苗穂工場で解体が進むキハ183系
キハ183系 - 2020年04月20日 (月)
苗穂工場でキハ183系の解体が進んでいます。


見るも無残な姿になっていました。車内はほぼ全て撤去が完了し、その廃材が外に置かれている状態です。ニセコエクスプレスがその様子を横で眺めています。
当該車両は「キハ183-503」のようです。500番台の先頭車だけほかの先頭車と比べて特殊です。
キハ183系の中でも高出力のDML30HSJ形(550PS/2,000rpm)を搭載しています。それと引き換えに、給電能力を有する発電機関を搭載していません。既に全廃されているキハ184形0番台とコンビで使用されることが多かったグループです。
その相方が先に引退すると、給電能力を有しないキハ183形500番台は先頭車としての使用が難しくなります。晩年の様子をみていると、3両編成だと営業列車でも使われるものの、4両編成以上で編成を組む際は先頭車として使用されることはありませんでした。先頭車の電源機関には、自車を含めて4両分の給電能力を有しますが、さまざまな事情があるのでしょう。3両編成までしか営業列車としては使用されませんでした。
ほかにも、苗穂運転所(札ナホ)~札幌運転所(札サウ)間の車輪削正のための回送列車として使用されるのみにとどまり、それ以外は「オホーツク」・「大雪」用の増結用車両として使用され、2017年3月以前は特急「サロベツ」の増結車両としての使用がメインとなり、先頭車にも関わらず、そのほとんどが中間車として使用せざるを得ない状況になっていました。
高出力エンジンを搭載することで冬季の積雪時の運行には一役買いますが、それ以外では先頭車としても使用できないただのお荷物車両となり、「オホーツク」・「大雪」の編成変更が実施される2018年7月以降は営業列車としても使用されなくなりました。
こうした背景もあり、2017年3月ダイヤ改正まで先頭車不足に陥っていた苗穂運転所(札ナホ)所属のキハ183系において、先頭車を有するにも関わらず、先頭車として使用できない状況が続き、晩年は活躍する機会がほとんどありませんでした。
仮にこれらの車両に電源機関が搭載されていれば、キハ183系苗穂車は深刻な車両不足に陥っていなかったはずです。少々勿体ない車両でした。

まだまだ苗穂界隈には、役目を終えたキハ183系があります。3枚目の写真は苗穂駅前に長期にわたって置かれている4両です。
先頭の「キハ183-1504」は、ヘッドマークが取り外されており、今後営業列車として使用されない様子が伺えます。引き続き苗穂工場では、車両の解体が行われていくでしょう。
キハ183系の全廃の時期も確実に迫っていますね。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村

人気ブログランキング


見るも無残な姿になっていました。車内はほぼ全て撤去が完了し、その廃材が外に置かれている状態です。ニセコエクスプレスがその様子を横で眺めています。
当該車両は「キハ183-503」のようです。500番台の先頭車だけほかの先頭車と比べて特殊です。
キハ183系の中でも高出力のDML30HSJ形(550PS/2,000rpm)を搭載しています。それと引き換えに、給電能力を有する発電機関を搭載していません。既に全廃されているキハ184形0番台とコンビで使用されることが多かったグループです。
その相方が先に引退すると、給電能力を有しないキハ183形500番台は先頭車としての使用が難しくなります。晩年の様子をみていると、3両編成だと営業列車でも使われるものの、4両編成以上で編成を組む際は先頭車として使用されることはありませんでした。先頭車の電源機関には、自車を含めて4両分の給電能力を有しますが、さまざまな事情があるのでしょう。3両編成までしか営業列車としては使用されませんでした。
ほかにも、苗穂運転所(札ナホ)~札幌運転所(札サウ)間の車輪削正のための回送列車として使用されるのみにとどまり、それ以外は「オホーツク」・「大雪」用の増結用車両として使用され、2017年3月以前は特急「サロベツ」の増結車両としての使用がメインとなり、先頭車にも関わらず、そのほとんどが中間車として使用せざるを得ない状況になっていました。
高出力エンジンを搭載することで冬季の積雪時の運行には一役買いますが、それ以外では先頭車としても使用できないただのお荷物車両となり、「オホーツク」・「大雪」の編成変更が実施される2018年7月以降は営業列車としても使用されなくなりました。
こうした背景もあり、2017年3月ダイヤ改正まで先頭車不足に陥っていた苗穂運転所(札ナホ)所属のキハ183系において、先頭車を有するにも関わらず、先頭車として使用できない状況が続き、晩年は活躍する機会がほとんどありませんでした。
仮にこれらの車両に電源機関が搭載されていれば、キハ183系苗穂車は深刻な車両不足に陥っていなかったはずです。少々勿体ない車両でした。

まだまだ苗穂界隈には、役目を終えたキハ183系があります。3枚目の写真は苗穂駅前に長期にわたって置かれている4両です。
先頭の「キハ183-1504」は、ヘッドマークが取り外されており、今後営業列車として使用されない様子が伺えます。引き続き苗穂工場では、車両の解体が行われていくでしょう。
キハ183系の全廃の時期も確実に迫っていますね。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村

人気ブログランキング

- 関連記事
-
-
クリスタルエクスプレスの2階建車両、「キサロハ182-5101」が苗穂工場解体線へ 2020/05/17
-
苗穂工場で解体が進むキハ183系 2020/04/20
-
道の駅「あびらD51ステーション」のキハ183系スラントノーズ車が冬囲いを終える 2020/04/16
-