道北の夜行特急の名残り
特急列車 - 2020年08月19日 (水)
全国的にも夜行列車が次々と消えており、現在は新幹線や航空機、夜行バスの台頭が増え、目的地まで高速で結ぶ時代です。
ですが、夜行列車廃止に伴う代替として設定された列車は、全国的にもまだまだ残っていると思います。北海道でも14年前に廃止された道北の夜行特急の名残りとも呼べる特急列車がまだまだ残っています。




網走・稚内方面の夜行特急は、2006年3月のダイヤ改正を機に臨時列車化され、繁忙シーズンのみの運転となりました。これを機に、早朝の旭川方面からの特急列車として、新たにL特急「ライラック2号」を設定し、深夜の旭川方面に向かう特急列車として、L特急「スーパーホワイトアロー31号」、L特急「スーパーホワイトアロー33号」が設定されました。旭川方面の電車特急は札幌発21時が最終でしたが、2時間程度繰り下げられた形となります。
代替特急が設定された理由としては、札幌~旭川間などの区間利用も多かったことです。これは鉄道ジャーナル紙か何かで過去に取り上げられていましたね。自由席も設定され、その利用者の大半が旭川までの利用だったようです。
さすがに旭川から先の区間については代替対応できませんが、札幌~旭川間については、既存の電車特急を活用したうえで、深夜の時間帯まで運行されるようになりました。この関係で旭川からの最終の特急列車も「ライラック」から「スーパーホワイトアロー」に振り替えられていましたね。
しかし、この運行体系は1年半で終了し、2007年10月ダイヤ改正から全て「スーパーカムイ」となって引き継がれました。そして、2017年3月ダイヤ改正で「カムイ」・「ライラック」の2本体系になり、早朝の旭川方面からの特急列車は「ライラック」、深夜に旭川方面へ向かう列車は「カムイ」として運行され、昨今まで一部を除いて大幅な時刻変更は実施されずに運行しています。
決して利用が多い列車というわけではありませんが、JR北海道お得意の各停車駅における滞在時間確保も兼ねて昨今まで設定されています。話題は逸れてしまいますが、この運行時刻の繰り下げ及び、滞在時間を確保するダイヤを優先すると、石勝線特急のように、逆に日中の時間帯にポッカリ運行時間帯が空いてしまう等の欠点を生む場合もありますが、札幌~旭川間については、本数が確保されているうえに、早朝から深夜まで静かな電車特急で運行されるようになりました。且つ速達性も向上したことから、代替措置は良い点ばかりでした。
大抵の場合、代替措置となると、サービスの質が落ちたりするものですが、反って向上したと判断できるのではないでしょうか?
これらの列車で利用が多いのは平日で、週末は閑散としています。場合によっては、始発駅を10人前後で発車することもあります。このように、利用が少ないときもありますが、ビジネスマンを中心に重宝する列車として今後も引き続き設定され、道北の夜行特急が担ってきた役割を引き継いでいくことになるでしょう。
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ですが、夜行列車廃止に伴う代替として設定された列車は、全国的にもまだまだ残っていると思います。北海道でも14年前に廃止された道北の夜行特急の名残りとも呼べる特急列車がまだまだ残っています。




網走・稚内方面の夜行特急は、2006年3月のダイヤ改正を機に臨時列車化され、繁忙シーズンのみの運転となりました。これを機に、早朝の旭川方面からの特急列車として、新たにL特急「ライラック2号」を設定し、深夜の旭川方面に向かう特急列車として、L特急「スーパーホワイトアロー31号」、L特急「スーパーホワイトアロー33号」が設定されました。旭川方面の電車特急は札幌発21時が最終でしたが、2時間程度繰り下げられた形となります。
代替特急が設定された理由としては、札幌~旭川間などの区間利用も多かったことです。これは鉄道ジャーナル紙か何かで過去に取り上げられていましたね。自由席も設定され、その利用者の大半が旭川までの利用だったようです。
さすがに旭川から先の区間については代替対応できませんが、札幌~旭川間については、既存の電車特急を活用したうえで、深夜の時間帯まで運行されるようになりました。この関係で旭川からの最終の特急列車も「ライラック」から「スーパーホワイトアロー」に振り替えられていましたね。
しかし、この運行体系は1年半で終了し、2007年10月ダイヤ改正から全て「スーパーカムイ」となって引き継がれました。そして、2017年3月ダイヤ改正で「カムイ」・「ライラック」の2本体系になり、早朝の旭川方面からの特急列車は「ライラック」、深夜に旭川方面へ向かう列車は「カムイ」として運行され、昨今まで一部を除いて大幅な時刻変更は実施されずに運行しています。
決して利用が多い列車というわけではありませんが、JR北海道お得意の各停車駅における滞在時間確保も兼ねて昨今まで設定されています。話題は逸れてしまいますが、この運行時刻の繰り下げ及び、滞在時間を確保するダイヤを優先すると、石勝線特急のように、逆に日中の時間帯にポッカリ運行時間帯が空いてしまう等の欠点を生む場合もありますが、札幌~旭川間については、本数が確保されているうえに、早朝から深夜まで静かな電車特急で運行されるようになりました。且つ速達性も向上したことから、代替措置は良い点ばかりでした。
大抵の場合、代替措置となると、サービスの質が落ちたりするものですが、反って向上したと判断できるのではないでしょうか?
これらの列車で利用が多いのは平日で、週末は閑散としています。場合によっては、始発駅を10人前後で発車することもあります。このように、利用が少ないときもありますが、ビジネスマンを中心に重宝する列車として今後も引き続き設定され、道北の夜行特急が担ってきた役割を引き継いでいくことになるでしょう。
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