札幌圏もようやく冬らしく
その他あれこれ - 2020年12月22日 (火)
先週末に札幌もドカ雪が降ったので、札幌もようやく冬らしい感じに。
先週末に帰り際に上野幌駅に寄って少し撮影してきました。



冬至が近くなると、16時ぐらいから一気に暗くなります。昼過ぎまで降っていた雪は止み、数分程度遅れながら千歳線の列車は動いていました。
画質は悪いですが、本数や残存数が少ない列車たちを撮影できたので満足です。
キハ261系1000番台充当列車の中でも、雪とのアングルが似合う「とかち」。山間部を走行するため、冬になればそうしたイメージが強くなります。写真は特急「とかち5号」で、深夜に特急「とかち10号」として札幌に戻ってきます。組み替えがなければ、翌日から再び特急「とかち1号」から運用に入ります。
そして、後続の特急「すずらん8号」も。785系だったらいいなー、みたいな感じで思っていたらビンゴ。
写真のシーンはよく似合います。なぜなら、登場時のイメージそのものだからです。
登場時は札幌発と旭川発で、早朝と深夜で00分に発車し、美唄駅と砂川駅に停車する列車を「ライラック」としていました。781系と性能差があるため、所要時間は一部を除いて1時間23分で運行されていましたね。
そして、登場時のメインとなるのが「スーパーホワイトアロー」。登場時は美唄駅と砂川駅を通過で札幌と旭川を1時間20分で結びました。「ホワイトアロー」は直訳すると「白い矢」です。
この意味は、列車を矢に見立て、石狩平野の函館本線の直線を突っ走るというイメージから名付けられました。登場時は札幌~旭川間の運転だったので、後年のように快速列車として新千歳空港への乗り入れも実施していませんでした。管理者の憧れの列車でしたね。
登場から17年後の2007年、名称を「スーパーカムイ」に変更しましたが、白い矢のように走行する姿は引き継がれ、最高運転速度が120km/hに落とされた現在、古巣の札幌~旭川間から撤退し785系は札幌~東室蘭・室蘭間で、今度は後継となる789系が「カムイ」または「ライラック」として白く覆われた石狩平野のストレートを日々突っ走っています。
今年は例年の積雪を超え、一気にドカッと降るので、JRなどの交通機関は乱れ、ドカ雪に見舞われた地域の方々は除雪作業でてんやわんや、、、。いよいよ厳しい冬が始まりました。
鉄道車両においても、四季の中で冬が一番車両への負荷が大きくなります。これは、国鉄時代から使われていた車両でも長年問題視され続け、車両の寿命を縮める1つの要因でもあります。
なので、北海道の鉄道車両は他の地域のように、長く活躍できません。
後に登場した785系の方が先に登場した783系よりも廃車・解体が早かったことには驚きます。後者も一部の予備車は先に廃車・解体されていますが、それだけ車両への負荷が大きいということです。
九州の場合は、後継車両も今のところ計画されておらず、専ら延命化でしばらく乗り切る計画だったと思います。1年を通じて気候変動が少ない分、車両を長く使うことができるようです。
九州の鉄道も管理者は好きです。ですが、管理者としては今の体制に危機感を持っているんですよね。
なぜなら、JR北海道の歩んだ道を辿っているということです。
かつて観光用の車両をバンバンつくり、需要がなくなっていくと同時に臨時化や車両の遊休化、寿命の長い車両も引き続き高速運転を実施する、車両の置き換え計画はなく、専ら延命策で乗り切る。けっこう共通していることが多いんですよね。
しかもコロナで今度は特急「指宿のたまて箱」が臨時化されます。コロナが長引けば、D&S戦略も効果がないでしょう。
そこで、レールが整備されていなくて列車が脱線した、あるいは特急列車の高速運転中に事故が起きたとしたら、今まで華やかだった九州が一気に転落していきますよ。
当然、マスコミも騒ぎ立て、特急車両の置き換えがないことや、30年以上経過した車両を使っている等、騒ぎ立てるでしょう。なので、九州の鉄道は好きな反面、不安視するところもあるんですよね。
話題が逸れて九州の鉄道になってしまいましたが、北海道の鉄道車両は気候変動が激しいため、寿命を縮めざるを得ないということです。本州のように延命化を実施すべきという意見もありますが、車両が古くなれば、維持が難しくなります。例えば、部品の生産が終わってしまいますから、事前に蓄えておくか、部品を修理して使っていくしかないのです。
キハ183系初期車の末期なんかは大変悲惨でした。所定の編成が組めないほどまでに、メンテナンスが間に合わない事態にもなりましたね。
十分な人や有能な技術者がいれば話は別です。ですが、JR北海道は人手不足で、短期間で即戦力になる人材を育てなければなりません。そうなれば、維持が難しい車両は廃車とし、メンテナンスがしやすく、壊れにくい新車を投入した方が人手不足の中でも車両を維持していきやすいという仕組みなのです。
今後は使用する形式が徐々に絞られていき、特急気動車はキハ261系、特急電車は789系、近郊形車両は733系、ローカル気動車はH100形がそれぞれメインで活躍していくことになります。後継車両も当然用意されると思いますが、それもあくまで既存のこれらの車両をベースとし、新時代にふさわしい設備・サービスをもった車両が生まれていくでしょう。
また機会があれば撮影しに行きたいですが、コロナのために控えています。昨年までは「カムイ」や「ライラック」ばかりを撮影していたので、今年は千歳線の列車を中心に撮影していきたいですね。
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先週末に帰り際に上野幌駅に寄って少し撮影してきました。



冬至が近くなると、16時ぐらいから一気に暗くなります。昼過ぎまで降っていた雪は止み、数分程度遅れながら千歳線の列車は動いていました。
画質は悪いですが、本数や残存数が少ない列車たちを撮影できたので満足です。
キハ261系1000番台充当列車の中でも、雪とのアングルが似合う「とかち」。山間部を走行するため、冬になればそうしたイメージが強くなります。写真は特急「とかち5号」で、深夜に特急「とかち10号」として札幌に戻ってきます。組み替えがなければ、翌日から再び特急「とかち1号」から運用に入ります。
そして、後続の特急「すずらん8号」も。785系だったらいいなー、みたいな感じで思っていたらビンゴ。
写真のシーンはよく似合います。なぜなら、登場時のイメージそのものだからです。
登場時は札幌発と旭川発で、早朝と深夜で00分に発車し、美唄駅と砂川駅に停車する列車を「ライラック」としていました。781系と性能差があるため、所要時間は一部を除いて1時間23分で運行されていましたね。
そして、登場時のメインとなるのが「スーパーホワイトアロー」。登場時は美唄駅と砂川駅を通過で札幌と旭川を1時間20分で結びました。「ホワイトアロー」は直訳すると「白い矢」です。
この意味は、列車を矢に見立て、石狩平野の函館本線の直線を突っ走るというイメージから名付けられました。登場時は札幌~旭川間の運転だったので、後年のように快速列車として新千歳空港への乗り入れも実施していませんでした。管理者の憧れの列車でしたね。
登場から17年後の2007年、名称を「スーパーカムイ」に変更しましたが、白い矢のように走行する姿は引き継がれ、最高運転速度が120km/hに落とされた現在、古巣の札幌~旭川間から撤退し785系は札幌~東室蘭・室蘭間で、今度は後継となる789系が「カムイ」または「ライラック」として白く覆われた石狩平野のストレートを日々突っ走っています。
今年は例年の積雪を超え、一気にドカッと降るので、JRなどの交通機関は乱れ、ドカ雪に見舞われた地域の方々は除雪作業でてんやわんや、、、。いよいよ厳しい冬が始まりました。
鉄道車両においても、四季の中で冬が一番車両への負荷が大きくなります。これは、国鉄時代から使われていた車両でも長年問題視され続け、車両の寿命を縮める1つの要因でもあります。
なので、北海道の鉄道車両は他の地域のように、長く活躍できません。
後に登場した785系の方が先に登場した783系よりも廃車・解体が早かったことには驚きます。後者も一部の予備車は先に廃車・解体されていますが、それだけ車両への負荷が大きいということです。
九州の場合は、後継車両も今のところ計画されておらず、専ら延命化でしばらく乗り切る計画だったと思います。1年を通じて気候変動が少ない分、車両を長く使うことができるようです。
九州の鉄道も管理者は好きです。ですが、管理者としては今の体制に危機感を持っているんですよね。
なぜなら、JR北海道の歩んだ道を辿っているということです。
かつて観光用の車両をバンバンつくり、需要がなくなっていくと同時に臨時化や車両の遊休化、寿命の長い車両も引き続き高速運転を実施する、車両の置き換え計画はなく、専ら延命策で乗り切る。けっこう共通していることが多いんですよね。
しかもコロナで今度は特急「指宿のたまて箱」が臨時化されます。コロナが長引けば、D&S戦略も効果がないでしょう。
そこで、レールが整備されていなくて列車が脱線した、あるいは特急列車の高速運転中に事故が起きたとしたら、今まで華やかだった九州が一気に転落していきますよ。
当然、マスコミも騒ぎ立て、特急車両の置き換えがないことや、30年以上経過した車両を使っている等、騒ぎ立てるでしょう。なので、九州の鉄道は好きな反面、不安視するところもあるんですよね。
話題が逸れて九州の鉄道になってしまいましたが、北海道の鉄道車両は気候変動が激しいため、寿命を縮めざるを得ないということです。本州のように延命化を実施すべきという意見もありますが、車両が古くなれば、維持が難しくなります。例えば、部品の生産が終わってしまいますから、事前に蓄えておくか、部品を修理して使っていくしかないのです。
キハ183系初期車の末期なんかは大変悲惨でした。所定の編成が組めないほどまでに、メンテナンスが間に合わない事態にもなりましたね。
十分な人や有能な技術者がいれば話は別です。ですが、JR北海道は人手不足で、短期間で即戦力になる人材を育てなければなりません。そうなれば、維持が難しい車両は廃車とし、メンテナンスがしやすく、壊れにくい新車を投入した方が人手不足の中でも車両を維持していきやすいという仕組みなのです。
今後は使用する形式が徐々に絞られていき、特急気動車はキハ261系、特急電車は789系、近郊形車両は733系、ローカル気動車はH100形がそれぞれメインで活躍していくことになります。後継車両も当然用意されると思いますが、それもあくまで既存のこれらの車両をベースとし、新時代にふさわしい設備・サービスをもった車両が生まれていくでしょう。
また機会があれば撮影しに行きたいですが、コロナのために控えています。昨年までは「カムイ」や「ライラック」ばかりを撮影していたので、今年は千歳線の列車を中心に撮影していきたいですね。
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