な感じに。これは以前にもお伝えしましたね。
ブルーシートで冬囲いをするだけで、保存後のアフターメンテナンスは各段に向上し、その費用も確実に抑えられるはずです。当ブログでも閲覧者の方々とコメントを通じて、キハ183系の場合は711系の前例をもとに、ブルーシートで冬囲いすべきということを何度もやり取りしてきました。それが実現しています。
管理者はまだ確認していませんが、いずれ北斗市の24系客車も確認しに行ってみたいです。というのも、先日関連記事がネット上に流れましたが、冬囲いをしないと、やはり残念な姿になっているようです。海が近いこともあり、日頃の潮風も影響しているかもしれませんが、711系にしても24系にしてもせっかく保存したのであれば、もっと綺麗にメンテナンスをしないと、せっかく保存のために出資した支援者の方々には申し訳なくなります。あの711系の状態をみれば、納得できない方々が多数出てくることでしょう。
キハ183系のような保存を、711系や24系にもフィードバックしてほしいものです。ニセコエクスプレスも屋外で保存される予定ですから、こちらも管理者は不安でいっぱいです。
最後に、道の駅「あびらD51ステーション」の冬季の営業と年末年始の営業についてです。


冬季の営業時間は4枚目の写真の掲示物中に記載していますが、9時~17時でキハ183系スラントノーズ車が冬囲いされ、さらに屋内にある鉄道資料館も入ることができなくなっています。来年3月までガラス越しの見学になるようです。屋内の様子については、後日お伝えしますね。
また、年末年始は12月31日(火)~1月3日(金)が休館となります。尚、24時間トイレとEVステーションについては利用できるようです。
鉄道に特化した道の駅ですが、展示物も冬囲いを実施し、施設内も一部が入場できなくなっていることから、冬季に楽しめる施設はなくなってしまいます。それでも、お土産物や焼き立てのパンコーナーが用意されており、ドライブの途中に休憩のついでに立ち寄るのもいいかと思います。施設が新しいので、清潔感が保たれているのでこういう休憩場所は役立ちますよ。
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