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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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定期運行終了から早や1週間

昨日で札沼線の北海道医療大学~新十津川間の定期運行終了から1週間が経ちました。

時間の流れはあっという間です。世間をざわつかせた突然の定期運行終了騒動から1週間。今となっては、日に日に新型コロナウィルスの感染者が増え続けているので、あの判断は決して間違っていませんでした。

というか、最終営業列車が半日前に突如発表されることって、日本の鉄道史上過去にありましたか?管理者の記憶にある限りでは思いつきませんが、札沼線はそうした点についても、もしかすると日本の鉄道史上唯一の事例として永遠に語り継がれそうですね。

1週間が経過したからといって、特に話題があるわけでもありません。ですがせっかく当ブログを閲覧していただいているので、バスの内容を取り上げていきたいと思います。代替バスの話題ではなく、過去に運行されていたジェイ・アールバスの話題です。コメントにて教えていただいた内容で、過去に何度か記載したことがありましたが、再度掲載します。

実は、札沼線の末端区間については、17年前の2003年の時点で既に廃止の話がありました。

当時、ジェイ・アール北海道バスに滝川営業所があり、滝川市内と月形町を結ぶ路線バスが運行されていたようです。石狩線と呼ばれ、経路は滝川駅-新十津川役場-浦臼駅前-石狩月形駅を運行していたようです。

その際、沿線に路線バスか鉄道かのどちらを残すか判断してもらったところ、バスを廃止して鉄道を残すという判断をしました。JR側はバスの方が便数が確保されており、利便性が良いと勧めましたが、沿線の街が過疎化するという理由で反対し、鉄道を残した経緯があったようです。

結果的に、2003年3月1日をもってジェイ・アール北海道バスは撤退し、北海道中央バスに移管されます。ただし、浦臼駅前-石狩新宮間は浦臼町営バスに移管され、石狩新宮-石狩月形駅間は廃止されました。また、ジェイ・アール北海道バスの滝川営業所は廃止されました。鉄道路線を残して長らく運行され続けてきたわけですが、経営悪化によって鉄道路線すらも廃止せざるを得なくなりました。

元々並行して路線バスを設けられていた背景は国鉄時代にまで遡り、当時は札沼線を補完する役割があり、本数も区間によっては100本弱程度が確保され、地理的に近い滝川市内を結ぶ路線が設定されました。その後、本数を減らした時期や経緯は不明なものの、2003年にジェイ・アール北海道バスの空知地区撤退に伴い、北海道中央バスに一部が移管された後、利用が少ない区間については、札沼線沿線による町営バスや区間廃止を実施して現在に至るようです。

なので、これまでの運行経緯からしても、ジェイ・アール北海道バスや北海道中央バスに札沼線と並行するバス路線を設けることは難しく、沿線自治体がバス路線を用意する道しかほぼ残されていませんでした。おそらく委託だと思われますが、月形当別線が当別町、月形浦臼線が美唄市の運行事業者に決まり、4月1日から運行を開始しています。早めに運行を開始した結果、代行輸送が既に確保されていたので、1週間前のように半日前に突如最終列車を運行するアナウンスを実施するという思い切った判断ができたと思います。

過去にも札沼線の末端区間は廃止の打診があり、それを並行するジェイ・アール北海道バスを廃止することで、その危機的状況をもみ消していました。それから17年の時間が経過し、最終的には鉄道も廃止されるという運命を辿ります。

札沼線の末端区間については、当初は沿線が廃止に反対していました。その理由は、必ずしも沿線利用者が困るという理由ではなく、過去にバスを捨てて鉄道を残した理由である「沿線の街が過疎化する」という筋が通らない理由を突き通したことによるものにほかなりません。過去にJRから公表されている資料を確認しても、「殆ど利用がない」という記載がされていることや、数字上でも利用が殆どないことは明らかですから、筋の通らない言い分・主張を盾に廃止が先延ばしされていたわけです。

ようやく決着がつき、5月6日をもって正式に鉄道路線として役目を終えます。先日定期運行終了後に行ってきましたが、一部の駅では警備体制も整えられ、設備の盗難防止に努めているようです。

過去に例をみない形でいち早く定期運行が終了した札沼線の末端区間ですが、正式な営業終了は5月6日です。沿線にもようやく春が訪れましたが、その様子とは裏腹に残念な状況下で運行終了となってしまいました。

なるべく早い段階で各駅の様子についても紹介していきたいと思います。










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コメント
9317: by ナナッシー on 2020/04/25 at 16:10:20

こんにちは
5/7より札沼線の一部の普通列車が石狩当別〜北海道医療大学間で延長運転及び時刻変更が行われます。
札幌発531M→2531M、551M→2551M。医療大学発528M→2528M、532M→2532M、546M→2546M、548M→2548M。
また、2599M、2623M、637Mの3本が時刻変更の対象です。対象列車は1分から15分の修正になります。
更にライラック48号の到着ホームが2番線から1番線に変更になります。(夜間停泊の関係です)

9320: by 若潮 on 2020/04/26 at 14:27:29 (コメント編集)

残念ながら未だに公共交通機関がステータスシンボルと勘違いされている側面がありますね。鉄道だけでなく、ある路線バスも、通勤通学時間にも利用者がいないから廃止を通達したら「地域イメージ低下になる (嫁が来なくなるみたいな) から廃止反対」と反対署名がバス会社にきたとか。
鉄道会社だけの力だけではどうにもならないから廃止するわけですし、ましてや道や国の支援するにも、本当になくなったら困るならお互い様ですが、付近の函館本線の特急停車駅にバスや車でアクセスできてそちらのほうが便利では、同じ納税者である他の地域の人は納得できませんね。

9326: by 管理人 on 2020/04/26 at 20:37:46

>>「ナナッシー」さん、コメントありがとうございます。

詳しい情報をありがとうございます。まだ時刻表を入手していないので、詳細が不明ですが、対象列車は末端区間の列車の廃止の代替の役割がありそうですね。

9329: by 管理人 on 2020/04/26 at 21:20:50

>>「若潮」さん、コメントありがとうございます。

日高本線もその傾向がありますよ。路線を廃止したら、地図上から地名が消える等、いろいろとわけのわからない理由を添えて反発していますよ。

上下分離方式等、存続に向けて案は出してきましたが、それすらも受け入れないのが沿線です。それが拒否されれば、鉄道会社としては廃止するしかないのです。

札沼線の場合は函館本線と近いこともあり、廃止されても岩見沢、奈井江、滝川方面へそれぞれ抜けるバスが設定されていたはずですから、最低限の利便は維持されていると思います。滝川や砂川ではなく、札幌方面の利便を最後まで貫き通していましたが、それもバスと沿線民向けの特例制度や補助制度を設け、特急利用をしやすくすれば、札沼線を利用するよりも利便は高くなるはずですよ。

どうしてそのように考え方の視野を広げなかったのか不思議に思います。

9339:全廃 by ローカル on 2020/04/28 at 21:41:56

北海道全体の鉄道がもはや不要ではないのか?
車しか使わないのだから、思い切りなくしてしまえばよいのです。
北海道新幹線もただ赤字を生むだけですし、鉄道がなくなることで北海道が衰退するならしてしまえばいいのでは?
もと元々の開拓地。自然に戻るのもよしです。
ただアイデア勝負でローカル線を活用する方法もあるかも?
例えば、廃止予定の日高線。一部区間で
馬鉄をやるとか、宗谷線とかは、ロシアと
共同経営するとか。

9349: by 管理人 on 2020/04/30 at 22:46:44

>>「ローカル」さん、コメントありがとうございます。

少なくとも札幌圏は必要だと思います。JRがなくなった場合、全ての機能を道路や他の公共交通でカバーできるとは思えません。

日本は自動車産業に力を入れ、インフラも凄い勢いで発達していきました。開拓地で平成初期段階でも都市圏郊外で砂利道が見られた北海道でも道路の拡張工事が進み、いつの間にか生活道路になっている事例は山ほどあります。

コロナで自動車での移動が多くなる可能性がありますから、不要な公共交通は廃止や縮小する方向で調整した方が良いかもしれません。

鉄道の廃線活用としてトロッコなどがありますが、地域を活性化させるような力はありません。最新の記事で夕張支線について取り上げていますが、そこでもトロッコの話が出ていました。

宗谷本線は以前から樺太とレールをつなぐ構想がありますが、線路の幅が合わないので、実現するとしても昔の九州新幹線の新八代駅のように在来線と新幹線で双方で乗り入れする方式や、北海道新幹線のように3線軌道にするしかないと思います。今となっては樺太への重要ルートという位置づけでもないので、結局そうした構想も夢のまた夢で終わりそうです。

廃線を活用するにしても、それを継承していかなければならず、少なからず人の手が必要です。北海道では急速に高齢化が進んでそれも難しい状況ですから、廃線を活用した何らかのアクションも難しいと思います。

長文失礼しました。

9358:運用の変更 by 苗穂住民 on 2020/05/02 at 14:23:27

 こんにちは。
 札沼線の運用ですが、551M~548M、2549M~2550Mがそれぞれ、2549M~2548M、2551M~2550Mに変更になりそうです。どちらも札幌運転所から運用開始のようですので、開始順を入れ替えることによって、2548M、2550M以降は現行と同じになります。運用を変えずに2551M~2548M(折り返し時間6分)、2549M~2550Mの可能性もあります。
 先日札幌駅に立ち寄ったところ、北口の通路に新幹線関連の工事の掲示があり、連休明けから取り掛かるようです。たぶん、「11番線が少なくとも夜間は使用できなくなる→11番線滞泊編成を2番線滞泊に変更→ライラック48号を1番線着に変更」という事だと思います。対象列車は2819Mと予想しています。この列車は2番線着ですが、2番線はその後も使用するので、引き上げ線か他の駅の折り返し線に逃がしておいて、2823Dの回送後に再入線するのではないでしょうか。待機時間を減らすために2番線への入線を早めると大幅な変更が必要になるので、そこまではしない範囲での変更にとどめたと思われます。

9364: by 管理人 on 2020/05/04 at 00:22:55

>>「苗穂住民」さん、コメントありがとうございます。

一部列車が北海道医療大学発着になるようですね。また、他の列車でも時刻変更が実施されたような気がします。

11番線の工事についてですが、2番線は列車は不明ですが、列車の夜間滞泊に使用するそうですよ。その関係で3048Mが1番線到着に変わっているようです。

深夜の2番線は回送列車の苗穂入区で忙しいですが、さらに出入りが多くなりそうですね。

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