待望のエレベーターが新設される南千歳駅
駅 - 2020年03月03日 (火)
千歳線の南千歳駅。

特急「スーパー北斗23号」を除く、全ての定期旅客列車が停車します。
周辺に民家はなく、巨大ターミナルというわけではありませんが、南千歳駅から各方面へ線路が分かれているため、乗り換えの拠点駅として機能しています。現在の新千歳空港駅が開業するまで、千歳空港駅として現在と同様に特急列車が停車していました。
主な乗り換えとしては・・・
(1)苫小牧方面から新千歳空港へ
(2)追分方面から新千歳空港へ
(3)苫小牧・追分方面からやってきた特急列車から新札幌駅までの途中の各駅へ
(4)苫小牧方面から追分方面へ
(5)追分方面から苫小牧方面へ
(6)新千歳空港から苫小牧方面へ
(7)新千歳空港から追分方面へ
(8)新札幌駅から南千歳駅までの途中の各駅から特急列車で追分・苫小牧方面へ
これら8つの機能を有することにより、乗り換えの拠点駅として重宝されています。
特急「スーパー北斗23号」だけ通過する理由は、南千歳駅としての機能を失っているからです。上記のとおり、乗り換えの拠点としての機能があると記載しました。この乗り換えとしての機能が失われているからです。同列車が通過する時刻は、苫小牧方面へ戻るしかありません。寝過ごす限り戻っても意味がないので、同駅を通過しています。
そのような各方面からの乗り換えで重宝している南千歳駅ですが、3月ダイヤ改正を機に、乗継体系が一部変更になります。



拠点駅または乗継駅としては、待望のエレベーターが設置されるようになります。現在工事中で、おそらくダイヤ改正前後から使用開始になるでしょう。
従来、エスカレーターは設置されていたものの、下りのエスカレーターが存在しませんでした。各方面へ例外を除いて同一ホームで乗り換えることが可能でしたが、中には、接続時間を有し、利用客が改札内の待合室で待機する場合もありました。その際は、いずれにしても橋上駅舎ですから、ホームへ向かう際は例えば思いスーツケースを持ちながら階段を下りるしかありませんでした。
ダイヤ改正以降、そのような問題は解消されることになりそうです。
ですが、これがエレベーターを設置する本当の理由ではなく、一部乗継体系の変更にあります。
時刻表とにらめっこしながら記事を閲覧していただけるとわかりやすいと思いますが、実は3月のダイヤ改正からデータイムにおける快速「エアポート」の発着番線が変更になります。
従来、新千歳空港行きは3番線を使用していましたが、ダイヤ改正後はデータイムは2番線に変更されます。
また、札幌・小樽方面へ向かう列車は2番線を使用していましたが、ダイヤ改正後はデータイムは3番線に変更されます。
理由は、南千歳駅でほぼ同時刻に快速「エアポート」が発着するようになるからです。
現行ダイヤでは、札幌方面へ向かう列車が出発した後、時刻表上では5分(正確には3分~4分程度)で新千歳空港へ向かう快速「エアポート」がやってきます。現行ダイヤでは、千歳駅で上下列車の発着時刻が近似していますが、ダイヤ改正後は運転間隔が短くなるため、南千歳駅でもこの現象が発生します。
現行ダイヤでは、各方面への乗継を意識し、函館・釧路方面の列車が主に発着する1番線隣の2番線に札幌方面へ向かう列車を、函館・釧路方面から札幌方面へ向かう列車を主に4番線の隣の3番線に新千歳空港へ向かう列車をそれぞれ発着させていました。これにより、乗継列車を待機する以外を除いては、同一ホームですぐに乗り継ぐことができ、わざわざ駅舎の中へ入ることがないので、エスカレーターやエレベーターが不要でした。
しかし、快速「エアポート」がほぼ同一時刻で発着することになれば、駅構内のポイントを多く通過すると、双方で抑止しなければならない状況になるため、現行ダイヤのような乗継を意識した発着体制は解消せざるを得ず、結果的に新千歳空港行きを2番線、札幌方面は3番線にせざるを得ない状況になります。
よって、同一ホームでの乗継ができなくなることから、エレベーターを設置し、大型の荷物での改札内移動にも配慮した構造になるようです。ちなみに駅舎内も改築が行われ、改札外のトイレは使用することができないので注意が必要です。
文章だけではわからない方もいると思うので写真でも紹介します。





まずは、新千歳空港へ向かう列車の南千歳駅入線から発車までの写真です。奥が札幌方写真右手が1番線、左手が4番線です。
2箇所のポイントを通過して南千歳駅3番線に入線します。そこから、新千歳空港への地下トンネルへ入っていく流れです。





逆に札幌方面へ向かう列車は、地下トンネルから抜けた直後にすぐにポイントを通過して2番線に入線してきます。そして、発車後に再びポイントを通過して下り線へ渡り、札幌方面へ向かっていきます。
ほぼ同時発着となれば、この乗継・発着体系が欠点になることは言うまでもありません。仮に実施してもよいですが、少しの遅延でも許されません。
新千歳空港は現在でこそ巨大空港ターミナルに成長しました。開業当初とは規模が各段に大きくなっています。JRはこうした旧態依然の設備で列車を増発せざるを得ません。本来であれば、報道にもあるように中間駅として機能させ、完全複線化、特急列車も発着できる巨大ターミナルに生まれ変わらなければなりません。新千歳空港駅も千歳駅の容量が限界等の理由から、旭川駅と同等の規模があってもいいかと思います。
もしこれが実現すれば、「すずらん」は不要にできるはずです。それは追々お伝えしますよ。
ということで、乗り換えの拠点駅である南千歳駅もダイヤ改正後は運行体系の変更によって快速「エアポート」を中心にデータイムで発着番線の変更がありそうです。まだまだデータイム毎時5本ダイヤが始まってみないとわかりませんが、いずれにしても良い点と悪い点が出てきそうです。
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特急「スーパー北斗23号」を除く、全ての定期旅客列車が停車します。
周辺に民家はなく、巨大ターミナルというわけではありませんが、南千歳駅から各方面へ線路が分かれているため、乗り換えの拠点駅として機能しています。現在の新千歳空港駅が開業するまで、千歳空港駅として現在と同様に特急列車が停車していました。
主な乗り換えとしては・・・
(1)苫小牧方面から新千歳空港へ
(2)追分方面から新千歳空港へ
(3)苫小牧・追分方面からやってきた特急列車から新札幌駅までの途中の各駅へ
(4)苫小牧方面から追分方面へ
(5)追分方面から苫小牧方面へ
(6)新千歳空港から苫小牧方面へ
(7)新千歳空港から追分方面へ
(8)新札幌駅から南千歳駅までの途中の各駅から特急列車で追分・苫小牧方面へ
これら8つの機能を有することにより、乗り換えの拠点駅として重宝されています。
特急「スーパー北斗23号」だけ通過する理由は、南千歳駅としての機能を失っているからです。上記のとおり、乗り換えの拠点としての機能があると記載しました。この乗り換えとしての機能が失われているからです。同列車が通過する時刻は、苫小牧方面へ戻るしかありません。寝過ごす限り戻っても意味がないので、同駅を通過しています。
そのような各方面からの乗り換えで重宝している南千歳駅ですが、3月ダイヤ改正を機に、乗継体系が一部変更になります。



拠点駅または乗継駅としては、待望のエレベーターが設置されるようになります。現在工事中で、おそらくダイヤ改正前後から使用開始になるでしょう。
従来、エスカレーターは設置されていたものの、下りのエスカレーターが存在しませんでした。各方面へ例外を除いて同一ホームで乗り換えることが可能でしたが、中には、接続時間を有し、利用客が改札内の待合室で待機する場合もありました。その際は、いずれにしても橋上駅舎ですから、ホームへ向かう際は例えば思いスーツケースを持ちながら階段を下りるしかありませんでした。
ダイヤ改正以降、そのような問題は解消されることになりそうです。
ですが、これがエレベーターを設置する本当の理由ではなく、一部乗継体系の変更にあります。
時刻表とにらめっこしながら記事を閲覧していただけるとわかりやすいと思いますが、実は3月のダイヤ改正からデータイムにおける快速「エアポート」の発着番線が変更になります。
従来、新千歳空港行きは3番線を使用していましたが、ダイヤ改正後はデータイムは2番線に変更されます。
また、札幌・小樽方面へ向かう列車は2番線を使用していましたが、ダイヤ改正後はデータイムは3番線に変更されます。
理由は、南千歳駅でほぼ同時刻に快速「エアポート」が発着するようになるからです。
現行ダイヤでは、札幌方面へ向かう列車が出発した後、時刻表上では5分(正確には3分~4分程度)で新千歳空港へ向かう快速「エアポート」がやってきます。現行ダイヤでは、千歳駅で上下列車の発着時刻が近似していますが、ダイヤ改正後は運転間隔が短くなるため、南千歳駅でもこの現象が発生します。
現行ダイヤでは、各方面への乗継を意識し、函館・釧路方面の列車が主に発着する1番線隣の2番線に札幌方面へ向かう列車を、函館・釧路方面から札幌方面へ向かう列車を主に4番線の隣の3番線に新千歳空港へ向かう列車をそれぞれ発着させていました。これにより、乗継列車を待機する以外を除いては、同一ホームですぐに乗り継ぐことができ、わざわざ駅舎の中へ入ることがないので、エスカレーターやエレベーターが不要でした。
しかし、快速「エアポート」がほぼ同一時刻で発着することになれば、駅構内のポイントを多く通過すると、双方で抑止しなければならない状況になるため、現行ダイヤのような乗継を意識した発着体制は解消せざるを得ず、結果的に新千歳空港行きを2番線、札幌方面は3番線にせざるを得ない状況になります。
よって、同一ホームでの乗継ができなくなることから、エレベーターを設置し、大型の荷物での改札内移動にも配慮した構造になるようです。ちなみに駅舎内も改築が行われ、改札外のトイレは使用することができないので注意が必要です。
文章だけではわからない方もいると思うので写真でも紹介します。





まずは、新千歳空港へ向かう列車の南千歳駅入線から発車までの写真です。奥が札幌方写真右手が1番線、左手が4番線です。
2箇所のポイントを通過して南千歳駅3番線に入線します。そこから、新千歳空港への地下トンネルへ入っていく流れです。





逆に札幌方面へ向かう列車は、地下トンネルから抜けた直後にすぐにポイントを通過して2番線に入線してきます。そして、発車後に再びポイントを通過して下り線へ渡り、札幌方面へ向かっていきます。
ほぼ同時発着となれば、この乗継・発着体系が欠点になることは言うまでもありません。仮に実施してもよいですが、少しの遅延でも許されません。
新千歳空港は現在でこそ巨大空港ターミナルに成長しました。開業当初とは規模が各段に大きくなっています。JRはこうした旧態依然の設備で列車を増発せざるを得ません。本来であれば、報道にもあるように中間駅として機能させ、完全複線化、特急列車も発着できる巨大ターミナルに生まれ変わらなければなりません。新千歳空港駅も千歳駅の容量が限界等の理由から、旭川駅と同等の規模があってもいいかと思います。
もしこれが実現すれば、「すずらん」は不要にできるはずです。それは追々お伝えしますよ。
ということで、乗り換えの拠点駅である南千歳駅もダイヤ改正後は運行体系の変更によって快速「エアポート」を中心にデータイムで発着番線の変更がありそうです。まだまだデータイム毎時5本ダイヤが始まってみないとわかりませんが、いずれにしても良い点と悪い点が出てきそうです。
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