20両近い運用離脱車を出しているキハ183系
キハ183系 - 2020年01月26日 (日)
先日、苗穂工場や苗穂運転所(札ナホ)周辺を1周散策していると、現役のキハ183系から20両近い余剰車もしくは運用離脱車が存在していることがわかりました。


1枚目と2枚目の写真は、昨年度まで実施されていた「安全投資と修繕に関する5年間の計画」の一部を抜粋したものです。2018年度に特急気動車17両を老朽取替する計画でした。
ですが、実際に昨年度に廃車になった車両はありませんでしたが、波動用として長らく活躍していた400番台や一部の500番台を中心に余剰車が生まれ、苗穂運転所構内などに留置されている姿が確認されていました。
昨年度まで実施されていた計画どおりにはなりませんでしたが、キハ183系も旧「北斗」用の機関換装車が500番台や1500番台といった車両と編成を組めるようになったことから、これに伴い、余剰車もしくは運用離脱車がさらに発生している状況です。


苗穂運転所の裏手に回ってみると、ブルーシートに覆われている車両を含めて運用離脱車と思われる車両が一部確認できます。ブルーシートに覆われていない車両も確認されますが、ブルーシートに覆われた車両よりも奥に留置されていることから、長期間にわたって使用する見込みのない車両ということが判断できると思います。少なくとも裏手には5両ありますね。


そして、札幌市内の名撮影ポイントでもある苗穂ストレート前では、400番台を中心に5両が留置されています。

また、先日から苗穂工場の解体線付近に2両が留置されるようになりました。今年の春先から順次解体を実施していくのではないでしょうか?


解体線付近の2両は、苗穂工場敷地内にあるトレイン・オン・トレインの試験展示車や、前回「はこだてライナー」の記事で紹介した写真で、苗穂工場に入場中の733系1000番台の後方にある3両のうちの1両だと思われます。最近になっておくに留置されている車両が3両から2両に減っていますね。

そして、苗穂駅をつなぐ自由通路から見られるほかの車両といえば、この4両も該当します。一部は先頭車も含まれ、ヘッドマーク機器が既に取り外されています。留置状況から、営業運転に復帰する可能性は低く、こちらもお役御免になった車両と思われます。
ということで、これら写真で確認される車両だけで18両です。苗穂運転所の裏手の死角になっているスペースにさらに余剰車があるのか不明ですが、想像していた以上の余剰車あるいは運用離脱車があるようです。老朽・劣化の激しかったキハ183系0番台が営業運転から撤退してから2年しか経過していませんが、JR北海道では既存の特急気動車の置き換えを急速に進めており、3月のダイヤ改正以降、札幌~釧路間の「おおぞら」の一部にキハ261系1000番台を投入することにより、キハ283系に余剰車が発生すると思われ、同車からも一部で廃車が発生すると予想しています。

昨年の4月に発表された「安全計画2023」では、2022年度までにキハ183系、キハ281系、キハ283系といった既存の気動車の老朽取替を実施する計画です。全ての形式が2022年度に実施されるわけでなく、一部の車両はその前までに定期営業列車から撤退することが予想されます。
情報では、キハ183系は来年度に撤退するような話もあります。公式発表されていないので現時点では不明ですが、キハ281系やキハ283系と比較すると、長く活躍しているキハ183系から置き換えられる可能性は高くなります。来年度は多目的車両が増備される関係で、通常の1000番台の製造数が少なくなる予定です。その中で、さらに既存の特急気動車を置き換えるのであれば、網走方面が有力ではないかと思っています。

網走方面の特急列車として活躍しているキハ183系。置き換え計画についてもあまり触れられることはありませんが、発表資料や一部車両の運用離脱の状況から、引退の時期は確実に迫ってきているようです。
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1枚目と2枚目の写真は、昨年度まで実施されていた「安全投資と修繕に関する5年間の計画」の一部を抜粋したものです。2018年度に特急気動車17両を老朽取替する計画でした。
ですが、実際に昨年度に廃車になった車両はありませんでしたが、波動用として長らく活躍していた400番台や一部の500番台を中心に余剰車が生まれ、苗穂運転所構内などに留置されている姿が確認されていました。
昨年度まで実施されていた計画どおりにはなりませんでしたが、キハ183系も旧「北斗」用の機関換装車が500番台や1500番台といった車両と編成を組めるようになったことから、これに伴い、余剰車もしくは運用離脱車がさらに発生している状況です。


苗穂運転所の裏手に回ってみると、ブルーシートに覆われている車両を含めて運用離脱車と思われる車両が一部確認できます。ブルーシートに覆われていない車両も確認されますが、ブルーシートに覆われた車両よりも奥に留置されていることから、長期間にわたって使用する見込みのない車両ということが判断できると思います。少なくとも裏手には5両ありますね。


そして、札幌市内の名撮影ポイントでもある苗穂ストレート前では、400番台を中心に5両が留置されています。

また、先日から苗穂工場の解体線付近に2両が留置されるようになりました。今年の春先から順次解体を実施していくのではないでしょうか?


解体線付近の2両は、苗穂工場敷地内にあるトレイン・オン・トレインの試験展示車や、前回「はこだてライナー」の記事で紹介した写真で、苗穂工場に入場中の733系1000番台の後方にある3両のうちの1両だと思われます。最近になっておくに留置されている車両が3両から2両に減っていますね。

そして、苗穂駅をつなぐ自由通路から見られるほかの車両といえば、この4両も該当します。一部は先頭車も含まれ、ヘッドマーク機器が既に取り外されています。留置状況から、営業運転に復帰する可能性は低く、こちらもお役御免になった車両と思われます。
ということで、これら写真で確認される車両だけで18両です。苗穂運転所の裏手の死角になっているスペースにさらに余剰車があるのか不明ですが、想像していた以上の余剰車あるいは運用離脱車があるようです。老朽・劣化の激しかったキハ183系0番台が営業運転から撤退してから2年しか経過していませんが、JR北海道では既存の特急気動車の置き換えを急速に進めており、3月のダイヤ改正以降、札幌~釧路間の「おおぞら」の一部にキハ261系1000番台を投入することにより、キハ283系に余剰車が発生すると思われ、同車からも一部で廃車が発生すると予想しています。

昨年の4月に発表された「安全計画2023」では、2022年度までにキハ183系、キハ281系、キハ283系といった既存の気動車の老朽取替を実施する計画です。全ての形式が2022年度に実施されるわけでなく、一部の車両はその前までに定期営業列車から撤退することが予想されます。
情報では、キハ183系は来年度に撤退するような話もあります。公式発表されていないので現時点では不明ですが、キハ281系やキハ283系と比較すると、長く活躍しているキハ183系から置き換えられる可能性は高くなります。来年度は多目的車両が増備される関係で、通常の1000番台の製造数が少なくなる予定です。その中で、さらに既存の特急気動車を置き換えるのであれば、網走方面が有力ではないかと思っています。

網走方面の特急列車として活躍しているキハ183系。置き換え計画についてもあまり触れられることはありませんが、発表資料や一部車両の運用離脱の状況から、引退の時期は確実に迫ってきているようです。
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