2019年度年末年始輸送期間中のキハ261系「スーパー北斗」~最大は9両編成でした!
繁忙期輸送 - 2020年01月20日 (月)
今回は予約投稿記事です。
2019年度年末年始輸送期間中のキハ261系「スーパー北斗」について取り上げます。
函館方面は、新幹線が開業したこともあり、キハ261系充当列車を中心に通常期でも増結が多く実施されるようになりました。基本編成も7両編成と長く、繁忙期には最大10両編成まで増結されます。
今年度の繁忙期輸送期間中は、最大10両編成は見られませんでしたが、ほとんどの列車で9両編成が確認されました。
それでは見ていきましょう。

まずは、12月28日に札幌駅で撮影した特急「スーパー北斗6号」を後方から。前日に特急「スーパー北斗3号」や特急「スーパー北斗12号」といった、平日でも比較的需要の高い列車に充当されるので、日頃から増結を実施していることが多い列車です。
2両増結の9両編成でした。

次に、12月29日に新札幌駅で撮影した特急「スーパー北斗18号」です。写真では、わかりづらいと思いますが、6両目と7両目に連続して車掌業務が可能な1400代の車両が連結されていました。
2両増結の9両編成でした。

3枚目は、1月2日に恵み野~恵庭間の川沿大通の橋の上から撮影した特急「スーパー北斗8号」です。これも6両目と7両目に連続して車掌業務が可能な1400代の車両が連結されているように見えます。
2両増結の9両編成でした。

4枚目は、1月4日に苫小牧駅で撮影した特急「スーパー北斗22号」です。こちらは1400代の車両が7両目に1両だけ入っています。2両増結の9両編成でした。

最後に、1月5日に上野幌駅で撮影した特急「スーパー北斗8号」です。これも6両目と7両目に連続して車掌業務が可能な1400代の車両が入っているように見えます。
2両増結の9両編成でした。
ということで、年末年始輸送期間中は10両編成は見られず、最大は9両編成でした。その代わり、1400代が2両連結される列車もあったようですね。
1400代は「スーパー北斗」のみで運用される車両です。2019年2月1日から基本編成の5号車に正式に組み込まれるようになりました。「スーパーとかち」など、ほかの列車の増結用中間車と比べての変更点は、簡易車掌業務が可能な点です。一般の増結用中間車1300代に設置されている大型荷物置場等を撤去し、車掌業務が可能なスペースを設置しました。一般的な車掌室に設けられている業務用扉は設けられず、乗降扉横に乗降扉開閉時の安全確認ができる小窓が設けられているだけです。
「スーパー北斗」の場合、9両編成や10両編成の際は車掌が2名以上乗務します。よく9両編成や10両編成で運行時に停車駅で乗降扉を閉める際は2号車の車掌室に1名と後方の1400代の簡易業務スペースか最後尾の車両の小窓にもう1名を配置し、安全確認を実施しています。そのため、9両編成や10両編成時は安全確認のために停車時間が長くなる傾向があり、発車時刻が遅れてしまうこともあります。
これまで、車掌室は2号車にしかなく、基本的には車掌室で乗降扉の開閉を実施せざるを得ませんでした。車掌はそれと同時に検札業務もあるので、始発駅発車後は多忙を極めます。2号車に車掌室という極端な編成の組成上、1人で乗務する際は比較的長い基本編成を組む事情もあり、車掌に大きな負担が課されていたことでしょう。
そこで、車内放送や乗降扉の開閉など、比較的簡単な車掌業務が実施できる車両を札幌側にも常時1両連結しておくことで編成内での移動の負担を減らすことが目的のようです。早めに検札業務を終了しまければ、特急料金を払わないで乗車する不正乗車の連中を逃がしてしまうことにもなるので、早めに検札業務を終える必要があります。業務の負担を減らすことが目的ですが、考え方によっては防犯対策にもなり得る車両です。
ちなみに、増結が最大10両編成まで実施されなかった理由は、増結用中間車の両数が影響しているとみています。
1400代を含めて、函館運輸所(函ハコ)には、増結用中間車が36両あります。9両編成を組む際は1編成あたり5両が必要です。1日の運用は6運用ありますから、全て9両編成で運行すると、30両を使用することになります。1400代の在籍数が9両なので、残りの1300代の数を考慮すると、2両増結する列車も出てきてしまうわけです。増結運用でフル稼働すると、意外とカツカツになるようです。残り10両編成を1編成組めるぐらいの車両しか残されていません。
今後、増結用中間車も2両しか新製されず、どこに配置されるかは現段階では未定であり、場合によっては36両体制で今後運用することになります。なので、繁忙期における10両編成は、ほとんどの列車で9両編成で運行されていれば、確認できる可能性は低くなってきます。さらに、将来的にキハ281系を置き換えてさらに2運用を増やすとなると、繁忙期輸送期間中でも8両編成で運行される列車も出てくるでしょう。札幌方ユニットを編成の中間に連結するような仕組みに変えなければ、今後繁忙期輸送期間中の増結も1列車あたり少なくなることも予想されます。
3月ダイヤ改正から愛称名を「北斗」に変えて運行します。車両は変わりませんが、ヘッドマークは変わってしまい、雰囲気は多少変わります。9両編成で運行される「スーパー北斗」もほぼほぼ繁忙期輸送期間中ならではのようなものなので、今年度の年末年始輸送期間中は、長い「スーパー北斗」としての編成を記録する絶好のチャンスだったと思います。
ダイヤ改正まで、まださっぽろ雪まつり輸送期間が残っており、これが「スーパー北斗」としての最後の繁忙期輸送になりそうです。「スーパー北斗」として今回のような9両編成や、はたまた最大の10両編成が確認できる最後のチャンスです。管理者も時間の許す限り、記録しておきたいと思います。
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2019年度年末年始輸送期間中のキハ261系「スーパー北斗」について取り上げます。
函館方面は、新幹線が開業したこともあり、キハ261系充当列車を中心に通常期でも増結が多く実施されるようになりました。基本編成も7両編成と長く、繁忙期には最大10両編成まで増結されます。
今年度の繁忙期輸送期間中は、最大10両編成は見られませんでしたが、ほとんどの列車で9両編成が確認されました。
それでは見ていきましょう。

まずは、12月28日に札幌駅で撮影した特急「スーパー北斗6号」を後方から。前日に特急「スーパー北斗3号」や特急「スーパー北斗12号」といった、平日でも比較的需要の高い列車に充当されるので、日頃から増結を実施していることが多い列車です。
2両増結の9両編成でした。

次に、12月29日に新札幌駅で撮影した特急「スーパー北斗18号」です。写真では、わかりづらいと思いますが、6両目と7両目に連続して車掌業務が可能な1400代の車両が連結されていました。
2両増結の9両編成でした。

3枚目は、1月2日に恵み野~恵庭間の川沿大通の橋の上から撮影した特急「スーパー北斗8号」です。これも6両目と7両目に連続して車掌業務が可能な1400代の車両が連結されているように見えます。
2両増結の9両編成でした。

4枚目は、1月4日に苫小牧駅で撮影した特急「スーパー北斗22号」です。こちらは1400代の車両が7両目に1両だけ入っています。2両増結の9両編成でした。

最後に、1月5日に上野幌駅で撮影した特急「スーパー北斗8号」です。これも6両目と7両目に連続して車掌業務が可能な1400代の車両が入っているように見えます。
2両増結の9両編成でした。
ということで、年末年始輸送期間中は10両編成は見られず、最大は9両編成でした。その代わり、1400代が2両連結される列車もあったようですね。
1400代は「スーパー北斗」のみで運用される車両です。2019年2月1日から基本編成の5号車に正式に組み込まれるようになりました。「スーパーとかち」など、ほかの列車の増結用中間車と比べての変更点は、簡易車掌業務が可能な点です。一般の増結用中間車1300代に設置されている大型荷物置場等を撤去し、車掌業務が可能なスペースを設置しました。一般的な車掌室に設けられている業務用扉は設けられず、乗降扉横に乗降扉開閉時の安全確認ができる小窓が設けられているだけです。
「スーパー北斗」の場合、9両編成や10両編成の際は車掌が2名以上乗務します。よく9両編成や10両編成で運行時に停車駅で乗降扉を閉める際は2号車の車掌室に1名と後方の1400代の簡易業務スペースか最後尾の車両の小窓にもう1名を配置し、安全確認を実施しています。そのため、9両編成や10両編成時は安全確認のために停車時間が長くなる傾向があり、発車時刻が遅れてしまうこともあります。
これまで、車掌室は2号車にしかなく、基本的には車掌室で乗降扉の開閉を実施せざるを得ませんでした。車掌はそれと同時に検札業務もあるので、始発駅発車後は多忙を極めます。2号車に車掌室という極端な編成の組成上、1人で乗務する際は比較的長い基本編成を組む事情もあり、車掌に大きな負担が課されていたことでしょう。
そこで、車内放送や乗降扉の開閉など、比較的簡単な車掌業務が実施できる車両を札幌側にも常時1両連結しておくことで編成内での移動の負担を減らすことが目的のようです。早めに検札業務を終了しまければ、特急料金を払わないで乗車する不正乗車の連中を逃がしてしまうことにもなるので、早めに検札業務を終える必要があります。業務の負担を減らすことが目的ですが、考え方によっては防犯対策にもなり得る車両です。
ちなみに、増結が最大10両編成まで実施されなかった理由は、増結用中間車の両数が影響しているとみています。
1400代を含めて、函館運輸所(函ハコ)には、増結用中間車が36両あります。9両編成を組む際は1編成あたり5両が必要です。1日の運用は6運用ありますから、全て9両編成で運行すると、30両を使用することになります。1400代の在籍数が9両なので、残りの1300代の数を考慮すると、2両増結する列車も出てきてしまうわけです。増結運用でフル稼働すると、意外とカツカツになるようです。残り10両編成を1編成組めるぐらいの車両しか残されていません。
今後、増結用中間車も2両しか新製されず、どこに配置されるかは現段階では未定であり、場合によっては36両体制で今後運用することになります。なので、繁忙期における10両編成は、ほとんどの列車で9両編成で運行されていれば、確認できる可能性は低くなってきます。さらに、将来的にキハ281系を置き換えてさらに2運用を増やすとなると、繁忙期輸送期間中でも8両編成で運行される列車も出てくるでしょう。札幌方ユニットを編成の中間に連結するような仕組みに変えなければ、今後繁忙期輸送期間中の増結も1列車あたり少なくなることも予想されます。
3月ダイヤ改正から愛称名を「北斗」に変えて運行します。車両は変わりませんが、ヘッドマークは変わってしまい、雰囲気は多少変わります。9両編成で運行される「スーパー北斗」もほぼほぼ繁忙期輸送期間中ならではのようなものなので、今年度の年末年始輸送期間中は、長い「スーパー北斗」としての編成を記録する絶好のチャンスだったと思います。
ダイヤ改正まで、まださっぽろ雪まつり輸送期間が残っており、これが「スーパー北斗」としての最後の繁忙期輸送になりそうです。「スーパー北斗」として今回のような9両編成や、はたまた最大の10両編成が確認できる最後のチャンスです。管理者も時間の許す限り、記録しておきたいと思います。
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