五稜郭車両所でも実施していたキハ283系の解体
キハ283系 - 2020年08月20日 (木)
今年3月ダイヤ改正を機に営業運転を離脱した一部のキハ283系の一部が苗穂工場で解体されていたのはご存じかと思いますが、五稜郭車両所でも一部車両の解体が実施されていました。




本来であれば、今年のゴールデンウィーク期間中に確認しに行こうと思っていましたが、緊急事態宣言が出されていたので延期し、7月上旬に確認してきました。すると、一部車両の解体が続けられており、残り3両というところまで終わっていました。
キハ283系解体の前に、昨年ラストランを行ったクリスタルエクスプレスの「キサロハ182-5101」以外の3両が、同じく五稜郭車両所で解体されています。
近年は五稜郭車両所でも車両の解体が実施されるようになり、日高色のキハ40形気動車や785系300番台なども過去に現地で解体されるなど、注目を集めています。苗穂工場に比べて見物できる位置が近いので、五稜郭車両所の方が解体の状況がよく見渡せますね。
キハ283系も新しい車両かと思いきや、営業運転開始から早や23年。それにしても早すぎる廃車・解体でした。
何度も記載しましたが、長年の高速走行が車両を痛みつけたのです。
最高運転速度が110km/hに落とされましたが、それでも直線区間を走行している際のギクシャク感、突き上げ感は凄いです。振動が発生する許容範囲のレベルということで110km/hとしていますが、かなり揺れます。
理由は車体剛性不足です。
キハ283系は鉄道界におけるコーナリングマシン、レーシングカーです。池田以東で急曲線が続くため、高速で走行し、且つ乗り心地を考慮するためには重心を下げなければなりません。重心を下げるとなると、車重が増えれば、重心は上がってしまいます。
しかし、リンク式自己操舵台車やパワーオン制御、その他LEDなどの採用。部品数も多くなり、重くなる要因があちらこちらに。そのような状況下でも、場合によっては先に登場したキハ281系と同等の自重に抑え、札幌~釧路間でデビューしました。
しかし、部品数が多くなり、車両メンテナンスを実施するうえで欠点となり、且つ長年の高速走行ゆえ、特にカーブ通過時に車体に多くのストレスがかかり、それが昨今の減速理由につながっています。一部車両は早期の引退を余儀なくされました。
現在は2001年に増備された5次車を中心に、中~後期に製造された車両を中心に最後の活躍を続けています。
先に登場したキハ281系が、試作車ですらいまだ現役ということを踏まえると、キハ283系は相当酷使され続けてきたことが伺えます。このノウハウを生かした車両がデビューするはずだったキハ285系です。仮に当初の予定どおりそのままデビューしていたら、キハ283系の二の舞になっていたことは言うまでもありません。
高速化に大きく貢献できる反面、寿命という点では新幹線並みに早かったかもしれませんね。
キハ283系はダイヤ改正を機に、釧路運輸車両所(釧クシ)のみに在籍するようになり、充当列車も「おおぞら」3往復のみとなりました。札幌運転所(札サウ)に配置されていた頃は、臨時の「北斗」として函館方面にも引き続き乗り入れていましたが、おそらく今後は余程のことがない限り、函館方面への乗り入れ及び、臨時列車の充当は難しいでしょう。
一方、キハ261系による「おおぞら」で何らかのアクシデントがあった場合、代走・編成変更で登板する機会は今後出てくるでしょう。
紹介が遅くなってしまいましたが、五稜郭車両所で解体中のキハ283系の様子をお伝えしました。両数は少なくなってしまいましたが、今後はキハ183系やキハ281系の置き換えが先に実施されることが予想され、「おおぞら」としてしばらく活躍が続けられるのではないでしょうか?
今のうちから記録しておいた方がよさそうですね。
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本来であれば、今年のゴールデンウィーク期間中に確認しに行こうと思っていましたが、緊急事態宣言が出されていたので延期し、7月上旬に確認してきました。すると、一部車両の解体が続けられており、残り3両というところまで終わっていました。
キハ283系解体の前に、昨年ラストランを行ったクリスタルエクスプレスの「キサロハ182-5101」以外の3両が、同じく五稜郭車両所で解体されています。
近年は五稜郭車両所でも車両の解体が実施されるようになり、日高色のキハ40形気動車や785系300番台なども過去に現地で解体されるなど、注目を集めています。苗穂工場に比べて見物できる位置が近いので、五稜郭車両所の方が解体の状況がよく見渡せますね。
キハ283系も新しい車両かと思いきや、営業運転開始から早や23年。それにしても早すぎる廃車・解体でした。
何度も記載しましたが、長年の高速走行が車両を痛みつけたのです。
最高運転速度が110km/hに落とされましたが、それでも直線区間を走行している際のギクシャク感、突き上げ感は凄いです。振動が発生する許容範囲のレベルということで110km/hとしていますが、かなり揺れます。
理由は車体剛性不足です。
キハ283系は鉄道界におけるコーナリングマシン、レーシングカーです。池田以東で急曲線が続くため、高速で走行し、且つ乗り心地を考慮するためには重心を下げなければなりません。重心を下げるとなると、車重が増えれば、重心は上がってしまいます。
しかし、リンク式自己操舵台車やパワーオン制御、その他LEDなどの採用。部品数も多くなり、重くなる要因があちらこちらに。そのような状況下でも、場合によっては先に登場したキハ281系と同等の自重に抑え、札幌~釧路間でデビューしました。
しかし、部品数が多くなり、車両メンテナンスを実施するうえで欠点となり、且つ長年の高速走行ゆえ、特にカーブ通過時に車体に多くのストレスがかかり、それが昨今の減速理由につながっています。一部車両は早期の引退を余儀なくされました。
現在は2001年に増備された5次車を中心に、中~後期に製造された車両を中心に最後の活躍を続けています。
先に登場したキハ281系が、試作車ですらいまだ現役ということを踏まえると、キハ283系は相当酷使され続けてきたことが伺えます。このノウハウを生かした車両がデビューするはずだったキハ285系です。仮に当初の予定どおりそのままデビューしていたら、キハ283系の二の舞になっていたことは言うまでもありません。
高速化に大きく貢献できる反面、寿命という点では新幹線並みに早かったかもしれませんね。
キハ283系はダイヤ改正を機に、釧路運輸車両所(釧クシ)のみに在籍するようになり、充当列車も「おおぞら」3往復のみとなりました。札幌運転所(札サウ)に配置されていた頃は、臨時の「北斗」として函館方面にも引き続き乗り入れていましたが、おそらく今後は余程のことがない限り、函館方面への乗り入れ及び、臨時列車の充当は難しいでしょう。
一方、キハ261系による「おおぞら」で何らかのアクシデントがあった場合、代走・編成変更で登板する機会は今後出てくるでしょう。
紹介が遅くなってしまいましたが、五稜郭車両所で解体中のキハ283系の様子をお伝えしました。両数は少なくなってしまいましたが、今後はキハ183系やキハ281系の置き換えが先に実施されることが予想され、「おおぞら」としてしばらく活躍が続けられるのではないでしょうか?
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