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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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ゴールデンウィーク以降、札幌~帯広間の特急「とかち」が2往復へ減便

ゴールデンウィーク以降の5月16日から5月31日まで、札幌~帯広間の「とかち」でさらに1往復が運休となります。

以下に5月16日~5月31日の運休列車を記載します。


<<札幌➡帯広>>

列車名運行時刻運転日
特急「とかち1号」札幌(7:58発)➡帯広(10:41着)運休中
特急「とかち5号」札幌(15:52発)➡帯広(18:36着)5月16日から運休
特急「とかち9号」札幌(21:10発)➡帯広(23:48着)運休中



<<帯広➡札幌>>

列車名運行時刻運転日
特急「とかち2号」帯広(6:45発)➡札幌(9:34着)運休中
特急「とかち4号」帯広(8:42発)➡札幌(11:36着)5月16日から運休
特急「とかち10号」帯広(19:24発)➡札幌(22:15着)運休中


黄色枠で囲った2本が5月16日から運休となります。既に2往復が運休しており、3往復全ての列車が現段階で5月31日までの運休予定であるものの、状況次第では6月以降も運休が継続される可能性があります。キハ261系が「とかち」で使用する際は、札幌~帯広間を1日1往復するだけなので、しばらく車両にとっても休息が与えられる車両が増えるようです。

しかし管理者としては、このような状況に強い危機感を持っています。

これまで、さまざまなウィルスや感染症の問題が起こり、ときには日本人をも苦しめてきました。昨今の新型コロナウィルスの世界的な影響から、過去に発生したウィルスや感染症とは比にならない規模ですから、その分終息にも時間がかかりそうです。完全に終息するまで2年程度の時間を要するのではないでしょうか?

そして、既に世の中が変わり始めています。仮に、新型コロナウィルスが終息したとしましょう。果たして、感染拡大前の世の中に完全に戻るのでしょうか?

答えは限りなくNOと言わざるを得ません。感染拡大前の世の中には戻らないでしょう。それをJRに当てはめてみましょう。

では、新型コロナウィルスが終息したら、利用客は元の水準まで回復するのでしょうか?現段階では不明ですが、こちらも元の利用水準まで回復するには、5年、10年・・・と時間を要してしまう可能性もあります。

たとえ新型コロナウィルスが終息したとしても、感染拡大のリスクが大きくなる公共交通の利用は減り、自家用車での移動に切り替えることで、感染リスクを減らす人間も出てくるかもしれません。ニュースなどで発表されてきましたが、夏休みなどの長期休暇をゼロまたは短縮する方向で調整している自治体も出てきました。長期休暇がなければ帰省などもできなくなる可能性がありますから、今年に至っては、繁忙期における鉄道利用も期待できません。

考え出したらキリがありませんが、新型コロナウィルスが終息または終息の方向へ向かったとしても、その影響が後々出てくることは間違いありません。

なので、ゴールデンウィーク以降は札幌~帯広間の特急列車が3往復運休となりますが、将来的には利用者減でダイヤ改正を機に運行そのものを取り止める可能性も否定できません。運休対象となることで必ずしも必要な列車というわけではないことが読み取れますから、将来的に本格的な減便が実施されるとすれば、まずはこの3往復から選ばれる可能性があるのです。

過去に、高速道路無料化社会実験を実施した際に、道東方面の特急列車は大きな打撃を受けました。利用者が少なくなり、増結が抑制され、「スーパーとかち」については、所定編成を5両編成から4両編成へと通年減車としました。

2010年6月28日から始まったこの社会実験は、翌年の3月11日に発生した東日本大震災への復旧・復興費用をまかなうために、同年6月19日で終了・一時凍結となり、それ以降は実施されていません。

2013年11月の減速・減便ダイヤ施行により、「スーパーとかち」の所定編成は5両編成に戻されるわけですが、これは、一部列車において、札幌~帯広間が従来の「スーパーおおぞら」のダイヤを普及するためでした。無料化社会実験終了後も減速・減便ダイヤ施行まで5両編成に戻されなかったわけですから、東日本大震災で自粛ムードがあったにせよ、やはり無料化社会実験前の世の中には戻らなかったことが伺えます。

このときはあくまで減車だけで済みましたが、昨今のようにここまで自粛ムードで世の中が冷え込んでいると、新型コロナウィルス感染拡大前の利用水準を取り戻すことは大変難しいと予想されます。終息後、インバウンド需要等が回復すれば問題ありませんが、それも現段階ではしばらく期待できそうにありません。もしかすると、来年3月のダイヤ改正では一時的な減便等を含めた変更が実施される可能性もあります。

昨日、北海道でも感染者が一気に増えました。日に日に新型コロナウィルスの脅威が増すばかりです。その一方で、北海道の鉄道は利用者が少なくなり、減車や減便で厳しさを増すばかり・・・。北海道の鉄路の先行きが心配になりますね。















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コメント
9314: by 南の虎 on 2020/04/24 at 17:29:02

・もともとインバウンドは観光業以外から激しく嫌われている(日本人はインバウンド嫌い)
・そのことは日本を訪れようとしてくれている外国人にもすでに知られてしまっている
・日本が選ばれるのは物価が安いから(それだけ)
・列車は、もともと需要が減退している(道東自動車道の影響は甚大)

私の予想では、コロナ明けても、「とかち」の復活はなさそうな気がします。あっても、従来の5往復→3~4往復に減り、かつ4両に減便、といった感じになるのではないでしょうか。
「おおぞら」もしかりで、自動車移動が増え、減便されたまま復活しないような気がしていまs。

9315:ポストコロナ by びわのうみ on 2020/04/24 at 22:22:15

かつての3.11が被害地域の10年衰退(人口減少)を早めたと言われた通り、恐らく1〜2年で世界的な緊急事態宣言が解消されたとしても、もう元の利用水準に安定して戻ることはないと思います。
北海道はもう500万人割れも数年後には訪れますが国全体としてみても50万近い自然減を20万近い社会増で緩和してきた中で、それも期待できなくなります。インバウンドがどの程度の水準回復するかですが、これも経済的なダメージを考えると元の水準に戻るのは現実的でないと思われます。

そうした状態の中、残念ながらJR北海道は4年近い月日をかけても維持困難線区の整理は出来ないまま殆ど経営状態を好転させられていない状態ですね。コロナショック後の後始末が必要になった段階で相当厳しい未来が待っているのが想像できます。

9318: by クミコハッター on 2020/04/25 at 17:18:30

とかち1号のスジで回送列車が毎日走っているのを見かけます。燃料もったいないと思いながら芽室の踏切で見送っています。ポケット時刻表ですが今年は作成したけど来年はわからないと駅員さんが話していました。

9323: by 管理人 on 2020/04/26 at 20:13:59

>>「南の虎」さん、コメントありがとうございます。

コロナの影響は後々出てきますから、昨今以上に影響は出てくると予想します。おそらく、コロナ前の利用に戻るには、5年、10年とかかるかもしれません。また、戻らない可能性もあります。

影響が長引けば、来年のダイヤ改正は減便や減車にも踏み込むでしょう。公共交通は感染リスクが増える恐れが大きいですから、その危険性を知ってしまった以上、各々で自動車利用が増え、今後ますます鉄道を含めた公共交通の利用は少なくなっていきそうですね。

9324: by 管理人 on 2020/04/26 at 20:18:06

>>「びわのうみ」さん、コメントありがとうございます。

北海道は観光事業、それもインバウンド需要に力を入れていますから、それができなくなった以上、北海道経済は後々深刻な事態になると予想しています。

後々回復してくると思いますが、それは長い年月がかかると予想します。10年程度はかかるかもしれませんね。

不採算路線の存廃問題や利用者がゼロの駅の廃止を推進し、徐々に改善していますが、こうなってしまった以上、将来的に北海道の鉄道がどのようになるのかも見当がつきません。これまでとはまた違う形で再びピンチに陥ってしまいました。

影響がなるべく出ないように収束してほしいと願うばかりです。

9327: by 管理人 on 2020/04/26 at 20:57:37

>>「クミコハッター」さん、コメントありがとうございます。

回送でわざわざ送り込みをしているとは知りませんでした。今度見てみようと思います。

ポケット時刻表は先日新十津川に行った際に売っていたので買いました。貴重なものになりそうですね。

9333:インバウンドの光と影 by 千葉日台 on 2020/04/27 at 21:07:43

インバウンドについては私はかなり否定的に見ていました。誤解の無いように言うと外国人を排除する意図はありません。

ただ、あまりに外国人観光客に傾倒しすぎたあまり日本人から敬遠されたというのはあると思います。

数年前の特急北斗号は乗客の半数が外国人で私は会社の同僚に「国際列車に乗ってきた」と言ったぐらいです。

インバウンドのみで食ってきた会社は北海道に限らずどの地域でも今後はダメだと思います。

一方地元の人を大切にしてきた店は大儲けしはないもののダメージが少ないという話を聞きます。ここにヒントがある気がします。

私は25年ぐらい前には北海道に周遊券片手によく行っていました。その頃も列車内には外国人は居るには居ましたが、大半は学生や年休とって旅行している若い社会人でした。

今は日本の若い人が旅行をあまりしないと言います。経済的や時間的、その他含めて色々な理由があるようですが、現役世代が心惹かれるような方策が出せるかどうかですね。

JR北海道は北海道の人が利用したくなる商品を提供できるか、ですね。ビジネス客も在宅勤務が進めば出張も減るでしょうから。

直近は売上を伸ばすことよりもいかにダメージを減らして乗り切れるかがカギだと思います。

インバウンドにこだわらないものがカギになる気がしています。(私の個人的な意見なので正しいかどうかはわかりません)

9341: by 管理人 on 2020/04/29 at 01:47:05

>>「千葉日台」さん、コメントありがとうございます。

快速「エアポート」に乗っていると特に国際列車感がありますよ。多国語が1両中に響き渡っています。

北海道に一時インバウンドのブームが訪れ、JRとしても収益向上に努めるため、訪日外国人利用に力を入れていました。一方、料金の値上げとともに、我々のような従来の利用客にとってはサービスで不便を強いられた点も多くあり、管理者も移動賃の負担が大きくなってしまったことで残念に思っています。

管理者も以前は日帰り用の格安きっぷで帯広へしょっちゅう遊びに行っていました。それもできなくなり、それ以降は帯広へ行く回数が減ってしまいましたね。

昨今は在宅勤務が増え、外出の自粛でエアポートでも1両に10人未満の利用となっています。しばらくは引きこもりがちな状況に陥るでしょうから、インバウンド需要頼みだったJR北海道にとっては致命的な状況に陥ります。

不採算路線の存廃問題にしてもそうですが、安定した収入がなければ難しいです。日頃の利用者が多ければある程度は影響を減らすことができるのではないかと思います。現在は在宅勤務や外出自粛でそれもままならない状況ですが、インバウンド需要という変動の大きいものに頼るよりも、1人あたりの収益は少なくとも、ある程度の固定収入があった方が昨今のようにいざというときには威力を発揮します。

コロナ収束後は間違いなく世間が変わるので、サービスの見直しは必要であり、万が一に備えた対応も視野に入れておかなければなりませんね。

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