タイフォンカバーが撤去されているキハ40形気動車~今後の動向を左右するものさしとなるか?
気動車 - 2020年03月11日 (水)
今回は予約投稿記事です。
旭川運転所(旭アサ)や釧路運輸車両所(釧クシ)に所属するキハ40形気動車の中には、タイフォンカバーが撤去された車両が存在します。

釧路運輸車両所に所属する「キハ40-1768」です。タイフォンカバーが撤去されています。

過去にも掲載しましたが、タイフォンカバーの有無を比較する写真です。写真は面白いことに、延命化を実施していない700番台が先にタイフォンカバーが撤去されており、逆に延命化された1700番台がタイフォンカバーを設置しているという逆転現象が起きています。
タイフォンカバーレス仕様は前面がスッキリとした印象です。


タイフォンカバーが撤去された代わりに、電子ホーン及び、ホイッスルを使用しているため、タイフォンは使用していないようです。

先日紹介した"タラコのヨンマル"でお馴染みの「キハ40-777」もタイフォンカバーが撤去されています。必ずしも延命化を実施している車両に限らず、700番台の一部車両でもタイフォンカバーレス仕様が見られるようです。
タイフォンカバーを撤去している理由を過去に教えていただきましたが、どうやらタイフォンの開閉部分から雨水や雪などが侵入し、車体が腐食・劣化するのを防止することが目的のようです。
また、運転所の近隣住民への配慮等の理由も考えられるでしょう。キハ261系0番台は、旭川運転所に出入りするようになる2017年3月ダイヤ改正を前に、こうした理由から電子ホーンが設置されるようになりました。キハ40形気動車についても、車体腐食の理由のほか、こうした理由があると考えられます。
全国的に、キハ40形気動車の画像を検索してみると、タイフォンレス仕様については、ほぼ北海道車に限定されているようです。これも北海道という気象条件が厳しい中で使用せざるを得ない状況下における延命策の1つですね。
こうした変化が、後々キハ40形気動車の運命を大きく左右するかもしれません。
数日後に迫るダイヤ改正でキハ40形気動車の後継車ともいえるH100形が函館本線山線に投入されます。車両は苗穂運転所(札ナホ)や、冬季は勾配による出力不足をカバーするため、苫小牧運転所(札トマ)からキハ150形気動車が応援に入ります。H100形が投入されると、既存の気動車については廃車や転配が予想されます。
苗穂車を中心にキハ40形気動車は1700番台、キハ150形は他部署へ異動することが予想され、これに伴い、ほかの地区で活躍する老朽・劣化の激しいキハ40形気動車を置き換えていくと予想しています。

管理者は特に注目しているのが、日高本線用の350番台です。機関換装され、一部車体に防錆処理が実施されているようですが、延命化を図ったグループではありません。昨年は2両の廃車が発生しており、苗穂工場と五稜郭車両所でそれぞれ解体されています。
700番台や350番台では一部で廃車が出てきているので、H100形投入を機に、既存車両の転配によってお役御免になる車両が出てくる可能性が高そうです。それ以外にも、700番台等の延命化未施行車は既存車の転配等によって、いつ置き換えられてもおかしくない状態です。その中でも、今回紹介しているタイフォンカバーが撤去された車両のような、延命化を実施していなくても小規模改造が実施された車両はまだ使用が見込めると少なからず判断できるので、今後は小規模改造等で車両が生き残るのか、お役御免になるかの判断材料になりそうです。
1700番台も延命化を実施しているとはいえ、老朽・劣化した車両であることは言うまでもありません。機会があるうちに少しづつ記録しておきたいところです。
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旭川運転所(旭アサ)や釧路運輸車両所(釧クシ)に所属するキハ40形気動車の中には、タイフォンカバーが撤去された車両が存在します。

釧路運輸車両所に所属する「キハ40-1768」です。タイフォンカバーが撤去されています。

過去にも掲載しましたが、タイフォンカバーの有無を比較する写真です。写真は面白いことに、延命化を実施していない700番台が先にタイフォンカバーが撤去されており、逆に延命化された1700番台がタイフォンカバーを設置しているという逆転現象が起きています。
タイフォンカバーレス仕様は前面がスッキリとした印象です。


タイフォンカバーが撤去された代わりに、電子ホーン及び、ホイッスルを使用しているため、タイフォンは使用していないようです。

先日紹介した"タラコのヨンマル"でお馴染みの「キハ40-777」もタイフォンカバーが撤去されています。必ずしも延命化を実施している車両に限らず、700番台の一部車両でもタイフォンカバーレス仕様が見られるようです。
タイフォンカバーを撤去している理由を過去に教えていただきましたが、どうやらタイフォンの開閉部分から雨水や雪などが侵入し、車体が腐食・劣化するのを防止することが目的のようです。
また、運転所の近隣住民への配慮等の理由も考えられるでしょう。キハ261系0番台は、旭川運転所に出入りするようになる2017年3月ダイヤ改正を前に、こうした理由から電子ホーンが設置されるようになりました。キハ40形気動車についても、車体腐食の理由のほか、こうした理由があると考えられます。
全国的に、キハ40形気動車の画像を検索してみると、タイフォンレス仕様については、ほぼ北海道車に限定されているようです。これも北海道という気象条件が厳しい中で使用せざるを得ない状況下における延命策の1つですね。
こうした変化が、後々キハ40形気動車の運命を大きく左右するかもしれません。
数日後に迫るダイヤ改正でキハ40形気動車の後継車ともいえるH100形が函館本線山線に投入されます。車両は苗穂運転所(札ナホ)や、冬季は勾配による出力不足をカバーするため、苫小牧運転所(札トマ)からキハ150形気動車が応援に入ります。H100形が投入されると、既存の気動車については廃車や転配が予想されます。
苗穂車を中心にキハ40形気動車は1700番台、キハ150形は他部署へ異動することが予想され、これに伴い、ほかの地区で活躍する老朽・劣化の激しいキハ40形気動車を置き換えていくと予想しています。

管理者は特に注目しているのが、日高本線用の350番台です。機関換装され、一部車体に防錆処理が実施されているようですが、延命化を図ったグループではありません。昨年は2両の廃車が発生しており、苗穂工場と五稜郭車両所でそれぞれ解体されています。
700番台や350番台では一部で廃車が出てきているので、H100形投入を機に、既存車両の転配によってお役御免になる車両が出てくる可能性が高そうです。それ以外にも、700番台等の延命化未施行車は既存車の転配等によって、いつ置き換えられてもおかしくない状態です。その中でも、今回紹介しているタイフォンカバーが撤去された車両のような、延命化を実施していなくても小規模改造が実施された車両はまだ使用が見込めると少なからず判断できるので、今後は小規模改造等で車両が生き残るのか、お役御免になるかの判断材料になりそうです。
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