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室蘭線で出かけよう!インスタお出かけコンテスト

前回の記事で室蘭本線について少し触れました。その室蘭本線を対象に面白いイベントを実施しています。





題して、『室蘭線で出かけよう!インスタお出かけコンテスト』です。JR室蘭線活性化推進協議会公式インスタアカウントをフォローしたうえで、Instagram限定で「#室蘭線で出かけました」を写真や動画につけて、説明文の欄に「旅した時期や行程がわかるような説明や感想、コメント」などを記入して投稿します。


応募条件は、室蘭本線の苫小牧~岩見沢間を1区間でも利用することです。投稿するにあたり、画像や動画の形式は問いません。1回の投稿で複数の写真や動画の投稿もOKです。利用したことがわかるように、「駅名の書かれた看板」または「対象区間を含むきっぷ」を投稿に組み込む必要があります。

期限は1月31日(日)までです。入選者は沿線の特産品が贈呈されます。


先程確認したところ、期限まで1カ月を切っているにも関わらず、JR室蘭線活性化推進協議会公式インスタアカウントのフォロワー数が217と少なく、今のところ、「#室蘭線で出かけました」をつけた投稿も52件しかなく、非常に少ないです。当ブログもInstagramのアカウントはあるので、後程そちらでも宣伝させてもらいます。

室蘭本線といえば、日本一長いストレート区間があることで有名です。「北斗」や「すずらん」も走るので、北海道にとっては大きな幹線というイメージを持たれるかもしれません。

しかしそれは、主に苫小牧~東室蘭間などのことで、実際は南は長万部、北は岩見沢まで室蘭本線は伸びています。特に利用が少ないのは苫小牧~岩見沢間で本線でありながら、JR北海道が単独で維持することが困難な路線・線区に指定されています。今のところ、具体的な廃止時期については不明なものの、将来的に路線の存続が危ぶまれています。

営業係数(100円の営業収入を得るのにどれだけの営業費用を要するかを表す指数)は、2018年度で1146でした。この数字は日高本線がまだ鉄路として完全に機能していた2014年度の営業係数と同じような数字です。

日高本線の方が路線距離は圧倒的に長いので、いかに室蘭本線の苫小牧~岩見沢間で利用が少ないことが伺えます。国鉄分割民営化時から輸送密度は1/4に落ち込んでおり、しかも日高本線とは異なり、こちらは岩見沢に近いエリアでは豪雪地帯で除雪費用が膨らみます。しかも一部が複線なので、設備の維持費用も余計にかかっているのです。

収支状況を確認すると、施設の維持や修繕等に係る費用が圧倒的に多いです。あくまで2018年度のデータですから、北海道胆振東部地震によって被害を受けた施設の修繕費用も計上しているのかもしれません。ですが、今年度も線路を維持するために定期列車を運休して線路の補修を行っていたので、維持することが大変な路線・区間のようです。

年間の収入が1億2千万円に対して、線路を維持するのに約13億5千万円の費用がかかっています。なので、年間約12億円の赤字路線なのです。

そうした状況を打破しようと、昨日のような新千歳空港~旭川間で室蘭本線を使った直通列車構想が持ち上がったと思います。


今のところ廃止についてJR北海道も言及していませんが、廃止を先送りしている理由について、日中の利用は少ないですが、通学利用が多いのが苫小牧~岩見沢間の特徴で、このために、沿線に対して簡単に廃止を打診できずにいます。

将来的な存廃については何とも言えませんが、今回のようなイベントは、以前も記載したとおり、まずは楽しむことが優先事項です。世間にあまり周知されていない様子なので紹介してみました。

後ほど、Instagramの方でも呼びかけ、管理者もそうした写真があれば順次投稿していきたいと思います。











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コメント
10038: by ニート on 2021/01/08 at 06:18:07

岩見沢ー苫小牧の主な利用客である高校生の登下校ですが、沿線の少子化で定期券利用者は激減しています。通学需要は並行する国道を走る路線バスで代替可能です。
JR北海道としてはこの区間は廃線にして損切したいところ。貨物列車が夜間数本通過してます。旭川帯広方面から札幌を経由せず函館方面に通り抜けられるので貨物にとっては便利な路線です。
この区間は旅客営業から撤退し貨物専用線にしてはどうでしょうか。国と道・地元にJR貨物を含んだ新会社で管理し、国からの貨物調整金で運営することで路線存続できるかも?

10044: by 管理人 on 2021/01/09 at 23:17:04

>>「ニート」さん、コメントありがとうございます。

営業係数を見る限りでは、利用は少ないですよね。沿線の過疎化も進行しており、管理者も夕張支線に何度か足を運んだ際は10年前の変化に驚いたものです。

室蘭本線は本数が少ない割に、貨物列車も運行されています。一部区間が複線なので、使い方によっては威力を発揮しそうな路線です。

JR北海道が路線の維持困難な状況に直面した際、JR各社の比較等も世論も積極的に話題を展開しました。その中で、貨物は自社線を保有が少ない、またはないといった形で紹介されていたのを覚えています。線路使用料は発生しますが、それでも路線を維持しない分メリットの方が大きいと。

なので、貨物で線路を保有させるというのもアリなのかもしれません。線路を保有してみて線路使用料を支払う場合と自社で短いながら線路を保有する場合、双方で利点が発生しますが、そうして運営する方法もアリだと思います。

まぁ、実現はしないですけどね、、、。

10052: by ニート on 2021/01/10 at 05:37:44

JR貨物が貨物専用路線を新たに保有することはありえません。室蘭本線が廃線になれば、札幌ターミナルで方向転換して千歳線経由にするだけです。留萌線、根室線の一部廃線が決まれば、次に廃線になるのは日高線の残りとこの室蘭本線の一部でしょう。

10056: by 管理人 on 2021/01/11 at 00:05:49

>>「ニート」さん、再度コメントありがとうございます。

貨物が線路を保有する話はあくまで一例であって、あまり鵜呑みにしないでくださいね。

室蘭本線の廃止はどうなるんでしょうね?話がまず出てことないのでわからないというのが正直なところです。まずは盲腸線化している路線から整理していった方が将来的な影響は少なさそうです。

コロナ禍でもあり、不採算路線の整理は進みづらくなっていると思いますが、将来に向けて鉄路を残すために頑張ってほしいと思います。

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