今年3月ダイヤ改正から新設!札幌駅を21時台に発車する快速「エアポート210号」
快速列車 - 2020年09月11日 (金)
今年3月のダイヤ改正から、札幌駅を21時台に発車する快速「エアポート」が設定されました。


21時台と記載していますが、実際の発車時刻は21時ちょうどです。号数は210号です。
実は、今年3月のダイヤ改正で札幌駅から21時台に新千歳空港へ向かう快速「エアポート」が初めて設定されました。従来は、新千歳空港行きの列車は設定されていたものの、21時台以降は普通列車のみの運転でした。
理由は、新千歳空港から各方面への出発便が全て発車後に新千歳空港へ向かう列車のため、本来の空港アクセスが目的の快速「エアポート」では既に役目を終えていました。加えて、普通列車とすることで、必要最低限の本数で運行することができ、且つ新千歳空港に到着する便は夜遅くまでありますから、新千歳空港から引き返す際に快速「エアポート」として運行できるように、車両の送り込みを兼ねていました。
基本的に、深夜の新千歳空港行きの列車というのは、千歳駅で利用者の大半が降車します。それでも数名が乗車していますが、基本的に空港職員や翌朝のフライトのため、空港施設内で一夜を明かすという方が主な利用者だと思います。
快速「エアポート」は、日頃の利用者が増加しているのに加え、新千歳空港に発着する航空機の発着枠拡大に伴い、1時間あたり4本運転から5本運転へ増発して対応しています。新千歳空港から出発する便は、現在は新型コロナウィルスの影響で欠航となっていますが、24時台や25時台に東京へ向かう便も設定されているようで、少なからず最終列車の時刻が繰り下げられる理由もあるようです。
今年3月のダイヤ改正までは、新千歳空港へ向かう快速「エアポート」は20時45分が最終で、号数は202号でした。今年3月のダイヤ改正で15分繰り下げられて号数は210号となりました。
号数は増えましたが、20時以降は本数は1本しか増えていません。204号、206号、208号は欠番であり、欠番の理由は以下の図を参考にしてくださいね。

過去にも掲載した資料です。例として、新千歳空港へ向かう快速「エアポート94号」と札幌方面に向かう快速「エアポート173号」を上げました。
実は現行ダイヤでも、「なぜ、その号数が与えられているのか?」と不思議に思う列車もあると思います。例えば、小樽駅を毎時30分に発車する列車は、ちょうど切れのいい号数ですよね。
逆に、小樽駅を毎時00分に発車する列車は一の位の数字が4です。例えば、11時ちょうどに出発するのだから、その時間帯の列車を114号ではなくて、110号にすべきではないかと思う方もいると思います。
ですが、快速「エアポート」の号数は、札幌駅と新千歳空港駅を起点に、振り分けられています。
上記の例だと、新千歳空港へ向かう快速「エアポート94号」の場合、百の位と十の位は運行する時間帯を、一の位は札幌駅からその時間帯に何番目に出るかを表します。
94号だと、9時台の3番目に札幌駅を発車する列車になります。新千歳空港へ向かう列車は一の位が偶数となります。9時台だと、1番目が90号、2番目が92号、3番目が94号、4番目が96号・・・となります。現行ダイヤでは、毎時4本運転のため、一の位に8のつく号数は欠番で、9時台から10時台になった場合、次は100号になっていました。しかし、毎時5本運転となったことで、新たに一の位に8を付番する列車も登場しています。今回のダイヤ改正で朝・晩を除きようやくその欠番が解消され、さらに号数の振り分け方もわかりやすくなっていると思います。
そう考えると、小樽駅を発車する列車については、札幌駅を起点に号数が振り分けられているのだから、例えば、10時台でも110号といった列車が設定されているわけです。
ダイヤ改正後は、例えば小樽駅11時ちょうどの列車が116号になっています。札幌駅発車時点で、同駅から新千歳空港方面へ向かう11時台の4番目の列車になるということですね。
逆に、札幌方面へ向かう快速「エアポート173号」も同じで、同列車の場合は新千歳空港駅を起点に、同駅から17時台に2番目に発車する列車ということを示します。新千歳空港方面は偶数を使用しますが、反対方向の札幌方面は奇数を使用します。なのでこちらも、一の位に9を付番する列車が登場しており、朝・晩を除き、欠番が解消されています。
新千歳空港行きの最終エアポートは、新型コロナウィルスの影響で欠航が相次いでいるため、平日・休日問わず閑散としている場合がほとんどですが、普通列車しか設定されていない21時以降で快速運転を実施する列車が新たに設定されたので、快速列車が停車する駅への利用等については、利便性が向上したと思います。
今回のダイヤ改正から、航空機利用とは関係なく設定されている列車も見受けられます。そうした列車は本数はまだ少ないため、しばらくは様子見といったところだと思いますが、名称のとおり、空港アクセスのほかにも、札幌圏の通勤・通学時間帯の列車としての機能がさらに拡大しつつあります。車両繰りや乗務員の手配等の理由で快速を大幅に増発することは無理だと思いますが、さらなる輸送の適正化を図り、早朝や深夜についても、目的地までの所要時間の短縮が実現されれば有難いですね。
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21時台と記載していますが、実際の発車時刻は21時ちょうどです。号数は210号です。
実は、今年3月のダイヤ改正で札幌駅から21時台に新千歳空港へ向かう快速「エアポート」が初めて設定されました。従来は、新千歳空港行きの列車は設定されていたものの、21時台以降は普通列車のみの運転でした。
理由は、新千歳空港から各方面への出発便が全て発車後に新千歳空港へ向かう列車のため、本来の空港アクセスが目的の快速「エアポート」では既に役目を終えていました。加えて、普通列車とすることで、必要最低限の本数で運行することができ、且つ新千歳空港に到着する便は夜遅くまでありますから、新千歳空港から引き返す際に快速「エアポート」として運行できるように、車両の送り込みを兼ねていました。
基本的に、深夜の新千歳空港行きの列車というのは、千歳駅で利用者の大半が降車します。それでも数名が乗車していますが、基本的に空港職員や翌朝のフライトのため、空港施設内で一夜を明かすという方が主な利用者だと思います。
快速「エアポート」は、日頃の利用者が増加しているのに加え、新千歳空港に発着する航空機の発着枠拡大に伴い、1時間あたり4本運転から5本運転へ増発して対応しています。新千歳空港から出発する便は、現在は新型コロナウィルスの影響で欠航となっていますが、24時台や25時台に東京へ向かう便も設定されているようで、少なからず最終列車の時刻が繰り下げられる理由もあるようです。
今年3月のダイヤ改正までは、新千歳空港へ向かう快速「エアポート」は20時45分が最終で、号数は202号でした。今年3月のダイヤ改正で15分繰り下げられて号数は210号となりました。
号数は増えましたが、20時以降は本数は1本しか増えていません。204号、206号、208号は欠番であり、欠番の理由は以下の図を参考にしてくださいね。

過去にも掲載した資料です。例として、新千歳空港へ向かう快速「エアポート94号」と札幌方面に向かう快速「エアポート173号」を上げました。
実は現行ダイヤでも、「なぜ、その号数が与えられているのか?」と不思議に思う列車もあると思います。例えば、小樽駅を毎時30分に発車する列車は、ちょうど切れのいい号数ですよね。
逆に、小樽駅を毎時00分に発車する列車は一の位の数字が4です。例えば、11時ちょうどに出発するのだから、その時間帯の列車を114号ではなくて、110号にすべきではないかと思う方もいると思います。
ですが、快速「エアポート」の号数は、札幌駅と新千歳空港駅を起点に、振り分けられています。
上記の例だと、新千歳空港へ向かう快速「エアポート94号」の場合、百の位と十の位は運行する時間帯を、一の位は札幌駅からその時間帯に何番目に出るかを表します。
94号だと、9時台の3番目に札幌駅を発車する列車になります。新千歳空港へ向かう列車は一の位が偶数となります。9時台だと、1番目が90号、2番目が92号、3番目が94号、4番目が96号・・・となります。現行ダイヤでは、毎時4本運転のため、一の位に8のつく号数は欠番で、9時台から10時台になった場合、次は100号になっていました。しかし、毎時5本運転となったことで、新たに一の位に8を付番する列車も登場しています。今回のダイヤ改正で朝・晩を除きようやくその欠番が解消され、さらに号数の振り分け方もわかりやすくなっていると思います。
そう考えると、小樽駅を発車する列車については、札幌駅を起点に号数が振り分けられているのだから、例えば、10時台でも110号といった列車が設定されているわけです。
ダイヤ改正後は、例えば小樽駅11時ちょうどの列車が116号になっています。札幌駅発車時点で、同駅から新千歳空港方面へ向かう11時台の4番目の列車になるということですね。
逆に、札幌方面へ向かう快速「エアポート173号」も同じで、同列車の場合は新千歳空港駅を起点に、同駅から17時台に2番目に発車する列車ということを示します。新千歳空港方面は偶数を使用しますが、反対方向の札幌方面は奇数を使用します。なのでこちらも、一の位に9を付番する列車が登場しており、朝・晩を除き、欠番が解消されています。
新千歳空港行きの最終エアポートは、新型コロナウィルスの影響で欠航が相次いでいるため、平日・休日問わず閑散としている場合がほとんどですが、普通列車しか設定されていない21時以降で快速運転を実施する列車が新たに設定されたので、快速列車が停車する駅への利用等については、利便性が向上したと思います。
今回のダイヤ改正から、航空機利用とは関係なく設定されている列車も見受けられます。そうした列車は本数はまだ少ないため、しばらくは様子見といったところだと思いますが、名称のとおり、空港アクセスのほかにも、札幌圏の通勤・通学時間帯の列車としての機能がさらに拡大しつつあります。車両繰りや乗務員の手配等の理由で快速を大幅に増発することは無理だと思いますが、さらなる輸送の適正化を図り、早朝や深夜についても、目的地までの所要時間の短縮が実現されれば有難いですね。
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