1月24日の特急「スーパーおおぞら6号」がモノクラス6両編成で運行
代走・編成変更 - 2020年01月26日 (日)
1月24日の特急「スーパーおおぞら6号」がモノクラス6両編成で運行されました。
理由は、当日の早朝に千歳線の島松~恵庭間で設備点検を実施していた影響により、千歳方面へ向かう列車を中心に大幅な遅れが相次ぎました。札幌から各方面へ向かう特急列車も千歳線内で抑止され、折り返しとなる列車にも遅れや運用変更が発生しました。
どうやら、千歳線の上り線で列車の有無を知らせる信号システムのブレーカーがオフになったことが原因のようです。

北広島市内の中央陸橋から撮影しました。まずは、特急「スーパーおおぞら6号」から逃げるように、10分程度先行して特急「スーパーとかち6号」が通過していきました。こちらも当日朝の設備点検の影響を受け、1時間半程度の遅れが発生していました。
昨今は増結が常態化しており、1月中は6両編成で運行するようです。

そして、特急「スーパーおおぞら6号」がやってきました。編成は3号車にグリーン車ではなく、先頭車を組み込んだ6両編成でした。所定では1両増結の7両編成の予定ですが、自由席が1両に減車されていたようです。

折り返しとなる特急「スーパーおおぞら9号」を新札幌駅で撮影しました。本来であれば、特急「スーパー北斗13号」と被りますが、同列車が早朝の設備点検で50分ほど遅れが発生していたため、撮影できた次第です。
ですが、先行する快速「エアポート172号」に遅れが生じ、危うく対向の普通列車に被られそうになりましたが、ギリギリセーフでした。
写真は撮影できましたが、今回は車番は確認することができませんでした。確認した限りだと、行先表示器が更新された車両が多かった気がします。
午前中に札幌を出る特急「スーパーおおぞら1号」と特急「スーパーおおぞら3号」で大幅な遅延が発生したことにより、一部列車で運用変更が生じました。
まず、特急「スーパーおおぞら1号」が釧路駅に遅れて到着することで、特急「スーパーおおぞら6号」の出発時刻に間に合わず、代わりに今回紹介しているモノクラス6両編成を1往復に充当しました。これら6両編成は釧路運輸車両所(釧クシ)所属の車両(以下、釧路車)です。
特急「スーパーおおぞら3号」についても、大幅な遅れが生じ、特急「スーパーおおぞら8号」の出発時刻に間に合いませんでしたが、こちらは定刻で釧路駅を出発したようです。本来は札幌運転所(札サウ)所属車(以下、札幌車)が使用されますが、特急「スーパーおおぞら1号」で釧路に到着した編成を急遽使用したようです。
最終的には、札幌側に札幌車と釧路車の編成が1本ずつの計2本、釧路側に札幌車と釧路車の編成が1本ずつの計2本が揃っていれば、翌日以降も問題なく営業運転に入ることができます。ちなみに、翌日以降は何ら運用変更はありませんでした。
おさらいしてみましょう。
特急「スーパーおおぞら6号」に充当した釧路車は、特急「スーパーおおぞら9号」で釧路に戻ってきました。翌日以降も予備の車両等で活用されたことで問題ないでしょう。
次に、特急「スーパーおおぞら1号」に充当された車両は、運用変更こそあったものの、最終的に釧路側に戻ってくる釧路車の1本です。特急「スーパーおおぞら11号」で釧路に戻ってきているので問題ありません。
最後に、特急「スーパーおおぞら3号」は、本来特急「スーパーおおぞら8号」に充当し、特急「スーパーおおぞら11号」で釧路入りする釧路側に滞泊する札幌車の1本です。特急「スーパーおおぞら3号」運用終了後にそのまま釧路に滞泊すれば、釧路側には札幌車1本と釧路車1本が揃い、翌日以降も通常どおりの運行ができるというわけです。
「スーパーおおぞら」で大幅な遅延が発生した場合、1往復だけ急遽用意された編成を充当することがあります。その編成変更及び、代走が多いのは札幌に滞泊する特急「スーパーおおぞら1号」と特急「スーパーおおぞら3号」です。車両トラブルや鹿との接触、先日は新得あたりで訪日外国人が運転していた自動車との踏切事故なんていうのもありましたね。
こうした大幅な遅延が見込まれる際は、釧路運輸車両所から別の車両が手配され、その折り返し列車から充当されます。一年に何度か確認され、車両変更後も同じキハ283系なので、遅延が発生することなく充当することが可能です。今回のように、自由席が減車したり、グリーン車が連結されない等の変更はいくつか見られます。
過去にJR北海道では、車両トラブルが続発し、今回のような緊急時の対応が疎かになっていた時期があります。同時に、予備の車両が確保できず、運休や車両の性能差の大きいキハ183系を代走に手配したこともありました。
こうした不安定な輸送を続けた結果、利用者離れを加速させ、信用を大きく失いました。その頃よりかは利用客を取り戻している印象もありますが、高速道路の延伸による高速バスとの競争が激化し、マイカー需要の加速が後押しし、その最中で減速運転を余儀なくされて昨今に至ります。
今回のように、折り返しとなる列車で大幅な遅延が発生していたとしても、別に手配した車両が同じであり、始発駅発車を遅らせずに済んだことに関しては、一定の評価ができます。しかし、さらに利用者離れを加速させるであろう航空機の台頭もあり、今後「スーパーおおぞら」は厳しい立場になることが予想されます。特に道内路線でLCCが就航してしまえば、飛行機が嫌いで、料金に見合わない利用者を除き、ほぼ鉄道の為す術はありません。
加えて近年、帯広市の人口が釧路市に追いついてきており、2021年にも帯広が釧路に抜かれる勢いのようです。帯広市の人口が極端に増加しているわけでなく、釧路市と帯広市の人口減少ペースを比較した場合、釧路市の方がそのペースを上回っていることが理由です。
帯広市は農業が堅調に推移していることや、札幌圏とオホーツク・根釧地域の中間に位置しており、営業所や物流の拠点として集約する動きが見られるようです。宗谷地方にしても、どうも北海道の本州寄りではない端の地域は、衰退の傾向が止まらないようですね。
3月ダイヤ改正から札幌~釧路間の「おおぞら」3往復にキハ261系を投入します。所要時分の大幅な短縮は見込めず、あくまで老朽化した車両を置き換えるだけになります。キハ261系化されても引き続き釧路方面は厳しい輸送状態が続くでしょう。
当初の話題から大幅に逸れてしまいましたが、かつて勢いのあった「スーパーおおぞら」も、今となっては苦戦が続く特急列車です。かつてのように、大空に勢いよく羽ばたくような特急列車に返り咲くのでしょうか??しばらく我慢が続きますが、もう一度元気な時代を取り戻してほしいですね。
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理由は、当日の早朝に千歳線の島松~恵庭間で設備点検を実施していた影響により、千歳方面へ向かう列車を中心に大幅な遅れが相次ぎました。札幌から各方面へ向かう特急列車も千歳線内で抑止され、折り返しとなる列車にも遅れや運用変更が発生しました。
どうやら、千歳線の上り線で列車の有無を知らせる信号システムのブレーカーがオフになったことが原因のようです。

北広島市内の中央陸橋から撮影しました。まずは、特急「スーパーおおぞら6号」から逃げるように、10分程度先行して特急「スーパーとかち6号」が通過していきました。こちらも当日朝の設備点検の影響を受け、1時間半程度の遅れが発生していました。
昨今は増結が常態化しており、1月中は6両編成で運行するようです。

そして、特急「スーパーおおぞら6号」がやってきました。編成は3号車にグリーン車ではなく、先頭車を組み込んだ6両編成でした。所定では1両増結の7両編成の予定ですが、自由席が1両に減車されていたようです。

折り返しとなる特急「スーパーおおぞら9号」を新札幌駅で撮影しました。本来であれば、特急「スーパー北斗13号」と被りますが、同列車が早朝の設備点検で50分ほど遅れが発生していたため、撮影できた次第です。
ですが、先行する快速「エアポート172号」に遅れが生じ、危うく対向の普通列車に被られそうになりましたが、ギリギリセーフでした。
写真は撮影できましたが、今回は車番は確認することができませんでした。確認した限りだと、行先表示器が更新された車両が多かった気がします。
午前中に札幌を出る特急「スーパーおおぞら1号」と特急「スーパーおおぞら3号」で大幅な遅延が発生したことにより、一部列車で運用変更が生じました。
まず、特急「スーパーおおぞら1号」が釧路駅に遅れて到着することで、特急「スーパーおおぞら6号」の出発時刻に間に合わず、代わりに今回紹介しているモノクラス6両編成を1往復に充当しました。これら6両編成は釧路運輸車両所(釧クシ)所属の車両(以下、釧路車)です。
特急「スーパーおおぞら3号」についても、大幅な遅れが生じ、特急「スーパーおおぞら8号」の出発時刻に間に合いませんでしたが、こちらは定刻で釧路駅を出発したようです。本来は札幌運転所(札サウ)所属車(以下、札幌車)が使用されますが、特急「スーパーおおぞら1号」で釧路に到着した編成を急遽使用したようです。
最終的には、札幌側に札幌車と釧路車の編成が1本ずつの計2本、釧路側に札幌車と釧路車の編成が1本ずつの計2本が揃っていれば、翌日以降も問題なく営業運転に入ることができます。ちなみに、翌日以降は何ら運用変更はありませんでした。
おさらいしてみましょう。
特急「スーパーおおぞら6号」に充当した釧路車は、特急「スーパーおおぞら9号」で釧路に戻ってきました。翌日以降も予備の車両等で活用されたことで問題ないでしょう。
次に、特急「スーパーおおぞら1号」に充当された車両は、運用変更こそあったものの、最終的に釧路側に戻ってくる釧路車の1本です。特急「スーパーおおぞら11号」で釧路に戻ってきているので問題ありません。
最後に、特急「スーパーおおぞら3号」は、本来特急「スーパーおおぞら8号」に充当し、特急「スーパーおおぞら11号」で釧路入りする釧路側に滞泊する札幌車の1本です。特急「スーパーおおぞら3号」運用終了後にそのまま釧路に滞泊すれば、釧路側には札幌車1本と釧路車1本が揃い、翌日以降も通常どおりの運行ができるというわけです。
「スーパーおおぞら」で大幅な遅延が発生した場合、1往復だけ急遽用意された編成を充当することがあります。その編成変更及び、代走が多いのは札幌に滞泊する特急「スーパーおおぞら1号」と特急「スーパーおおぞら3号」です。車両トラブルや鹿との接触、先日は新得あたりで訪日外国人が運転していた自動車との踏切事故なんていうのもありましたね。
こうした大幅な遅延が見込まれる際は、釧路運輸車両所から別の車両が手配され、その折り返し列車から充当されます。一年に何度か確認され、車両変更後も同じキハ283系なので、遅延が発生することなく充当することが可能です。今回のように、自由席が減車したり、グリーン車が連結されない等の変更はいくつか見られます。
過去にJR北海道では、車両トラブルが続発し、今回のような緊急時の対応が疎かになっていた時期があります。同時に、予備の車両が確保できず、運休や車両の性能差の大きいキハ183系を代走に手配したこともありました。
こうした不安定な輸送を続けた結果、利用者離れを加速させ、信用を大きく失いました。その頃よりかは利用客を取り戻している印象もありますが、高速道路の延伸による高速バスとの競争が激化し、マイカー需要の加速が後押しし、その最中で減速運転を余儀なくされて昨今に至ります。
今回のように、折り返しとなる列車で大幅な遅延が発生していたとしても、別に手配した車両が同じであり、始発駅発車を遅らせずに済んだことに関しては、一定の評価ができます。しかし、さらに利用者離れを加速させるであろう航空機の台頭もあり、今後「スーパーおおぞら」は厳しい立場になることが予想されます。特に道内路線でLCCが就航してしまえば、飛行機が嫌いで、料金に見合わない利用者を除き、ほぼ鉄道の為す術はありません。
加えて近年、帯広市の人口が釧路市に追いついてきており、2021年にも帯広が釧路に抜かれる勢いのようです。帯広市の人口が極端に増加しているわけでなく、釧路市と帯広市の人口減少ペースを比較した場合、釧路市の方がそのペースを上回っていることが理由です。
帯広市は農業が堅調に推移していることや、札幌圏とオホーツク・根釧地域の中間に位置しており、営業所や物流の拠点として集約する動きが見られるようです。宗谷地方にしても、どうも北海道の本州寄りではない端の地域は、衰退の傾向が止まらないようですね。
3月ダイヤ改正から札幌~釧路間の「おおぞら」3往復にキハ261系を投入します。所要時分の大幅な短縮は見込めず、あくまで老朽化した車両を置き換えるだけになります。キハ261系化されても引き続き釧路方面は厳しい輸送状態が続くでしょう。
当初の話題から大幅に逸れてしまいましたが、かつて勢いのあった「スーパーおおぞら」も、今となっては苦戦が続く特急列車です。かつてのように、大空に勢いよく羽ばたくような特急列車に返り咲くのでしょうか??しばらく我慢が続きますが、もう一度元気な時代を取り戻してほしいですね。
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