特急よりも速いぜ!!特別快速エアポート発進!!
快速列車 - 2020年04月05日 (日)
3月ダイヤ改正で新千歳空港へアクセスする快速「エアポート」のうち、2往復を停車駅が少ない特別快速タイプを設定しました。
名称は変更せず、特別快速「エアポート207号」といった形で通常の快速運転を実施する列車と号数は通し番号となりました。本数は新千歳空港方面は早朝の2本、札幌方面は深夜の2本の2往復としました。
札幌~新千歳空港間における従来の快速「エアポート」の停車駅が、白石駅(朝・晩のみ)、新札幌駅、北広島駅、恵庭駅、千歳駅、南千歳駅なのに対し、特別快速タイプは途中、新札幌駅と南千歳駅しか停車しません。所要時分も最速33分と、通常の快速タイプの最速37分よりも4分早いです。最速列車は新札幌駅~南千歳間を20分弱で結んでいることから、かつての特急列車並みの速達性を誇ります。現在も特急「北斗2号」など、それよりも速い特急は何本か存在しますが、千歳線の過密ダイヤにより、特別快速よりも所要時分が延びている特急は何本もあります。特急よりも快速の方が速いという逆転現象が生じています。
北海道における特別快速は、旭川~北見間の「きたみ」があります。「オホーツク」・「大雪」に引けをとらない速達性が魅力ですが、残念ながら北見方面へ向かう列車については、普通列車を統合したことで旭川近郊を各駅停車化したことで、特別感が薄らいでしまいました。ダイヤ改正以降はキハ150形気動車が運用に入ることもあるようです。
紹介が遅くなってしまいましたが、撮影しておいた写真を掲載したいと思います。



基本的に、733系と721系の共通運用です。その日でなければ、どちらが運用に入るかわかりません。




行先表示器や発車案内板を撮影しました。お気づきでしょうか??
通常の快速「エアポート」は、ダイヤ改正を前に行先表示の色が従来の赤色から橙色に変更されました。これは、新規に設定する特別快速の行先表示を赤色とするため、通常の快速を区間快速「いしかりライナー」を廃止とする代わりに橙色を新たに使用することになりました。
停車駅によって対応は異なりますが、特急列車と停車駅が変わらない特別快速は、行先表示でも橙色ではなく、特急と同じ赤色で表示されるようになり、同じエアポートでも差別化が図られています。そうでもしなければ、同じ名称なので、誤って乗車してしまう場合もあるからです。例えば、札幌駅や新千歳空港駅へ向かう際ならまだしも、特別快速が通過する北広島駅、恵庭駅、千歳駅まで利用する方にとっては致命的になりますからね。
行先表示の日本語表記は”特別快速エアポート”ですが、英語表記にすると”Special Rapid”になります。スペースの関係上、従来の快速が表示する”Airport”は表示されないようです。
札幌市内から空港アクセスに特化した列車として、とりあえず2往復が設定されるようになりました。今後も好評であれば増発もされるだろうし、不評であれば、従来の快速に戻されると思います。まだまだ様子見といったところです。新型コロナウィルスの影響で列車全体の利用が低迷しているので、好評なのか不評なのかも見当がつかない状況ですね。
以前コラムで、極端な例として「すずらん」と特別快速の利用について記事を掲載させていただきました。「北斗」などと比較しても、利用目的が違うことは明らかですが、特急よりも停車駅が少ないことや、特急よりも所要時分が短いことに違和感を払拭し切れません。加えて、空港アクセスに特化するために設定されたのであれば、管理者は停車駅にも疑問が生じています。
それが南千歳駅の停車です。同駅に停車させる必要があるかどうかです。
現在、特急「北斗23号」を除く全ての旅客列車が停車しています。同駅周辺に民家はなく、千歳アウトレットモール・レラや国道36号線が伸びているだけです。それでもほぼ全ての旅客列車が停車する巨大ターミナルとなっている理由は、各方面からの乗継の拠点駅として機能しているからです。
乗り継ぎとしては、
(1)苫小牧方面から新千歳空港へ
(2)追分方面から新千歳空港へ
(3)苫小牧・追分方面からやってきた特急列車から新札幌駅までの途中の各駅へ
(4)苫小牧方面から追分方面へ
(5)追分方面から苫小牧方面へ
(6)新千歳空港から苫小牧方面へ
(7)新千歳空港から追分方面へ
(8)新札幌駅から南千歳駅までの途中の各駅から特急列車で追分・苫小牧方面へ
これら8つの機能を有することにより、乗り換えの拠点駅として重宝されています。
特急「北斗23号」だけなぜ通過というと、各方面への乗継可能な列車が既にないためです。周辺に民家もなく、千歳アウトレットモール・レラも営業時間を終了している以上、特急停車の目的は果たされなくなります。深夜はただのローカル駅然とした姿に生まれ変わります。
こうした機能しか有しない南千歳駅に、果たして特別快速を停車させる必要があるかどうかです。空港アクセスという点に特化するのであれば、たとえ飛行機を利用することだけが目的ではありません。どういうことかというと、空港職員の通勤用の列車として重宝することもできるわけです。
その目的も合わせるのであれば、南千歳駅ではなく、千歳駅に停車させた方が理にかなっています。なぜなら、千歳駅は空港職員のベッドタウンでもあり、ホテルも立ち並んでいるため、新千歳空港へ利用する人間が多く見込めるからです。そうした状況の中で千歳駅ではなく、南千歳駅に停車している運行体系は筋が通りません。そうした利用客よりも、苫小牧方面などからの乗継を優先しているということでしょうか?通常の快速も本数が多く設定されているので、そこに重きを置く必要は必ずしもありません。
かといって、空港アクセスに特化した列車なのだから、南千歳駅で苫小牧方面との普通列車や特急列車に接続させる必要もなく、後者の場合は停車駅が同じなのでそもそも論外です。札幌駅や新札幌駅から特急に乗ればいいだけの話です。1年前の特急「スーパー北斗23号」や、ダイヤ改正以前の特急「スーパー北斗2号」を含め、なぜそこまでして南千歳駅停車にこだわるのか凄い不思議です。乗継機能がなければただのローカル駅のようなものですから、今回の特別快速にしても、頑なに南千歳駅停車にこだわる必要もありません。それとも新千歳空港の連絡線を通る場合は、乗継の理由以外に南千歳駅に停車しなければならない、運行上の事情等があるのでしょうか?
名目上は空港アクセスに特化した特別快速ですが、停車駅の事情を含めると、単に所要時分を短くした快速であり、決して空港アクセスに特化した運行体系ではないです。速達性は申し分ないので、今後は停車駅など、本当に空港アクセスに特化した列車に進化することを願っています。
管理者はまだ乗車したことがありませんが、新札幌~南千歳間の所要時分が20分弱ということで、これは130km/h時代の「すずらん」と同じです。ただし後者は千歳駅に停車して同等の所要時分でしたから、今となっては後者の速達性が際立ってみえます。
先日「北斗」に乗車しましたが、いかんせん千歳線内は遅いです。室蘭本線の直線区間もあまり飛ばさなくなりました。南千歳~苫小牧間も普通列車の方が速度を出してますね。
特急に乗車した際の雰囲気や時間を購入するということを考えれば、それはそれで良い場合もありますが、あまりにも遅くなっているのでショックでした。4月中に函館へ行くのも検討中ですが、あおの程度の速さが3時間40分程度続くのであれば、なかなか行きづらいです。
そうした特急列車が過密ダイヤで速度を落として運行しなければならない状況下では、特別快速の存在は大変有難いです。乗車券のみで特急並みの速さで移動できてしまうのですからね。まだまだ特別快速には評価できる点と改善すべき点がありますが、いずれにしても昨今はどの列車においても所要時分が延びるJR北海道の列車にとって、こうした列車が新たに登場したことに拍手を送りたいです。
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名称は変更せず、特別快速「エアポート207号」といった形で通常の快速運転を実施する列車と号数は通し番号となりました。本数は新千歳空港方面は早朝の2本、札幌方面は深夜の2本の2往復としました。
札幌~新千歳空港間における従来の快速「エアポート」の停車駅が、白石駅(朝・晩のみ)、新札幌駅、北広島駅、恵庭駅、千歳駅、南千歳駅なのに対し、特別快速タイプは途中、新札幌駅と南千歳駅しか停車しません。所要時分も最速33分と、通常の快速タイプの最速37分よりも4分早いです。最速列車は新札幌駅~南千歳間を20分弱で結んでいることから、かつての特急列車並みの速達性を誇ります。現在も特急「北斗2号」など、それよりも速い特急は何本か存在しますが、千歳線の過密ダイヤにより、特別快速よりも所要時分が延びている特急は何本もあります。特急よりも快速の方が速いという逆転現象が生じています。
北海道における特別快速は、旭川~北見間の「きたみ」があります。「オホーツク」・「大雪」に引けをとらない速達性が魅力ですが、残念ながら北見方面へ向かう列車については、普通列車を統合したことで旭川近郊を各駅停車化したことで、特別感が薄らいでしまいました。ダイヤ改正以降はキハ150形気動車が運用に入ることもあるようです。
紹介が遅くなってしまいましたが、撮影しておいた写真を掲載したいと思います。



基本的に、733系と721系の共通運用です。その日でなければ、どちらが運用に入るかわかりません。




行先表示器や発車案内板を撮影しました。お気づきでしょうか??
通常の快速「エアポート」は、ダイヤ改正を前に行先表示の色が従来の赤色から橙色に変更されました。これは、新規に設定する特別快速の行先表示を赤色とするため、通常の快速を区間快速「いしかりライナー」を廃止とする代わりに橙色を新たに使用することになりました。
停車駅によって対応は異なりますが、特急列車と停車駅が変わらない特別快速は、行先表示でも橙色ではなく、特急と同じ赤色で表示されるようになり、同じエアポートでも差別化が図られています。そうでもしなければ、同じ名称なので、誤って乗車してしまう場合もあるからです。例えば、札幌駅や新千歳空港駅へ向かう際ならまだしも、特別快速が通過する北広島駅、恵庭駅、千歳駅まで利用する方にとっては致命的になりますからね。
行先表示の日本語表記は”特別快速エアポート”ですが、英語表記にすると”Special Rapid”になります。スペースの関係上、従来の快速が表示する”Airport”は表示されないようです。
札幌市内から空港アクセスに特化した列車として、とりあえず2往復が設定されるようになりました。今後も好評であれば増発もされるだろうし、不評であれば、従来の快速に戻されると思います。まだまだ様子見といったところです。新型コロナウィルスの影響で列車全体の利用が低迷しているので、好評なのか不評なのかも見当がつかない状況ですね。
以前コラムで、極端な例として「すずらん」と特別快速の利用について記事を掲載させていただきました。「北斗」などと比較しても、利用目的が違うことは明らかですが、特急よりも停車駅が少ないことや、特急よりも所要時分が短いことに違和感を払拭し切れません。加えて、空港アクセスに特化するために設定されたのであれば、管理者は停車駅にも疑問が生じています。
それが南千歳駅の停車です。同駅に停車させる必要があるかどうかです。
現在、特急「北斗23号」を除く全ての旅客列車が停車しています。同駅周辺に民家はなく、千歳アウトレットモール・レラや国道36号線が伸びているだけです。それでもほぼ全ての旅客列車が停車する巨大ターミナルとなっている理由は、各方面からの乗継の拠点駅として機能しているからです。
乗り継ぎとしては、
(1)苫小牧方面から新千歳空港へ
(2)追分方面から新千歳空港へ
(3)苫小牧・追分方面からやってきた特急列車から新札幌駅までの途中の各駅へ
(4)苫小牧方面から追分方面へ
(5)追分方面から苫小牧方面へ
(6)新千歳空港から苫小牧方面へ
(7)新千歳空港から追分方面へ
(8)新札幌駅から南千歳駅までの途中の各駅から特急列車で追分・苫小牧方面へ
これら8つの機能を有することにより、乗り換えの拠点駅として重宝されています。
特急「北斗23号」だけなぜ通過というと、各方面への乗継可能な列車が既にないためです。周辺に民家もなく、千歳アウトレットモール・レラも営業時間を終了している以上、特急停車の目的は果たされなくなります。深夜はただのローカル駅然とした姿に生まれ変わります。
こうした機能しか有しない南千歳駅に、果たして特別快速を停車させる必要があるかどうかです。空港アクセスという点に特化するのであれば、たとえ飛行機を利用することだけが目的ではありません。どういうことかというと、空港職員の通勤用の列車として重宝することもできるわけです。
その目的も合わせるのであれば、南千歳駅ではなく、千歳駅に停車させた方が理にかなっています。なぜなら、千歳駅は空港職員のベッドタウンでもあり、ホテルも立ち並んでいるため、新千歳空港へ利用する人間が多く見込めるからです。そうした状況の中で千歳駅ではなく、南千歳駅に停車している運行体系は筋が通りません。そうした利用客よりも、苫小牧方面などからの乗継を優先しているということでしょうか?通常の快速も本数が多く設定されているので、そこに重きを置く必要は必ずしもありません。
かといって、空港アクセスに特化した列車なのだから、南千歳駅で苫小牧方面との普通列車や特急列車に接続させる必要もなく、後者の場合は停車駅が同じなのでそもそも論外です。札幌駅や新札幌駅から特急に乗ればいいだけの話です。1年前の特急「スーパー北斗23号」や、ダイヤ改正以前の特急「スーパー北斗2号」を含め、なぜそこまでして南千歳駅停車にこだわるのか凄い不思議です。乗継機能がなければただのローカル駅のようなものですから、今回の特別快速にしても、頑なに南千歳駅停車にこだわる必要もありません。それとも新千歳空港の連絡線を通る場合は、乗継の理由以外に南千歳駅に停車しなければならない、運行上の事情等があるのでしょうか?
名目上は空港アクセスに特化した特別快速ですが、停車駅の事情を含めると、単に所要時分を短くした快速であり、決して空港アクセスに特化した運行体系ではないです。速達性は申し分ないので、今後は停車駅など、本当に空港アクセスに特化した列車に進化することを願っています。
管理者はまだ乗車したことがありませんが、新札幌~南千歳間の所要時分が20分弱ということで、これは130km/h時代の「すずらん」と同じです。ただし後者は千歳駅に停車して同等の所要時分でしたから、今となっては後者の速達性が際立ってみえます。
先日「北斗」に乗車しましたが、いかんせん千歳線内は遅いです。室蘭本線の直線区間もあまり飛ばさなくなりました。南千歳~苫小牧間も普通列車の方が速度を出してますね。
特急に乗車した際の雰囲気や時間を購入するということを考えれば、それはそれで良い場合もありますが、あまりにも遅くなっているのでショックでした。4月中に函館へ行くのも検討中ですが、あおの程度の速さが3時間40分程度続くのであれば、なかなか行きづらいです。
そうした特急列車が過密ダイヤで速度を落として運行しなければならない状況下では、特別快速の存在は大変有難いです。乗車券のみで特急並みの速さで移動できてしまうのですからね。まだまだ特別快速には評価できる点と改善すべき点がありますが、いずれにしても昨今はどの列車においても所要時分が延びるJR北海道の列車にとって、こうした列車が新たに登場したことに拍手を送りたいです。
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