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キハ261系5000番台はまなす編成、「宗谷」・「サロベツ」で連日活躍中!!

11月下旬より、キハ261系5000番台はまなす編成が「宗谷」・「サロベツ」で連日活躍しています。





多目的車両として、多客臨、集約臨、定期列車の代走等あらゆる場面で使用できる車両として製造されました。来年にはさらに5両編成×1本が投入され、ラベンダー編成として運行を開始します。

臨時列車としての使用に重点に置きつつ、1年の大半を定期特急列車として使用します。昨今の状況から、定期特急列車は宗谷線特急を指していると思われ、現時点では2月の下旬まで、今月中旬と1月中旬を除くほぼ連日充当されることになります。

この運行体系にたどり着くまで宗谷線特急は苦労の連続でした。


宗谷線特急は、2017年3月ダイヤ改正で運行体系が大きく変わり、旭川~稚内間を最大1往復していた運用が、最大1.5往復へ。さらにそのうち1回は札幌直通の運用が組まれ、時間に追われるダイヤが組まれるようになりました。

背景としては、当時苗穂運転所(札ナホ)に所属していたキハ183系の車体の老朽・劣化が上げられており、従来「サロベツ」で使用していたキハ183系を網走方面へ転用し、老朽・劣化の激しい車両を置き換えました。次に充当車両がなくなった「サロベツ」の穴埋めですが、「スーパー宗谷」で使用していたキハ261系0番台を充当することとなり、本数が少ないため、3往復中2往復を旭川~稚内間の運転としました。

代走時はキハ183系一般車、ノースレインボーエクスプレスが充当していましたが、現行体系に移行後しばらくの間、110km/h運転対応のキハ183系が充当されることが多く、終着駅まで1時間程度の遅延も珍しくなくなり、その後の運用にまで影響を及ぼす事態が冬季を中心に頻発していました。

2018年3月ダイヤ改正でキハ183系初期車が一部を除いて撤退したことにより、代走車両も120km/h運転に統一され、影響が少なくなりましたが、依然として通常のキハ261系0番台との性能差は大きく、代走時は遅延が発生し、場合によっては、宗谷本線の区間において交換場所も少ないため、対向列車にまでその影響が出ていました。

この運行体系が長らく続いていましたが、キハ261系0番台の重要機器取替工事施行とともに代走は減少していたものの、引き続き鹿との接触または回避のために急ブレーキを使用した際に車輪に規定値以上の傷をつくり、代走や運休せざるを得ないなど、場合によっては不安定な状態に陥っていました。

そしてこの度、キハ261系5000番台はまなす編成が投入されることに伴い、通常使用するキハ261系0番台1本分に余裕が生まれることから、故障した際はその予備を使用して運行されるようです。運行時の設備は若干異なりますが、性能が揃えられたことで、遅延が大きく発生することなく、運行が可能な体系がようやく整いました。

その証拠に、12月中旬頃、急遽キハ261系5000番台はまなす編成充当日に車両変更が実施されるようで、通常のキハ261系0番台を使用して運行されるようです。

これまでに動物との接触はあったようですが、大きな故障はなく、連日運行が続けられています。


ぜひとも雪の中を雪煙を巻き上げて豪快に走るシーンを撮影したいですが、残念ながら、札幌圏ではまだ雪が積もっておらず、そうしたシーンを撮影するには程遠い状況です。道北エリアなら撮影可能のようですが、コロナの影響で外出を控えているので、札幌圏でも「ライラック」や「カムイ」とともに、豪快なシーンを撮影しに行けるかどうか。

我慢の日々ですが、これも年末年始を限りなく例年どおりに過ごすためには仕方ありません。我慢の先にはきっとイイことがあると信じて待ってみたいと思います。











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コメント
9857: by 氷海軌道 on 2020/12/08 at 13:25:45

5000番台の運用に変更が出たのですか。1日休んでまた運用、なんてことをして車両が持つのかとも心配していたのですが、やはり新車の5000番台だとは言えども厳しいものがあったようですね。道北が如何に過酷な環境なのかを物語っています。現在、川崎重工にいてラベンダー編成が制作中の模様で、ネット上でもちらほら画像が出回っています。これがデビューすれば、少しは安定運行へと繋がるのではないでしょうか。

 北海道新幹線が札幌まで延伸した時、函ハコの1000番台に大量に余りが出るので、その際はやはり0番台をそれで置き換えるのでしょう。キハ283置き換え分を勘定してもかなり余りが出る計算になりますから、予備車も十分すぎるぐらいに確保出来ますし、サロベツを宗谷にして全便札幌直通化も十分可能です。宗谷系統のカツカツ運用が根本的に解放されるのはその時でしょう。まあ、その時まで宗谷本線が生き残っていればの話ですが。

9862: by on 2020/12/09 at 00:42:50

>>「氷海軌道」さん、コメントありがとうございます。

動物と接触したようなので、急ブレーキ時に車輪に傷をつくってしまったのかもしれませんね。

ラベンダー編成も登場すれば、今回のような場合でもはまなす編成の代走や2日に1回交互に使用することで車両の負担を軽減できると思います。

新幹線が札幌までやってくると、「北斗」で使用している車両で余剰が大量に発生します。おそらく、0番台と1000番台の初期車を置き換えると予想しています。管理者としては、函館には増結用に中間車が大量にありますから、それを何とかしてほしいところです。

コロナで利用客が戻らず、今後はどの列車も9両や10両にする必要はなく、来春のダイヤ改正で運用が減らされるかもしれませんから、その処遇については真剣に検討すべきです。先頭車化改造して2両編成程度で宗谷線特急にしてもいいかもしれません。

4両編成でほぼ空気を輸送するよりも2両編成ぐらいで運行して本数増やした方が高速バスにも対抗しやすいと思います。燃料代はほとんど変わらず、乗務員の数が増えるだけですから、思ったほど増便にあたって大きな影響はないとみています。四国の「宇和海」や「あしずり」なんかが良き例ですよね。

いつになったら宗谷線特急はまともに走れるようになるのか?ラベンダー編成が登場したらどうなるか期待したいですね。

9864:はまなす編成 by ハマヒデ on 2020/12/09 at 11:19:20 (コメント編集)

代走の代走のようですね。先月末に乗車下際も宗谷、サロベツ4号いずれも鹿急ブレーキしました。またドア閉まりに難なり何度か開け閉めしていました。道北は厳しいのですね。

9867:苗穂運転所に留置 by 苗穂住民 on 2020/12/09 at 22:34:09

 こんばんは。はまなす編成は12/8・9と苗穂運転所にいました。

 12/8には下り宗谷が183系4両での代走になりました。12/9にはキハ183-1506(1号車指定席)、キロ182-504(2号車指定席)、キハ183-1501(3号車自由席)の3両編成が9:43頃苗穂運転所の東側から函館線下りへ出区していきました。機関換装車が入っていないことから宗谷線特急の代走車(代走の代走の代走?)と思われます。12/9の13:10頃キハ183-1505(1号車指定席)、キハ182-508(2号車指定席)、キハ182-502(3号車自由席)、キハ183-1551(4号車自由席)、行先幕が「特急旭川」の4両編成が西側から苗穂運転所に入区しました。雪が少ない→動物が歩き回り線路に出没→列車が急ブレーキでしょうか。雪が多いと困りますが、少ないのも良くないようですね。

9870: by on 2020/12/10 at 22:52:30

>>「ハマヒデ」さん、コメントありがとうございます。

雪が少ない影響からか、鹿の出没も多いのではないでしょうか??

今年は管理者も運転中に3度確認しました。1回は接触しそうになり、1回は道路に大型の鹿が立ち往生しており、もう1回はぶっ飛ばしていた軽自動車が鹿と衝突したようで、道路が血まみれで、その横を通ったことがありますよ。

ドアの開け閉めを繰り返していたということは、一部のドアで凍結が発生していたと思いますよ。今シーズンの宗谷本線も厳しい冬を迎えそうですね。

9871: by on 2020/12/10 at 22:56:13

>>「苗穂住民」さん、コメントありがとうございます。

なんかすごい代走になっていますよね。今日は0番台で代走していますね。

今年は鹿が多い気がします。秋頃から管理者も3回運転中に目撃しています。こんな年はないですね。

かといって、線路に沿って全区間鹿よけの電線を設置することもできないので、引き続き接触のリスクを背負いながら運転していくことになります。特に地方の鹿は大きいです。一度見たことがありますが、プックリ太って馬のような感じです。

宗谷本線に限らず、自動車を運転する場合も注意が必要ですね。

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