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【コラム】釧路界隈とキハ261系1000番台

今年3月のダイヤ改正から、札幌~釧路間の「おおぞら」としても使用することになったキハ261系1000番台。

従来は、札幌~帯広間や札幌~函館間でメインに投入していましたが、後者に続き、4年ぶりに充当列車が増え、勢力がますます拡大されています。

そんな釧路界隈で活躍するキハ261系1000番台の様子を先日撮影してきました。







霧の中に包まれた釧路運輸車両所(釧クシ)を出るキハ261系1000番台。特急「おおぞら2号」となる回送列車です。

釧路は霧のまちとして有名です。日本のロンドンと呼ばれているほど。

1年が365日ありますが、夏季を中心に年間100日前後が霧に包まれます。なので注意しないと、せっかく釧路湿原などへ観光にきても高台からの景色が見れずに残念になることもあります。

霧が多い理由について、それは日本の海流との関係があるようです。北から南へと向かう親潮と南から北へと向かう黒潮がぶつかる場所が主に三陸以北となり、釧路沖も例外ではありません。

さらに、太平洋高気圧による南風の影響も受けるため、霧が釧路のまちを覆ってしまいます。夏季は気温が低くても湿度が高く、場合によっては、じと~っとした汗ばむ気候になります。写真撮影時は気温は20℃で湿度が90%程度でした。ホテルから徒歩で10分、半袖・短パンでも管理者は汗をかいてしまいました。

これはいわゆる海霧というもので、かつて鉄道車両において問題視されたほどです。それは、キハ183系などの鋼製車体の劣化を早める原因になり、例えば、釧路運輸車両所(釧クシ)で長期間留置されたキサロハ182形550番台も解体間近の頃は車体が激しく傷んでいました。2009年度にキハ183系500番台の先頭車でいち早く廃車となった「キハ183-501」も少なからずこの影響を受けていると聞きます。また、キハ261系1000番台が「スーパーとかち」に新製投入された2007年度には、釧路運輸車両所(釧クシ)に在籍していたキハ183系の初期車が大量に除籍されました。晩年の苗穂車の様子をみていると、こうした車両を少なからず転属も視野に入れた方がよかった気もしますが、海霧の影響による車体の劣化が進行していたとしたら、早期廃車は免れなかったのかもしれませんね。





釧路駅を発車する頃には、霧も晴れました。



昼頃になれば、特急「おおぞら8号」と「くしろ湿原ノロッコ4号」が並びます。長らくキハ283系との並びでしたが、今年からキハ261系1000番台となり、新たな並びが実現しています。





釧路駅付近で撮影したキハ261系1000番台による「おおぞら」。過去に実現しそうで、結局実現しませんでしたね。

2011年5月に発生した石勝線特急列車脱線火災事故の影響で、キハ283系6両が焼失しました。2年後に代替としてキハ261系1000番台が6両(4次車)が製造されることになります。

状況からして、札幌運転所(札サウ)配置になることは言うまでもありませんでした。そのため、同所に出入りしやすいように運用を組まなければなりませんでした。例えば、札幌運転所(札サウ)から出区し、釧路運輸車両所(釧クシ)で滞泊する運用ではダメなわけです。

そうすると、2パターンが当時考えられ、

①特急「スーパーおおぞら2号」➡札幌運転所(入換or給油)➡特急「スーパーとかち5号」➡特急「スーパーとかち8号」➡特急「スーパーおおぞら13号」

②特急「スーパー北斗2号」➡特急「スーパー北斗7号」➡特急「スーパー北斗16号」➡函館運輸所(給油)➡特急「スーパー北斗21号」

これらが考えられました。

②については、キハ283系を捻出し、その運用に充てるというもの。一時は函館方面の乗り入れ実現か!?と思っていたものです。

その後、さまざまな情報が出回り、性能を維持したまま運用すると、札幌と釧路を無給油で往復することができない等、さまざまな情報が出回りました。憶測と言ってもよい情報でしたが、実際に当時、「スーパーとかち」に充当していた際は、札幌~帯広間で1往復または1.5往復までした際に、少なくとも2時間半以上にわたって空白の時間がありました。列車の回送先も札幌運転所(札サウ)が多くありました。おそらく給油のための時間確保と思われ、それに起因した時刻変更も数年前まで確認されていましたね。

代替車がどの列車に充当されるか注目していた矢先、「北斗」4本、「おおぞら」2本で減便を実施する報道が流れ、結局、運用変更を行い、増備車も含めてキハ261系1000番台は「スーパーとかち」のみで引き続き使用されるようになりました。

そして、キハ285系の開発中止を機に、既存の特急気動車を実績のあるキハ261系1000番台で置き換える方針とし、北海道新幹線開業に合わせて勢力を拡大していきました。

それから4年。キハ283系の一部を置き換え、釧路でもその姿を見ることができるようになりました。

キハ283系は釧路方面に特化した性能をもちます。そのため、今となってはキハ183系の性能を向上させたようなキハ261系では、極端な所要時間の延びが心配されましたが、結局はその問題は全くなく、現行ダイヤでは、キハ261系で運行される特急「おおぞら5号」が所要時間4時間01分で、石勝線や根室本線の単線区間のみであれば、キハ283系よりも所要時間が短いという結果が出ています。振り子式車両ではありませんが、ハイパワーなエンジンと最高運転速度がキハ283系よりも+10km/h高いということで、ほぼ同等の性能で走破しているようです。

逆に、減速運転前だと、どの程度で走破できるのか気になってしまいますね。

いずれにしても、心配されたキハ283系との性能差も少なく、方面別・列車別問わず、オールマイティに速達性能を維持できるキハ261系の凄さには脱帽した次第です。





最後に、昨年の9月に撮影した写真。釧路運輸車両所(釧クシ)構内で待機していたキハ261系1000番台。

この頃からもうわかりきっていましたよね。いよいよ釧路方面にもキハ261系1000番台がやってくるのかぁ~と思って見物していました。

しかし実際、名称から「スーパー」まで消えるとは思いもしませんでしたね。

そんなこんなで、釧路界隈とキハ261系1000番台と題し、思い出話のような内容で記載させていただきました。今年度はキハ261系5000番台が製造されるということで、同1000番台の増備が鈍る年度です。なので、今年度から来年度にかけては現行の運行体系を維持するでしょう。キハ283系の一部が置き換えられている以上、今のうちからコツコツと記録しておいた方がよさそうです。

加えて、今回は運がよく、ヘッドマークが幕車の車両を中心に撮影できました。5次車の一部でLED化が始まっているということで、こちらもいずれ見られなくなると思います。こちらも今のうちに記録しておいた方がよさそうですね。












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コメント
9680:261-1000、今後考えることとして by ダッフィー on 2020/09/04 at 08:05:28

キハ261-1000が全て投入が完了予定である2025年以降、H100形の技術を応用した新型気動車が出るのではないかと期待されてた方が多かったです。
それには苫小牧から室蘭までの架線、架線柱を撤去しないといけないんですが、昨年発表の5カ年計画で2両編成のワンマン電車を投入すると分かった途端にそれが徐々に消えていきました。
今後ですが、線区の廃止もあるのでキハ261基本番台と1000番台の初期生産分置き換え時期が来る2030年代半ばまではその話は無いと思います。
ただ、先の新しく発表した5カ年計画では函館方面にキハ261-1000を優先的に投入してキハ281が2023年のダイヤ改正で全て置き換わると記述された割には、石勝線・根室線で使用するキハ283がキハ183・キハ281より先に廃車になってることを考えると、
どっちなんだいって思う。

9686: by 管理人 on 2020/09/07 at 22:53:27

>>「ダッフィー」さん、コメントありがとうございます。

全国的に電化した路線の架線を撤去して非電化路線に切り替えた路線は過去に例があるのでしょうか?

管理者もそのようなコメントが過去に何件かあって驚いた記憶があります。

管理者としては、せっかく電化設備があるのに、わざわざ燃料代がかかる気動車を走らせていることがバカバカしくてなりません。せっかく電化設備があるのだから、それを有効活用しない手はないですよ。

また、電化設備は後々威力を発揮すると思います。新幹線が札幌まで伸びると、従来の「北斗」の代替特急が引き続き必要になります。管理者としては、東室蘭~長万部間でキハ261系による4両編成のような特急を運行し、朝・晩だけ車両を送り込みを兼ねた列車を札幌~長万部間に設定するのです。似たような例だと、「宗谷」・「サロベツ」のようにすると良いと思います。

そして、メインは札幌~東室蘭間で「すずらん」のような電車特急を引き続き設定し、本数を増やし、車両も現行の「ライラック」などと共通化すれば、いずれの点においても効率化が図られると思います。

2030年頃に新幹線の札幌延伸がありますから、それまではキハ261系についても、大きな転配計画はないと思います。置き換え計画については何とも言えませんが、今後はキハ183系とキハ281系が優先的に置き換わっていくと思いますよ。

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