北海道新幹線が青函トンネル区間で210km/h運転実施中
北海道新幹線 - 2021年01月02日 (土)
年末年始の12月31日から1月4日まで、北海道新幹線の一部の列車で青函トンネル区間で従来の160km/h運転から210km/h運転へ速度を引き上げて運行しています。

都合により、12月31日の新函館北斗駅到着の7本については、高速運転は取り止めになったようです。
2016年3月の開業時は在来線時代と変わらない140km/h運転でしたが、2019年3月から160km/hに引き上げられ、今回試験的に210km/h運転まで引き上げられました。
これに伴い、運行時刻も若干変更されています。



210km/h運転を実施するのは7往復の計14本です。所要時間を3分短縮しています。新函館北斗駅に到着する列車については、木古内駅と新函館北斗駅発着時刻が3分短縮され、逆に新函館北斗駅を出発する列車については、発車時刻を3分繰り下げて対応します。


新幹線の発着時刻変更に伴い、函館~新函館北斗間の「はこだてライナー」も最大3分の時刻変更が生じているので注意が必要です。
でも不思議な感覚ですよね。最高運転速度を200km/hオーバーにしても所要時間はたった3分短縮するだけです。200km/hオーバーで走るのだから、もっと早くなるという先入観を持ってしまいがちですが、そこまで思ったほど所要時間の短縮には至らないようです。
管理者としては、青函トンネル区間は、やはり最低でも260km/h運転は必要だと思います。たとえそれが実現したとしても、短縮時分は今回の速度向上運転と比較して4~5分程度に収まるのではないかとみています。なので、青函トンネル区間の速度向上を実現したとしても、おそらく開業時と比べて最大15分弱程度の短縮に留まります。
一方で青函トンネル区間は常時湿度が高く、トンネル内は最大12‰の勾配も続き、鉄道車両にとっても酷な環境下を走行します。最高運転速度を向上させても良いですが、その分車両の寿命を縮めてしまうことになります。
これらを踏まえ、車両の寿命を短くする一方で所要時分短縮効果を考えると、青函トンネル区間のみの速度向上というのはあまり意味がないというのが正直なところです。このあたりは「スーパーおおぞら」や「スーパーとかち」の130km/h運転時代とよく似ています。
本気で時間短縮を検討するのであれば、青函トンネル区間だけでなく、新函館北斗~盛岡間についてもさらなる速度向上を視野に入れていかなければなりません。
いろいろと課題もある新幹線ですが、例えば、北海道胆振東部地震で新千歳空港が閉鎖に追い込まれた際などは、新幹線が道内と本州を結ぶ移動手段として重要な役割を果たし、稀に冬季などで悪天候で航空機に欠航が発生した場合も「北斗」と新幹線を使って航空機の代替手段として重宝する利用客も多くいます。昨今では新型コロナウィルスの影響で航空機の運行本数が減らされている中、新幹線は概ね通常運転を実施しているので、そうした緊急時の移動手段として重要な役割を果たしていると言えます。
ただ、いずれにしても所要時間短縮は今後の必須項目なので、青函トンネル区間のみならず、新函館北斗~盛岡間全体で速度向上を実施する等の対応が必要です。
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2016年3月の開業時は在来線時代と変わらない140km/h運転でしたが、2019年3月から160km/hに引き上げられ、今回試験的に210km/h運転まで引き上げられました。
これに伴い、運行時刻も若干変更されています。



210km/h運転を実施するのは7往復の計14本です。所要時間を3分短縮しています。新函館北斗駅に到着する列車については、木古内駅と新函館北斗駅発着時刻が3分短縮され、逆に新函館北斗駅を出発する列車については、発車時刻を3分繰り下げて対応します。


新幹線の発着時刻変更に伴い、函館~新函館北斗間の「はこだてライナー」も最大3分の時刻変更が生じているので注意が必要です。
でも不思議な感覚ですよね。最高運転速度を200km/hオーバーにしても所要時間はたった3分短縮するだけです。200km/hオーバーで走るのだから、もっと早くなるという先入観を持ってしまいがちですが、そこまで思ったほど所要時間の短縮には至らないようです。
管理者としては、青函トンネル区間は、やはり最低でも260km/h運転は必要だと思います。たとえそれが実現したとしても、短縮時分は今回の速度向上運転と比較して4~5分程度に収まるのではないかとみています。なので、青函トンネル区間の速度向上を実現したとしても、おそらく開業時と比べて最大15分弱程度の短縮に留まります。
一方で青函トンネル区間は常時湿度が高く、トンネル内は最大12‰の勾配も続き、鉄道車両にとっても酷な環境下を走行します。最高運転速度を向上させても良いですが、その分車両の寿命を縮めてしまうことになります。
これらを踏まえ、車両の寿命を短くする一方で所要時分短縮効果を考えると、青函トンネル区間のみの速度向上というのはあまり意味がないというのが正直なところです。このあたりは「スーパーおおぞら」や「スーパーとかち」の130km/h運転時代とよく似ています。
本気で時間短縮を検討するのであれば、青函トンネル区間だけでなく、新函館北斗~盛岡間についてもさらなる速度向上を視野に入れていかなければなりません。
いろいろと課題もある新幹線ですが、例えば、北海道胆振東部地震で新千歳空港が閉鎖に追い込まれた際などは、新幹線が道内と本州を結ぶ移動手段として重要な役割を果たし、稀に冬季などで悪天候で航空機に欠航が発生した場合も「北斗」と新幹線を使って航空機の代替手段として重宝する利用客も多くいます。昨今では新型コロナウィルスの影響で航空機の運行本数が減らされている中、新幹線は概ね通常運転を実施しているので、そうした緊急時の移動手段として重要な役割を果たしていると言えます。
ただ、いずれにしても所要時間短縮は今後の必須項目なので、青函トンネル区間のみならず、新函館北斗~盛岡間全体で速度向上を実施する等の対応が必要です。
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