ノースレインボーエクスプレスはいつまで残るか?
臨時列車 - 2020年12月24日 (木)
キハ183系5200番台ノースレインボーエクスプレス。


北海道に残る最後のリゾート気動車です。キハ261系5000番台の登場によってその去就が注目されています。

写真は今秋に撮影したものです。実は現在、苗穂工場に入場中です。車両の検査のために入場しているようです。
もう時期引退というところまで迫っていますが、この時期に苗穂工場に入場するというのは異例かもしれません。後継車両は昨今注目されているキハ261系5000番台です。元々は今年度末あたりで引退する予定が、寿命が延びているのかもしれません。
理由は、新型コロナウィルスが影響していると思います。
今年は新型コロナウィルスの影響で、多客臨については運行開始が遅くなりました。ノースレインボーエクスプレスは、夏季は札幌~富良野間の「フラノラベンダーエクスプレス」で使用されますが、運行開始が遅くなったことで、当初の引退時期よりも先送りされている可能性があります。
車両の引退の1つの目安として走行距離があります。一定の走行距離に達すれば検査を実施しなければなりません。その前に車両を引退させて除籍させる方法がとられることもあります。今年は「フラノラベンダーエクスプレス」の運行開始が遅くなったことや、例年7月には平日を含めて毎日運転されるところを、9月まで週末や祝日のみの運転としたため、当初予定していた達するべき走行距離に達しておらず、そのために寿命が延びた可能性があります。
おそらく、このノースレインボーエクスプレスも該当すると思いますが、国鉄時代であれば「一休車」と呼ばれる当分使用予定がない車両を再度走らせることを前提に休車とし、当該期間は検査サイクルの運行年数から除外することができる仕組みがあります。
ノースレインボーエクスプレスについては、時期によっては定期特急列車の代走を除いて稼働しない場合もあります。必ずしも使用頻度が高いとはいえず、冬季など、稼働しない期間は「一休車」扱いとし、検査サイクルを延ばして使用していた可能性があります。
現在苗穂工場に入場しているため、先日の宗谷線特急の代走オンパレードには加入しませんでしたが、キハ261系5000番台はまなす編成が加勢したとしても、今年のように鹿の影響を大きく受ければ、たとえ老朽化をしていようと、必要とされる場面も出てきます。
先に引退したニセコエクスプレスやクリスタルエクスプレスのように、引退前になれば、おそらくラストランを実施するはずです。それが実施されていないとすると、何らかの形でまだ活用されるのではないでしょうか?

実は、ノースレインボーエクスプレスも製造された当初は、車両を置き換える側の立場でした。北海道の初代リゾートトレイン、アルファコンチネンタルエクスプレスを置き換える目的で製造した車両でもあります。
但し、1992年にノースレインボーエクスプレスがデビュー後も、しばらくの間はアルファコンチネンタルエクスプレスも活躍していました。同車は1995年に老朽化によって引退していますから、3年間はどちらの車両も共用したことになります。こうした過去の事例もあるので、昨今苗穂工場に入場しているノースレインボーエクスプレスについても、キハ261系5000番台が投入されるからといって、すぐに置き換えられるわけではないような雰囲気です。
例えば、通年で宗谷線特急にキハ261系5000番台を使用する場合、夏季は「フラノラベンダーエクスプレス」の運転も控えており、さらには、修学旅行シーズンになると、そこでもキハ261系5000番台を使用することになります。いずれにしても、2編成で回すには編成数が不足するようなことも考えられ、ノースレインボーエクスプレスを1本持っておけば、しばらくの間は多客臨や団臨にも幅広く対応することができそうです。
しかし、昨今のコロナ禍でそうした需要が減っていることは確かで、今後の動向が読みにくいというのが正直なところです。
いずれにしても、昨年の冬季の代走なんかは、乗降扉にガムテープを貼って応急処置で乗り切ったという報告もありますから、老朽化が迫っていることは確かです。後継車両が登場している以上、将来的に長い活躍は見込めないと思われ、今後はできる限り記録しておきたい車両です。
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北海道に残る最後のリゾート気動車です。キハ261系5000番台の登場によってその去就が注目されています。

写真は今秋に撮影したものです。実は現在、苗穂工場に入場中です。車両の検査のために入場しているようです。
もう時期引退というところまで迫っていますが、この時期に苗穂工場に入場するというのは異例かもしれません。後継車両は昨今注目されているキハ261系5000番台です。元々は今年度末あたりで引退する予定が、寿命が延びているのかもしれません。
理由は、新型コロナウィルスが影響していると思います。
今年は新型コロナウィルスの影響で、多客臨については運行開始が遅くなりました。ノースレインボーエクスプレスは、夏季は札幌~富良野間の「フラノラベンダーエクスプレス」で使用されますが、運行開始が遅くなったことで、当初の引退時期よりも先送りされている可能性があります。
車両の引退の1つの目安として走行距離があります。一定の走行距離に達すれば検査を実施しなければなりません。その前に車両を引退させて除籍させる方法がとられることもあります。今年は「フラノラベンダーエクスプレス」の運行開始が遅くなったことや、例年7月には平日を含めて毎日運転されるところを、9月まで週末や祝日のみの運転としたため、当初予定していた達するべき走行距離に達しておらず、そのために寿命が延びた可能性があります。
おそらく、このノースレインボーエクスプレスも該当すると思いますが、国鉄時代であれば「一休車」と呼ばれる当分使用予定がない車両を再度走らせることを前提に休車とし、当該期間は検査サイクルの運行年数から除外することができる仕組みがあります。
ノースレインボーエクスプレスについては、時期によっては定期特急列車の代走を除いて稼働しない場合もあります。必ずしも使用頻度が高いとはいえず、冬季など、稼働しない期間は「一休車」扱いとし、検査サイクルを延ばして使用していた可能性があります。
現在苗穂工場に入場しているため、先日の宗谷線特急の代走オンパレードには加入しませんでしたが、キハ261系5000番台はまなす編成が加勢したとしても、今年のように鹿の影響を大きく受ければ、たとえ老朽化をしていようと、必要とされる場面も出てきます。
先に引退したニセコエクスプレスやクリスタルエクスプレスのように、引退前になれば、おそらくラストランを実施するはずです。それが実施されていないとすると、何らかの形でまだ活用されるのではないでしょうか?

実は、ノースレインボーエクスプレスも製造された当初は、車両を置き換える側の立場でした。北海道の初代リゾートトレイン、アルファコンチネンタルエクスプレスを置き換える目的で製造した車両でもあります。
但し、1992年にノースレインボーエクスプレスがデビュー後も、しばらくの間はアルファコンチネンタルエクスプレスも活躍していました。同車は1995年に老朽化によって引退していますから、3年間はどちらの車両も共用したことになります。こうした過去の事例もあるので、昨今苗穂工場に入場しているノースレインボーエクスプレスについても、キハ261系5000番台が投入されるからといって、すぐに置き換えられるわけではないような雰囲気です。
例えば、通年で宗谷線特急にキハ261系5000番台を使用する場合、夏季は「フラノラベンダーエクスプレス」の運転も控えており、さらには、修学旅行シーズンになると、そこでもキハ261系5000番台を使用することになります。いずれにしても、2編成で回すには編成数が不足するようなことも考えられ、ノースレインボーエクスプレスを1本持っておけば、しばらくの間は多客臨や団臨にも幅広く対応することができそうです。
しかし、昨今のコロナ禍でそうした需要が減っていることは確かで、今後の動向が読みにくいというのが正直なところです。
いずれにしても、昨年の冬季の代走なんかは、乗降扉にガムテープを貼って応急処置で乗り切ったという報告もありますから、老朽化が迫っていることは確かです。後継車両が登場している以上、将来的に長い活躍は見込めないと思われ、今後はできる限り記録しておきたい車両です。
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