北海道新幹線関連工事に伴い、札幌駅11番線の使用停止・撤去が始まる
駅 - 2020年05月10日 (日)
4月から札幌駅11番線に変化があるようです。

札幌駅は5面11線構造で、10番線の隣に11番線があります。回送車両の入線や札幌駅での車両の夜間滞泊で主に使用されており、札幌圏で大幅にダイヤが乱れた場合、運休した列車の一時的な待避場所として使用されることもあります。
かつてホームがあったようですが、現在はホームはなく、専ら車両の回送用としての役割で使用されています。使用頻度は低く、1日に数本の列車が入線するのみです。
11番線を使用した変わった回送といえば、2017年3月まで、L特急「スーパーカムイ23号」が札幌運転所(札サウ)から11番線に一旦入線し、そこから桑園方引き上げ線へ一旦引き上げられ、再度7番線に入線していました。また、現在の特急「とかち7号」は不明ですが、特急「スーパーとかち7号」として運行していた際は、札幌運転所(札サウ)から同じく11番線に入線し、苗穂方引き上げ線へ一旦引き上げられ、再度6番線に入線していたはずです。
そんな回送用で使用されている11番線ですが、北海道新幹線関連工事に伴い、一時的に使用を停止しているようです。

その関連工事とは、2030年度末に予定されている北海道新幹線の札幌延伸に伴う、札幌駅の構内拡張計画です。新幹線の札幌駅乗り入れに際して、南側に0番線を増設します。現在の1番線と合わせて新幹線の発着番線とする計画で、これによって在来線の発着番線が不足してしまいます。
そこで北側の副本線である11番線にホームを設けることで発着番線の減少させることなく対応することが可能になるというものです。
今年の5月から本格的な工事に着手するようで、1枚目の写真では、架線が撤去されているのが確認されます。工事に伴い、北側の地下連絡通路や北口広場が使用できない期間があるので注意が必要です。


苗穂方の出発信号機も使用停止に伴って向きが変えられています。

10番線に721系のトップナンバー車が停車していたので撮影してしまいましたが、駅構内には線路はまだ残されていました。


桑園方の出発信号機は既に撤去されており、一部機器は黒いカバーで覆われています。


ホーム上の線路はまだ残っていましたが、ホーム前後の出発信号機付近では、一部の線路が撤去されており、気動車ですらもう11番線に入線することはできないようです。
11番線は夜間滞泊する車両があったはずですから、これが他の番線に移動していることが予想されます。コメントで既に教えていただいていますが、変更後は2番線と思われ、この関係で特急「ライラック48号」の札幌駅到着番線が5月7日以降、2番線から1番線へ変更されています。
新幹線の札幌乗り入れについては、場所が確保できない等の関係で一時期ごちゃごちゃしていたこともあり、管理者もよく報道内容等を確認していませんでした。聞こえてくる限りでは、苗穂周辺に新幹線の引き上げ線が設けられる計画もあり、着々と準備は進んでいるようです。札幌駅から苗穂駅まで南側は高架に隣り合わせで設置されている建物もないため、新幹線の引き上げ線が後に設けられるような雰囲気も出てきました。
まだまだ10年先のことであり、新幹線関連工事で札幌駅とその周辺がどのように生まれ変わるのか想像もつきません。新幹線の引き上げ線が苗穂周辺に設けられることで、札幌駅周辺から苗穂駅まで将来的に大きく生まれ変わることが予想されます。昨今の新型コロナウィルスの問題など、この先10年の間には乗り越えなければならない山がたくさんまだまだ出てくるでしょう。新幹線が札幌まで到達すれば、札幌から函館や北東北エリアについては新幹線1強状態になると思われ、JR北海道にとっても大きな利点となり、鉄道利用が増えて収益向上につながることは言うまでもありません。
まずは開業までの10年の間に、可能な限り収益改善を目指し、北海道の鉄路が生き残れるよう努力し、加えて管理者も含め、道民一人一人もJR北海道の問題と向き合い、そしてに昨今の新型コロナウィルスのように、社会情勢が大きく変わろうとしている中で、公共交通の在り方について考え、向き合っていくことが必要になりそうです。
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札幌駅は5面11線構造で、10番線の隣に11番線があります。回送車両の入線や札幌駅での車両の夜間滞泊で主に使用されており、札幌圏で大幅にダイヤが乱れた場合、運休した列車の一時的な待避場所として使用されることもあります。
かつてホームがあったようですが、現在はホームはなく、専ら車両の回送用としての役割で使用されています。使用頻度は低く、1日に数本の列車が入線するのみです。
11番線を使用した変わった回送といえば、2017年3月まで、L特急「スーパーカムイ23号」が札幌運転所(札サウ)から11番線に一旦入線し、そこから桑園方引き上げ線へ一旦引き上げられ、再度7番線に入線していました。また、現在の特急「とかち7号」は不明ですが、特急「スーパーとかち7号」として運行していた際は、札幌運転所(札サウ)から同じく11番線に入線し、苗穂方引き上げ線へ一旦引き上げられ、再度6番線に入線していたはずです。
そんな回送用で使用されている11番線ですが、北海道新幹線関連工事に伴い、一時的に使用を停止しているようです。

その関連工事とは、2030年度末に予定されている北海道新幹線の札幌延伸に伴う、札幌駅の構内拡張計画です。新幹線の札幌駅乗り入れに際して、南側に0番線を増設します。現在の1番線と合わせて新幹線の発着番線とする計画で、これによって在来線の発着番線が不足してしまいます。
そこで北側の副本線である11番線にホームを設けることで発着番線の減少させることなく対応することが可能になるというものです。
今年の5月から本格的な工事に着手するようで、1枚目の写真では、架線が撤去されているのが確認されます。工事に伴い、北側の地下連絡通路や北口広場が使用できない期間があるので注意が必要です。


苗穂方の出発信号機も使用停止に伴って向きが変えられています。

10番線に721系のトップナンバー車が停車していたので撮影してしまいましたが、駅構内には線路はまだ残されていました。


桑園方の出発信号機は既に撤去されており、一部機器は黒いカバーで覆われています。


ホーム上の線路はまだ残っていましたが、ホーム前後の出発信号機付近では、一部の線路が撤去されており、気動車ですらもう11番線に入線することはできないようです。
11番線は夜間滞泊する車両があったはずですから、これが他の番線に移動していることが予想されます。コメントで既に教えていただいていますが、変更後は2番線と思われ、この関係で特急「ライラック48号」の札幌駅到着番線が5月7日以降、2番線から1番線へ変更されています。
新幹線の札幌乗り入れについては、場所が確保できない等の関係で一時期ごちゃごちゃしていたこともあり、管理者もよく報道内容等を確認していませんでした。聞こえてくる限りでは、苗穂周辺に新幹線の引き上げ線が設けられる計画もあり、着々と準備は進んでいるようです。札幌駅から苗穂駅まで南側は高架に隣り合わせで設置されている建物もないため、新幹線の引き上げ線が後に設けられるような雰囲気も出てきました。
まだまだ10年先のことであり、新幹線関連工事で札幌駅とその周辺がどのように生まれ変わるのか想像もつきません。新幹線の引き上げ線が苗穂周辺に設けられることで、札幌駅周辺から苗穂駅まで将来的に大きく生まれ変わることが予想されます。昨今の新型コロナウィルスの問題など、この先10年の間には乗り越えなければならない山がたくさんまだまだ出てくるでしょう。新幹線が札幌まで到達すれば、札幌から函館や北東北エリアについては新幹線1強状態になると思われ、JR北海道にとっても大きな利点となり、鉄道利用が増えて収益向上につながることは言うまでもありません。
まずは開業までの10年の間に、可能な限り収益改善を目指し、北海道の鉄路が生き残れるよう努力し、加えて管理者も含め、道民一人一人もJR北海道の問題と向き合い、そしてに昨今の新型コロナウィルスのように、社会情勢が大きく変わろうとしている中で、公共交通の在り方について考え、向き合っていくことが必要になりそうです。
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