キハ201系D-103編成に重要機器取替工事を施工
気動車 - 2020年05月05日 (火)
キハ201系D-103編成が重要機器取替工事を施工して営業運転に入っています。



エクステリアで従来車と異なる点は、前照灯の一部と尾灯にLEDが採用されています。それ以外の変更点はありません。

昨年は先にD-101編成で重要機器取替工事が施行されました。今回のD-103編成で2編成目になります。

キハ201系が日中営業運転を行う函館本線の森林公園~大麻間では、サクラが見ごろを迎えています。地域の歩行者もカメラやスマートフォンを片手に写真を撮影していました。
今回の更新は機関、変速機などの動力関係の更新がメインのようです。実際に乗車してみると、そこまで大きな変更はなく、相変わらず変速ショックが大きいのが気になりますが、営業運転開始から23年が経過する今年、機能維持を目的とした更新を実施することで引き続き使用されるようです。

そしてもう1つ。
これは機器更新とは関係ありませんが、キハ201系はダイヤ改正を機に半自動ドアのボタンが更新されているようです。当初は目的がわかりませんでしたが・・・

おそらく理由がコレです。3月に小樽市の蘭島駅で撮影しました。
函館本線の山線では列車ドアの開閉方法がダイヤ改正を機に変更されているようです。
車内温度保持のため、列車が駅に到着してもドアは開かないようです。ボタンを押してドアを開けて乗車する方法に変わっているようです。函館本線の山線にH100形が投入されましたが、引き続きキハ201系も乗り入れるため、H100形に合わせて半自動ドアのボタンも変更されているようです。
キハ201系は、倶知安方面から札幌への直通運転を目的に開発された車両です。それだけなら車両の制約はほとんどありませんが、その間に札幌~小樽間という列車の運行頻度が多くなる区間が控えており、足の遅い気動車ではダイヤを乱す原因の1つとなっていました。そこで、電車との動力協調運転を可能にし、同時期に登場する731系と同等の走行性能をもった車両が開発されることになりました。それがキハ201系です。
とはいえ、終日山線で運行しているわけではなく、直通運転のない日中が学園都市線の札幌~北海道医療大学間で使用されました。後に電化されると同線から撤退し、函館本線に活躍の場を移して細々と活躍しています。現在は山線で使用される以外は、気動車でありながら電化区間での活躍となっています。
山線は北海道新幹線が札幌まで延伸すると、沿線自治体が出資する第三セクター路線へと転換される予定ですが、現時点で先行きが厳しい経営状態が見込まれるため、現時点で三セク化は実施せずに廃止の選択肢もあるようです。
山線が三セク化されれば、札幌からの直通運転も廃止になることが予想されます。同時に、それを目的に開発されたキハ201系についても経年に達する時期になりますから、新幹線が札幌に到達すると同時に、キハ201系はお役御免になる可能性が高そうです。
電車並みの性能を持っているので、そのまま函館本線で電車に混じって使用することも可能ですが、電車とは別に運用を組まなければならないため、効率が悪くなります。一方、他線区への転用もゼロではありませんが、現状ではワンマン運転に対応していないため、地方ローカル線で使用するにも難しい状況です。過去に管理者は快速「なよろ」への転用が望ましいと指摘してきましたが、それも実現せずに終わりそうです。
いかんせん製造コストが高く、1両あたり4億程度とされ、1編成あたり12億円の製造費用がかかったとされています。現在のキハ261系の1両よりも高く、1両あたりの製造費用は新幹線の車両並みです。これが理由で増備もされず、3両編成×4本の計12両で製造が終わっています。
両数が少なく、加えて車両メンテナンスの十分に確保する体制になってから日中は3両編成1本しか稼働しなくなりました。まだまだ活躍が見込まれる車両とはいえ、見かける機会は少ないので今のうちからコツコツと記録しておいた方が良いかもしれませんね。
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エクステリアで従来車と異なる点は、前照灯の一部と尾灯にLEDが採用されています。それ以外の変更点はありません。

昨年は先にD-101編成で重要機器取替工事が施行されました。今回のD-103編成で2編成目になります。

キハ201系が日中営業運転を行う函館本線の森林公園~大麻間では、サクラが見ごろを迎えています。地域の歩行者もカメラやスマートフォンを片手に写真を撮影していました。
今回の更新は機関、変速機などの動力関係の更新がメインのようです。実際に乗車してみると、そこまで大きな変更はなく、相変わらず変速ショックが大きいのが気になりますが、営業運転開始から23年が経過する今年、機能維持を目的とした更新を実施することで引き続き使用されるようです。

そしてもう1つ。
これは機器更新とは関係ありませんが、キハ201系はダイヤ改正を機に半自動ドアのボタンが更新されているようです。当初は目的がわかりませんでしたが・・・

おそらく理由がコレです。3月に小樽市の蘭島駅で撮影しました。
函館本線の山線では列車ドアの開閉方法がダイヤ改正を機に変更されているようです。
車内温度保持のため、列車が駅に到着してもドアは開かないようです。ボタンを押してドアを開けて乗車する方法に変わっているようです。函館本線の山線にH100形が投入されましたが、引き続きキハ201系も乗り入れるため、H100形に合わせて半自動ドアのボタンも変更されているようです。
キハ201系は、倶知安方面から札幌への直通運転を目的に開発された車両です。それだけなら車両の制約はほとんどありませんが、その間に札幌~小樽間という列車の運行頻度が多くなる区間が控えており、足の遅い気動車ではダイヤを乱す原因の1つとなっていました。そこで、電車との動力協調運転を可能にし、同時期に登場する731系と同等の走行性能をもった車両が開発されることになりました。それがキハ201系です。
とはいえ、終日山線で運行しているわけではなく、直通運転のない日中が学園都市線の札幌~北海道医療大学間で使用されました。後に電化されると同線から撤退し、函館本線に活躍の場を移して細々と活躍しています。現在は山線で使用される以外は、気動車でありながら電化区間での活躍となっています。
山線は北海道新幹線が札幌まで延伸すると、沿線自治体が出資する第三セクター路線へと転換される予定ですが、現時点で先行きが厳しい経営状態が見込まれるため、現時点で三セク化は実施せずに廃止の選択肢もあるようです。
山線が三セク化されれば、札幌からの直通運転も廃止になることが予想されます。同時に、それを目的に開発されたキハ201系についても経年に達する時期になりますから、新幹線が札幌に到達すると同時に、キハ201系はお役御免になる可能性が高そうです。
電車並みの性能を持っているので、そのまま函館本線で電車に混じって使用することも可能ですが、電車とは別に運用を組まなければならないため、効率が悪くなります。一方、他線区への転用もゼロではありませんが、現状ではワンマン運転に対応していないため、地方ローカル線で使用するにも難しい状況です。過去に管理者は快速「なよろ」への転用が望ましいと指摘してきましたが、それも実現せずに終わりそうです。
いかんせん製造コストが高く、1両あたり4億程度とされ、1編成あたり12億円の製造費用がかかったとされています。現在のキハ261系の1両よりも高く、1両あたりの製造費用は新幹線の車両並みです。これが理由で増備もされず、3両編成×4本の計12両で製造が終わっています。
両数が少なく、加えて車両メンテナンスの十分に確保する体制になってから日中は3両編成1本しか稼働しなくなりました。まだまだ活躍が見込まれる車両とはいえ、見かける機会は少ないので今のうちからコツコツと記録しておいた方が良いかもしれませんね。
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