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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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JR北海道が特許を取得した信号機に設置している「段差式防雪フード」

いつも車両や運用を取り上げていますが、今回はいつもと違う内容をお伝えします。

題名のとおり、信号機です。

信号機がなければ、鉄道は機能しません。別になくても機能はすると思いますが、列車の前後の間隔や対向列車の有無がわからなくなります。自動車も同じで、交通量の多い交差点では信号機がなければ、交通事故につながりかねません。

ほとんどの道民は、一昨年9月の北海道胆振東部地震を経験しているでしょう。道内のほぼ全域で停電となり、幹線道路でも信号機が停電で使用できなくなりました。交通事故こそほとんど発生しなかったと思いますが、信号機が機能するまで互いに譲り合いながら安全運転に努めていたことでしょう。

北海道では、道路でも路線でも吹雪による視界不良や着雪による信号機の視認性不良が度々発生します。道路の場合は後者は発生しづらいと思いますが、鉄道となれば、大雪に見舞われた際などは信号機の視認性不良が度々発生するようです。

そこで、冬季における輸送障害の対策として、車両のみならず、設備についても北国ならではの対策を実施し、トラブルの軽減に努めているようです。



その1つが信号機です。鉄道の場合、駅を発車する際や停車をする際、前後の列車の間隔や対向列車の有無などで非常に重要な役割を担っています。





信号機に目を向けてみると、一般的な鉄道の信号機とは違います。一般的に細長くて丸い形をしていますが、北海道の場合は上が突起しており、表示する部分をプラスチックの板で覆っていますね。







4枚目から6枚目は苗穂駅構内の信号機です。同様の構造になっています。

信号機によって運転士は適切な運転を行い、安全運行に努めるわけですが、着雪で信号機が見えなくなった場合、必ずしも安全性が確保される状態ではなくなります。そこで、防雪フードを導入し、冬季における視認性不良の解消を図っています。

防雪フードは従来から採用されていましたが、2012年に特許を取得したのが、今回紹介する「段差式防雪フード」です。

信号機の表示部分に注目してください。写真では1枚が全く見えませんが、4枚の透明な防雪フードによって覆っています。列車の通過時に4枚の板が揺れ、その力で雪を振り落とす仕組みです。列車通過時の風圧によって機能する仕組みです。

信号機の上を突起した形にし、上部中央に仕切りを設けることで、風下側に張り出した雪ができにくいのが特徴です。北海道では、家の種類で、三角屋根の家もけっこう見ます。それとほぼ同じ原理です。

そして、信号機の表示する部分を覆っている透明の板はポリカーボネートです。北海道内で活躍する鉄道車両のほとんどの客室窓に装着されるポリカーボネートがここでも活躍しています。耐衝撃性に優れる同板を4枚使用し、揺れるだけでなく、それぞれ段差をあえて設けて設置することで雪が付着する面積を最小限に抑えているようです。

この「段差式防雪フード」を2012年に特許を取得し、昨年11月の時点で道内の400以上の信号機に取りつけられているようです。

経営危機に直面しているJR北海道ですから、余計なコストはかけてられません。素晴らしい対策でありながら、電気や動力を使っていないのです。

そう、この「段差式防雪フード」の三大開発コンセプトとして、「電気などを使用しない」、「動力を使わない」、「信号機の現示がすべて見えなくても、一部は確認できる」を掲げているようです。設置すれば後はお金はかからないので、費用対効果も存分に発揮しています。

これにより、着雪時のみならず、吹雪で視界不良の際も信号機の視認性を維持しているようです。尚且つ、従来は信号機に大量の雪が付着した場合は、それを取り除く作業を要しましたが、その必要性が軽減されているようです。

本州ではこうした取り組みや、技術開発は必要ありませんが、北海道では必要になります。お金がないのに、本州ではやらなくて良い取り組みを北海道では実施しなければなりません。社員数の減少に歯止めがかからないJR北海道ですが、このような冬季における技術開発を行い、それはただ単に機能するだけでなく、ランニングコストまで計算された極めて高い技術を開発できる力をまだまだ有することは素晴らしいことです。JR北海道にはまだまだ有能な社員が第一線で活躍しているようです。

一方で、人材不足に伴い、最低ラインのクズも下請けを含めて採用されているようですが、そうした変な人間の採用を食い止めるのが今後の課題になりそうです。

話題は逸れてしまいましたが、経営危機に直面するJR北海道も、こうした素晴らしい技術開発を行っています。JR他社はどうでしょう?車両の開発ばかりに注視していませんか?

ローカル輸送を放ったらかしにしているのは、どの地域でも変わらないと思います。それを大都市圏や新幹線で誤魔化しているだけです。

JR北海道も数年前に大バッシングを浴びたからこそ、今があります。こうした一般の利用者に見えない部分で安全輸送に徹している姿を、他の鉄道会社でも目指してほしいですね。











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コメント
8924: by くず on 2020/01/28 at 03:33:15

はあんまりかと…

8925: by バターロール on 2020/01/28 at 18:35:28

鉄道信号機なんて一般の人はまずもって気にすることのない鉄道設備ですよね。しかし、列車の安全の確保だけではなく、路線の運転本数も決める重要要素の一つでもあります。

いわれてみれば、2012年ごろから信号機のフードが新しくなっているなあと思っていましたが、そんな技術が使われていたことは知りませんでした。

ほかにも雪や寒さから守る設備はJR北にはあります。他社にはまねできないものばかりです。

個人的には、もう少しこういった取り組みとかがピックアップされればいいなあと思います。鉄道ファン以外でこのことを知っている人は少ないでしょう。一般の方に知られてJRに対する見方も少しは変わればいいなと思います

8929: by 管理人 on 2020/01/29 at 01:26:23

>>「くず」さん、コメントありがとうございます。

いいんですよ。そういう社員もいるのは事実ですから。そういう人間も雇用しないと人が回せないJR北海道は大変ですね。

8930: by 管理人 on 2020/01/29 at 01:33:01

>>「バターロール」さん、コメントありがとうございます。

鉄道の信号機は、一般の利用者からすれば、あまり細かく目にする機会はないし、触れる機会もありません。

今回の内容はJR北海道の車内誌に掲載している内容でした。1月に特急に乗車すれば、自由に持ち帰ることが可能でしたよ。北海道の車内誌は、稀にこうした知らない情報があります。乗車される際は、一度手に取って確認してみてください。

社員の減少に歯止めがかからないようですが、独自技術の開発という点においては、現在もJR北海道はずば抜けていると思います。こうした取り組みの様子を紹介方法や紹介欄が少なく、一般人から見えにくいですが、こういう明るい・凄い話題もたくさんあります。1カ月に数回は特急を利用するので、こうしたブログを通じて目に見えないJR北海道の凄さを紹介していきたいと思います。

8985:JR北海道のサイトにも掲載 by 苗穂住民 on 2020/02/06 at 22:47:53

 こんばんは。列車の振動で雪を落とすという発想がいいですね。

 車内誌掲載の「段差式防雪フードの」記事ですが、
 http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/safe/06.html
に掲載されています。ここには、車内誌の記事「未来(あした)へつなぐ」のうち安全関連のものが、pdfファイルの形でそのまま掲載されています。当月分の記事が載るのかどうかは未確認です。

8996: by 管理人 on 2020/02/12 at 01:06:13

>>「苗穂住民」さん、コメントありがとうございます。

人力を必要としない工夫したシステムであり、徹底したコスト低減に貢献できます。

URLありがとうございます。閲覧したことのない記事もあるので、時間のあるときに読んでみたいと思います。

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