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来春のダイヤ見直しで「大雪」と「サロベツ」1往復が閑散期の曜日運休へ

来春のダイヤ見直しで旭川~網走間の特急「大雪」全列車と、旭川~稚内間の特急「サロベツ」1往復で閑散期の曜日運休とする運行体系に変化します。

これは、新型コロナウィルスの影響による利用減少のほか、季節によって利用変動が激しいためで、利用の多い季節を中心に運行し、利用の少ない曜日等を運休とします。

該当列車は以下のとおりです。



旭川~網走間について、特急「大雪」が閑散期における曜日運休措置を実施することにより、時期によっては札幌・旭川と網走方面を行き来する特急列車が朝・晩のみとなってしまいます。しかし、昨年実施された停車駅の拡大措置は今のところ実施されない予定なので、例えば、白滝駅は旭川方面の特急列車が特急「オホーツク2号」(8:21発)が最終に。丸瀬布駅では、網走方面へ向かう最初の特急列車が、特急「オホーツク3号」(20:52発)になってしまうなど、本州で言ういわゆる県境のような場所に設置されている駅で不便を強いられます。

運転日について、来春のダイヤ見直し以降、1年365日のうち運休が年間50日程度に抑えられる見込みです。なので、時期によっては、これまでと変わらない運行体系を維持します。

今のところ、4月と5月、10月、11月はゴールデンウィーク輸送期間中を除いて火曜、水曜、木曜を運休とします。年間50日程度の運休を予定しています。


一方、特急「サロベツ」も1往復が対象となります。運休を実施する日は、旭川方面へ向かう列車については、午後の時間帯の列車が取り止めとなり、特急列車は朝・晩の2回、稚内方面に向かう列車については、最終列車が運転取り止めとなるため、札幌や旭川方面から音威子府以北へ向かう際は、特急「ライラック15号」に乗車し、旭川駅で特急「サロベツ1号」に乗車または乗り換え、場合によっては名寄駅で普通列車に乗り換えて稚内へ向かう必要があります。最終列車が繰り下げられているので注意が必要です。

特急「大雪」同様、4月と5月、10月、11月はゴールデンウィーク輸送期間中を除いて火曜、水曜、木曜を運休とします。こちらは年間30日程度の運休を予定しています。

運休が発生する日は、運用にも変化が出ると予想します。



網走方面について3運用ありますが、特急「大雪」運休日は2運用に減ります。しかし、週明けや週末は通常どおり運行されるので、1編成余裕ができるといえど、わざわざ札幌へ戻したり網走へ送り込むことは距離的にも考えにくいです。

現状の運用は上記のとおりですが、引き続き3編成で運用を回し、特急「大雪」運休日は、1日目は特急「オホーツク1号」のみ、2日目は特急「オホーツク2号」と組み替えがなければ特急「オホーツク3号」、3日目に特急「オホーツク4号」のみといった感じで運用が組まれると予想します。

特急「大雪」運休日は網走側に編成が1本待機すると思われ、万が一の車両故障の際にも強い運行体系が構築されそうです。



同じく、閑散期に運休となる特急「サロベツ」1往復が生じる際は、宗谷線特急の運用も変化します。

2日目は従来どおりですが、1日目は旭川~稚内間1往復が運休となります。よって、下りの特急「宗谷」が稚内に到着後、南稚内に入区となりそのまま滞泊。そのまま翌日から通常どおりの運用に戻ると思われます。

こちらも特急「サロベツ1号」で大幅な遅延が発生した際など、稚内に編成1本が昼過ぎから待機しているので、上りの特急「宗谷」への運休や遅延などの影響が出なくなる可能性が高く、逆に安定した輸送が実施できそうです。


この対応に、沿線はコロナの影響もあり、仕方ないと諦めムードのようです。こういうときだからこそ、大きくダイヤを変えるべきでした。

例えば、いっそのこと特急「大雪」と特急「サロベツ」を廃止する代わりに、従来よりも本数は減らしつつ、全ての列車を札幌直通に戻すことです。

色々なメリットがあるんですよ。


①時間に追われないダイヤ設定が可能

長距離運行ゆえ、現行ダイヤでは時間に追われるダイヤを組まざるを得ない運用が多くあります。例えば、1日に使用する編成数は変えずに全て札幌直通とすれば、沿線からも一定の評価が得られるはずです。

例えば、稚内方面は「宗谷」2往復、網走方面は「オホーツク」3往復にするのです。全て1往復する運用を組み、全て札幌直通とした方が折り返し時分が確保されるので、例えば最終列車の時刻を繰り上げることも可能です。現在の網走方面と稚内方面の最終列車は設定する時間帯が遅すぎます。

さらに、1日の走行距離も減るので、車両へのダメージはこれまでよりも緩和されるはずです。現行の運用になって遅延が発生しやすく、決して安定した輸送が確保されているとは言い難い点もあるので、かつてのように戻すことで運用の余裕を持たせ、さらなる安定した輸送が展開できそうです。


②札幌~旭川間の輸送適正化

来春のダイヤ見直しで「カムイ」4本を週末や繁忙期を中心とした運転に変更します。逆に利用の少ない時間帯について、網走・稚内方面からの直通という側面をもたせ、札幌~旭川間を「オホーツク」と「宗谷」に代替する方法もよいです。編成はいずれも4両と短く、自由席も1両または1両半なので、利用減少に伴う車種及び列車の変更とすれば、筋が通せるでしょう。

現在のようにわざわざ電車特急を出す必要もなくなり、運行経費削減という点で、札幌~旭川間の輸送についても「オホーツク」と「宗谷」をフル活用する運行体系を組めば、札幌直通のメリットを生かしつつ、札幌~旭川間についても電車特急の代替機能を持たせるという二重のメリットが生まれます。


③冬季に弱い「ライラック」の置き換え

特急「ライラック」で使用する789系0番台は、冬季を中心に故障&代走が発生しやすい列車です。逆に故障に強いのは特急「カムイ」です。悪天候や代走車両を確保する等の理由がなければ、まずもって運休することがないです。

札幌~旭川間を故障に強い「カムイ」中心とし、789系0番台については、必要最低限の「ライラック」と全ての「すずらん」へ。特に後者は雪が比較的少ない地域を走行するので、冬季における故障対策という点では、そちらの方が使用条件としては適しているでしょう。

また特急「ライラック」については、網走・稚内方面の特急列車を全て札幌直通とすることで、旭川駅接続列車としての機能も失い、本数も多く設定する必要がなくなります。加えて、電車特急の大半を6両編成から5両編成に減らして、冬季の故障対策及び、輸送適正化と言えば、これも筋が通る話ですよね。

1点だけ問題が生じるのが785系です。同車も旭川方面への運用に組み込まなければなりません。車齢30年が経過していることから、1日の走行距離数が少ない運用に限定して運用すればそれも問題を解消できそうです。


なので、旭川~網走間、旭川~稚内間で本数は減りますが、全て札幌直通とすることで得られるメリットは大きいです。

北海道の列車はなぜか知りませんが、利用が少ない割に、深夜の時間帯に列車を設定したがります。万が一を考慮してや、かつての夜行列車を廃止したことによる運行時間の繰り下げがねらいだと思いますが、その夜行列車が廃止されたのももう10年程度前の話。利用のメインは朝~夕方ですから、その間に本数を充実させた運行体系を築くことが大事です。

これは後々掲載していきますね。


ということで、来春のダイヤ見直しの中でも大きく注目される内容をお伝えしました。もちろん、利用の回復が見込めなければ、年間の運休数は増えていくことでしょう。まだ臨時列車というレベルではありませんが、定期列車から不定期列車へ格下げされた末路は、やはり運転取り止めという状況が多くあります。なので、特急「大雪」と特急「サロベツ」についても予断を許さない状況に突入するでしょう。

まずは初年度は毎日運転の定期運行とほぼ変わらない状況で運行されます。これが来年になるとどうなるか・・・。動向が注目されます。










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コメント
10041:白滝・丸瀬布について by はまカ on 2021/01/09 at 21:28:24 (コメント編集)

昨年12/18のダイヤ改正プレス発表の資料には、別紙として改正後の特急列車時刻表がついていますが、オホーツク1号が丸瀬布に、オホーツク4号が白滝に停車するダイヤに変わっていますよ。

10042: by DTニートくん on 2021/01/09 at 22:10:49

183系がいつまで走るのか不明ですが、単独維持困難線区の石北線に新型車両が導入される見通しはありません。
夕張支線を廃止した鈴木知事が在任中は道がJR北海道に支援することはないと考えます。
先日国が明らかにした支援策でも石北線等は支援の対象外とされました。
もしかしたら車両の寿命が来たときに、石北線はその歴史を終えるのではないでしょうか。

10047: by ハナ on 2021/01/09 at 23:35:21 (コメント編集)

大雪やサロベツの乗車率は低めですが季節によっての波が大きいでしょう。今後は其れらも考慮し日数を絞っていくと思いますし稚内や網走に拘らなくても良いかもしれません。人口や人の動きを考えと名寄や北見止まりでグリーン無し編成で運行するのもアリかも知れません。
特に石北沿線は高規格道の延伸で移動手段がバスやクルマにシフトしつつあります。しかし延伸が仇になったからか丸瀬布や白滝の町の荒廃が気に掛かります。

10048: by 氷海軌道 on 2021/01/09 at 23:38:45

 大雪全便臨時化という発表には度肝を抜かれましたが、この間を特快きたみが走っていることを考えると、これもありかもしれません。しかし、オホーツク号は札幌〜旭川間の利用に極端に偏っています。特に、下り最終のオホーツク3号は札幌発車時には立ち客が出る程混雑しますが、旭川以東はガラガラ、更に北見以東は1人いるかいないかぐらいの空気輸送です。オホーツク号の運行区間短縮も視野に入れても良いと思われます。具体的には、

1日目
札幌(6:56)→網走(12:17)「オホーツク1号」
網走(12:35)→旭川(16:19)「大雪4号」
旭川(17:05)→網走(20:49)「大雪3号」

2日目
網走(5:56)→旭川(9:44)「オホーツク2号(旭川止まりに変更)」
旭川(12:41)→網走(16:35)「大雪1号」
網走(17:25)→札幌(22:53)「オホーツク4号」

と言った感じでしょうか。また、オホーツク3号の運休日に臨時快速8585Dを運行するのも手です。オホーツク3号は上川や遠軽、北見で下車する人がそこそこおりますし、ツーマン運転のキハ183系4両よりもワンマン運転キハ54の方が運行費が安いのは明らかです。

 宗谷対札幌の輸送事情はあまりご存知ありませんが、このダイヤだと稚内から札幌へ日帰りが出来なくなりますね。そうなるとバスの方が便利になる訳で、ますます鉄道離れが進行しそうで心配です。管理者様が仰る通り、日中時間帯の特急を取りやめて、朝晩の宗谷2往復体制の方が利便性が確保されそうです良いと思うと思うのですけれどね。

10049: by 管理人 on 2021/01/09 at 23:43:29

>>「はまカ」さん、コメントありがとうございます。

先程確認しました。訂正を兼ねて次回停車拡大について記事を作成したいと思います。教えていただき、ありがとうございます。

10050: by 管理人 on 2021/01/09 at 23:45:54

>>「DTニートくん」さん、コメントありがとうございます。

あくまで老朽化した設備等の更新が国からの支援のメインです。

普通列車は一部でH100形が投入され、路線としての役目を終えるのであれば、もう廃止の話が出てきてもいいはずです。単独で維持困難な路線としながら、いまだに存廃について聞こえてこないので、しばらくは存続すると思います。

10053: by DTニートくん on 2021/01/10 at 05:48:11

JR「特急用車両が限界です。どうしますか?
」地元「JRでなんとかしろ。」

JR「普通列車車両が限界です。どうしますか?」地元「JRでなんとかしろ。」

JR「上下分離または3セクにしませんか?」地元「おことわりします。」

JR「それでは石北線は廃止しまーす。」地元「ちょとまて。考えさせて。」
10年はかかるね。

10054: by 管理人 on 2021/01/10 at 23:45:28

>>「氷海軌道」さん、コメントありがとうございます。

臨時列車化ではないんですよね。あくまで閑散日の曜日運休ということで、表現方法が難しいです。

網走側は利用が極端に少ないと聞きます。メインは札幌~旭川間で、石北本線は閑散としていますよね。

特急「オホーツク2号」は、後続に特急「ライラック16号」があるので、旭川止まりにしてもさほど影響はないです。「大雪」のように振替ればいいだけです。問題点としては、最終列車が遅すぎますから、まずはこれを改善してみてどうか?というところです。

臨時快速はどうなのでしょう?かつて20時頃に出発する便も、ドリーミントオホーツク号に対抗した列車でしたが、運行取り止めになってしまいました。最終期でも旭川駅出発時点で10人弱。時間を早めたら、、、利用があるのかどうか難しいですよね。輸送コストがかからなくなるというのは言うまでもありません。


稚内方面について、札幌への日帰りはギリギリできますよ。特急「ライラック18号」が定時に札幌駅に着いて、再度特急「ライラック15号」に飛び乗るのです。滞在時間は4分ぐらいですか??でも、そんなことをするのは鉄道の交通系ユーチューバ―ぐらいでしょう。

高速バスはわっかない号があります。日帰りだとそちらの方が有利です。時間を調べてみると、鉄道と競合する時間がコロナで一部になりそうです。なので、時間帯によってユーザーはバスと鉄道で分けて使ってほしいものですが、、、。なかなかそうもいきませんよね。難しい問題です。

いずれにしても、「宗谷」は2往復にして札幌~旭川間の輸送も電車特急の代替で担った方が「宗谷」としての列車の価値も上がるのではないかと思っています。

10055: by 管理人 on 2021/01/10 at 23:58:13

>>「ハナ」さん、コメントありがとうございます。

JR北海道がグリーン車をそこまで重要視する意味がわからないんですよね。石北本線も宗谷本線も必要なのはキハ187系や2700系といった短編成特急で、且つ現状よりも高頻度な運転だと思います。

旭川紋別道は無料区間です。しかも昨今は燃費のよい車が当たり前の時代。それは車の方が安く移動できるに決まっていますよね。しかも車移動の方が遠軽方面に行くには速いのでは?と思ったりします。

白滝ジオパークに寄ったことがありますが、受付の方が高速道路で白滝が通過点になってより人や交通量が減ったと教えてくれました。高速道路延伸も良い点ばかりではありません。特に白滝は将来的に消滅集落になってしまうのでは?心配です。

10057: by 管理人 on 2021/01/11 at 00:10:29

>>「DTニートくん 」さん、コメントありがとうございます。

そういう進め方でいいんですよね。ですが、道や国が反発して以前のような謝罪という公開処刑もあり得ます。協力するとは言っておきながら、実態は他人任せなんですよね。

日高本線とはわけが違いますから、今から準備を進めたとしても10年、10年以上かかるかもしれません。

10065:一時が万事か! by ピカチュウ親方 on 2021/01/13 at 03:50:37

チャイナウィルス渦だけの一時的か、それとも・・・。
特急が無くなり、これ幸いと路線廃止をぶちまける気がするのは、私だけでは無いだろう。

10075: by 管理人 on 2021/01/13 at 22:59:55

>>「ピカチュウ親方」さん、コメントありがとうございます。

まずは来年度1年間やってみてどの程度利用されるのかを検証する必要があります。利用が僅少のであれば、さらに運休数が増えたり、列車廃止になる可能性も出てくるでしょう。

沿線でも路線廃止のカウントダウンとか言って危機感を募らせていますよ。コロナ禍ではどうしようもありませんけどね。

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