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20両近い運用離脱車を出しているキハ183系

先日、苗穂工場や苗穂運転所(札ナホ)周辺を1周散策していると、現役のキハ183系から20両近い余剰車もしくは運用離脱車が存在していることがわかりました。





1枚目と2枚目の写真は、昨年度まで実施されていた「安全投資と修繕に関する5年間の計画」の一部を抜粋したものです。2018年度に特急気動車17両を老朽取替する計画でした。

ですが、実際に昨年度に廃車になった車両はありませんでしたが、波動用として長らく活躍していた400番台や一部の500番台を中心に余剰車が生まれ、苗穂運転所構内などに留置されている姿が確認されていました。

昨年度まで実施されていた計画どおりにはなりませんでしたが、キハ183系も旧「北斗」用の機関換装車が500番台や1500番台といった車両と編成を組めるようになったことから、これに伴い、余剰車もしくは運用離脱車がさらに発生している状況です。





苗穂運転所の裏手に回ってみると、ブルーシートに覆われている車両を含めて運用離脱車と思われる車両が一部確認できます。ブルーシートに覆われていない車両も確認されますが、ブルーシートに覆われた車両よりも奥に留置されていることから、長期間にわたって使用する見込みのない車両ということが判断できると思います。少なくとも裏手には5両ありますね。





そして、札幌市内の名撮影ポイントでもある苗穂ストレート前では、400番台を中心に5両が留置されています。



また、先日から苗穂工場の解体線付近に2両が留置されるようになりました。今年の春先から順次解体を実施していくのではないでしょうか?





解体線付近の2両は、苗穂工場敷地内にあるトレイン・オン・トレインの試験展示車や、前回「はこだてライナー」の記事で紹介した写真で、苗穂工場に入場中の733系1000番台の後方にある3両のうちの1両だと思われます。最近になっておくに留置されている車両が3両から2両に減っていますね。



そして、苗穂駅をつなぐ自由通路から見られるほかの車両といえば、この4両も該当します。一部は先頭車も含まれ、ヘッドマーク機器が既に取り外されています。留置状況から、営業運転に復帰する可能性は低く、こちらもお役御免になった車両と思われます。

ということで、これら写真で確認される車両だけで18両です。苗穂運転所の裏手の死角になっているスペースにさらに余剰車があるのか不明ですが、想像していた以上の余剰車あるいは運用離脱車があるようです。老朽・劣化の激しかったキハ183系0番台が営業運転から撤退してから2年しか経過していませんが、JR北海道では既存の特急気動車の置き換えを急速に進めており、3月のダイヤ改正以降、札幌~釧路間の「おおぞら」の一部にキハ261系1000番台を投入することにより、キハ283系に余剰車が発生すると思われ、同車からも一部で廃車が発生すると予想しています。



昨年の4月に発表された「安全計画2023」では、2022年度までにキハ183系、キハ281系、キハ283系といった既存の気動車の老朽取替を実施する計画です。全ての形式が2022年度に実施されるわけでなく、一部の車両はその前までに定期営業列車から撤退することが予想されます。

情報では、キハ183系は来年度に撤退するような話もあります。公式発表されていないので現時点では不明ですが、キハ281系やキハ283系と比較すると、長く活躍しているキハ183系から置き換えられる可能性は高くなります。来年度は多目的車両が増備される関係で、通常の1000番台の製造数が少なくなる予定です。その中で、さらに既存の特急気動車を置き換えるのであれば、網走方面が有力ではないかと思っています。



網走方面の特急列車として活躍しているキハ183系。置き換え計画についてもあまり触れられることはありませんが、発表資料や一部車両の運用離脱の状況から、引退の時期は確実に迫ってきているようです。











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コメント
8914: by 南の虎 on 2020/01/26 at 12:27:19

現役の183系は現在何両程度あるでしょう?
N、NNの製造数が計68両、そこから石勝線脱線横転事故廃車分とキロ182廃車(これが3両)を引くと、まだ60両はあるかなと想定しています。

オホーツク系統の所要車両数は、30 両もあれば足りると見ていますから、波動を含めても余剰は出ると見ていましたので、Nから減らされてゆくのは致し方ないことと思います。
とすると、旭川折り返しの『大雪』を札幌発着に戻しても、予備車込みでも30両程度で足りそうに思いますから、グリーン車を除き、Nは整理の対象なのでしょうね。

追伸
http://fortysonseason.blog.fc2.com/?no=2917&spにも亀レスをさせていただいておりますのでご一読くだされば幸いです。

8915: by 若潮 on 2020/01/26 at 17:34:01 (コメント編集)

いよいよキハ261系オホーツク/大雪の実現が近いのが楽しみな一方、やはり分割民営化前後から長きにわたり活躍したキハ183系の引退が近いのは寂しいですね。
とはいえ、恐らく石北線は恐らくキハ261系の利点が最も活きるのではないかと思います。勾配均衡速度が上がる事や、加減速度が上がる事による途中駅通過ロス縮小は大きいだろうと思います。

8917: by 管理人 on 2020/01/26 at 23:52:36

>>「南の虎」さん、コメントありがとうございます。

管理者の予想では今回紹介した離脱車を除くと40両前後だと思います。尚、リゾート気動車は含みません。

網走方面は30両あれば十分です。通常時は4両編成×3本で済みますね。

機関換装車は車両メンテナンス向上のために、最後の最後まで活躍が期待されます。部品が生産中止になり、車両メンテナンスに苦慮している機関を換装していない車両から淘汰するのは自然な流れだと思います。

8919: by 管理人 on 2020/01/26 at 23:56:49

>>「若潮」さん、コメントありがとうございます。

数年後には、ようやく石北本線にもキハ261系が投入され、他線区と車両が同一になります。

石北本線内の所要時分短縮は僅かになる可能性がありますが、函館本線では5分以上の所要時分短縮は期待できると思います。

急こう配区間をキハ261系はどう立ち向かうのか!

管理者は今からそれが楽しみですね。

8923:離脱している183系車両 by 苗穂住民 on 2020/01/28 at 00:34:39

 こんばんは。運用を離脱したと思われる12両の他にしばらく見ていないのが、キハ183-1502・1507・1553、キハ182-7552、ここ1か月間で見ていないのがキハ183-1555・4558、キハ182-502・507・508・510・511・7551・7553の13両(検査入場車が含まれている可能性あり)となっています。写真の妻面の表記が見える車両はその内容から左がキハ183-1502、右がキハ182-7553と思われます。リゾート車とお座敷車を除くと稼働している車両は31両となります。これらでオホーツク・大雪(3運用)と北斗88号(普通車4両)を賄う形になってます。来年度以降の261系の製造は5000番台を除くと30両の計画なので、これらを置き換えられそうです。
 離脱車両の中には検査時期が来ている車両があります。10月から11月にかけて3号車にずっとキハ182-500番台が入っていた時期がありましたが、降雪前に走り切って離脱させたとも考えられます。また冬場は走行環境が厳しいので、一部の車両を休ませているのかもしれません。N車は今年で34年、NN車でも30~32年ですから、どの車両が運用を離脱してもおかしくはないと思います。
 261系が出揃うまであと2年くらいかかるでしょうか。それまで183系には無事に走ってほしいものですね。

8928: by 管理人 on 2020/01/29 at 01:24:38

>>「苗穂住民」さん、コメントありがとうございます。

1502は裏手に見える車両ではないでしょうか?1507は旧扇形庫付近にあります。1553は苗穂工場に入場中だったはずです。

それ以外は管理者もわかりません。機関換装車を中心に残っていると思いますが、その当該車両も一部が長らく見かけないというのは驚きです。

今後、長らく活躍はしないでしょうから、全般検査を控えた等の車両は第一に運用から離脱しているのかもしれません。おそらく、出力がある500番台などの一部車両も残しておかないと、急こう配区間で立ち往生する可能性もあるので、編成内に1両だけ連結している姿を度々見ます。マイナーチェンジ版といっても車齢30年以上の車両がほとんどですから、0番台と同様に老朽・劣化の著しい車両が出てきてもおかしくありません。

来年度は多目的車両の投入で、1000番台の製造数が少なくなります。本格的な置き換えは再来年度になりそうですね。

8947:7550との混結にについ by やす on 2020/02/01 at 11:07:42 (コメント編集)

先日オホーツクが7550と500番代の混結されてるのが確認されて、本記事でも言及がありました。
今回の増結に関してかつて2550改造期にスーパーとかちや北斗の0番代や500番代、550番代と混結にしてたようですが、2550に北斗が統一された際にブレーキ圧を変更して以降は混結できないようになったと思ってます。
そして7550でもそれが引き継がれてると思ってました。
その上、機関換装もあり4550系と混結してたとは言え、簡単に今の500番代系列と混結できないと思っていましたが、何か改造したんですか?

8955: by 管理人 on 2020/02/03 at 00:48:59

>>「やす」さん、コメントありがとうございます。

詳しく調べていませんが、単純にブレーキ圧を従来のように戻したのではないでしょうか?

7550番台化も昨秋まで運用は完全に分けられていました。その中から、どうしても経年劣化の避けられない車両も出てきます。なにせ車齢30年を迎えているわけですから、老朽化も著しいでしょう。

両数も臨時用を含めてマイナーチェンジ車のそのほとんどが必要なわけでもないので、運用を分けていたのを共用化し、それで余剰になった車両を使わなくなったという流れだと思いますよ。

9249: by 龍 on 2020/04/04 at 09:41:36 (コメント編集)

苗穂工場に留置されていたキハ183-504の解体が始まったようです。今後もキハ261系1000番台(7次車)の増備が進み、キハ183系・キハ281系・キハ283系(1〜2次量産車)は順次置き換えられていきます。キハ183系は既に初期型の0番台・200番台が全滅し、後期型の400番台・500番台も定期運用は特急「オホーツク」「大雪」のみ。リゾート編成も5200番台「ノースレインボーエクスプレス」と既に実質先頭車代走(客室締め切り扱い)専用になっている6000番台「お座敷車」を残すのみとなり、その「ノースレインボーエクスプレス」も今年度限りでキハ261系5000番台に置き換えられ廃車に。終焉の時は確実に近づいています。

9254: by 管理人 on 2020/04/06 at 01:13:21

>>「龍」さん、コメントありがとうございます。

解体作業が始まったのは間違いありませんが、先日確認してきたら、クレーンが上がっていませんでした。

キハ183系は一般車も半数が営業運転から離脱していると思われ、残りはノースレインボーエクスプレスやお座敷車両のみとなります。前者はまだ多客臨としての使用が予想されますが、後者については臨時用として重宝するわけではないので、一般車がなくなればお役御免になるでしょう。お座敷車両で臨時列車に重宝できそうですが、定期列車に連結していた頃はことごとく利用不振でした。活用方法も見いだせず、将来的にそのまま廃車になってしまうのは非常に残念です。

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