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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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10年ぶりに復活した特急「とかち」~車両もキハ261系になり、ダイヤ改正前の「スーパーとかち」よりも速達性を重視

正確には10年半ぶりになりますが、札幌~帯広間に「とかち」が帰ってきました。

1990年に「おおぞら」の増発に伴い、札幌~帯広間で運行していた列車を「とかち」として分離しました。登場から1年も経たずにキサロハ182形550番台を連結し、愛称を「スーパーとかち」へ。1年に満たない期間で「とかち」は消滅してしまいます。その後、1997年にキハ283系が「スーパーおおぞら」として運行を開始すると、その余剰車を活用して「とかち」が再度復活します。車両はマイナーチェンジ版のNまたはNN183系が充当され、「とかち」の方が車両が新しく、尚且つ中間付随車の影響を受けないため、「スーパーとかち」よりも所要時間が短い列車も当初設定されていました。

ちょうど20年前の2000年3月ダイヤ改正では、従来の「スーパーとかち」を「とかち」とし、2往復から5往復になります。「スーパーとかち」は一気に1往復まで激減してしまいますが、車両は「スーパーおおぞら」の間合いでキハ283系が使用されるようになり、札幌~帯広間の所要時間も3時間弱程度から2時間30分弱へと大幅に短縮されました。

2001年7月ダイヤ改正で、キハ283系の最終増備が行われ、札幌~釧路間の昼行列車を「スーパーおおぞら」に統一しました。「スーパーとかち」も従来の「スーパーおおぞら」との間合い運用を解消し、2往復に増発されます。この時点で札幌~帯広間は「とかち」4往復、「スーパーとかち」2往復の6往復体制となりました。

次に変化が訪れるのは、2007年10月ダイヤ改正です。老朽・劣化したキハ183系の初期車を置き換えるべく、札幌~帯広間にキハ261系1000番台を投入し、「スーパーとかち」2往復に充当されます。従来、札幌~帯広間は6往復でしたが、改正後は5往復になります。理由は、1往復を帯広~釧路間を延長運転する形で「スーパーおおぞら」に編入。「とかち」は2往復残りましたが、車両は1997年復活時のNまたはNN183系での運転となりました。「スーパーとかち」1往復にも引き続きキハ283系が充当され、再度「スーパーおおぞら」との間合い運用が復活しました。

2009年10月ダイヤ改正では、「とかち」として残った2往復にキハ261系1000番台を投入し、札幌~帯広間はオールスーパー化を達成し、再び「とかち」は消滅しました。

その後、臨時列車等で運行することはあったものの、定期列車としては運行されることなく、10年という歳月を経て、今度は「スーパーとかち」として使用していたキハ261系が「とかち」を名乗る形で再出発しました。







比較的新しい車両が充当されていることもあり、「とかち」としては史上初のLEDのヘッドマークも見られるようになりました。ただし、ただ単にローマ字で「T」と書かれているヘッドマークはショボく、もっと工夫してほしかったところです。先日コメントをいただきましたが、初代「とかち」のイラストつきのヘッドマークの方が良いという意見もありましたね。



話題は逸れますが、白石駅で特急「とかち4号」を撮影していると、キハ201系が江別方面へ向けて発車していく際と重なり、両者の並びを撮影することができました。形式や車体形状の異なる両者ですが、同型エンジンを搭載している北海道の化け物たちです。撮影したキハ261系もST-1201編成ということで、同1000番台の中では最初期型の札幌方先頭ユニットです。登場からキハ201系は23年、キハ261系1000番台は13年が経過します。前者については、重要機器取替工事が施行されたばかりなので、まだまだ活躍しそうですね。

Instagramの方で先に掲載したところ、なかなか反応が良かったです。ありがとうございました。



最後にヘッドマークが幕式タイプのものを。札幌運転所(札サウ)には5次車も在籍しているので、幕式タイプのヘッドマークも見られます。

幕式はキハ183系時代のものからデザインもほぼそのまま採用されています。LEDと見比べると、流れる感じが幕式の方が出ていてカッコよく見えます。また、懐かしさという点でも管理者は幕式の方が好きです。

名称から「スーパー」が外れてしまいましたが、今回のダイヤ改正では、帯広方面へ向かう列車に注目です。特に特急「とかち3号」、特急「とかち5号」、特急「とかち7号」では所要時間の短縮がみられ、中には、130km/h運転時代とほとんど変わらない所要時間の列車もあります。石勝線・根室本線では、途中の信号場での運転停車をなくすことで、簡単に所要時間の短縮が実現してしまいます。脇役だった札幌~帯広間の列車にとっては、嬉しい改善点です。また、特急「とかち5号」も札幌駅発車が15時台に繰り上げられており、所要時間短縮もあって、従来よりも24分帯広へ早く到着することができ、尚且つ18時台の到着になり、ますます利便性が向上したことでしょう。


週明けから道内の一部特急列車で減車が始まります。「とかち」については、所定編成はこれ以上の減車ができないため、4両編成は維持されますが、4月6日(月)から4月23日(木)まで「とかち」の一部列車で計画運休を実施します。



対象列車は朝・晩の2往復です。現行ダイヤの帯広方面・札幌方面に向かう「とかち」の始発列車と最終列車がそれぞれ運休となります。運休に伴い、「おおぞら」で停車駅拡大を実施する予定もないので、特に特急「とかち9号」と特急「とかち10号」の運休によって、最終特急列車の発着が大幅に繰り上がることもあるので注意が必要です。

特に深刻なのが札幌方面に向かう際の芽室駅、十勝清水駅、占冠駅です。所定ダイヤよりも最終特急列車が最大6時間弱繰り上がるようです。その中でも特に占冠駅では普通列車での代替も利かないので、トマム駅へ戻って札幌方面へ再度向かう必要も出てくるでしょう。札幌方面の列車について、午後の時間帯に「とかち」の本数が確保されていないので、こうした突発的な計画運休等が発生した場合は不便なダイヤになってしまいますね。

まずは週明けから兄貴分の「おおぞら」の減車だけがスタートします。「とかち」については、4月6日(月)まで所定のダイヤ・本数で運行されるので、間違えないように注意してくださいね。











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