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新型コロナウィルスの影響で47億円減収のJR北海道~週末の特急列車利用も悲惨な状態に

インバウンド需要が稼ぎ頭のJR北海道にとって、新型コロナウィルスの影響が大きく出ています。

1月24日から3月31日までの影響額は、およそ47億円に達し、経営をひっ迫しているJR北海道にとって大きな痛手です。

前年の同時期と比較して、北海道新幹線が7割以上、特急列車が7割、快速「エアポート」は5割それぞれ利用減となり、特急列車を中心に来週の23日からおよそ1カ月にわたって減便します。影響が長引けば減便を実施する期間も延長される可能性もあります。

その後はゴールデンウィーク輸送期間が控えており、そのあとには修学旅行等の輸送も控えています。特に函館方面については、臨時列車や増結が実施される傾向がありますが、影響が長引けば、臨時列車の運行取り止めや増結の取り止めが発生してくると思います。

そういった意味では、来年度の後半あたりまで、JR北海道では輸送が全体的に冷え込みそうです。

新型コロナウィルスの影響が収束に向かったとしても、これまでの輸送実績を取り戻すにも時間を要することでしょう。ウィルスの感染拡大の原因が、JRといった公共交通を利用する際ですから、ウィルス感染拡大を各々で防止するために、マイカー利用など、個々の移動が増える可能性も否定できません。結果的に、影響が収束してもJRにとってはそのまま利用を取り戻すことができず、減収の一途を辿ってしまう可能性もあるわけです。

ただでさえ、経営がひっ迫しているにも関わらず、これ以上のさらなる減収は、JR北海道の今後を大きく左右しかねません。早急な事態収束とともに、列車内が外国人で賑わう様子に戻さないと、本当に行き詰ってしまいますね。

先日帯広方面へ行きましたが、緊急事態宣言が出されていたこともあり、車内はガラガラでした。



土曜日の特急「スーパーとかち10号」の自由席車内です。実は、帯広駅発車後の様子です。帯広駅から自由席に乗車したのは、管理者1人だけでした。

その後、新得で2名乗車ました。それ以降は乗車する人間がおらず、南千歳駅で1人、札幌駅で管理者ともう1人が降りました。計3名で自由席を貸し切っていたことになります。

指定席は確認しませんでしたが、帯広駅から乗車した人数や途中駅から乗車した人数をある程度踏まえると、20人強の利用だったと思います。

冬季のトマム方面へのインバウンド需要拡大期で、1両増結の5両編成でした。日頃から利用が決して多い列車ではありませんが、新型コロナウィルスで外出の自粛要請が出されていたので、利用は悲惨な状態に。利用が少ないとはいえ、さすがにこれでは列車の運行を取り止めざるを得ない状況にまでなっていました。

ちなみに、4月6日から23日にかけて、同時刻の特急「とかち10号」が減便対象となります。札幌~帯広間の「とかち」は上下ともに早朝と深夜の2本ずつが運転取り止めとなります。残る3往復については通常運行されます。減車も実施されません。というのも、キハ261系1000番台は、先頭車と中間車で2両1ユニットを組みます。所定では先頭と最後尾に先頭車が2両ありますから、これ以上の減車ができないのです。

そのほかの列車についても確認していますが、さすがに不要不急の外出を控える要請に我慢を切らしたようで、利用客は先日よりも少しづつ多くなっている印象があります。管理者自宅の近隣のスーパーも週末を中心に混雑しており、外出を控える要請が出されていたとしても、食料を切らすなど、各々の家庭での事情もあり、JRのみならず、そうした公共の場においても日常の様子が取り戻されつつあります。

コロナウィルスの影響がまだまだ長引きそうですが、経営をひっ迫しているJR北海道にとって、その影響が長引くことは大きな痛手です。1日でも早く事態が収束するとともに、外国人で賑わうJR車内を取り戻すとともに、ダイヤ改正の効果が存分に発揮されることを願います。










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コメント
9155: by 薩摩牟礼 on 2020/03/16 at 01:09:28

こんばんは。

北海道、かなり厳しい状況ですね。
残念ながら、新型コロナの嵐が通り過ぎるのを待つしかないのでしょうが、非上場のJR北海道には政府から資金投入してでも会社を存続させねばですね。

9157: by シニアパートナー on 2020/03/16 at 09:05:30 (コメント編集)

14日土曜日、安倍首相の記者会見で、閉鎖的な空間で至近距離での接触を避け、特に屋外での活動であれば出てほしい旨の発言がありました。この発言は大きいと思います。

小生が住む神奈川県では、昨日久しぶりに道路が込み出し、外を歩く人が多くなりました。

新幹線もガラガラ状態ですし、飛行機もそうですよね。これからは、各人ができる対策(手洗い、マスク、換気のよい場所)を講じながら、極度に怖がることなく活動すればいいのではないかと思います。

9160: by 管理人 on 2020/03/16 at 21:43:04

>>「薩摩牟礼」さん、コメントありがとうございます。

北海道で鉄道がなくなって困るのは札幌圏です。コロナの影響にしろ、何らかの形で札幌圏は少なくとも維持していかなければいけません。札幌圏からJRを失ったら、交通は大混乱に陥るでしょう。新千歳空港へのアクセスも路線バスだけでは対応しきれそうにありません。

何とかこの窮地を乗り切ってもらいたいですね。

9162: by 管理人 on 2020/03/16 at 21:58:09

>>「シニアパートナー」さん、コメントありがとうございます。

コロナの影響が続いていますが、日常の様子を取り戻しつつあります。きりがないですよね。

不要不急の外出を避けると言っても限度があります。食料や日用品が各家庭で切れれば買い出しに行かなければなりません。考え出したらきりがないです。

管理者も風邪を引かない体質なので、時間があれば撮影に行ったり、遊びに行ったり、仲間とご飯食べに行ったりしています。フツーの生活をしています。

他の方とコメントでやりとりしましたが、前もって外出を控えるよりも、後々感染した方が良いと思っています。要は選択肢やチャンスを逃しているわけですよね。

そういったときにこそ、チャンスが訪れるものだと思っています。なので、昨今の自粛ムードが流れている中でも管理者はフツーに行動していますよ。

大げさなぐらい報道がされていますが、日常生活の手洗い・うがい等をしっかりやっておけば、ある程度感染は防げると思います。あまり気にすることもないと思いますよ。

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