定期運行終了から早や1週間
その他あれこれ - 2020年04月25日 (土)
昨日で札沼線の北海道医療大学~新十津川間の定期運行終了から1週間が経ちました。
時間の流れはあっという間です。世間をざわつかせた突然の定期運行終了騒動から1週間。今となっては、日に日に新型コロナウィルスの感染者が増え続けているので、あの判断は決して間違っていませんでした。
というか、最終営業列車が半日前に突如発表されることって、日本の鉄道史上過去にありましたか?管理者の記憶にある限りでは思いつきませんが、札沼線はそうした点についても、もしかすると日本の鉄道史上唯一の事例として永遠に語り継がれそうですね。
1週間が経過したからといって、特に話題があるわけでもありません。ですがせっかく当ブログを閲覧していただいているので、バスの内容を取り上げていきたいと思います。代替バスの話題ではなく、過去に運行されていたジェイ・アールバスの話題です。コメントにて教えていただいた内容で、過去に何度か記載したことがありましたが、再度掲載します。
実は、札沼線の末端区間については、17年前の2003年の時点で既に廃止の話がありました。
当時、ジェイ・アール北海道バスに滝川営業所があり、滝川市内と月形町を結ぶ路線バスが運行されていたようです。石狩線と呼ばれ、経路は滝川駅-新十津川役場-浦臼駅前-石狩月形駅を運行していたようです。
その際、沿線に路線バスか鉄道かのどちらを残すか判断してもらったところ、バスを廃止して鉄道を残すという判断をしました。JR側はバスの方が便数が確保されており、利便性が良いと勧めましたが、沿線の街が過疎化するという理由で反対し、鉄道を残した経緯があったようです。
結果的に、2003年3月1日をもってジェイ・アール北海道バスは撤退し、北海道中央バスに移管されます。ただし、浦臼駅前-石狩新宮間は浦臼町営バスに移管され、石狩新宮-石狩月形駅間は廃止されました。また、ジェイ・アール北海道バスの滝川営業所は廃止されました。鉄道路線を残して長らく運行され続けてきたわけですが、経営悪化によって鉄道路線すらも廃止せざるを得なくなりました。
元々並行して路線バスを設けられていた背景は国鉄時代にまで遡り、当時は札沼線を補完する役割があり、本数も区間によっては100本弱程度が確保され、地理的に近い滝川市内を結ぶ路線が設定されました。その後、本数を減らした時期や経緯は不明なものの、2003年にジェイ・アール北海道バスの空知地区撤退に伴い、北海道中央バスに一部が移管された後、利用が少ない区間については、札沼線沿線による町営バスや区間廃止を実施して現在に至るようです。
なので、これまでの運行経緯からしても、ジェイ・アール北海道バスや北海道中央バスに札沼線と並行するバス路線を設けることは難しく、沿線自治体がバス路線を用意する道しかほぼ残されていませんでした。おそらく委託だと思われますが、月形当別線が当別町、月形浦臼線が美唄市の運行事業者に決まり、4月1日から運行を開始しています。早めに運行を開始した結果、代行輸送が既に確保されていたので、1週間前のように半日前に突如最終列車を運行するアナウンスを実施するという思い切った判断ができたと思います。
過去にも札沼線の末端区間は廃止の打診があり、それを並行するジェイ・アール北海道バスを廃止することで、その危機的状況をもみ消していました。それから17年の時間が経過し、最終的には鉄道も廃止されるという運命を辿ります。
札沼線の末端区間については、当初は沿線が廃止に反対していました。その理由は、必ずしも沿線利用者が困るという理由ではなく、過去にバスを捨てて鉄道を残した理由である「沿線の街が過疎化する」という筋が通らない理由を突き通したことによるものにほかなりません。過去にJRから公表されている資料を確認しても、「殆ど利用がない」という記載がされていることや、数字上でも利用が殆どないことは明らかですから、筋の通らない言い分・主張を盾に廃止が先延ばしされていたわけです。
ようやく決着がつき、5月6日をもって正式に鉄道路線として役目を終えます。先日定期運行終了後に行ってきましたが、一部の駅では警備体制も整えられ、設備の盗難防止に努めているようです。
過去に例をみない形でいち早く定期運行が終了した札沼線の末端区間ですが、正式な営業終了は5月6日です。沿線にもようやく春が訪れましたが、その様子とは裏腹に残念な状況下で運行終了となってしまいました。
なるべく早い段階で各駅の様子についても紹介していきたいと思います。

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時間の流れはあっという間です。世間をざわつかせた突然の定期運行終了騒動から1週間。今となっては、日に日に新型コロナウィルスの感染者が増え続けているので、あの判断は決して間違っていませんでした。
というか、最終営業列車が半日前に突如発表されることって、日本の鉄道史上過去にありましたか?管理者の記憶にある限りでは思いつきませんが、札沼線はそうした点についても、もしかすると日本の鉄道史上唯一の事例として永遠に語り継がれそうですね。
1週間が経過したからといって、特に話題があるわけでもありません。ですがせっかく当ブログを閲覧していただいているので、バスの内容を取り上げていきたいと思います。代替バスの話題ではなく、過去に運行されていたジェイ・アールバスの話題です。コメントにて教えていただいた内容で、過去に何度か記載したことがありましたが、再度掲載します。
実は、札沼線の末端区間については、17年前の2003年の時点で既に廃止の話がありました。
当時、ジェイ・アール北海道バスに滝川営業所があり、滝川市内と月形町を結ぶ路線バスが運行されていたようです。石狩線と呼ばれ、経路は滝川駅-新十津川役場-浦臼駅前-石狩月形駅を運行していたようです。
その際、沿線に路線バスか鉄道かのどちらを残すか判断してもらったところ、バスを廃止して鉄道を残すという判断をしました。JR側はバスの方が便数が確保されており、利便性が良いと勧めましたが、沿線の街が過疎化するという理由で反対し、鉄道を残した経緯があったようです。
結果的に、2003年3月1日をもってジェイ・アール北海道バスは撤退し、北海道中央バスに移管されます。ただし、浦臼駅前-石狩新宮間は浦臼町営バスに移管され、石狩新宮-石狩月形駅間は廃止されました。また、ジェイ・アール北海道バスの滝川営業所は廃止されました。鉄道路線を残して長らく運行され続けてきたわけですが、経営悪化によって鉄道路線すらも廃止せざるを得なくなりました。
元々並行して路線バスを設けられていた背景は国鉄時代にまで遡り、当時は札沼線を補完する役割があり、本数も区間によっては100本弱程度が確保され、地理的に近い滝川市内を結ぶ路線が設定されました。その後、本数を減らした時期や経緯は不明なものの、2003年にジェイ・アール北海道バスの空知地区撤退に伴い、北海道中央バスに一部が移管された後、利用が少ない区間については、札沼線沿線による町営バスや区間廃止を実施して現在に至るようです。
なので、これまでの運行経緯からしても、ジェイ・アール北海道バスや北海道中央バスに札沼線と並行するバス路線を設けることは難しく、沿線自治体がバス路線を用意する道しかほぼ残されていませんでした。おそらく委託だと思われますが、月形当別線が当別町、月形浦臼線が美唄市の運行事業者に決まり、4月1日から運行を開始しています。早めに運行を開始した結果、代行輸送が既に確保されていたので、1週間前のように半日前に突如最終列車を運行するアナウンスを実施するという思い切った判断ができたと思います。
過去にも札沼線の末端区間は廃止の打診があり、それを並行するジェイ・アール北海道バスを廃止することで、その危機的状況をもみ消していました。それから17年の時間が経過し、最終的には鉄道も廃止されるという運命を辿ります。
札沼線の末端区間については、当初は沿線が廃止に反対していました。その理由は、必ずしも沿線利用者が困るという理由ではなく、過去にバスを捨てて鉄道を残した理由である「沿線の街が過疎化する」という筋が通らない理由を突き通したことによるものにほかなりません。過去にJRから公表されている資料を確認しても、「殆ど利用がない」という記載がされていることや、数字上でも利用が殆どないことは明らかですから、筋の通らない言い分・主張を盾に廃止が先延ばしされていたわけです。
ようやく決着がつき、5月6日をもって正式に鉄道路線として役目を終えます。先日定期運行終了後に行ってきましたが、一部の駅では警備体制も整えられ、設備の盗難防止に努めているようです。
過去に例をみない形でいち早く定期運行が終了した札沼線の末端区間ですが、正式な営業終了は5月6日です。沿線にもようやく春が訪れましたが、その様子とは裏腹に残念な状況下で運行終了となってしまいました。
なるべく早い段階で各駅の様子についても紹介していきたいと思います。

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