駅舎が改修される室蘭本線・北吉原駅(T25)
駅 - 2020年01月10日 (金)
先日、室蘭本線の北吉原駅に行ってきました。

理由はコレ。
駅舎の改修です。
1月7日をもって現駅舎での営業を終了しました。
以下でお伝えしていきますが、北吉原駅は小学生の頃に、車で目の前の国道36号線を通った際、独特な雰囲気のある駅舎に興味を持っていました。それ以降、足を運んだことは一度もなく、駅舎の中がどのようになっているか、ホームに降り立ったらどのような印象を受けるのかなど、以前からどのような駅なのか気になっていました。
この度、その独特の駅舎が老朽化で改修されるということで、その前に行ってきました。


これがその独特の雰囲気のある北吉原駅です。上が国道36号線側(太平洋側)、下が日本製紙工場側になります。日本製紙側については、車両は竹浦駅側からしか入ることができないようです。


目の前に国道36号線があります。


このように、駅裏手には日本製紙(株)の北海道工場があります。

ホームは2面2線構造です。特急列車は全て通過し、普通列車が全て停車します。
それでは、老朽化した駅舎を見ていきましょう。


駅舎外部の階段の手すりは錆びてボロボロになっていました。


階段を上り、駅舎の中を確認してみます。
駅舎内部はもう何もありません。窓口が塞がれており、過去に有人駅だったのか、業務委託駅だったことが伺えます。ちなみに、2003年で簡易委託が廃止され、完全無人化したようです。
駅舎内は公衆トイレと同じようなにおいがして、管理者は居心地がよくなかったです。
駅舎の外観から、階段がそれぞれ2箇所設けられており、両方向から行けるような構造になっていますが、有人駅として機能していた頃は、面倒な構造となっていたのでしょう。
というのも、駅舎の中に改札口が設けられており、柵もあります。おそらく、有人駅時代は一方の階段からまず駅舎の中に入り、改札口を通って再び階段を下りてホームに向かって列車に乗るという流れだったのではないでしょうか?現在は無人駅のため、対向ホームから列車を利用することがなければ、駅舎内に入らずに列車に乗ることができます。対向ホームに行く際は、引き続き一旦階段を上がって駅舎内を通る必要があります。


階段もボロボロで・・・


駅舎内も老朽化が著しいです。
開業以来、一度も駅舎が建て替えられていないとすると、今年で築55年が経過します。半世紀にわたって使用された駅舎でした。
気になるのは駅舎の構造だけでなく、その駅名です。実は、北吉原駅は1960年に操業を開始した大昭和製紙白老工場(現:日本製紙北海道工場白老事業所)のために、大昭和製紙による建設費全額負担の下で駅が設けられました。
当時、駅名も大昭和製紙側から「北吉原」とするように申し出があったようです。というのも、本社所在地が静岡県吉原市(現:富士市)であり、それに因んで名付けられたようです。但し、静岡県の吉原は「よしわら」と読むようですが、北吉原は「きたよしはら」と読みます。
おそらく、開業当時からの駅舎だと思いますが、長年屋外で雨風にさらされていれば、駅舎の老朽化は進みます。特に階段はコンクリートですから、列車の塗膜と同じように、冬季になるとコンクリートの内部に雪が降ってそれが一時的に融けて水になり、気温が下がると、やがてそれは凍って膨張して徐々に劣化していきます。北海道の道路も同じような事情を抱えています。それと同じです。
改修後は地上駅舎になる予定です。


1月8日以降、現在の駅舎が解体のために使用できないということで乗降方法が一部変更になっています。
仮駅舎かどうか不明ですが、改修工事期間中は小さな待合室が設けられ、対向ホームや国道36号線側に抜ける際は、隣接する日本製紙正門通り踏切を渡る必要があります。指定通路が新たに設けられており、同通路を利用して行き来することになります。同踏切は大型トラックの出入りが多いので、通行する際は注意が必要です。
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理由はコレ。
駅舎の改修です。
1月7日をもって現駅舎での営業を終了しました。
以下でお伝えしていきますが、北吉原駅は小学生の頃に、車で目の前の国道36号線を通った際、独特な雰囲気のある駅舎に興味を持っていました。それ以降、足を運んだことは一度もなく、駅舎の中がどのようになっているか、ホームに降り立ったらどのような印象を受けるのかなど、以前からどのような駅なのか気になっていました。
この度、その独特の駅舎が老朽化で改修されるということで、その前に行ってきました。


これがその独特の雰囲気のある北吉原駅です。上が国道36号線側(太平洋側)、下が日本製紙工場側になります。日本製紙側については、車両は竹浦駅側からしか入ることができないようです。


目の前に国道36号線があります。


このように、駅裏手には日本製紙(株)の北海道工場があります。

ホームは2面2線構造です。特急列車は全て通過し、普通列車が全て停車します。
それでは、老朽化した駅舎を見ていきましょう。


駅舎外部の階段の手すりは錆びてボロボロになっていました。


階段を上り、駅舎の中を確認してみます。
駅舎内部はもう何もありません。窓口が塞がれており、過去に有人駅だったのか、業務委託駅だったことが伺えます。ちなみに、2003年で簡易委託が廃止され、完全無人化したようです。
駅舎内は公衆トイレと同じようなにおいがして、管理者は居心地がよくなかったです。
駅舎の外観から、階段がそれぞれ2箇所設けられており、両方向から行けるような構造になっていますが、有人駅として機能していた頃は、面倒な構造となっていたのでしょう。
というのも、駅舎の中に改札口が設けられており、柵もあります。おそらく、有人駅時代は一方の階段からまず駅舎の中に入り、改札口を通って再び階段を下りてホームに向かって列車に乗るという流れだったのではないでしょうか?現在は無人駅のため、対向ホームから列車を利用することがなければ、駅舎内に入らずに列車に乗ることができます。対向ホームに行く際は、引き続き一旦階段を上がって駅舎内を通る必要があります。


階段もボロボロで・・・


駅舎内も老朽化が著しいです。
開業以来、一度も駅舎が建て替えられていないとすると、今年で築55年が経過します。半世紀にわたって使用された駅舎でした。
気になるのは駅舎の構造だけでなく、その駅名です。実は、北吉原駅は1960年に操業を開始した大昭和製紙白老工場(現:日本製紙北海道工場白老事業所)のために、大昭和製紙による建設費全額負担の下で駅が設けられました。
当時、駅名も大昭和製紙側から「北吉原」とするように申し出があったようです。というのも、本社所在地が静岡県吉原市(現:富士市)であり、それに因んで名付けられたようです。但し、静岡県の吉原は「よしわら」と読むようですが、北吉原は「きたよしはら」と読みます。
おそらく、開業当時からの駅舎だと思いますが、長年屋外で雨風にさらされていれば、駅舎の老朽化は進みます。特に階段はコンクリートですから、列車の塗膜と同じように、冬季になるとコンクリートの内部に雪が降ってそれが一時的に融けて水になり、気温が下がると、やがてそれは凍って膨張して徐々に劣化していきます。北海道の道路も同じような事情を抱えています。それと同じです。
改修後は地上駅舎になる予定です。


1月8日以降、現在の駅舎が解体のために使用できないということで乗降方法が一部変更になっています。
仮駅舎かどうか不明ですが、改修工事期間中は小さな待合室が設けられ、対向ホームや国道36号線側に抜ける際は、隣接する日本製紙正門通り踏切を渡る必要があります。指定通路が新たに設けられており、同通路を利用して行き来することになります。同踏切は大型トラックの出入りが多いので、通行する際は注意が必要です。
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