千歳市の竹田牧場で保存されている「アルファコンチネンタルエクスプレス」
気動車 - 2020年12月29日 (火)
実は今年の春先に事前に連絡し、アルファコンチネンタルエクスプレスを見物してきました。

立体交差の上は石勝線です。毎日「おおぞら」や「とかち」が走っています。目の前は道道258号早来千歳線です。住所は千歳市駒里で、駒里信号場付近にあります。
石勝線を眺めていると、南千歳駅から出発する場合は左手に、追分方面からの場合は車窓右手になります。一瞬で通過してしまうので見過ごしてしまうかもしれません。
実は、今年の春先に追分に行った際、キハ40形気動車に乗っていると、偶然アルコンの姿を確認したので、「ここか!」と思った次第です。元々千歳市の牧場に引き取られた話は耳にしていましたが、細かい住所まではわからず、、、。すぐにグーグルマップのストリートビューで確認したところ、ちゃんとアルコンの姿もありました。
事前にネットで見学の前に連絡をとって竹田牧場様に許可をもらって見学するという情報を得ていたので、早速電話し、今回の訪問に成功しました。




苗穂工場内の鉄道技術館内にもカットボディが展示されていますが、やはり台車つきの実車を見ると感動しました。
鉄道雑誌でしか見たことがなかったので、実際にどのような車両かが気になっていました。それからおそらく18年を経て実車を確認できました。凄い嬉しかったです。
それこそ、竹田牧場に運ばれてきた2002年ぐらいだったと思いますが、書店で北海道から九州まで歴史ある名列車の全てを掲載した¥3,000ぐらいする本を見つけ、親に買ってもらいました。それまで無縁だった言葉がたくさん出てきて、当時小学校で国語辞典の調べ方をちょうど習っていた時期で、言葉を調べる国語の学習時間に、早く終わればメモしてきた言葉を調べていたものです。見つからない場合は、図書室で稀に自習時間というのがあったので、皆に隠れて大人用の国語辞典や広辞苑を使ってメモを見ながら調べていました。
その雑誌に見たことのない北海道の車両が出ていたのです。ゴールドの車体に押し出しのあるフロントマスク。そう、それがアルファコンチネンタルエクスプレスだったのです。
管理者はそれまで、フラノエクスプレスが北海道の最初のリゾート特急だと思っていました。それよりも前に製造された車両があったことは、その雑誌を見て初めて知りました。当時はネットも普及されたばかりで、小学校にもパソコン室はあるものの、厳重に管理されて誰もが入れるような教室ではありませんでした。自宅にもインターネットつきのパソコンがやってきたのは小学校卒業間近といったところで、細かく調べられなかったんですね。
そこから難しい本も読むようになり、現在に至ります。
車両は先頭車1両のみの保存で屋根つきです。屋根がついているだけでも、車体の劣化具合は全然違います。
運ばれてきて18年が経過しました。車体の一部箇所で全塗装しているものの、それ以外は当時のままの姿を維持しています。それを考えると、やはり屋根があるだけでも車両の保存状態は違ってくるというのが正直なところです。
千歳市内で道北方面に比べたら雪は少ないので、その影響もあるかもしれません。

車体右側(写真だと左側)は竹田牧場に運ばれてきた後、一度全塗装を実施しているようです。費用は70~80万円程度を要したと伺っております。それから消費税も上がっているので、現在実施した場合は100万円弱ぐらいになると思います。

2002年10月31日に撮影された写真です。赤電車の様子も確認されることから、苗穂工場敷地内で運び出す前に撮影された写真だと思います。
8年ほど、苗穂工場の外で放置されていたので車体の劣化が激しい状態でした。竹田牧場搬入に際し、ほとんど修繕せずにやってきたはずです。屋根は車両設置後後付けされました。記憶にある限りでは、保存に際し、マクラギの調達に手間を要したと聞いています。


車内も見学することができます。床は新たにカーペットが敷かれましたが、それ以外は当時の様子を維持していると思います。貴重な写真がたくさんあり、ついつい見入ってしまう空間です。
運び込まれた当時は、宴会等の場所として使われたこともあったようで、ときには実習生の着替えの場所としても活用されたそうです。現在は専ら展示用で置いているだけで、搬入から18年、見物客もめっきり減ってしまったとのこと。
もう35年の車両ですが、車内は古臭さを感じませんでした。現在のキハ261系などにはないような豪華な、ゴージャスなつくり。改造費用総額1億2000万円で、当時としてはかなり力を入れて製作された車両だと思います。ベースは老朽化したキハ56系ですが、そのイメージは全くありません。

後述しますが、新製されたハイデッカー構造の先頭部へ。こちらは完全新規製作されているので、内装はより豪華に。

こんなものまでありました。
おそらく、当時使われていたシートではないでしょうか?キハ183系登場時のものと柄は似ていますが、ネットで調べると形状が若干異なっていました。

そして運転席。もちろん座れますよ。ハイデッカー部分から運転席を眺めつつ、前面展望ができる。もう最高の鉄道の旅になりますよね。現在なら考えられません。
ここでアルファコンチネンタルエクスプレスの紹介を。
バブル期に開通した石勝線と同時に、スキーブームを背景とした大型リゾートホテルが占冠村(トマム)と新得町(サホロ)に開業しました。国鉄分割民営化が検討される過程で、ホテルアルファとコンチネンタルホテルの両ホテルより、リゾート特急列車の開発が提言され、運行経費はスキー宿泊客向けに両ホテルが営業収入を保証するという画期的なプロジェクトでした。
新製車は投入されず、当時余剰車が生じつつあったキハ56系を改造して特別車に充当する運びとなりました。改造費用の増額は1億2000万円です。
車両のデザインは、建築デザイナー設計によるハイグレードな内装・外装はホテルのロビーインテリアと統一され、スキー宿泊客向け送迎バスやスノーモービル等も同色系にまとめられていました。さらに、アルファコンチネンタルエクスプレスには、ホテルコンパニオンも同乗し、ビュッフェ・サービスも人気を博しました。
ちなみに、このような効果が全国に波及し、全国各地でリゾート列車を走らせる先駆けになったとも言われ、アルファコンチネンタルエクスプレスがそのジョイフルトレインと呼ばれる道を切り開いたと言っても過言ではありません。後にアルファコンチネンタルエクスプレスにそっくりなJR西日本の「ゆうトピア」や、JR東日本の「サロンエクスプレスアルカディア」(後にKenji)も同車の影響を受けたエクステリアが特徴です。
登場時は3両編成でしたが、後4両編成に増強されています。運行開始後、後に増結した車両は外装だけアルコン塗装にしただけで、内装は旧来のままであり、リゾート列車らしからぬ設備に乗客から不満が相次いだことから、後に内装も合わせた増備車が1986年に登場し、引退まで4両編成として運行しました。
「アルファコンチネンタルエクスプレス」の愛称は、トマムとサホロの両リゾートとの契約輸送が実施される場合のみ使用されます。それ以外で運行される場合は、「リゾートエクスプレス」、「ペパーミントエクスプレス」、JTBパノラマエクスプレス」や「フラノエクスプレス」として道内各地で活躍しました。しかし、年数が経過してくると、問題点も浮上してくるようになります。
徐々に列車が高速化し始めると、最高運転速度95km/hベースのキハ56系では高速化主体の特急列車のダイヤに適応しづらくなりました。また、急行形気動車からの改造車のため、種車は金属ばね台車ということもあり、リゾート車両でありながら、特急車両に比べて乗り心地が劣りました。
既に車齢が30年を経過していたため、長く活躍することなく、老朽化のため、1995年に有終の美を飾り、後継車両の役割もあったノースレインボーエクスプレスにその任を託しました。
千歳市の竹田牧場にやってきたのは2002年11月30日未明、引退から10年弱が経過し、すっかり忘れ去られようとしていた同車が保存のため、先頭車のみ同牧場に運ばれてきたのでした。
竹田牧場に保存された背景としては、現役当時、ほかの車両にはないその勇姿は、どの列車よりもカッコよく映り、眺めていた当時の息子様方と竹田さん夫妻は羨望のまなざしで眺め、いつも話題にしていたそうです。
引退後に「アルコン売却」の新聞記事が目にとびこみ、アルコンの姿が見えなくなってから数年、その当時の記憶が蘇ったようです。
一度は入札で敗れたものの、本来の落札者がニセコ方面で大規模事業を展開していた方で、少しいい加減なところもあったとのこと。落札が決まった際に苗穂工場長から連絡したものの、連絡がとれず、職場の従業員にも連絡したところ、相手方も全くの寝耳に水。
ということで、2番目に落札額が多かった竹田牧場への保存が決まったようです。本来であれば、ニセコ方面での展示となっていましたが、やはり、石勝線がメインフィールドだった同車だけに、石勝線沿線で保存された方が車両そのものにしても、訪れるファンにしてもよかったと思います。
落札額は57万円。実は、その日は給料日で竹田牧場で従事していたパート従業員2名が保存されるなら・・・ということで3万5000円ずつ加えた57万円になったという話を聞かせてもらいました。確か給料日だったはず。早く記事にしないから曖昧になってしまいました。
そして、当初落札予定だったニセコ方面の事業者の方は111万円を入札していたようです。竹田牧場は2番目の金額で、落札予定だった事業者の人間に連絡をとれず、当時の苗穂工場長もどちらかというと竹田牧場推しだったような雰囲気だったそうで、ちょうど竹田牧場の所在地がメインフィールドであった石勝線沿線ということもあり、最終的に竹田牧場への保存が決まったようです。
ここで興味深い話も聞きましたが、車両の輸送について、当時の価格だと、100kmまで100万円がかかるようです。そこから100km超えるごとに50万円加算していく仕組みのようです。これも現在とは消費税が異なりますから、輸送費用はさらに高くなっていると思われます。今後車両の保存を実施する際には参考にすべき基準価格です。
ということで、千歳市の竹田牧場で保存しているアルファコンチネンタルエクスプレスを紹介しました。
敷地外から撮影する分には許可はいらないようですが、今回のように敷地内に入って見学する場合は事前に電話連絡が必要です。
今回のように見学させてもらう場合、地域振興のついでに「来てやった」、「行ってやる」という気持ちは捨て、相手方の時間のない中で「見学させていただいている」という気持ちを忘れてはなりません。
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立体交差の上は石勝線です。毎日「おおぞら」や「とかち」が走っています。目の前は道道258号早来千歳線です。住所は千歳市駒里で、駒里信号場付近にあります。
石勝線を眺めていると、南千歳駅から出発する場合は左手に、追分方面からの場合は車窓右手になります。一瞬で通過してしまうので見過ごしてしまうかもしれません。
実は、今年の春先に追分に行った際、キハ40形気動車に乗っていると、偶然アルコンの姿を確認したので、「ここか!」と思った次第です。元々千歳市の牧場に引き取られた話は耳にしていましたが、細かい住所まではわからず、、、。すぐにグーグルマップのストリートビューで確認したところ、ちゃんとアルコンの姿もありました。
事前にネットで見学の前に連絡をとって竹田牧場様に許可をもらって見学するという情報を得ていたので、早速電話し、今回の訪問に成功しました。




苗穂工場内の鉄道技術館内にもカットボディが展示されていますが、やはり台車つきの実車を見ると感動しました。
鉄道雑誌でしか見たことがなかったので、実際にどのような車両かが気になっていました。それからおそらく18年を経て実車を確認できました。凄い嬉しかったです。
それこそ、竹田牧場に運ばれてきた2002年ぐらいだったと思いますが、書店で北海道から九州まで歴史ある名列車の全てを掲載した¥3,000ぐらいする本を見つけ、親に買ってもらいました。それまで無縁だった言葉がたくさん出てきて、当時小学校で国語辞典の調べ方をちょうど習っていた時期で、言葉を調べる国語の学習時間に、早く終わればメモしてきた言葉を調べていたものです。見つからない場合は、図書室で稀に自習時間というのがあったので、皆に隠れて大人用の国語辞典や広辞苑を使ってメモを見ながら調べていました。
その雑誌に見たことのない北海道の車両が出ていたのです。ゴールドの車体に押し出しのあるフロントマスク。そう、それがアルファコンチネンタルエクスプレスだったのです。
管理者はそれまで、フラノエクスプレスが北海道の最初のリゾート特急だと思っていました。それよりも前に製造された車両があったことは、その雑誌を見て初めて知りました。当時はネットも普及されたばかりで、小学校にもパソコン室はあるものの、厳重に管理されて誰もが入れるような教室ではありませんでした。自宅にもインターネットつきのパソコンがやってきたのは小学校卒業間近といったところで、細かく調べられなかったんですね。
そこから難しい本も読むようになり、現在に至ります。
車両は先頭車1両のみの保存で屋根つきです。屋根がついているだけでも、車体の劣化具合は全然違います。
運ばれてきて18年が経過しました。車体の一部箇所で全塗装しているものの、それ以外は当時のままの姿を維持しています。それを考えると、やはり屋根があるだけでも車両の保存状態は違ってくるというのが正直なところです。
千歳市内で道北方面に比べたら雪は少ないので、その影響もあるかもしれません。

車体右側(写真だと左側)は竹田牧場に運ばれてきた後、一度全塗装を実施しているようです。費用は70~80万円程度を要したと伺っております。それから消費税も上がっているので、現在実施した場合は100万円弱ぐらいになると思います。

2002年10月31日に撮影された写真です。赤電車の様子も確認されることから、苗穂工場敷地内で運び出す前に撮影された写真だと思います。
8年ほど、苗穂工場の外で放置されていたので車体の劣化が激しい状態でした。竹田牧場搬入に際し、ほとんど修繕せずにやってきたはずです。屋根は車両設置後後付けされました。記憶にある限りでは、保存に際し、マクラギの調達に手間を要したと聞いています。


車内も見学することができます。床は新たにカーペットが敷かれましたが、それ以外は当時の様子を維持していると思います。貴重な写真がたくさんあり、ついつい見入ってしまう空間です。
運び込まれた当時は、宴会等の場所として使われたこともあったようで、ときには実習生の着替えの場所としても活用されたそうです。現在は専ら展示用で置いているだけで、搬入から18年、見物客もめっきり減ってしまったとのこと。
もう35年の車両ですが、車内は古臭さを感じませんでした。現在のキハ261系などにはないような豪華な、ゴージャスなつくり。改造費用総額1億2000万円で、当時としてはかなり力を入れて製作された車両だと思います。ベースは老朽化したキハ56系ですが、そのイメージは全くありません。

後述しますが、新製されたハイデッカー構造の先頭部へ。こちらは完全新規製作されているので、内装はより豪華に。

こんなものまでありました。
おそらく、当時使われていたシートではないでしょうか?キハ183系登場時のものと柄は似ていますが、ネットで調べると形状が若干異なっていました。

そして運転席。もちろん座れますよ。ハイデッカー部分から運転席を眺めつつ、前面展望ができる。もう最高の鉄道の旅になりますよね。現在なら考えられません。
ここでアルファコンチネンタルエクスプレスの紹介を。
バブル期に開通した石勝線と同時に、スキーブームを背景とした大型リゾートホテルが占冠村(トマム)と新得町(サホロ)に開業しました。国鉄分割民営化が検討される過程で、ホテルアルファとコンチネンタルホテルの両ホテルより、リゾート特急列車の開発が提言され、運行経費はスキー宿泊客向けに両ホテルが営業収入を保証するという画期的なプロジェクトでした。
新製車は投入されず、当時余剰車が生じつつあったキハ56系を改造して特別車に充当する運びとなりました。改造費用の増額は1億2000万円です。
車両のデザインは、建築デザイナー設計によるハイグレードな内装・外装はホテルのロビーインテリアと統一され、スキー宿泊客向け送迎バスやスノーモービル等も同色系にまとめられていました。さらに、アルファコンチネンタルエクスプレスには、ホテルコンパニオンも同乗し、ビュッフェ・サービスも人気を博しました。
ちなみに、このような効果が全国に波及し、全国各地でリゾート列車を走らせる先駆けになったとも言われ、アルファコンチネンタルエクスプレスがそのジョイフルトレインと呼ばれる道を切り開いたと言っても過言ではありません。後にアルファコンチネンタルエクスプレスにそっくりなJR西日本の「ゆうトピア」や、JR東日本の「サロンエクスプレスアルカディア」(後にKenji)も同車の影響を受けたエクステリアが特徴です。
登場時は3両編成でしたが、後4両編成に増強されています。運行開始後、後に増結した車両は外装だけアルコン塗装にしただけで、内装は旧来のままであり、リゾート列車らしからぬ設備に乗客から不満が相次いだことから、後に内装も合わせた増備車が1986年に登場し、引退まで4両編成として運行しました。
「アルファコンチネンタルエクスプレス」の愛称は、トマムとサホロの両リゾートとの契約輸送が実施される場合のみ使用されます。それ以外で運行される場合は、「リゾートエクスプレス」、「ペパーミントエクスプレス」、JTBパノラマエクスプレス」や「フラノエクスプレス」として道内各地で活躍しました。しかし、年数が経過してくると、問題点も浮上してくるようになります。
徐々に列車が高速化し始めると、最高運転速度95km/hベースのキハ56系では高速化主体の特急列車のダイヤに適応しづらくなりました。また、急行形気動車からの改造車のため、種車は金属ばね台車ということもあり、リゾート車両でありながら、特急車両に比べて乗り心地が劣りました。
既に車齢が30年を経過していたため、長く活躍することなく、老朽化のため、1995年に有終の美を飾り、後継車両の役割もあったノースレインボーエクスプレスにその任を託しました。
千歳市の竹田牧場にやってきたのは2002年11月30日未明、引退から10年弱が経過し、すっかり忘れ去られようとしていた同車が保存のため、先頭車のみ同牧場に運ばれてきたのでした。
竹田牧場に保存された背景としては、現役当時、ほかの車両にはないその勇姿は、どの列車よりもカッコよく映り、眺めていた当時の息子様方と竹田さん夫妻は羨望のまなざしで眺め、いつも話題にしていたそうです。
引退後に「アルコン売却」の新聞記事が目にとびこみ、アルコンの姿が見えなくなってから数年、その当時の記憶が蘇ったようです。
一度は入札で敗れたものの、本来の落札者がニセコ方面で大規模事業を展開していた方で、少しいい加減なところもあったとのこと。落札が決まった際に苗穂工場長から連絡したものの、連絡がとれず、職場の従業員にも連絡したところ、相手方も全くの寝耳に水。
ということで、2番目に落札額が多かった竹田牧場への保存が決まったようです。本来であれば、ニセコ方面での展示となっていましたが、やはり、石勝線がメインフィールドだった同車だけに、石勝線沿線で保存された方が車両そのものにしても、訪れるファンにしてもよかったと思います。
落札額は57万円。実は、その日は給料日で竹田牧場で従事していたパート従業員2名が保存されるなら・・・ということで3万5000円ずつ加えた57万円になったという話を聞かせてもらいました。確か給料日だったはず。早く記事にしないから曖昧になってしまいました。
そして、当初落札予定だったニセコ方面の事業者の方は111万円を入札していたようです。竹田牧場は2番目の金額で、落札予定だった事業者の人間に連絡をとれず、当時の苗穂工場長もどちらかというと竹田牧場推しだったような雰囲気だったそうで、ちょうど竹田牧場の所在地がメインフィールドであった石勝線沿線ということもあり、最終的に竹田牧場への保存が決まったようです。
ここで興味深い話も聞きましたが、車両の輸送について、当時の価格だと、100kmまで100万円がかかるようです。そこから100km超えるごとに50万円加算していく仕組みのようです。これも現在とは消費税が異なりますから、輸送費用はさらに高くなっていると思われます。今後車両の保存を実施する際には参考にすべき基準価格です。
ということで、千歳市の竹田牧場で保存しているアルファコンチネンタルエクスプレスを紹介しました。
敷地外から撮影する分には許可はいらないようですが、今回のように敷地内に入って見学する場合は事前に電話連絡が必要です。
今回のように見学させてもらう場合、地域振興のついでに「来てやった」、「行ってやる」という気持ちは捨て、相手方の時間のない中で「見学させていただいている」という気持ちを忘れてはなりません。
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