札幌駅北側の工事も進む
駅 - 2020年06月17日 (水)
札幌駅北側の工事が進んでいます。


工事の進ちょく状況によって変更することがありますが、6月下旬まで札幌駅北口周辺では、歩道の切り下げ工事や、通路部鉄板敷設工事、噴水やモニュメントの改修工事等が実施される計画です。デパートなどの施設が南側に集中しており、札幌駅の北側の様子を見ることも市民の方でもある人、ない人がいると思いますが、札幌駅北口は将来的に大きく生まれ変わるようです。
そして、札幌駅11番線の撤去もさらに進んでいました。




レールは既に撤去され、バラストの回収作業が進んでいました。写真は1週間前の様子なので、もう作業が完了しているのかもしれませんね。
11番線の撤去は、2030年度末に予定されている北海道新幹線の札幌延伸に伴う、札幌駅の構内拡張計画によるものです。新幹線の札幌駅乗り入れに際して、南側に0番線を増設します。現在の1番線と合わせて新幹線の発着番線とする計画で、これによって在来線の発着番線が不足してしまいます。
そこで北側の副本線である11番線にホームを設けることで発着番線の減少させることなく対応することが可能になるというものです。
以前関連記事を掲載し、コメントをいただきましたが、設けるにあたり、札幌駅の構内配線の見直しも合わせて実施する必要性も少なからずありそうです。
要は自由度の向上です。
現在のJR札幌駅は、1番線から10番線までありますが、方面別に乗り入れることのできるホームが限られてきます。苗穂方からは1番線~8番線までであり、桑園方からは1番線~10番線まで、学園都市線は4番線~10番線になります。以前、函館本線の江別方面や千歳線の千歳方面から学園都市線へ直通する列車が設けられていましたが、その際はさらに発着番線が制約され、4番線~8番線に発着する必要がありました。
ほかにも出せばきりがありませんが、このように、一見発着番線が豊富にありそうな札幌駅ですが、実は構内配線によって発着番線に制約が生まれています。なので、遅延時に空いているホームを使おうとしても、反対方向の列車がやってきたり、構内配線の都合の関係で発着できなかったりするのです。
おそらく、札幌駅が高架化された際は現在の配線でもそこまで問題にならなかったと思いますが、札幌圏で列車の本数が増え、過密ダイヤになっていくと、その構内配線が欠点として徐々に露呈していくことになります。旭川~札幌~新千歳空港と結んだ「スーパーカムイ/エアポート」が札幌を境に系統分離された理由の1つに、この事情があるんですね。
函館本線の苗穂方からの列車が1番線などの外側のホームに発着するのは問題ありませんが、5番線のように内側のホームにまで食い込んできてしまうと、千歳線の苗穂方からの進入が難しくなります。また、もっと端の8番線などへ入線するようになると、千歳線から入線は一時的に不可になると同時に、苗穂方面へ出発する列車は、札幌駅がどんなに広くても9番線と10番線しか使用することができなくなります。
そうした配線の関係で昨今まで制約を生んでいるのが現在の札幌駅です。やはり時代に対応できなくなってきているというのは事実なので、札幌駅を大きく変えるというのであれば、在来線ホームやその配線についても大きく変えてほしいというのが正直なところです。
現在よりも発着ができるホーム数を増やす、選択肢を増やした方が緊急時においても対応しやすいのではないかと思います。
但し、一番端の11番線ホームとなると、たとえ配線を変えて苗穂方面からの列車をダイレクトに入線できるようにしたとしても、一時的に苗穂方面へ向かう列車の発車をできなくさせることになりますから、日中の時間帯では、よほど時間に余裕がなければ11番線への入線が難しい状況にあると思います。現在の9番線や10番線も学園都市線の列車を除いてほぼ江別・千歳方面の列車の発着に使われていますから、それを考えると、11番線も江別・千歳方面の列車の発着や学園都市線の列車の発着に主に使用されると思われます。
札幌駅の列車の発着については、数年前から大きく改善されていますが、それでも冬季の遅延時は対応ができない場合もあります。利便性を考えれば止む無しですが、新千歳空港へ向かう快速「エアポート」の5番線・6番線発着で固定する運用は、運用上ではあまり好ましくはありません。それによって他の列車へも制約を受けてしまいますから、それを考えると、快速「エアポート」の20年前のように、7番線~10番線も使用できるような体制にした方が他の列車についても発着番線の自由度は大きく向上すると思います。
JR北海道では、利便性のために実施してきたさまざまな策が、反って昨今では運用上の制約を生んでいるケースも見受けられます。利便性も大事ですが、やはり通年で遅延が発生しない安定した運行体制の方が大事です。北海道新幹線関連工事が始まり、札幌駅が大きく変わろうとしている今、時代に合わせて札幌駅の構内配線や発着番線の固定制度の撤廃も合わせて実施し、さらなる安定した運行体制が実現してほしいと管理者は願っています。
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工事の進ちょく状況によって変更することがありますが、6月下旬まで札幌駅北口周辺では、歩道の切り下げ工事や、通路部鉄板敷設工事、噴水やモニュメントの改修工事等が実施される計画です。デパートなどの施設が南側に集中しており、札幌駅の北側の様子を見ることも市民の方でもある人、ない人がいると思いますが、札幌駅北口は将来的に大きく生まれ変わるようです。
そして、札幌駅11番線の撤去もさらに進んでいました。




レールは既に撤去され、バラストの回収作業が進んでいました。写真は1週間前の様子なので、もう作業が完了しているのかもしれませんね。
11番線の撤去は、2030年度末に予定されている北海道新幹線の札幌延伸に伴う、札幌駅の構内拡張計画によるものです。新幹線の札幌駅乗り入れに際して、南側に0番線を増設します。現在の1番線と合わせて新幹線の発着番線とする計画で、これによって在来線の発着番線が不足してしまいます。
そこで北側の副本線である11番線にホームを設けることで発着番線の減少させることなく対応することが可能になるというものです。
以前関連記事を掲載し、コメントをいただきましたが、設けるにあたり、札幌駅の構内配線の見直しも合わせて実施する必要性も少なからずありそうです。
要は自由度の向上です。
現在のJR札幌駅は、1番線から10番線までありますが、方面別に乗り入れることのできるホームが限られてきます。苗穂方からは1番線~8番線までであり、桑園方からは1番線~10番線まで、学園都市線は4番線~10番線になります。以前、函館本線の江別方面や千歳線の千歳方面から学園都市線へ直通する列車が設けられていましたが、その際はさらに発着番線が制約され、4番線~8番線に発着する必要がありました。
ほかにも出せばきりがありませんが、このように、一見発着番線が豊富にありそうな札幌駅ですが、実は構内配線によって発着番線に制約が生まれています。なので、遅延時に空いているホームを使おうとしても、反対方向の列車がやってきたり、構内配線の都合の関係で発着できなかったりするのです。
おそらく、札幌駅が高架化された際は現在の配線でもそこまで問題にならなかったと思いますが、札幌圏で列車の本数が増え、過密ダイヤになっていくと、その構内配線が欠点として徐々に露呈していくことになります。旭川~札幌~新千歳空港と結んだ「スーパーカムイ/エアポート」が札幌を境に系統分離された理由の1つに、この事情があるんですね。
函館本線の苗穂方からの列車が1番線などの外側のホームに発着するのは問題ありませんが、5番線のように内側のホームにまで食い込んできてしまうと、千歳線の苗穂方からの進入が難しくなります。また、もっと端の8番線などへ入線するようになると、千歳線から入線は一時的に不可になると同時に、苗穂方面へ出発する列車は、札幌駅がどんなに広くても9番線と10番線しか使用することができなくなります。
そうした配線の関係で昨今まで制約を生んでいるのが現在の札幌駅です。やはり時代に対応できなくなってきているというのは事実なので、札幌駅を大きく変えるというのであれば、在来線ホームやその配線についても大きく変えてほしいというのが正直なところです。
現在よりも発着ができるホーム数を増やす、選択肢を増やした方が緊急時においても対応しやすいのではないかと思います。
但し、一番端の11番線ホームとなると、たとえ配線を変えて苗穂方面からの列車をダイレクトに入線できるようにしたとしても、一時的に苗穂方面へ向かう列車の発車をできなくさせることになりますから、日中の時間帯では、よほど時間に余裕がなければ11番線への入線が難しい状況にあると思います。現在の9番線や10番線も学園都市線の列車を除いてほぼ江別・千歳方面の列車の発着に使われていますから、それを考えると、11番線も江別・千歳方面の列車の発着や学園都市線の列車の発着に主に使用されると思われます。
札幌駅の列車の発着については、数年前から大きく改善されていますが、それでも冬季の遅延時は対応ができない場合もあります。利便性を考えれば止む無しですが、新千歳空港へ向かう快速「エアポート」の5番線・6番線発着で固定する運用は、運用上ではあまり好ましくはありません。それによって他の列車へも制約を受けてしまいますから、それを考えると、快速「エアポート」の20年前のように、7番線~10番線も使用できるような体制にした方が他の列車についても発着番線の自由度は大きく向上すると思います。
JR北海道では、利便性のために実施してきたさまざまな策が、反って昨今では運用上の制約を生んでいるケースも見受けられます。利便性も大事ですが、やはり通年で遅延が発生しない安定した運行体制の方が大事です。北海道新幹線関連工事が始まり、札幌駅が大きく変わろうとしている今、時代に合わせて札幌駅の構内配線や発着番線の固定制度の撤廃も合わせて実施し、さらなる安定した運行体制が実現してほしいと管理者は願っています。
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