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キハ183系の墓場と化している昨今の苗穂工場

昨今の苗穂工場敷地内では、多くのキハ183系の姿を確認します。



おそらくお役御免になった車両たちで、いずれ解体される車両たちだと思います。まさに墓場ですね。

解体線とその周りでザッと9両います。車番を少し確認してきましたが、苗穂工場入場前から定期列車に入らなくなった車両も含まれています。今年4月時点で廃車になっていない車両も含まれ、その後にお役御免になった車両もこの中にあることでしょう。

とかち色の「キハ182-512」もおり、同車が解体されれば、キハ183系のとかち色車は消滅することになります。

それにしても、久しぶりに確認した賑わいでした。





現在はもうキハ183系の初期車は在籍していません。N183系以降のマイナーチェンジ車のみとなっていますが、そのマイナーチェンジ車も1986年から製造されており、車齢30年を超えています。キハ183系の初期車が量産車で車齢が長くて35年、36年で引退しているので、それを考えれば、N183系以降の車両も車齢が今年で34年になり、廃車・解体という流れは納得のいくものです。



過去に、JR北海道のニュースリリースから発表された0番台の老朽・劣化状況についてです。劣化や腐食が激しく、このような状況下でも使い続けていました。N183系以降の車両でも、車齢を考えればそのような車両も出ていると思います。

6年前から「北斗」で使用されていた車両で機関換装が始まりました。理由は、長年の高速走行における劣化という理由もあったと思いますが、第一に、各種部品が生産を中止し、メンテナンスに苦慮していた実態が明らかとなりました。そこで、キハ261系と同等のエンジンに換装し、その他機器を更新することでメンテナンス体制を改善する措置がとられました。

その時点で車齢30年弱が経過しており、既に車両を維持し続けることが困難な状況に陥っていました。それから数年使い続け、現在は厳冬期は特に車両に負荷がかかる道北方面を中心に運行しており、さすがにそのような使用環境では、車両は悲鳴を上げていると思います。

国鉄分割民営化前から活躍し続け、初期車とともに、北海道の特急列車の拡充に貢献しました。キハ281系といった高速型の後継車両の登場で脇役へと転じることになりますが、車両トラブルなどが相次ぎ、代走時はキハ183系が登板し、引き続きなくてはならない存在でした。しかし、車両の老朽化には勝てず、徐々に活躍の場を減らし、昨今は定期列車は網走方面のみとなり、そのほか、一部の臨時列車や代走として活躍するに留まっています。

いずれキハ261系に置き換えられ、キハ183系が終焉を迎える日がやってきます。正確な時期は未定ですが、当記事の写真の風景を見ていると、いよいよキハ183系もラストスパートといったところでしょうか。

今のうちに記録しておきたいですね。











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コメント
9749:減便は結局785系とキハ183のカウントダウンに by hira_tatsu12 on 2020/10/07 at 15:13:29

ST1101-1203編成ぐらいまでは布陣が揃うとまず石北系統転用でしょう。
中間車は石北系統での増結が少ないためやむをえませんが、ハコ編成と製造年が比較的近いST1105-1206辺りは北斗運用で固めるのが良いでしょうか。
結局、サウに今後配属される分は単に石勝系統に新車を入れるだけでしょう。

減便が取りざたされていますが、
電車はすずらんが単に785系の廃車を見据えて北斗の減便を最小限に抑える形で、
道東はとかちの見直しと退避見直しでおおぞら追加停車でカバー、
道北はライラック・カムイの減便は考えにくく、宗谷・石北線で各1往復の減便がある(普通列車と統合し、ややこしい住民乗車票制度を見直す)ぐらいでしょうか

9750: by シニアパートナー on 2020/10/08 at 15:05:20 (コメント編集)

いま残っているのは、旧550番台、旧1550番台のNN183と呼ばれるグループですね。両数は20両くらいですか?

このグループは、国鉄民営化の前後に製造されたキハ183系のうち一番高出力の車両で、やっとキハ181系を凌ぐ性能を発揮しました。これからラストスパートになりますね。

9751:北海道ならではの厳しさ by 千葉日台 on 2020/10/12 at 20:52:20

一番上の写真の一番下の車両はNNでしょうか。

NNは1988年から91年にかけて増備されたので30年以上は経っていますが、同時期より前に製造された四国や九州で使用されているキハ185が解体を伴う廃車(四国から九州に行く際に書類上は廃車となったはず)は殆どないこと、更にはキハ183の先輩であるキハ181が40-42年使われた事を考えるとキハ183は短命かも知れません。

キハ181系は一時は東北地方で板谷峠を挟んで使われましたが、生涯の大半は四国や中国などの北海道と比べて気候が穏やかな所で使われてきました。

その差が出ている感じですね。

来年3月の改正でかなりの廃車が出そうな感じですね。


9753: by 管理人 on 2020/10/16 at 21:16:37

>>「hira_tatsu12」さん、コメントありがとうございます。

製造年式で運用を分けるのか知りませんが、たとえ石北系統にキハ261系を新たに充当しても、結局は今まで使われてきた車両も含まれるはずですから、完全な新車ではないんですよね。これは今までと全く同じです。

減便の内容が発表されましたが、「すずらん」は対象外になる予定です。ウポポイが開業し、且つ苫小牧や白老エリアのオプション特急券が充実しています。一部列車については、密を避けるべく運行を再開させた列車もあるので、JRにとっては重要視している列車になります。逆に「北斗」が減車や減便の影響を大きく受けそうですね。

返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。

9754: by 管理人 on 2020/10/16 at 21:20:28

>>「シニアパートナー」さん、コメントありがとうございます。

おそらく残存している大半がJR化後に製造された車両だと思います。総数はまだ不明ですが、20両あたりまで使用車両数を減らしていると思います。過去の教訓から、予備車両等の体制については、徹底していると思いますよ。

500番台以降の車両がようやくキハ181系を凌ぐ性能を手に入れました。先頭車の1550番台については、電源機関を搭載したため、出力は落ちていますが、一部は機関換装により、460psになっています。こうした風景をみると、いよいよラストになってきたという印象を受けます。

返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。

9755: by 管理人 on 2020/10/16 at 21:26:17

>>「千葉日台」さん、コメントありがとうございます。

キハ181系やキハ185系とキハ183系の決定的に違う点は使用条件で、極寒地で長らく使用してきたため、車体に与える負荷が大きいという点が上げられます。もしキハ181系やキハ185系も同様の条件下で使用されていれば、廃車が出ていると思います。後者については、ステンレス車体や廃車発生品を一部で使用しているので、北海道のキハ54のように、更新期に機器を取替、さらに使用する方法がとられたかもしれません。

まだどの程度の車両が新たに廃車になったのか不明ですが、写真の様子をみると、来年度判明分でかなりの数が脱落すると思います。いよいよキハ183系もラストスパートという感じになってきましたね。

返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。

9757:苗穂工場での解体 by 苗穂住民 on 2020/10/16 at 22:34:08

 こんばんは。

 苗穂工場での解体は、9/14頃から再開されたようです。解体は1週間に1両というところでしょうか。2両残っていたキハ283系は既に解体され、苗穂工場にあった8両すべてが解体されました。10/16現在、解体中または解体を控えていると思われるキハ183系車両は7両のようですね。冬場は解体作業が無いので、来春に持ち越す分もありそうです。
 キハ183-405は解体済み、北側にキハ182-512、解体線とその付近にキハ182-404・501・503、キハ183-1502・1504・1553のようです。キハ150の隣の1両は入場車のようです。

9761: by 管理人 on 2020/10/19 at 23:44:43

>>「苗穂住民」さん、コメントありがとうございます。

以前から比べると、1両を解体するスピードは遅いと思います。確認していると、解体作業員の数が以前よりも減っている気がします。

2年前までキハ183系の初期車が活躍していたので、マイナーチェンジ車の引退はまだ先と思っていましたが、そもそも初期車が耐用年数を超えて頑張りすぎたことや、マイナーチェンジ車の車齢も30年を超えていることを踏まえると、写真は真っ得のいく光景です。

車番は控えていませんでした。教えていただき、ありがとうございます。

9769: by hira_tatsu12 on 2020/10/24 at 14:34:05

すずらんは北斗の需要調整の切り札になる点、キハ281の負担軽減を優先したんでしょう。
おそらく、最終の2本を1本にまとめるのと昼間1往復予定臨運用となりますのでキハ281が1往復しかしない運用が出ますね。

結局、今後はサウばかりに入れて石北・石勝系統への置換完遂で入るだけなんでしょう。

結局、キハ183の全廃で保有数はかなり減るんでしょう。

9781: by 管理人 on 2020/10/30 at 07:43:08

>>「hira_tatsu12」さん、コメントありがとうございます。

加えて、すずらんを残す理由は、従来のSきっぷユーザーのためです。運賃等改定により、おトクなきっぷもガラリと変わりました。従来のSきっぷに相当するのが、乗車券往復割引きっぷ+すずらんオプション特急券の組み合わせです。日帰り出張など、法人需要が一定の割合を占めているようです。

また、ウポポイの開業に加え、苫小牧、室蘭方面の主要都市への移動も安く、高速バスの台頭もあります。最近は需要が増えていた傾向があるので、これらを含めて、残す理由は納得がいきます。

コロナ減便でキハ183系の車両数に変化が出るのか知りませんが、臨時化された列車はいずれ全廃されるのがこれまでの流れなので、全体に車両数は減っていく可能性は高そうですよね。

返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。

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