新型コロナウィルスの影響による利用減少に伴う、特急列車の減便・減車措置を実施~全国で先駆けて実施へ
特急列車 - 2020年03月12日 (木)
新型コロナウィルスの感染拡大が広まるばかりで、収束の目途が立ちません。
JR北海道では、全国でも初の試みとなる特急列車の減便・減車措置を3月23日(月)から順次実施していきます。


上記が昨日JR北海道のホームページで発表された資料です。一部列車で編成変更を伴うので、列車別・方面別に見ていきましょう。
<おおぞら・とかち>


ダイヤ改正以降の内容なので、愛称も改正後の「おおぞら」と「とかち」で記事を作成してまいります。
3月23日(月)から「おおぞら」の編成が6両編成から5両編成に減車されます。自由席が1両減車され、5両編成で運行されるようになります。
札幌~帯広間の「とかち」については、4月6日(月)から帯広方面・札幌方面ともに始発と終発の2本ずつが運転取り止めとなります。現時点でいずれも4月23日(木)まで実施する予定ですが、状況が収束に向かわなければ、期間が延長されます。


<北斗>



札幌~函館間の「北斗」についても、減便・減車措置を実施します。
まず、3月23日(月)から4月5日(日)にかけて、自由席が1両減車され、所定の7両編成から6両編成に変更されます。さらに、4月6日(月)から4月23日(木)にかけて、指定席も1両減車され、5両編成で運行されるようになります。
加えて、4月6日(月)から4月23日(木)にかけて、特急「北斗1号」、特急「北斗15号」、特急「北斗10号」、特急「北斗24号」が運転取り止めとなります。函館方面の列車については、最終列車が2時間弱繰り下がるので注意が必要です。


<すずらん>

札幌~東室蘭間では「北斗」の補完的な役割を担う「すずらん」も3往復が運転取り止めとなります。こちらは3月23日(月)から始まり、4月23日(木)まで、1カ月間の運休が決まっています。
すずらんオプション特急券の関係で札幌~東室蘭間の利用が多い列車もありますが、日中を中心に利用が低い列車もあります。やはり、あまり混雑しない日中の列車が減便対象となっており、早朝や深夜の便については、運行されるようです。特急「北斗24号」が運休となりますが、特急「すずらん12号」は減便対象とはなっていないので、東室蘭までは「北斗」運休分をカバーすることができるようです。
同列車の場合、運用の関係で早朝や深夜に列車を設定せざるを得ず、新型コロナウィルスによる利用減とはまた異なる事情があります。


<カムイ・ライラック>


特急列車が充実している札幌~旭川間では、札幌発・旭川発ともに30分の列車を中心に5往復の運転取り止めが決まっています。その関係で減便対象は「カムイ」が多く、減便中の列車は冬季に故障が多くなる「ライラック」に集中していますが、雪融けが進んでいるので、車両故障の心配はほとんどないと思います。
また、車両繰りの関係で特急「カムイ19号」のみ、ライラックで使用する789系0番台による6両編成が充当されます。指定席や自由席の位置は「カムイ」に極力合わせられますが、1号車のグリーン席と指定席については、車内で発売されます。「カムイ」史上初のグリーン車サービスを有することになりそうです。


ということで、列車別・方面別に紹介してまいりました。
気になっていた快速「エアポート」の減便については実施されず、ダイヤ改正以降のデータイム毎時5本ダイヤを維持するようです。空港アクセスのみならず、札幌圏の通勤・通学輸送も担う列車ですから、そう簡単に減便には踏み切れなかったのでしょう。
また、不思議なことに、稚内・網走方面の特急列車についても減便とはなりませんでした。利用は間違いなく少ないはずですが、沿線自治体を配慮したためでしょう。そうした沿線自治体の顔色を伺うというJRの苦しい事情が伺えます。
今後の状況次第では、基幹の延長や減便対象列車の拡大も予想されます。今後の情報にも注意して見守りたいところです。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村

人気ブログランキング
JR北海道では、全国でも初の試みとなる特急列車の減便・減車措置を3月23日(月)から順次実施していきます。


上記が昨日JR北海道のホームページで発表された資料です。一部列車で編成変更を伴うので、列車別・方面別に見ていきましょう。
<おおぞら・とかち>


ダイヤ改正以降の内容なので、愛称も改正後の「おおぞら」と「とかち」で記事を作成してまいります。
3月23日(月)から「おおぞら」の編成が6両編成から5両編成に減車されます。自由席が1両減車され、5両編成で運行されるようになります。
札幌~帯広間の「とかち」については、4月6日(月)から帯広方面・札幌方面ともに始発と終発の2本ずつが運転取り止めとなります。現時点でいずれも4月23日(木)まで実施する予定ですが、状況が収束に向かわなければ、期間が延長されます。


<北斗>



札幌~函館間の「北斗」についても、減便・減車措置を実施します。
まず、3月23日(月)から4月5日(日)にかけて、自由席が1両減車され、所定の7両編成から6両編成に変更されます。さらに、4月6日(月)から4月23日(木)にかけて、指定席も1両減車され、5両編成で運行されるようになります。
加えて、4月6日(月)から4月23日(木)にかけて、特急「北斗1号」、特急「北斗15号」、特急「北斗10号」、特急「北斗24号」が運転取り止めとなります。函館方面の列車については、最終列車が2時間弱繰り下がるので注意が必要です。


<すずらん>

札幌~東室蘭間では「北斗」の補完的な役割を担う「すずらん」も3往復が運転取り止めとなります。こちらは3月23日(月)から始まり、4月23日(木)まで、1カ月間の運休が決まっています。
すずらんオプション特急券の関係で札幌~東室蘭間の利用が多い列車もありますが、日中を中心に利用が低い列車もあります。やはり、あまり混雑しない日中の列車が減便対象となっており、早朝や深夜の便については、運行されるようです。特急「北斗24号」が運休となりますが、特急「すずらん12号」は減便対象とはなっていないので、東室蘭までは「北斗」運休分をカバーすることができるようです。
同列車の場合、運用の関係で早朝や深夜に列車を設定せざるを得ず、新型コロナウィルスによる利用減とはまた異なる事情があります。


<カムイ・ライラック>


特急列車が充実している札幌~旭川間では、札幌発・旭川発ともに30分の列車を中心に5往復の運転取り止めが決まっています。その関係で減便対象は「カムイ」が多く、減便中の列車は冬季に故障が多くなる「ライラック」に集中していますが、雪融けが進んでいるので、車両故障の心配はほとんどないと思います。
また、車両繰りの関係で特急「カムイ19号」のみ、ライラックで使用する789系0番台による6両編成が充当されます。指定席や自由席の位置は「カムイ」に極力合わせられますが、1号車のグリーン席と指定席については、車内で発売されます。「カムイ」史上初のグリーン車サービスを有することになりそうです。


ということで、列車別・方面別に紹介してまいりました。
気になっていた快速「エアポート」の減便については実施されず、ダイヤ改正以降のデータイム毎時5本ダイヤを維持するようです。空港アクセスのみならず、札幌圏の通勤・通学輸送も担う列車ですから、そう簡単に減便には踏み切れなかったのでしょう。
また、不思議なことに、稚内・網走方面の特急列車についても減便とはなりませんでした。利用は間違いなく少ないはずですが、沿線自治体を配慮したためでしょう。そうした沿線自治体の顔色を伺うというJRの苦しい事情が伺えます。
今後の状況次第では、基幹の延長や減便対象列車の拡大も予想されます。今後の情報にも注意して見守りたいところです。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村

人気ブログランキング

- 関連記事
-
-
定期列車として復活を果たした「北斗」・「おおぞら」・「とかち」 2020/03/15
-
新型コロナウィルスの影響による利用減少に伴う、特急列車の減便・減車措置を実施~全国で先駆けて実施へ 2020/03/12
-
「ライラック」・「大雪」再デビューから3年 2020/03/04
-