かつて在来線一の称号を手にしたキハ281系
キハ281系 - 2021年01月15日 (金)
本日二度目の更新です。
デビュー以来、札幌~函館間で運行しているキハ281系。


現在は2運用となり、並ぶシーンも限られています。しかも来春のダイヤ改正から1往復が閑散期の曜日運休に運行体系が変化します。
こうしたシーンも見られなくなるわけではないですが、早めに記録しておいた方がよさそうです。
かつては在来線日本一の称号を手にしていました。
それは、表定速度(平均速度)です。札幌~函館間の表定速度が日本一だったのです。
デビュー当時は札幌~函館間を2時間59分で結び、表定速度は106.8km/hでした。電車特急よりも速い圧倒的な表定速度は当時話題を呼びました。
高速化工事と振り子式車両の投入によって最高運転速度で運行できる区間が全体の5割以上となり、「スーパー北斗」のコンセプトであった道央と函館を高速で結ぶことで停車駅を絞り、圧倒的な速さを誇りました。
その影響で新千歳空港~函館空港間の航空機が一時的に休止に追い込まれるなど、格上ライバルをも脅かす存在だったのです。
途中の停車駅も東室蘭のみや、東室蘭、苫小牧のみに絞り、後に南千歳が追加されました。最終的に新札幌も追加され、所要時間は3時間ジャスト、表定速度は106.2km/hに下がります。それでも圧倒的な高速性能を維持しました。


道内ポケット時刻表だとこんな感じで表示されていました。東北新幹線新青森延伸開業時に運行体系が変更され、時刻はあまり変更されないまま、特急「スーパー北斗17号」から特急「スーパー北斗15号」に変わりました。
ここまで「レ」が多い特急も、かつての「トワイライトエクスプレス」など、特殊な列車でしか見られませんでした。管理者は全国版の時刻表で何度も見過ごしてしまったことがありますよ。
「13号まであって、あれ?17号しか記載されていない!!」みたいな。
2010年12月ダイヤ改正から、最速達の特急「スーパー北斗15号」を除く、全ての「北斗」・「スーパー北斗」が五稜郭駅に停車するようになりました。その中でも通過していた特別な列車です。
また、長年にわたって「白鳥」や「スーパー白鳥」との接続がなかった列車で、本当に道内輸送に特化した性格からか、最後まで最速達列車として残りました。
現在では考えられない停車駅パターン。今ではどの列車でも停車する主要駅ですら容赦なく通過していました。しかし、この運行体系が仇となり、特急「北斗14号」エンジン出火後は、唯一「スーパー北斗」の中で運休措置がとられ、後続の特急「北斗17号」がキハ281系で運行されるようになります。

本来なら記載内容のとおり、主要駅をこまめに停車していきます。それにしても、減速前の特急「北斗5号」は、札幌と函館を3時間29分で結んでいたようです。キハ281系を使用する現在の特急「北斗2号」と所要時間が同じです。びっくりですよね。
しかも、特急「スーパー北斗7号」の時刻も記載されていますが、札幌~東室蘭間の所要時間が変わりません。凄い列車でした。

札幌~東室蘭間といえば、減速運転前の特急「スーパー北斗16号」にも注目。
登別駅に停車しているにも関わらず、最速達列車の「スーパー北斗」と時刻表上で所要時間が同じなのです。但し車両はキハ283系でした。秒数だったら違ってくると思いますが、これもびっくりですよね。
JR北海道が本気だった時代です。
IGTVやInstagramの方で加速動画を公開しています。よければ閲覧してください。
そんな北海道の鉄道の高速化に貢献したキハ281系も、数年後には札幌~函館間の特急列車がキハ261系に統一されるようなので、後世の車両へバトンを渡す日が近づいているようです。現在は3往復まで充当車両が減少してしまいましたが、引き続きこれからも活躍を期待しましょう。
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デビュー以来、札幌~函館間で運行しているキハ281系。


現在は2運用となり、並ぶシーンも限られています。しかも来春のダイヤ改正から1往復が閑散期の曜日運休に運行体系が変化します。
こうしたシーンも見られなくなるわけではないですが、早めに記録しておいた方がよさそうです。
かつては在来線日本一の称号を手にしていました。
それは、表定速度(平均速度)です。札幌~函館間の表定速度が日本一だったのです。
デビュー当時は札幌~函館間を2時間59分で結び、表定速度は106.8km/hでした。電車特急よりも速い圧倒的な表定速度は当時話題を呼びました。
高速化工事と振り子式車両の投入によって最高運転速度で運行できる区間が全体の5割以上となり、「スーパー北斗」のコンセプトであった道央と函館を高速で結ぶことで停車駅を絞り、圧倒的な速さを誇りました。
その影響で新千歳空港~函館空港間の航空機が一時的に休止に追い込まれるなど、格上ライバルをも脅かす存在だったのです。
途中の停車駅も東室蘭のみや、東室蘭、苫小牧のみに絞り、後に南千歳が追加されました。最終的に新札幌も追加され、所要時間は3時間ジャスト、表定速度は106.2km/hに下がります。それでも圧倒的な高速性能を維持しました。


道内ポケット時刻表だとこんな感じで表示されていました。東北新幹線新青森延伸開業時に運行体系が変更され、時刻はあまり変更されないまま、特急「スーパー北斗17号」から特急「スーパー北斗15号」に変わりました。
ここまで「レ」が多い特急も、かつての「トワイライトエクスプレス」など、特殊な列車でしか見られませんでした。管理者は全国版の時刻表で何度も見過ごしてしまったことがありますよ。
「13号まであって、あれ?17号しか記載されていない!!」みたいな。
2010年12月ダイヤ改正から、最速達の特急「スーパー北斗15号」を除く、全ての「北斗」・「スーパー北斗」が五稜郭駅に停車するようになりました。その中でも通過していた特別な列車です。
また、長年にわたって「白鳥」や「スーパー白鳥」との接続がなかった列車で、本当に道内輸送に特化した性格からか、最後まで最速達列車として残りました。
現在では考えられない停車駅パターン。今ではどの列車でも停車する主要駅ですら容赦なく通過していました。しかし、この運行体系が仇となり、特急「北斗14号」エンジン出火後は、唯一「スーパー北斗」の中で運休措置がとられ、後続の特急「北斗17号」がキハ281系で運行されるようになります。

本来なら記載内容のとおり、主要駅をこまめに停車していきます。それにしても、減速前の特急「北斗5号」は、札幌と函館を3時間29分で結んでいたようです。キハ281系を使用する現在の特急「北斗2号」と所要時間が同じです。びっくりですよね。
しかも、特急「スーパー北斗7号」の時刻も記載されていますが、札幌~東室蘭間の所要時間が変わりません。凄い列車でした。

札幌~東室蘭間といえば、減速運転前の特急「スーパー北斗16号」にも注目。
登別駅に停車しているにも関わらず、最速達列車の「スーパー北斗」と時刻表上で所要時間が同じなのです。但し車両はキハ283系でした。秒数だったら違ってくると思いますが、これもびっくりですよね。
JR北海道が本気だった時代です。
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そんな北海道の鉄道の高速化に貢献したキハ281系も、数年後には札幌~函館間の特急列車がキハ261系に統一されるようなので、後世の車両へバトンを渡す日が近づいているようです。現在は3往復まで充当車両が減少してしまいましたが、引き続きこれからも活躍を期待しましょう。
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