新型コロナウィルスの影響で47億円減収のJR北海道~週末の特急列車利用も悲惨な状態に
その他あれこれ - 2020年03月15日 (日)
インバウンド需要が稼ぎ頭のJR北海道にとって、新型コロナウィルスの影響が大きく出ています。
1月24日から3月31日までの影響額は、およそ47億円に達し、経営をひっ迫しているJR北海道にとって大きな痛手です。
前年の同時期と比較して、北海道新幹線が7割以上、特急列車が7割、快速「エアポート」は5割それぞれ利用減となり、特急列車を中心に来週の23日からおよそ1カ月にわたって減便します。影響が長引けば減便を実施する期間も延長される可能性もあります。
その後はゴールデンウィーク輸送期間が控えており、そのあとには修学旅行等の輸送も控えています。特に函館方面については、臨時列車や増結が実施される傾向がありますが、影響が長引けば、臨時列車の運行取り止めや増結の取り止めが発生してくると思います。
そういった意味では、来年度の後半あたりまで、JR北海道では輸送が全体的に冷え込みそうです。
新型コロナウィルスの影響が収束に向かったとしても、これまでの輸送実績を取り戻すにも時間を要することでしょう。ウィルスの感染拡大の原因が、JRといった公共交通を利用する際ですから、ウィルス感染拡大を各々で防止するために、マイカー利用など、個々の移動が増える可能性も否定できません。結果的に、影響が収束してもJRにとってはそのまま利用を取り戻すことができず、減収の一途を辿ってしまう可能性もあるわけです。
ただでさえ、経営がひっ迫しているにも関わらず、これ以上のさらなる減収は、JR北海道の今後を大きく左右しかねません。早急な事態収束とともに、列車内が外国人で賑わう様子に戻さないと、本当に行き詰ってしまいますね。
先日帯広方面へ行きましたが、緊急事態宣言が出されていたこともあり、車内はガラガラでした。

土曜日の特急「スーパーとかち10号」の自由席車内です。実は、帯広駅発車後の様子です。帯広駅から自由席に乗車したのは、管理者1人だけでした。
その後、新得で2名乗車ました。それ以降は乗車する人間がおらず、南千歳駅で1人、札幌駅で管理者ともう1人が降りました。計3名で自由席を貸し切っていたことになります。
指定席は確認しませんでしたが、帯広駅から乗車した人数や途中駅から乗車した人数をある程度踏まえると、20人強の利用だったと思います。
冬季のトマム方面へのインバウンド需要拡大期で、1両増結の5両編成でした。日頃から利用が決して多い列車ではありませんが、新型コロナウィルスで外出の自粛要請が出されていたので、利用は悲惨な状態に。利用が少ないとはいえ、さすがにこれでは列車の運行を取り止めざるを得ない状況にまでなっていました。
ちなみに、4月6日から23日にかけて、同時刻の特急「とかち10号」が減便対象となります。札幌~帯広間の「とかち」は上下ともに早朝と深夜の2本ずつが運転取り止めとなります。残る3往復については通常運行されます。減車も実施されません。というのも、キハ261系1000番台は、先頭車と中間車で2両1ユニットを組みます。所定では先頭と最後尾に先頭車が2両ありますから、これ以上の減車ができないのです。
そのほかの列車についても確認していますが、さすがに不要不急の外出を控える要請に我慢を切らしたようで、利用客は先日よりも少しづつ多くなっている印象があります。管理者自宅の近隣のスーパーも週末を中心に混雑しており、外出を控える要請が出されていたとしても、食料を切らすなど、各々の家庭での事情もあり、JRのみならず、そうした公共の場においても日常の様子が取り戻されつつあります。
コロナウィルスの影響がまだまだ長引きそうですが、経営をひっ迫しているJR北海道にとって、その影響が長引くことは大きな痛手です。1日でも早く事態が収束するとともに、外国人で賑わうJR車内を取り戻すとともに、ダイヤ改正の効果が存分に発揮されることを願います。
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1月24日から3月31日までの影響額は、およそ47億円に達し、経営をひっ迫しているJR北海道にとって大きな痛手です。
前年の同時期と比較して、北海道新幹線が7割以上、特急列車が7割、快速「エアポート」は5割それぞれ利用減となり、特急列車を中心に来週の23日からおよそ1カ月にわたって減便します。影響が長引けば減便を実施する期間も延長される可能性もあります。
その後はゴールデンウィーク輸送期間が控えており、そのあとには修学旅行等の輸送も控えています。特に函館方面については、臨時列車や増結が実施される傾向がありますが、影響が長引けば、臨時列車の運行取り止めや増結の取り止めが発生してくると思います。
そういった意味では、来年度の後半あたりまで、JR北海道では輸送が全体的に冷え込みそうです。
新型コロナウィルスの影響が収束に向かったとしても、これまでの輸送実績を取り戻すにも時間を要することでしょう。ウィルスの感染拡大の原因が、JRといった公共交通を利用する際ですから、ウィルス感染拡大を各々で防止するために、マイカー利用など、個々の移動が増える可能性も否定できません。結果的に、影響が収束してもJRにとってはそのまま利用を取り戻すことができず、減収の一途を辿ってしまう可能性もあるわけです。
ただでさえ、経営がひっ迫しているにも関わらず、これ以上のさらなる減収は、JR北海道の今後を大きく左右しかねません。早急な事態収束とともに、列車内が外国人で賑わう様子に戻さないと、本当に行き詰ってしまいますね。
先日帯広方面へ行きましたが、緊急事態宣言が出されていたこともあり、車内はガラガラでした。

土曜日の特急「スーパーとかち10号」の自由席車内です。実は、帯広駅発車後の様子です。帯広駅から自由席に乗車したのは、管理者1人だけでした。
その後、新得で2名乗車ました。それ以降は乗車する人間がおらず、南千歳駅で1人、札幌駅で管理者ともう1人が降りました。計3名で自由席を貸し切っていたことになります。
指定席は確認しませんでしたが、帯広駅から乗車した人数や途中駅から乗車した人数をある程度踏まえると、20人強の利用だったと思います。
冬季のトマム方面へのインバウンド需要拡大期で、1両増結の5両編成でした。日頃から利用が決して多い列車ではありませんが、新型コロナウィルスで外出の自粛要請が出されていたので、利用は悲惨な状態に。利用が少ないとはいえ、さすがにこれでは列車の運行を取り止めざるを得ない状況にまでなっていました。
ちなみに、4月6日から23日にかけて、同時刻の特急「とかち10号」が減便対象となります。札幌~帯広間の「とかち」は上下ともに早朝と深夜の2本ずつが運転取り止めとなります。残る3往復については通常運行されます。減車も実施されません。というのも、キハ261系1000番台は、先頭車と中間車で2両1ユニットを組みます。所定では先頭と最後尾に先頭車が2両ありますから、これ以上の減車ができないのです。
そのほかの列車についても確認していますが、さすがに不要不急の外出を控える要請に我慢を切らしたようで、利用客は先日よりも少しづつ多くなっている印象があります。管理者自宅の近隣のスーパーも週末を中心に混雑しており、外出を控える要請が出されていたとしても、食料を切らすなど、各々の家庭での事情もあり、JRのみならず、そうした公共の場においても日常の様子が取り戻されつつあります。
コロナウィルスの影響がまだまだ長引きそうですが、経営をひっ迫しているJR北海道にとって、その影響が長引くことは大きな痛手です。1日でも早く事態が収束するとともに、外国人で賑わうJR車内を取り戻すとともに、ダイヤ改正の効果が存分に発揮されることを願います。
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