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苗穂運転所に留置される「キサロハ182-5101」

今回は予約投稿記事です。

苗穂運転所(札ナホ)構内の旧扇形庫付近に「キサロハ182-5101」が留置されています。



長らく営業運転に入っていないキハ183系の400番台や1500番台の一部車両とともに留置されています。

この車両は・・・



皆さんもご存じのとおり、昨年9月まで活躍したクリスタルエクスプレスに組み込まれていた2階建車両でした。動力を持たない付随車でしたが、日本で初めて気動車で2階建車両が連結されたのがクリスタルエクスプレスで、その2階建車両が「キサロハ182-5101」でした。

台車は「サハネ581-15」からの流用です。実は北海道では、国鉄分割民営化時にサハネ581形が7両を本州から継承されたようですが、老朽化と車両の使用・配置計画の見直しによって営業運転に就くことなく廃車となりました。車体はもう既にありませんが、一部の部品を活用してまだ残っていたんですね。





営業運転終了後は、「キサロハ182-5101」だけ編成から外され、残りの3両は五稜郭車両所へ輸送されたようです。春先になれば、現地で解体されるのではないでしょうか?

2階建車両の「キサロハ182-5101」は、1階が4人用の個室を3室設置しています。当初はグリーン個室だったようですが、晩年は普通個室になっています。2階は4人用ボックスシートを7組配置し、車端部2箇所にラウンジを設けていました。



キサロハ182形はクリスタルエクスプレスだけに連結されていたわけではありません。キハ183系による「スーパーとかち」にも連結され、1階に2人用の普通個室を5部屋、2階がグリーン席となっていました。番台区分は550番台とされ、1991年から2000年まで「スーパーとかち」として使用されました。

「スーパーとかち」がキハ283系化されると、札幌~釧路間の「おおぞら」2往復と札幌~帯広間の「とかち」2往復に転用されますが、やはり中間付随車ということで山間部を走る特急列車としては高速化に不向きな点が上げられ、その後、キハ283系の増備によって1年程度で営業運転から撤退しました。一時、急行「はまなす」への転用計画も上がりましたが、実現することなく、登場から10年で営業運転から撤退し、長期留置を経て廃車されました。

設備上、好景気時代を象徴するような車両です。現在にはない団体輸送・小旅行向けに特化したような車両で、これが後々足を引っ張ることになります。

クリスタルエクスプレスについては、定員数を確保することができず、札幌~富良野間の「フラノラベンダーエクスプレス」が1往復減便になった際は、車内混雑によって対応できなくなり、キハ183系一般車での代走を余儀なくされたこともあります。一般の座席のみの定員数でみると、クリスタルエクスプレス全体でキハ183系の2両分にも満たず、代走として使用するにも定員数の関係から難しい状況でした。さらに、2010年に発生した「スーパーカムイ」とダンプカーの衝突事故で安全の観点から展望スペースの座席が取り外され、さらなる定員減となりました。

一方、「スーパーとかち」で使用していた550番台については、元々沿線におけるリゾートブームが影響して登場しました。しかし、そのリゾートブームが去り、キハ283系がデビューして高速運転が実施されるようになると、上述のとおり、付随の鉄の塊を引っ張りながら峠越えをしなければならず、リゾートブームから一転して時代は所要時間の短縮に向いていたため、これ以上の高速化は難しい状況でした。同時期に札幌~函館間の「北斗」の高速化のために、「スーパーとかち」で使用していた中間車を「北斗」に捻出し、初期車の一部を中間付随車(2階建車両)連結による出力不足に対応するために強馬力化改造を受けた車両も何両かありましたね。

そんなこんなで、デビュー当時は評判が高く、利用者からも歓迎された2階建車両ですが、時代の流れに伴って、使用上に不向きな面が多くなり、いずれも晩年はスーパーではない車両へ格下げされたり、一年を通じてそのほとんどが遊休状態であるなど、悲しい運命を辿っていきました。

クリスタルエクスプレスも2階部分がボックスシートではなく、普通席であれば、もっと代走等で使用し、活躍できたのかもしれません。ひどいときは、ボックスシートを自由席扱いとしていましたから、それだけ指定席の設定に伴う定員数確保に余裕がなかった状況が伺えます。

そうしたこともあり、多客臨から代走までノースレインボーエクスプレスが重宝されている状態が続いています。

今年は春先までには函館に行きたいので、函館に輸送されたクリスタルエクスプレスの残り3両も確認してきたいと思っています。そもそも五稜郭車両所を間近で見たことがないので、行ってみたいですね。










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コメント
8966:情報提供です by このブログの大ファンです! on 2020/02/03 at 18:46:19

五稜郭の工場の解体線で現在解体待ちと思われます。
五稜郭駅から5号線に向かい、札幌方面に向かいます。すぐにヤマダ電機が見えてくるので手前の細道に入ります。1〜2分歩けば跨線橋で、クリスタルエクスプレスがよく望めますよ。

8972: by 管理人 on 2020/02/05 at 00:57:42

>>「このブログの大ファンです!」さん、コメントありがとうございます。

実は以前から調べていて、跨線橋からぜひともクリスタルエクスプレスを記録したいと思っています。問題は車庫内に入れられておらず、敷地内の外に放置されているのがベストですが、そこは果たして・・・。という感じです。

8975:情報提供です by このブログの大ファンです! on 2020/02/05 at 07:41:17

追加ですが、昨年末から外の解体線でずっと放置です。跨線橋からかなり見やすい位置ですよ。

8978: by 管理人 on 2020/02/05 at 23:59:07

>>「このブログの大ファンです!」さん、再度コメントありがとうございます。

教えていただき、ありがとうございます。では、難なく記録することができそうですね。

8981: by 根室本線沿線住民 on 2020/02/06 at 15:19:04

 なぜ、この1両だけ苗穂に残したのでしょうか?事情がよくわからない私には、不思議でなりません。

 クリスタルエクスプレスは、個人的に思い入れのある車両です。
 かなり昔の話ですが、夏の繁忙期に臨時特急おおぞらとして、札幌~帯広で運行されたこともあったと記憶しています。
 また、ラベンダーエクスプレスの運行時期に富良野~新得で臨時快速リゾート南ふらのとして運行されたこともありました。

 記事の中でSとかちの2階建て車両にも触れられていましたが、札幌で過ごしていた学生時代(もう4半世紀前)に、十勝への帰省の際に乗ってみたくてアルバイトに励んだことを思い出します。また、実現した時の高揚感は、忘れられません。

 Sとかちの2階建て車両は、数年前までは、釧路車両所の片隅(道路から見える場所)に色褪せたまま置かれていましたが、さすがにもう解体されてしまったのではないかと思います。

8992: by 管理人 on 2020/02/11 at 18:00:04

>>「根室本線沿線住民」さん、コメントありがとうございます。

なぜ1両だけ留置されているかは不明です。

名称の最後にトマム&サホロがつきますが、富良野方面で主に活躍しました。定員は少なかったですが、道内各地で活躍できる汎用性の高い車両でしたね。

快速「リゾートみなみふらの号」にもラベンダーエクスプレスの間合いで使用されていたと思います。1年か2年で終了し、それ以降は設定されていません。実はラストランの際の充当列車の履歴に、当該列車だけ記載がなかった記憶があります。忘れていただけでしょうか?

キハ183系でも、「スーパーとかち」は2階建車両が連結されていたこともあって、管理者も憧れだった車両です。晩年の「とかち」に一度乗車し、2階建車両を探検したものです。

その2階建車両は釧路で長期間留置され、数年前に解体されたはずですよ。

9371:2階建てである意味が無かった? by kaipan on 2020/05/06 at 16:57:08

2階建て車両の存在意義として「座席数の確保」
や「眺望の良さ」がありますが、「スーパーとかち」用だったキサロハ182-550は2階のグリーン席と1階の普通個室を併せて定員数34、さらに一方の側面の窓の面積も小さいなど2階建てであるメリットを生かしていないように見えます。結局のところは2階建て車両が欲しかったから造ったとしか思えないような・・・

9374: by 管理人 on 2020/05/07 at 23:47:11

>>「kaipan」さん、コメントありがとうございます。

登場時は団体輸送も視野に入れていました。定員数確保よりも見た目の豪華さを意識した時代です。2階建車両連結も一種のステータスのようなものですよ。

結果的に昨今では受け入れられなくなり、定員数を確保したノースレインボーエクスプレスだけが重宝されるようになったのです。

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