来春のダイヤ見直しで無人化される根室本線・音別駅(K45)
駅 - 2021年01月12日 (火)
今回は予約投稿記事です。
根室本線の音別駅(K45)。来春のダイヤ見直しで無人化されます。
来春のダイヤ見直しでは、利用の少ない駅の廃止や、沿線自治体管理に移行する駅などが多くあり、大規模な改革が実施されます。その中で、主要駅の無人化について、唯一音別駅が対象となっています。
駅の紹介も兼ねてみていきましょう。



「おんべつ」と読みます。現在は普通列車のみが停車しますが、かつては、夜行の特急「まりも」やその前身の「おおぞら」などの優等列車が停車していました。
現在は釧路方面へ9本、帯広方面に8本設定されています。朝・晩の2往復は当駅発着です。
駅名標が「あつない」に修正されていますが、かつては尺別駅が隣の駅でした。その隣の直別駅も廃止されているため、隣の駅は営業キロにして15km離れた厚内駅になります。
しかも、前回の訪問が昨年のダイヤ改正前なので、釧路方面も「ふるせ」が表記されていますが、同駅は昨年3月で廃止されたので、現在は「しらぬか」(白糠)になっているはずです。
音別は浦幌町と白糠町の間にありますが、住所は「釧路市」と、このあたりのエリアは少し複雑です。駅前にはバス停もあり、釧路市なので、釧路駅前に行くバスや、高速バス「スターライト釧路号」も停車します。しかし夜行便のみで、新型コロナウィルスの影響で当面の間運休となっています。

駅前に人道橋があり、音別町の南北を結んでいます。


駅構内の様子です。
2面2線の相対式ホームです。写真右手に敷地が広がっていますが、当駅は貨物取扱駅です。専用線はなく、主に大塚製薬工場釧路工場から出荷される清涼飲料水を取り扱っていました。
1日2回の貨物列車入換作業を実施していましたが、出荷量が減っていたことから、2019年3月ダイヤ改正で貨物取扱が廃止されました。しかし、釧路市は再開を求めて協議する方針で、JR貨物も廃止届の提出を見合わせています。
なので、現状では休止という扱いが正しいかもしれませんね。


駅舎内です。駅員は8時10分~15時までで、1999年の時点では6時40分~17時まで営業していたようです。2003年に7時~15時までと徐々に営業時間を短縮していったようです。また、それに合わせて配置社員も減らされ、7名程度いた社員が現在は2名まで減らされていたようです。
利用状況は、2018年度で1日平均の乗車人員が38人で、定期利用が100人未満となっています。以下に駅前の様子の写真を掲載していますが、利用は2010年代に入って従来の半分以下に落ち込んでいます。それだけ人口流出に歯止めがかからない状況が続いているようです。


音別駅前の様子。目の前は国道38号線。行き来するほとんどの車は、音別を通過していく車ばかりです。
コンビニなどもあり、途中の休憩ポイントとしてはオススメだと思います。
このあたりは、道東方面のいわゆる県境にあたります。その中間に音別がポツリとある状態です。ここ数年でいずれも音別駅の前後は利用者減少で廃止されており、周辺地域の過疎化が問題視されます。旧古瀬駅は立地条件も悪かったですが、逆方向の尺別駅については、駅前は廃屋でスラム化しています。未だに住んでいる建屋も1軒ぐらいしかないはずです。
それほど人口が特に希薄な地域となっています。
このあたりの車窓や国道を走っていると、白糠や浦幌が都会と思えるほどですよ。やっぱりすごいですよ、北海道って。
北海道では主要駅でも終日駅員配置の駅は一部で、地方に行くと今回の音別駅のような例はたくさんあります。もちろん無人駅もあります。全国的にもあると思いますが、北海道の場合は特に道北方面に多く、宗谷本線や石北本線でその例が見られます。
来春では音別駅のみになりますが、今後こうした主要駅の無人化がより進んでいくでしょう。防犯という機能からすると、心配な点などはありますよね。
音別駅は海が近く、午後になると夕陽が綺麗な駅です。午後の方が列車の本数もあって行きやすいです。ぜひ一度立ち寄ってみてくださいね。
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根室本線の音別駅(K45)。来春のダイヤ見直しで無人化されます。
来春のダイヤ見直しでは、利用の少ない駅の廃止や、沿線自治体管理に移行する駅などが多くあり、大規模な改革が実施されます。その中で、主要駅の無人化について、唯一音別駅が対象となっています。
駅の紹介も兼ねてみていきましょう。



「おんべつ」と読みます。現在は普通列車のみが停車しますが、かつては、夜行の特急「まりも」やその前身の「おおぞら」などの優等列車が停車していました。
現在は釧路方面へ9本、帯広方面に8本設定されています。朝・晩の2往復は当駅発着です。
駅名標が「あつない」に修正されていますが、かつては尺別駅が隣の駅でした。その隣の直別駅も廃止されているため、隣の駅は営業キロにして15km離れた厚内駅になります。
しかも、前回の訪問が昨年のダイヤ改正前なので、釧路方面も「ふるせ」が表記されていますが、同駅は昨年3月で廃止されたので、現在は「しらぬか」(白糠)になっているはずです。
音別は浦幌町と白糠町の間にありますが、住所は「釧路市」と、このあたりのエリアは少し複雑です。駅前にはバス停もあり、釧路市なので、釧路駅前に行くバスや、高速バス「スターライト釧路号」も停車します。しかし夜行便のみで、新型コロナウィルスの影響で当面の間運休となっています。

駅前に人道橋があり、音別町の南北を結んでいます。


駅構内の様子です。
2面2線の相対式ホームです。写真右手に敷地が広がっていますが、当駅は貨物取扱駅です。専用線はなく、主に大塚製薬工場釧路工場から出荷される清涼飲料水を取り扱っていました。
1日2回の貨物列車入換作業を実施していましたが、出荷量が減っていたことから、2019年3月ダイヤ改正で貨物取扱が廃止されました。しかし、釧路市は再開を求めて協議する方針で、JR貨物も廃止届の提出を見合わせています。
なので、現状では休止という扱いが正しいかもしれませんね。


駅舎内です。駅員は8時10分~15時までで、1999年の時点では6時40分~17時まで営業していたようです。2003年に7時~15時までと徐々に営業時間を短縮していったようです。また、それに合わせて配置社員も減らされ、7名程度いた社員が現在は2名まで減らされていたようです。
利用状況は、2018年度で1日平均の乗車人員が38人で、定期利用が100人未満となっています。以下に駅前の様子の写真を掲載していますが、利用は2010年代に入って従来の半分以下に落ち込んでいます。それだけ人口流出に歯止めがかからない状況が続いているようです。


音別駅前の様子。目の前は国道38号線。行き来するほとんどの車は、音別を通過していく車ばかりです。
コンビニなどもあり、途中の休憩ポイントとしてはオススメだと思います。
このあたりは、道東方面のいわゆる県境にあたります。その中間に音別がポツリとある状態です。ここ数年でいずれも音別駅の前後は利用者減少で廃止されており、周辺地域の過疎化が問題視されます。旧古瀬駅は立地条件も悪かったですが、逆方向の尺別駅については、駅前は廃屋でスラム化しています。未だに住んでいる建屋も1軒ぐらいしかないはずです。
それほど人口が特に希薄な地域となっています。
このあたりの車窓や国道を走っていると、白糠や浦幌が都会と思えるほどですよ。やっぱりすごいですよ、北海道って。
北海道では主要駅でも終日駅員配置の駅は一部で、地方に行くと今回の音別駅のような例はたくさんあります。もちろん無人駅もあります。全国的にもあると思いますが、北海道の場合は特に道北方面に多く、宗谷本線や石北本線でその例が見られます。
来春では音別駅のみになりますが、今後こうした主要駅の無人化がより進んでいくでしょう。防犯という機能からすると、心配な点などはありますよね。
音別駅は海が近く、午後になると夕陽が綺麗な駅です。午後の方が列車の本数もあって行きやすいです。ぜひ一度立ち寄ってみてくださいね。
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