789系0番台HE-104編成+HE-204編成(KAMIKAWAラッピング編成)のグリーン車・普通車の座席のシート生地の変更
785・789系 - 2020年01月01日 (水)
789系0番台HE-104編成+HE-204編成(KAMIKAWAラッピング編成)が昨年10月に一部仕様を変更して営業運転に入っています。

外装の変更点は前照灯の一部がLED化されています。キハ261系1000番台の7次車と同様になっています。それ以外はおそらく変更ありません。
内装をチェックしていきましょう。対象列車はグリーン席利用の見込みが少ない深夜の特急「ライラック48号」です。残念ながら、従来タイプのグリーン席を利用した際、訪日外国人観光客が数名乗車しており、その関係で一部シートが寝た状態になっています。
まずは普通車から見ていきましょう。


従来はシート生地が緑や青が主体だったのに対し、変更後は785系や789系1000番台と同様の赤茶系の生地に変更されています。ひじ掛け部分にタバコの灰を入れるポケットがあることから、シート生地のみが交換されていると推測します。シートそのものを丸ごと取り替えるのであれば、車内が完全に禁煙化されている中で、そうした灰を入れるポケットは必要ありませんからね。
次にグリーン車です。




従来はシートは牛革張りで、ひじ掛けも難燃加工を施した白木を使用していました。変更後はシートは革張りではなくなり、ひじ掛けもプラスチック素材に変更されています。グリーン席はグレードダウン・安っぽくなった印象が否めません。
従来の牛革張りシートはキハ261系0番台と共通だと思われます。デビュー当時の資料を過去に確認したところ、牛革張りシートは使用していくにつれ、徐々にホールド感を増していくとのことでした。管理者が利用した印象としては、やはり長年利用され続けて馴染んだ牛革張りの従来のシートの方が好印象でホールド感がありました。

普通車を外から眺めてみますが、座席の色が従来と異なっているのが一目でわかります。
785系や789系1000番台の場合、同様の色のシート生地が採用されていますが、シート生地に合わせて室内灯も落ち着きのある電球色に変更されています。明るさを抑えた落ち着きのある色で、家庭用として使用される場合、和室やトイレ、浴室で使用されることが多いです。
札幌~旭川間の特急列車は、所要時間は1時間30分弱であり、主たる利用目的がビジネス利用でした。特に785系がデビューしてそれが一層強まったことでしょう。各座席に備えているテーブルも大型化されました。電球色は目に疲れにくくなる利点があります。そう、全てはビジネス利用を主軸に移動中にパソコンの操作や各種資料をチェックすることができるよう、利用者に配慮した内装・設備になっていました。
特急「ライラック」の場合、シート生地は従来から札幌~旭川間で使用する789系1000番台に合わせられたものの、室内灯については従来と同じ白色タイプのものが採用されており、789系1000番台とはまた違った演出です。室内灯とシート生地の色が上手く合っておらず、一時的にインテリアの質が低下しています。
現在、本数こそ「カムイ」よりも「ライラック」の方が多いですが、設備等は789系1000番台に揃えつつあります。これまでの例だと、車体に号車番号を表示しているシールを貼ったり、ヘッドマークがLED化されたり、今回のようにシート生地が揃えられたり、6号車に車いすの自由席利用が可能になっていますが、これも789系1000番台でそのような設備があり、同0番台にはその設備がなかったことから、仕様統一化を図るべく、道央圏転用後に新たに設置されたものです。
元々道内⇔本州の青函圏で使用されていた車両ですから、札幌~旭川間で使用したときと状況がまるで違います。当初はほぼ性能だけ揃えられ、室内設備もほとんど変更されなかったので、無謀な転用のイメージしかありませんでしたが、時間の経過と同時に従来から札幌~旭川間で使用されていた1000番台に設備が揃えられつつあります。
0番台の一番の不安要素が冬季における車両トラブルであり、ここが決定的に1000番台と異なる点です。壊れない1000番台に対し、0番台は冬季で雪が積もったら故障するイメージがあります。0番台は昨年度から2021年度までに30両に対して重要機器取替工事を施行する予定です。おそらく、内装の大がかりな変更を実施していることから、HE-104編成+HE-204編成(KAMIKAWAラッピング編成)がその第一号になった可能性があります。
ということで、室内の配色が上手く調和していなかったり、グリーン席も見劣りしてしまった印象が否めない内装の一部変更の様子をお伝えしました。おそらく、今後全ての編成にこの変更が実施されていくと思われます。管理者は以上の点から、従来タイプの方が室内の配色が上手く調和し、グリーン席も高級感があって好印象です。
「ライラック」で従来タイプの座席や室内の配色が好きな方は、早めに乗車しておくことをオススメします。
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外装の変更点は前照灯の一部がLED化されています。キハ261系1000番台の7次車と同様になっています。それ以外はおそらく変更ありません。
内装をチェックしていきましょう。対象列車はグリーン席利用の見込みが少ない深夜の特急「ライラック48号」です。残念ながら、従来タイプのグリーン席を利用した際、訪日外国人観光客が数名乗車しており、その関係で一部シートが寝た状態になっています。
まずは普通車から見ていきましょう。


従来はシート生地が緑や青が主体だったのに対し、変更後は785系や789系1000番台と同様の赤茶系の生地に変更されています。ひじ掛け部分にタバコの灰を入れるポケットがあることから、シート生地のみが交換されていると推測します。シートそのものを丸ごと取り替えるのであれば、車内が完全に禁煙化されている中で、そうした灰を入れるポケットは必要ありませんからね。
次にグリーン車です。




従来はシートは牛革張りで、ひじ掛けも難燃加工を施した白木を使用していました。変更後はシートは革張りではなくなり、ひじ掛けもプラスチック素材に変更されています。グリーン席はグレードダウン・安っぽくなった印象が否めません。
従来の牛革張りシートはキハ261系0番台と共通だと思われます。デビュー当時の資料を過去に確認したところ、牛革張りシートは使用していくにつれ、徐々にホールド感を増していくとのことでした。管理者が利用した印象としては、やはり長年利用され続けて馴染んだ牛革張りの従来のシートの方が好印象でホールド感がありました。

普通車を外から眺めてみますが、座席の色が従来と異なっているのが一目でわかります。
785系や789系1000番台の場合、同様の色のシート生地が採用されていますが、シート生地に合わせて室内灯も落ち着きのある電球色に変更されています。明るさを抑えた落ち着きのある色で、家庭用として使用される場合、和室やトイレ、浴室で使用されることが多いです。
札幌~旭川間の特急列車は、所要時間は1時間30分弱であり、主たる利用目的がビジネス利用でした。特に785系がデビューしてそれが一層強まったことでしょう。各座席に備えているテーブルも大型化されました。電球色は目に疲れにくくなる利点があります。そう、全てはビジネス利用を主軸に移動中にパソコンの操作や各種資料をチェックすることができるよう、利用者に配慮した内装・設備になっていました。
特急「ライラック」の場合、シート生地は従来から札幌~旭川間で使用する789系1000番台に合わせられたものの、室内灯については従来と同じ白色タイプのものが採用されており、789系1000番台とはまた違った演出です。室内灯とシート生地の色が上手く合っておらず、一時的にインテリアの質が低下しています。
現在、本数こそ「カムイ」よりも「ライラック」の方が多いですが、設備等は789系1000番台に揃えつつあります。これまでの例だと、車体に号車番号を表示しているシールを貼ったり、ヘッドマークがLED化されたり、今回のようにシート生地が揃えられたり、6号車に車いすの自由席利用が可能になっていますが、これも789系1000番台でそのような設備があり、同0番台にはその設備がなかったことから、仕様統一化を図るべく、道央圏転用後に新たに設置されたものです。
元々道内⇔本州の青函圏で使用されていた車両ですから、札幌~旭川間で使用したときと状況がまるで違います。当初はほぼ性能だけ揃えられ、室内設備もほとんど変更されなかったので、無謀な転用のイメージしかありませんでしたが、時間の経過と同時に従来から札幌~旭川間で使用されていた1000番台に設備が揃えられつつあります。
0番台の一番の不安要素が冬季における車両トラブルであり、ここが決定的に1000番台と異なる点です。壊れない1000番台に対し、0番台は冬季で雪が積もったら故障するイメージがあります。0番台は昨年度から2021年度までに30両に対して重要機器取替工事を施行する予定です。おそらく、内装の大がかりな変更を実施していることから、HE-104編成+HE-204編成(KAMIKAWAラッピング編成)がその第一号になった可能性があります。
ということで、室内の配色が上手く調和していなかったり、グリーン席も見劣りしてしまった印象が否めない内装の一部変更の様子をお伝えしました。おそらく、今後全ての編成にこの変更が実施されていくと思われます。管理者は以上の点から、従来タイプの方が室内の配色が上手く調和し、グリーン席も高級感があって好印象です。
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