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【2020年3月14日(土)ダイヤ改正レポートその3】指定席が2両になる「すずらん」

札幌~東室蘭・室蘭間で運行される特急「すずらん」。





車両は785系と789系1000番台が使用されます。共通で運用されるため、車両は連日固定されているわけではありません。

そんな「すずらん」も3月のダイヤ改正で変化があります。

まずは運行時刻を現行ダイヤと比較していきましょう。



<<現行ダイヤ>>


【札幌➡東室蘭・室蘭】


列車名運行時刻所要時間
特急「すずらん2号」札幌(7:30発)➡東室蘭(8:59着)1時間29分※
特急「すずらん4号」札幌(11:24発)➡室蘭(13:11着)1時間47分
特急「すずらん6号」札幌(13:55発)➡室蘭(15:36着)1時間41分
特急「すずらん8号」札幌(16:02発)➡室蘭(17:49着)1時間47分
特急「すずらん10号」札幌(18:54発)➡室蘭(20:37着)1時間43分
特急「すずらん12号」札幌(22:00発)➡室蘭(23:46着)1時間46分





【室蘭・東室蘭~札幌】


列車名運行時刻所要時間
特急「すずらん1号」室蘭(5:27発)➡札幌(7:14着)1時間47分
特急「すずらん3号」室蘭(6:56発)➡札幌(8:38着)1時間42分
特急「すずらん5号」東室蘭(9:23発)➡札幌(11:01着)1時間38分※
特急「すずらん7号」室蘭(13:48発)➡札幌(15:34着)1時間46分
特急「すずらん9号」室蘭(16:26発)➡札幌(18:11着)1時間45分
特急「すずらん11号」室蘭(18:12発)➡札幌(19:55着)1時間43分







<<3月14日以降>>


【札幌➡東室蘭・室蘭】


列車名運行時刻所要時間
特急「すずらん2号」札幌(7:30発)➡東室蘭(8:58着)1時間28分※(-1分)
特急「すずらん4号」札幌(11:21発)➡室蘭(13:05着)1時間44分(-3分)
特急「すずらん6号」札幌(13:56発)➡室蘭(15:38着)1時間42分(+2分)
特急「すずらん8号」札幌(16:03発)➡室蘭(17:49着)1時間46分
特急「すずらん10号」札幌(18:46発)➡室蘭(20:30着)1時間44分(+1分)
特急「すずらん12号」札幌(22:00発)➡室蘭(23:44着)1時間44分(-2分)





【室蘭・東室蘭~札幌】


列車名運行時刻所要時間
特急「すずらん1号」室蘭(5:25発)➡札幌(7:13着)1時間48分(+1分)
特急「すずらん3号」室蘭(6:56発)➡札幌(8:38着)1時間44分(+2分)
特急「すずらん5号」東室蘭(9:23発)➡札幌(11:01着)1時間32分※(-6分)
特急「すずらん7号」室蘭(13:48発)➡札幌(15:34着)1時間50分(+4分)
特急「すずらん9号」室蘭(16:26発)➡札幌(18:11着)1時間46分(+1分)
特急「すずらん11号」室蘭(18:12発)➡札幌(19:55着)1時間52分(+9分)







【編成】

<<現行>>

1号車:自由席2号車:自由席3号車:自由席4号車:uシート5号車:自由席



<<ダイヤ改正以降>>

1号車:自由席2号車:自由席3号車:指定席4号車:uシート5号車:自由席






上記のとおりとなります。

ダイヤ改正以降は、ほかの特急列車同様、快速「エアポート」大増発に伴う時刻修正が実施されます。

最速達列車は、札幌~東室蘭間は特急「すずらん2号」の1時間28分、札幌~室蘭間は特急「すずらん6号」の1時間42分です。※印の列車については、札幌~東室蘭間の所要時間を記載しています。

こちらも全体的に所要時分が延びており、札幌と室蘭が2時間弱で結ばれ、こちらもさらに遠のくような印象です。何度か乗車したことがありますが、比較的余裕のあるダイヤが組まれています。





そして、ダイヤ改正以降、指定席が4号車uシートの1両から、3号車と4号車uシートの2両へ拡大されます。既に停車駅等では掲示物等で案内が開始されました。

3号車と4号車で座席の形状が異なることや、3号車の全席にパソコン用コンセントが設置されないことから、同じ指定席で格差が生じてしまうようです。

指定席拡大の具体的な理由は定かでありませんが、ダイヤ改正資料では指定席を拡大する記載が2020年4月24日から民族共生象徴空間・ウポポイの開業の欄に合わせて記載されていることから、おそらく、同施設開業に伴う指定席需要拡大に向けた措置と思われます。

そして・・・





今年でデビューから30年を迎える785系について、ダイヤ改正の度に去就が注目されています。今回のダイヤ改正については、指定席拡大措置を実施するにあたり、従来とは対応が異なってくることから、その去就が例年に比べて注目されていました。ですが引き続き、札幌~東室蘭・室蘭間で789系1000番台とともに使用されるようです。

785系の残る5両編成×2本を廃車にしてしまうと、789系1000番台だけでは、既存の運行体系を維持し続けるには車両繰りが難しくなります。

同車は5両編成×6本が在籍しています。1日に「すずらん」で2本、「カムイ」で3本使用します。予備は常時1本になり、検査等で1本が入れない状況になれば、予備車両がゼロになり、連日全ての編成が稼働しなければならなくなります。故障が少ないとはいえ、予備車両なしの状態で連日運行することはリスクがあります。

仮に2010年で衝突事故を起こして廃車にした5両編成×1本が事故を起こさずに仮に現役だったら、785系の残る2本も廃車になっていたでしょう。わざわざ車齢30年弱の車両を残しておく必要もなく、予備車両も十分確保されていますからね。

昨今の不安要素としては、「ライラック」で使用する789系0番台が、冬季に非常に弱いという点です。冬季に車両不具合を起こしやすく、789系1000番台の救済を受けなければならない状況にあります。そのために、冬季は代走に備えて何らかの形で多くの編成が必要になります。仮に0番台が故障とは無縁の車両であれば、予備を最大2編成確保している0番台を代走車両としても活用でき、785系が必ずしも必要な状況ではなくなります。

果たして、いつまで活躍が続けられるのでしょうか?デビューから30年が経過しているので、老朽・劣化と向き合う時期になっていることは言うまでもありませんが、後継車両はなく、そのまま廃車にすれば、既存の運行体系が窮地に立たされます。まるで後継者不足に悩まされている昨今の日本社会そのものに見えます。

置き換え計画が発表されていないので、30年経過した車両ですが、しばらく活躍は続きそうです。ですが、車齢を考えると日頃から記録しておいた方がよさそうですね。











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コメント
9068: by ナナッシー on 2020/02/26 at 20:12:45

こんばんは
785系本来であればもう引退している予定でしたが、予備車の問題もあり引き続き続投しています。
数少ない前面展望ができる車両なので、一日でも長く活躍して欲しいです。
今年の9月で丸30年経ちますが、一度大規模なリニューアル工事をしたためか、老朽化をしているようには見えません。

9069: by 南の虎 on 2020/02/26 at 22:10:00

キハ261系の間合い運用で、785系の運用をなくすことができないものかと思います。

9074: by 管理人 on 2020/02/27 at 01:11:43

>>「ナナッシー」さん、コメントありがとうございます。

785系を失えれば、現行の運行体系い支障が出ることは間違いありませんから、引退するにできない状態です。今後もしばらく活躍が続けられると思います。

リニューアルから13年から15年程度経過していますが、内装はまだまだ最新車両にも劣りませんね。引き続き活躍を期待したいと思います。

9075: by 管理人 on 2020/02/27 at 01:15:58

>>「南の虎」さん、コメントありがとうございます。

キハ143形気動車もそうですが、電化区間でありながら、気動車を使用するほど無駄なことはないです。

電車で運行できるのに、燃料代という経費を上乗せしなければなりません。経営をひっ迫している状況下では、こうした無駄を抑えなければなりません。

「すずらん」のダイヤはキハ261系で対応することは可能なレベルにまでなっていますが、そうした無駄が生じてしまうので、実現することはないと思います。

9077: by 運転士は僕だ on 2020/02/27 at 01:40:49 (コメント編集)

久々にコメントさせて頂きます。私の記憶では3号車の座席数が785系(60席でしたっけ?)と789系1000代(68席)で違うと思ったのですが、運用でも分けるか、それとも座席数を合わせる改造でもするのでしょうかね?自分はてっきり785系は引退すると思っていました。間違っていましたらすみません。

9078: by 薩摩牟礼 on 2020/02/27 at 02:03:41

こんばんは。
北海道での指定席格差といえば、繁忙期はまなすのドリームカーと簡リクを思い出しましたが、あれはかなりの格差でしたね。
すずらんですが、繁忙期のみならまだしも、通期での指定席格差は珍しいですね。
COVID19の影響がどこまで続くか分かりませんが、ウポポイ需要がそれほどなければ、3号車は自由席に戻し、需要日のみ指定席になるかもですね。

9081: by 管理人 on 2020/03/01 at 01:55:41

>>「運転士は僕だ」さん、コメントありがとうございます。

定員数は異なるはずです。どのような対応になるか不明ですが、定員数の少ない方に合わせるのではないでしょうか?

過去に同じような例で、「オホーツク」・「大雪」でスラント車が健在だった際、札幌方先頭車の指定席で40名(スラント車)か48名(旧サロベツ用先頭車)の車両が充当されていましたが、指定席予約端末では前者に併せられていましたよ。結局8席はみどりの窓口か当日の車内で購入するしか方法はなかったはずです。

1カ月後の車両繰りなんて現場でもわかるわけがないので、同じような方法が取入れられるのではないかと思います。運用は時刻表でも確認できるとおり、共通のようですね。

返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。

9086: by 管理人 on 2020/03/01 at 11:17:35

>>「薩摩牟礼」さん、コメントありがとうございます。

末期の急行「はまなす」はファンの利用も多く、繁忙期とはいえ、そういった格差を伴う苦情等はあまり聞きませんでした。それも一つの思い出として受け入れられていたと思います。

今回の指定席の増車措置はウポポイの開業による需要拡大と4月1日から新たに「えきねっとトクだ値」を設定することが理由です。事前予約制ですが、指定席を格安で利用できます。

例えば、ウポポイ開業に合わせ、利用が増えると予想する南千歳~白老間だと、自由席利用で片道1,760円のところを、えきねっとトクだ値を使えば、指定席で且つ1,480円とおトクになります。

もしかすると、えきねっとトクだ値で予約した場合だと、3号車になる仕組みが導入されるのかもしれません。ウポポイもどれだけ需要が見込めるかわからない状況です。開業当初や初年度だけ好調だったという結果も考えられますしね。

道民として、アイヌ文化に興味がある人が多いわけではありません。ニュースもそこまで大きく取り上げられるわけではありません。道民も開業当初に足を運ぶだけで、それ以降は全く行くことのないさっぽろ雪まつり状態になる可能性もあるのです。

実際に開業してみないとわかりませんが、大々的に宣伝しているとはいえ、長期的に好調な利用で推移するとは現時点で考えにくいです。

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