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【コラム】特別快速よりも速さ、停車駅で劣る特急「すずらん」~特急料金を払ってまで利用する価値はあるのか?

本日2回目の更新です。久々のコラム記事です。

後日紹介しますが、ダイヤ改正を機に、新千歳空港方面へは朝、札幌方面へは夜に2本ずつの特別快速「エアポート」が新規設定され、札幌~新千歳空港間を最速33分で結んでいます。停車駅も特急料金不要の快速列車ながら、「北斗」や「おおぞら」といった特急列車と同様に新札幌駅と南千歳駅しか停車しません。

そのようなニューフェイスが登場した中で、特別快速よりも劣る特急列車が出てきてしまったのです。





その列車が、今回紹介する特急「すずらん」です。千歳駅に入線&停車中の写真を掲載します。

特別快速「エアポート」の停車駅は、途中、新札幌と南千歳です。同じく「すずらん」も札幌~南千歳間と比較した場合、途中、新札幌、千歳、南千歳に停車します。そう、特別快速が通過する停車駅にも特急列車にも関わらず停車しています。格下の快速の方が停車駅が少なく、所要時間が短いという逆転現象、下剋上が生まれています。

「すずらん」が登場した経緯というのが、元々民営化後まで運行されていた急行「ちとせ」や室蘭方面まで乗り入れていた特急「ライラック」を統廃合及び、札幌駅で系統分離する形で登場しました。その急行「ちとせ」や特急「ライラック」の時代から千歳駅停車が維持されてきました。これらの列車は千歳駅のみならず、当時「北斗」や「おおぞら」が停車しなかった新札幌駅にも停車していましたね。

同じ特急でも、「L特急」として区別していました。全国的には、一定の間隔や本数の多い特急が「L特急」に該当する列車としてきましたが、北海道では両者で停車駅が異なったりと、特急とL特急で差が生まれていました。2017年3月ダイヤ改正を機に、特急として使用してきた789系0番台を道央圏に転用するに伴い、従来からL特急として運行してきた785系と789系1000番台も特急として運行されるようになりますが、「すずらん」は停車駅はそのまま維持され、同じ特急にも関わらず、停車駅で差が生まれるようになりました。

L特急でも特急並みに停車駅を絞った列車もありました。2007年まで運行していた「スーパーホワイトアロー」は、2002年の新千歳空港乗り入れまで、日中は特急や急行と同じく、美唄駅や砂川駅は通過していました。1時間20分という速達性を維持するためです。新千歳空港乗り入れ後は、uシートの導入及び、強力中間電動車785系500番台を連結したことで加速性能が向上し、美唄駅と砂川駅に停車しても1時間20分を維持できるようになったことで、これら2駅の日中の時間帯における停車拡大を実現しています。

そのような中で、札幌市内と新千歳空港を高速で結ぶ特別快速が登場したことで、特急にも関わらず、「すずらん」の方が停車駅が多いという逆転現象に。また、過密ダイヤの影響で平行ダイヤを維持すべく、所要時間も通常の快速「エアポート」とほとんど変わらない状況に。

しかも、遅くて停車駅が多いにも関わらず、特急列車なので乗車する際には特急料金が別途必要になります。現時点では特別快速が朝・晩のみの設定ですが、仮に好評で運行時間帯が拡大していくとすると、「すずらん」は特急の面目がありません。

題名では大げさなことを書いていますが、利用する価値はない列車ではありません。過去にSきっぷ(自由席往復割引きっぷ)があり、対象列車は「すずらん」のみならず、「北斗」や「スーパー北斗」でも利用できました。しかし、きっぷの見直しによってSきっぷと同等の値段で利用できる列車は「すずらん」のみとなりました。「乗車券往復割引きっぷ」に「すずらんオプション特急券」をつけて利用する方法です。札幌~函館間の特急列車については、札幌~東室蘭間の割引制度がなくなったので割高となり、札幌から室蘭方面へ、室蘭方面から札幌への出張等の際は、「すずらん」を選ぶようになった企業も多いと聞きます。

「すずらん」はそうした割引制度のもとで利用する傾向が強く、且つ苫小牧・室蘭方面へ直通する列車ですから、簡単に比較することは難しいですが、それでも札幌~南千歳間で格下の快速の方が所要時間が短い、あるいは変わらず、特急料金も不要で、停車駅も多いとなれば、イマイチ特急列車としての立場が曖昧であり、そこに疑問視する方もいるのではないかと思います。

また、停車駅が多いという極端な理由で「すずらん」を取り上げましたが、千歳駅を通過する特急についても、停車駅だけでみれば同一であり、所要時間も特別快速よりも多く要している列車が多いので、そこにわざわざ特急料金を支払う必要があるか疑問視する方もいると思います。

その料金上乗せ分は、快適性と考えれば納得していただける方も出てくると思いますが、現行ダイヤでは、札幌~南千歳間の特急の所要時分増加が気になる点であり、快速と同等の列車が多くなってしまいました。快速「エアポート」中心のダイヤで構成される札幌圏は、その合間を縫うように特急や普通のダイヤを組む必要があるので致し方ない点もありますが、ダイヤ改正の度に札幌圏では特急の優位性が失われていきます。そして「すずらん」については、種別上は快速の特別快速列車と立場が逆転してしまいました。

また同列車については、3月ダイヤ改正を機に、指定席が1両増えて2両体制になりました。1枚目の写真の真ん中の3号車が新たに指定席となっています。元々は4号車の指定席uシートのみが用意されていましたが、4月に白老町で民族共生象徴空間・ウポポイの開業を控え、ダイヤ改正からえきねっとトクだ値の対象列車になったことも理由の1つでしょう。

その結果、3号車と4号車で指定席サービスの格差が生じ、ネット上では3号車は「ハズレ指定席」と呼ばれることも、、、。例えば、えきねっと利用者は安く指定席を利用できるのだから、3号車に優先して振り分けるなど、何らかのマニュアルがあるなら別ですが、現時点ではそのような状況は把握できないので、もしかしたら同じ料金を払っても損をする場合もあります。

いろんな意味で、特急という運行体系や座席サービスの格差など、気になる点が多いダイヤ改正以降の「すずらん」ですが、「北斗」とは違って電車なので、静かに快適に移動できることが魅力の1つだと思っています。且つ割引制度も充実しているので、お金がない管理者にとって苫小牧へ行く際は有難い存在です。

こうした「すずらん」にしかない良い点もあるので、引き続き、ビジネス等を中心に利用される列車であるといいですね。











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コメント
9178:この記事を読んで。 by きのきの on 2020/03/20 at 00:31:19

こんにちは。
普段から楽しく読まさせてもらってます。
さて、今回この記事を読んだのですが、結論から言うとそもそも対象にしている客が違うので比べるものではないのではないか?と思いました。特別快速の方が所要時間が短いです。しかしこれは急いで空港に向かう人たちのためであります。すずらんの場合仰るとおり千歳にも止まります。これは室蘭方面の通勤列車の役割も兼ねていると思います。すずらんを利用する人は苫小牧以降の駅に向かう人がほとんどであり、特急としての役割を果たせていると思います。なので特急料金を払うことにそこまで私は抵抗は生まれません。それよりも情報局様も指摘された指定席格差問題をなんとかして欲しいと思います…

9182: by Kohei on 2020/03/20 at 01:21:28

初めてのコメント失礼します。
特別快速エアポートと違い、南千歳以南からの利用が多いはずで、ターゲットの違いというものもあるかもしれません。
特別快速の運転時間も限られてくるので、現状では大丈夫だとは思いますが、主様が述べてるように運転時間が拡大したら果たしてどうなのかという部分はあると思います。
また、指定席拡大について述べていたと思いますが、現状厳しい部分はあるかもしれませんが、キハ283系の廃車発生品のグレードアップ指定席の椅子を流用するなりして3号車と4号車の格差是正をしてほしいと個人的には思っています。
最後にTwitterの鍵リプがあったと思いますが、そういったものは無視することが賢明だと思います。
だらだらと長文失礼しました。

9187: by ナナッシー on 2020/03/20 at 08:47:30

こんにちは
S切符を廃止したのは当時のスーパー北斗や北斗の自由席に東室蘭までの利用客を締め出した経緯があります。
実際にすずらんが走行する時間帯よりもスーパー北斗や北斗が走行する時間帯の方が利便性がありましたし。

エアポートより遅いのはすずらんに限らず北斗などにも言えることです。
それこそすずらんを特快に格下げにし、特急料金を払わずに気軽に利用できる列車であれば乗車料が上がると思います。

ただ、青春18切符が利用できる期間はかつてのエアポートカムイになる可能性も0ではありません。

9188: by 管理人 on 2020/03/20 at 18:43:16

>>「きのきの」さん、コメントありがとうございます。

特別快速と「すずらん」を単純に比較すると無理な点もあります。利用目的が異なれば、そもそも「すずらん」で札幌~千歳・南千歳間で特急料金を払ってまで利用する人間はほとんどいません。

しかし、特急にも関わらず、快速よりも停車駅が多いという運行体系に違和感を感じます。空港利用に特化しているのであれば、例えば南千歳駅通過で、千歳駅停車でも良いのです。なぜなら、千歳駅は空港職員のベッドタウンとしての機能もあるわけです。そのようにして空港利用に特化した特別な快速列車であれば、十分に管理者としても理解できます。南千歳駅も各方面からの乗継の拠点駅のために特急も停車しているわけですから、その機能が果たせない列車は通過しても良いことは、前回のダイヤ改正で実施されていますね。

ですが、今回はその選択肢をせず、「北斗」や「おおぞら」といった特急と同等の停車駅とし、並びに「すずらん」が特急いも関わらず、特別快速よりも停車駅が多い運行体系に疑問を持ちました。記事中には記載していませんが、南千歳駅に停車させる必要があるのか管理者としては思います。

南千歳~東室蘭間は特急としての役割はまあまあ果たしていますが、仮に特別快速の運行時間帯が日中まで及んだ場合、札幌~南千歳間については、何らかの改善をすべきではないかと思います。

指定席については座席交換等の措置が今後あるかもしれませんが、従来のような明確な差がなくなってきていることは事実です。「ライラック」が特にそうですね。「ライラック」と「カムイ」を比較した場合、指定席サービスが上なのは「カムイ」ですから、そこでも格差が生じてしまっています。以前よりも指定席の扱いが雑になっている印象がありますね。利用者から不満の声が多ければ、改善措置に乗り出すと思います。

9189: by 管理人 on 2020/03/20 at 18:53:41

>>「Kohei」さん、コメントありがとうございます。

前の方とほぼコメント返信内容が同じになってしまいますが、特別快速と「すずらん」を単純に比較すると無理な点もあります。

現在は早朝や深夜に運行時間帯が限られていますが、日中に毎時1本等、今後運行時間帯が拡大した場合、管理者としてはさらに違和感を感じてしまいます。

指定席拡大措置については、789系0番台「ライラック」の投入を機に、電車特急は指定席の扱いが少々雑になった印象があります。札幌~旭川間でも「カムイ」と「ライラック」で扱いが異なり、準グリーン車と呼ばれる程の設備を持つ「カムイ」のuシートの方が座席はワンランク上ですよね。

利用客から不満の声が多ければ改善されると思いますが、現状だとそのまま自由席タイプと同等のシートを使用していくと思います。指定席を従来よりも安く利用できるようになるえきねっとトクだ値利用者を3号車に優先するような仕組みがあれば良いと思います。

車両の大幅な転用が多い北海道では、こうした設備格差の是正等、やむを得ない事情も生まれてしまいます。

9190: by 管理人 on 2020/03/20 at 19:15:36

>>「ナナッシー」さん、コメントありがとうございます。

Sきっぷは、過去の減便時においても北斗系に利用が集中していたという背景もあったと思います。「すずらん」の利用促進とともに、函館方面の輸送に特化した運行体系とするため、きっぷの扱いも大幅に変わりましたね。

「北斗」などを取り上げなかったのは、極端な例を示すためです。その点で特急ながら停車駅の多い「すずらん」を上げました。

利用目的が双方で全く異なる点は承知の上ですが、どうしても同じ区間を走るにも関わらず、特急の方が特に停車駅が多いという点に加え、特急料金を払わなければいけないという点を払拭できないのです。空港利用に特化するために特別快速が設けられたのですから、特急とはまた違った運行体系にするべきだったと思います。

9193: by 運転士は僕だ on 2020/03/21 at 12:03:31 (コメント編集)

自分の案としては、2022年までは現行通りで仕方ないとして、2023年からは721系がエアポートから撤退するので、いっそのことこのエアポート編成を「特別快速 〇〇〇〇」にして3往復ほど札幌-室蘭間を走らせてしまうのはどうでしょう。2号車をuシート改造もしくはリクライニングシート改造して、1・2号車を指定席として。停車駅は現行のすずらんと同じで。そして789系1000代はすずらんから撤退し、カムイに専念。785系はこの時点で引退。

特急は「すずらん」として、789系0代を3往復走らせ、グリーン車の問題があるので、室蘭-東室蘭間も特急にして、母恋・御崎・輪西は通過、東室蘭-札幌間は北斗と同駅に停車する。

ってな感じでどうでしょう。上記により発生する問題点等は考慮しておりません。あくまでも案でございます。失礼致しました。




9195:「すずらん」の3号車 by 苗穂住民 on 2020/03/21 at 12:58:22

 こんにちは。
 「すずらん」は年に2~3往復乗車しますが、以前はSきっぷフォーで、最近は「乗車券往復割引きっぷ」+「すずらんオプション特急券」ですね。正規の特急料金+乗車券では高すぎて乗ろうとは思いません。多少高くても速さと快適さを選ぶなら「すずらん」、そうでなければ高速バスですね。
 789系1000番台ですが、駅の案内で分かるようにはなっていますが、3号車を外から見ただけでは、自由席か指定席か分かりません。客室内に入ってやっとドア上に「自由」「指定」の文字が確認できるといった状態です。ダイヤ改正で行先表示器に座席種別表示が追加されると思いましたがそのままです。0番台のように表示できると思っていましたが、そのような機能は無いようですね。表示がLEDになったというだけで、785系の幕表示と同様の機能のようです。車両設計時には指定席車両数が増えるということは想定していなかったのでしょう。

9198: by 管理人 on 2020/03/22 at 08:35:46

>>「運転士は僕だ」さん、コメントありがとうございます。

「すずらん」が改善されない理由としては、記事中のとおり、旧来の優等列車の名残があることと、かつてのSきっぷユーザーを補完する役割があると思います。

まずはそこから脱却しなければ、この逆転現象は続きます。

新千歳空港駅がスルー化されれば、管理者はそれこそ「すずらん」は不要だと思っています。快速「エアポート」を毎時何本化苫小牧駅発着にすれば、「北斗」も白老駅に停車するし、登別駅~東室蘭駅については、登別駅で普通と特急の接続を図れば十分です。北斗オプション特急券の拡充や自由席増車で対応すれば、「すずらん」は不要という見解です。まずは新千歳空港駅がスルー化されなければ意味ありません。何年も先の話になりそうです。

指定席で格差が生じる問題が現時点で発生しているので、どうして789系0番台を室蘭方面に持ってこなかったのか不思議なくらいです。冬季に車両故障が発生しているのであれば、雪の少ない地域で走る「すずらん」での使用も検討し、「ライラック」は最低限の本数で構わないと思います。老朽化が進行しているとはいえ、785系の方が冬季の車両故障は少ないはずですよ。

0番台はグリーン車も設置されているので、需要拡大をねらうのであれば、うってつけの編成でした。もっと考えてほしかったところです。

9201: by 管理人 on 2020/03/22 at 23:01:07

>>「苗穂住民」さん、コメントありがとうございます。

ダイヤ改正の度に「すずらん」の所要時間も延びており、特急としての価値が次第に下がっていることもあって、今回取り上げてみました。

高速バスとの競争も実は激しいようで、北斗系統減便時(9往復時代)は、利用客も多くバスに流れたと聞きます。あとは、利便性の高い時間帯に設定されているか、否かだと思います。

「すずらん」は新たに3号車が指定席となりました。当初は予想していなかっただけに、号車票をシールのようなもので自由席の文字を上から消したりしています。789系1000番台については、インフォメーションボードでは指定席の表示が可能なものの、行先表示器については、座席の扱いについては表示されないようですね。デビュー時はあくまで札幌~旭川間の特急専属で使用していましたから、昨今のような使用方法は全く想定していなかったことが伺えます。「すずらん」については、今回のダイヤ改正で対応がやや中途半端になってしまいましたね。

9213: by あるぱか on 2020/03/24 at 08:15:33 (コメント編集)

特急が停まるのに快速格が通過する駅は沢山あります。

◇特急が全て停まる横浜
→東海道本線通勤快速は通過

◇常磐線ときわが一部停まる日暮里
→東北本線・高崎線の普通は通過。京浜東北線快速も通過

◇山陰本線やくも・スーパーまつかぜ・スーパーおきが一部停まる玉造温泉
→木次線からの快速は通過

◇山陰本線スーパーまつかぜが一部停まる西出雲
→快速アクアライナーが一部通過

等々。
要はターゲットの違いや時間帯によるもので、一部区間に限って優劣を付けてもなぁと思いますが。

9218: by 管理人 on 2020/03/25 at 00:30:14

>>「あるぱか」さん、コメントありがとうございます。

日本全国にもさまざまな事情で停車駅によって特急が停車する駅でも快速が通過する駅もあります。今回は北海道でそのような例が出ました。管理者としては、違和感を覚えて仕方ないのです。

空港利用に特化するためというのであれば、南千歳駅は通過とするべきでした。空港利用という観点だと、千歳駅の方が空港職員の方々のベッドタウンという役割もあるのです。過去の列車の名残と空港利用に特化した列車の新規設定というこれらの事情がまじりあって起こっています。

根本的に利用目的が異なりますが、それでもこの運行体系に違和感を覚えてしまいます。逆に「すずらん」も千歳駅に停車させる必要もあるかどうかです。停車駅を見直す措置はJR北海道の不得意分野でもあり、そうした思い切った改善を実施してもらえると、払拭することができるんですけどね。

なかなか難しいです。

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