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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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3月13日をもって廃止された釧網本線・南弟子屈駅(B63)

本日2回目の更新です。

廃止前に釧網本線の南弟子屈駅(B63)に行ってきました。







駅舎は貨車を流用した簡素なものです。北海道であれば、道東や道北方面のローカル駅ではよくある光景です。



待合室も列車がやってくるまでの最低限の設備しかありません。

2017年の時点で釧網本線では「1日の乗車客数が1人以下」の駅が4つありました。その1つが今回紹介している南弟子屈駅です。ほかにも、既に廃止された五十石(ごじっこく)駅、細岡駅、南斜里駅が該当します。細岡駅と南斜里駅はダイヤ改正以降も残っています。

ではここで、南弟子屈駅周辺の様子をお伝えします。







釧網本線にほぼ並行して国道391号線があります。その交差点の一画から南弟子屈駅に向かう道路に入ります。





国道に出れば、民家や商店がちらほら・・・。



実際に2枚目の写真の裏手にも倉庫や住宅が複数件立ち並んでいます。なので、後日お伝えする根室本線の古瀬駅のような周辺に民家がほぼゼロで、周辺にヒグマが日々出没するような場所ではないです。駅の反対側はおそらく湿地になっていると思います。

ただ、駅前に住んでいるからといってJRを使うかどうかはまた別の話です。周辺には商店があるだけで、食料品や日用品を購入するには、例えば隣の標茶町まで足を運ばなければなりません。車でさえ少なからず移動時間がかかります。そうすると、一度買い出しに走れば、数日分の量を一気に購入するでしょう。その際、わざわざJRを利用して重い荷物を持って移動するという手段は負担がかかり、JRは彼らにとって移動手段ではなくなるのです。

また、利用が少ないからといって本数を減らすと、たとえJRで利用する際は列車が来る時間帯に合わせて行動しなければならず、時間上の制約が生まれてしまいます。一方、マイカー利用だとそうした時間上の制約は生まれず、自宅の前まで重い荷物を運ぶことができます。加えて、近年は燃費の良いエコカーが多数生まれ、JRで移動する運賃以下で自動車で移動できてしまうこともあり得るでしょう。これらを考えると、鉄道に優位性はなく、周辺に民家があるからといって移動手段としては選ばれません。

北海道にはそうした駅がまだまだ五万とあります。高速化に突っ走り、そうしたローカル輸送の整理を後回しにされたツケが現在に回ってきているのです。





駅ノートもありました。ノートの内容をみていると、道内よりも本州から訪問されている方の方が多い印象を受けます。そうした方々こそ純粋なファンですよね。管理者も見習いたいです。



同じ時期に廃止された古瀬駅のように、1日に普通列車でさえ通過するような駅ではありませんでした。通過列車は快速「しれとこ摩周号」の1往復だけです。

3月13日限りの営業で廃止される予定でしたが、降雨及び気温上昇によって釧網本線では冠水、路盤流出、土砂流入の影響で、3月11日以降全線で運休となっていました。なので、実質の営業最終日は3月10日となり、少し寂しいラストになってしまいました。

廃止前に道東方面に行った際、古瀬駅と南弟子屈駅に寄る計画をしていた方を何人か確認していますが、止む無く計画の変更を余儀なくされたようです。管理者は2月中に行ってきました。今思うと最善の選択だったと思います。

JR北海道では、今後も利用が皆無の駅の廃止を進めていくでしょう。こうした駅にも少なからず維持費がかかりますから、その費用は年間莫大になります。少しづつでもそうした駅を整理していくべきですね。











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