冬景色になった苗穂工場
苗穂工場関連 - 2020年12月31日 (木)
今シーズンの12月は当初雪が異常に少なかったですが、ようやくドカッと降り積もり、苗穂工場も冬らしい景色になりました。


全景はこんな感じ。
今年は昨年度末で活躍を終えた車両たちの解体ラッシュでした。なので、今冬は越冬する車両が少ないと思います。秋頃まで解体作業が行われ、今年分の解体が完了したと思います。積雪によってスペースが確保されない場合があるので、原則として冬季は解体作業は行いません。
残っている車両は、日高色のヨンマル1両、キハ183系先頭車1両、入場中のキハ150形気動車や、長らく営業運転を離脱している721系F-12編成、そしてこちらも長らく留置されている789系0番台の付属編成です。
面白いのが、F-12編成は保留車になっておらず、789系0番台の付属編成も車籍は函館運輸所(函ハコ)のままで、こちらも保留車になっていません。一体どういうことか気になるところです。

キハ183系の先頭車は数日前に入場したと思います。「オホーツク」のヘッドマークが表示されたまま留置されていました。廃車になるのか、単に入場しているのかわかりません。
新しそうに見えるN183系も今年は大量に解体されました。思えばこちらも車齢30年を超えています。長年北海道で使用されてきただけあって、キハ183系初期車のように車体の腐食等の劣化は酷いはず、、、。先頭部分の構造を大きく変更したという理由もありますが、鉄道車両としては珍しく後期型にも関わらず、自重が軽いというのが注目ポイント。国鉄末期から製造されたので、財政上の都合で車体の鋼板が初期車に比べて薄くなっている等、考えられるかもしれませんね。

一番気になる789系0番台旧付属編成。函館と本州を結んでいた2016年3月まで函館運輸所(函ハコ)に所属し、「スーパー白鳥」として使用されました。
基本編成が組まれた6両については、1年の休息を経て札幌~旭川間の「ライラック」に投入されましたが、旧付属編成の2両編成×2本は活用されないままになっています。2018年の夏に函館から札幌の苗穂になってきました。
789系0番台は、重要機器取替工事が一部の編成で施行されています。来年度以降も引き続き施行予定で、施行予定は30両です。いずれも基本編成で6両編成×5本の計30両が対象になると思われます。基本編成は6本ありますが、1本(HE-106編成+HE-206編成)は、2011年に増備されており、同工事の対象外になったものと思われます。
もちろん、日頃から使われていない旧付属編成についても、同工事は対象外。今は完全に部品取りとして残しているような状態です。
本来であれば、中間車を新規製造して使用する等の方法もあると思いますが、実現しておらず、使い道がないまま苗穂工場で放置されています。
785系が5両編成に組み替える際も付属編成の2両編成×1本が余剰となりました。8年間使われず、同じく苗穂工場に放置されていました。2010年12月ダイヤ改正で「スーパー白鳥」の増結用として再度使用されることになり、北海道新幹線開業まで使用されました。
789系0番台の旧付属編成についても、昨今のような年末年始等の繁忙期輸送時の増結用としての使用が一番適していると思います。「オホーツク」や「サロベツ」に接続する列車、そして札幌発午前中の列車などで増結を実施する運用を組むのです。
管理者が過去に現状の運用で試算したところ、2両編成×3本ぐらいは1日に必要で、足りないのです。廃車にしてしまった785系NE-303編成も転用すれば、もしかしたら上手くこれら旧付属編成も有効活用できたかもしれません。今年はコロナで繁忙期においても利用は落ち込んでいますが、通常であれば、臨時の「カムイ」が出されるほど利用は好調なのです。この背景には、1時間に1本しか設定されていないにも関わらず、「大雪」と「サロベツ」の接続の役割を持たせている「ライラック」があるというのも理由の1つです。
なので、付属編成を上手く活用し、1つの列車で対応することができれば、臨時列車を増やすこともなく、運行経費は少なからずカットできるはずです。上手く活用すれば、必ずや役に立つ車両のはずですよ。
ということで、厳冬期に突入した苗穂工場の様子をお伝えしました。昔は時間の許す限り苗穂に通っていたものですが、昨今は余剰となった車両は早々に解体されるため、面白みに欠けます。しかもコロナの関係もあるので、1カ月に数回確認する程度になっています。鉄道の聖地苗穂も寂しくなってしまいました。
今年度はH100形が大量増備されるので、年度末や来年度早々はヨンマルの解体ラッシュが実施されそうです。それまでは苗穂工場は静かな時間が流れることでしょう。
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全景はこんな感じ。
今年は昨年度末で活躍を終えた車両たちの解体ラッシュでした。なので、今冬は越冬する車両が少ないと思います。秋頃まで解体作業が行われ、今年分の解体が完了したと思います。積雪によってスペースが確保されない場合があるので、原則として冬季は解体作業は行いません。
残っている車両は、日高色のヨンマル1両、キハ183系先頭車1両、入場中のキハ150形気動車や、長らく営業運転を離脱している721系F-12編成、そしてこちらも長らく留置されている789系0番台の付属編成です。
面白いのが、F-12編成は保留車になっておらず、789系0番台の付属編成も車籍は函館運輸所(函ハコ)のままで、こちらも保留車になっていません。一体どういうことか気になるところです。

キハ183系の先頭車は数日前に入場したと思います。「オホーツク」のヘッドマークが表示されたまま留置されていました。廃車になるのか、単に入場しているのかわかりません。
新しそうに見えるN183系も今年は大量に解体されました。思えばこちらも車齢30年を超えています。長年北海道で使用されてきただけあって、キハ183系初期車のように車体の腐食等の劣化は酷いはず、、、。先頭部分の構造を大きく変更したという理由もありますが、鉄道車両としては珍しく後期型にも関わらず、自重が軽いというのが注目ポイント。国鉄末期から製造されたので、財政上の都合で車体の鋼板が初期車に比べて薄くなっている等、考えられるかもしれませんね。

一番気になる789系0番台旧付属編成。函館と本州を結んでいた2016年3月まで函館運輸所(函ハコ)に所属し、「スーパー白鳥」として使用されました。
基本編成が組まれた6両については、1年の休息を経て札幌~旭川間の「ライラック」に投入されましたが、旧付属編成の2両編成×2本は活用されないままになっています。2018年の夏に函館から札幌の苗穂になってきました。
789系0番台は、重要機器取替工事が一部の編成で施行されています。来年度以降も引き続き施行予定で、施行予定は30両です。いずれも基本編成で6両編成×5本の計30両が対象になると思われます。基本編成は6本ありますが、1本(HE-106編成+HE-206編成)は、2011年に増備されており、同工事の対象外になったものと思われます。
もちろん、日頃から使われていない旧付属編成についても、同工事は対象外。今は完全に部品取りとして残しているような状態です。
本来であれば、中間車を新規製造して使用する等の方法もあると思いますが、実現しておらず、使い道がないまま苗穂工場で放置されています。
785系が5両編成に組み替える際も付属編成の2両編成×1本が余剰となりました。8年間使われず、同じく苗穂工場に放置されていました。2010年12月ダイヤ改正で「スーパー白鳥」の増結用として再度使用されることになり、北海道新幹線開業まで使用されました。
789系0番台の旧付属編成についても、昨今のような年末年始等の繁忙期輸送時の増結用としての使用が一番適していると思います。「オホーツク」や「サロベツ」に接続する列車、そして札幌発午前中の列車などで増結を実施する運用を組むのです。
管理者が過去に現状の運用で試算したところ、2両編成×3本ぐらいは1日に必要で、足りないのです。廃車にしてしまった785系NE-303編成も転用すれば、もしかしたら上手くこれら旧付属編成も有効活用できたかもしれません。今年はコロナで繁忙期においても利用は落ち込んでいますが、通常であれば、臨時の「カムイ」が出されるほど利用は好調なのです。この背景には、1時間に1本しか設定されていないにも関わらず、「大雪」と「サロベツ」の接続の役割を持たせている「ライラック」があるというのも理由の1つです。
なので、付属編成を上手く活用し、1つの列車で対応することができれば、臨時列車を増やすこともなく、運行経費は少なからずカットできるはずです。上手く活用すれば、必ずや役に立つ車両のはずですよ。
ということで、厳冬期に突入した苗穂工場の様子をお伝えしました。昔は時間の許す限り苗穂に通っていたものですが、昨今は余剰となった車両は早々に解体されるため、面白みに欠けます。しかもコロナの関係もあるので、1カ月に数回確認する程度になっています。鉄道の聖地苗穂も寂しくなってしまいました。
今年度はH100形が大量増備されるので、年度末や来年度早々はヨンマルの解体ラッシュが実施されそうです。それまでは苗穂工場は静かな時間が流れることでしょう。
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