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かつて在来線一の称号を手にしたキハ281系

本日二度目の更新です。

デビュー以来、札幌~函館間で運行しているキハ281系。





現在は2運用となり、並ぶシーンも限られています。しかも来春のダイヤ改正から1往復が閑散期の曜日運休に運行体系が変化します。

こうしたシーンも見られなくなるわけではないですが、早めに記録しておいた方がよさそうです。

かつては在来線日本一の称号を手にしていました。

それは、表定速度(平均速度)です。札幌~函館間の表定速度が日本一だったのです。

デビュー当時は札幌~函館間を2時間59分で結び、表定速度は106.8km/hでした。電車特急よりも速い圧倒的な表定速度は当時話題を呼びました。

高速化工事と振り子式車両の投入によって最高運転速度で運行できる区間が全体の5割以上となり、「スーパー北斗」のコンセプトであった道央と函館を高速で結ぶことで停車駅を絞り、圧倒的な速さを誇りました。

その影響で新千歳空港~函館空港間の航空機が一時的に休止に追い込まれるなど、格上ライバルをも脅かす存在だったのです。

途中の停車駅も東室蘭のみや、東室蘭、苫小牧のみに絞り、後に南千歳が追加されました。最終的に新札幌も追加され、所要時間は3時間ジャスト、表定速度は106.2km/hに下がります。それでも圧倒的な高速性能を維持しました。





道内ポケット時刻表だとこんな感じで表示されていました。東北新幹線新青森延伸開業時に運行体系が変更され、時刻はあまり変更されないまま、特急「スーパー北斗17号」から特急「スーパー北斗15号」に変わりました。

ここまで「レ」が多い特急も、かつての「トワイライトエクスプレス」など、特殊な列車でしか見られませんでした。管理者は全国版の時刻表で何度も見過ごしてしまったことがありますよ。

「13号まであって、あれ?17号しか記載されていない!!」みたいな。

2010年12月ダイヤ改正から、最速達の特急「スーパー北斗15号」を除く、全ての「北斗」・「スーパー北斗」が五稜郭駅に停車するようになりました。その中でも通過していた特別な列車です。

また、長年にわたって「白鳥」や「スーパー白鳥」との接続がなかった列車で、本当に道内輸送に特化した性格からか、最後まで最速達列車として残りました。

現在では考えられない停車駅パターン。今ではどの列車でも停車する主要駅ですら容赦なく通過していました。しかし、この運行体系が仇となり、特急「北斗14号」エンジン出火後は、唯一「スーパー北斗」の中で運休措置がとられ、後続の特急「北斗17号」がキハ281系で運行されるようになります。



本来なら記載内容のとおり、主要駅をこまめに停車していきます。それにしても、減速前の特急「北斗5号」は、札幌と函館を3時間29分で結んでいたようです。キハ281系を使用する現在の特急「北斗2号」と所要時間が同じです。びっくりですよね。

しかも、特急「スーパー北斗7号」の時刻も記載されていますが、札幌~東室蘭間の所要時間が変わりません。凄い列車でした。



札幌~東室蘭間といえば、減速運転前の特急「スーパー北斗16号」にも注目。

登別駅に停車しているにも関わらず、最速達列車の「スーパー北斗」と時刻表上で所要時間が同じなのです。但し車両はキハ283系でした。秒数だったら違ってくると思いますが、これもびっくりですよね。

JR北海道が本気だった時代です。





IGTVやInstagramの方で加速動画を公開しています。よければ閲覧してください。

そんな北海道の鉄道の高速化に貢献したキハ281系も、数年後には札幌~函館間の特急列車がキハ261系に統一されるようなので、後世の車両へバトンを渡す日が近づいているようです。現在は3往復まで充当車両が減少してしまいましたが、引き続きこれからも活躍を期待しましょう。










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コメント
10084:1995年にスーパー北斗に初乗車 by 千葉日台 on 2021/01/15 at 22:33:16

当時は前方の窓から走行風景を眺めることができました。その思い出はあります。

気動車特急はキハ80系では全運転区間の表定速度80km/hを超えることは困難で、キハ181系であっても区間は兎も角(はまかぜでは95km/hぐらい出ていた所はあります)全区間では80km/hに乗せるのがやっとだったようです。

そんな中でいきなり表定速度106km/h、それもサンダーバードやはくたかなどの電車特急を抑えてのトップは衝撃的でした。

ただ、その無理がたたった面はあるのかも知れません。とは言え、そうした当局の努力は評価に値すると思います。

10085: by 氷海軌道 on 2021/01/15 at 22:39:48

 現在は減速しているといえ、まだキハ281系が函館特急のエースであることは変わりません。森〜八雲間のカーブ連続地帯ではその振り子傾斜の効果を遺憾なく発揮し、最速列車もキハ281系です。キハ261系1000番台も優秀な車両ですが、やはり車体傾斜装置の有無の差は大きいようですね。

 後輩のキハ283系はキハ281系より10km/h遅い110km/h運転を強いられ、更に初期車を中心に廃車が出ました。でもキハ281系は27両全て健在ですよね。環境の違いもあるのでしょうが、高性能過ぎた故に先輩より先にくたびれるという皮肉な結果になってしまいました。

 キハ281系の函館特急からの引退は2022年の予定です。過酷な運用をこなしてきた車両ですから全車廃車でも良いとは思いますが、案外波動輸送用に残ったりするかもしれません。多客時輸送だけでなく、山線を走行したこともありますから、ニセコ号にも使えるかも知れません。その分余計にキハ261系を製造する必要も無くなりますし、是非検討してもらいたいです。

10089:北のレールは、元気でした! by ピカチュウ親方 on 2021/01/15 at 23:34:03

気動車では不可能と言われた振り子を完成させ、持ち前のハイパワーで、まさに活力あふれる北海道の象徴でしたね。

これを見た時ようやく、「北のレールは、元気です」と言えましたが、今は栄光見る影もない有様。
あの頃は夢だったのでしょうか?。
あの頃乗ってた人は、何処へ行ったのでしょうか?。
そして、JR北海道はどうなるのだろうか?。
明るい話題を探すのですがねぇ(笑)。

10091:最速はないけれど・・。 by 天寧 on 2021/01/16 at 15:23:24 (コメント編集)

こんにちは。
最速3時間の列車には残念ながら乗ったことがありません。
しかし、函館在住時は12時09分発〈スーパー北斗9号〉を愛用しておりました。
函館を出ると次は伊達紋別までノンストップ!
函館駅を発車してグググっと加速、そのあと伊達紋別まで1時間35分、息もつかない全力疾走が魅力的でした。
現在は全特急停車駅で公平に恩恵にあずかってもらおうという考え方か一部の列車を除いて停車駅は均等ですね。
初めて2時間59分の便が出たとき、上下とも南千歳を通過でJRもやるじゃないかと思いましたが結局停車になりましたね。
なぜJRは南千歳駅にこだわるのでしょうか?南千歳って、そんなに重要駅??

10092: by ナナッシー on 2021/01/16 at 19:11:18

こんばんは
この当時は130km/h運転が当たり前の時代でしたので、今より過酷な環境だったと思います。
おまけに運転時分に余裕があまりないのも一つの特徴でした。

他の特急電車と気動車にトラブルが多く続発していた時もキハ281系はトラブルによる離脱が少なかったと記憶しております。

平成初期に登場した車両の中では個人的にはNO1だと思います。

10094: by matuno kuraのファン on 2021/01/18 at 14:48:14

281なんですが、3月から5両編成での運行になりますが、過去にも短編成での運行はユーチューブにありました。 https://www.youtube.com/watch?v=WKIDZ5Zdth0&t=183s 
にしてもHEAT281の頃は格段にかっこよかったなー。某掲示板にありましたが261新塗色はJR北社内でも不評のようです。
私的には281を超える車両はもう出てこないと思う次第です。このスーパー北斗2号は貴重だ。さすがmatuno kura氏だ。https://www.youtube.com/watch?v=WKIDZ5Zdth0&t=183s
北海道の鉄道を盛り上げているのは北海道の鉄道情報局、miseblo,matuno kura氏の3人だと思う次第であります。いつかコラボ企画を期待してます。
ALFA-Xなるものが札幌延伸の高速化のため登場しているがSTAR21,300Xを超えることはないだろう。
ファステックでさえ超えられない。
これからはスピードより環境重視といったところだろうか?国鉄381系振り子電車は180㎞/h記録、JR東日本TRY-Zは在来線狭軌なのに理論速度は360㎞/h程度。20年から30年前の車両はやはり意気込みがすごい。https://www.youtube.com/watch?v=WQS26EJFVTQ 民営化前後だと車内清掃のおばちゃんでも手取り16万円も手に入れていた。物価も高くなく鈍行夜行、今では考えられない格安周遊券、あの頃の旅行はやはり忘れられないな。

10095: by 管理人 on 2021/01/18 at 23:58:13

>>「千葉日台」さん、コメントありがとうございます。

キハ281系は気動車特急に夢を与えてくれましたよね。

先に2000系やキハ85系が出ていました。確かに、電車並みのような速さを手に入れたという点は同じですが、それでも平均速度が依然として低いままでした。線形を考えると仕方ないですよね。

キハ281系の場合は線形がよく、思い切って停車駅も極端に絞るなど、そうした話題性も兼ね備えたこともあって、一躍注目の的になりました。

ただし、気候条件の厳しい北海道での使用でしたから、車輛への負荷は相当なはずです。Wikipediaで調べると、営業運転開始直後に早速トラブルがあったようですね。

現在となっては過去の話ですが、後世に残した功績は大きいと思います。

10096: by 管理人 on 2021/01/19 at 00:02:50

>>「氷海軌道」さん、コメントありがとうございます。

キハ283系の場合は極端に車両への負荷をかけすぎたと思います。同じ振り子式車両とはいえ、秋頃キハ281系の乗車した際は、キハ283系に比べて揺れが少ないことに驚きました。

キハ283系は線形のよいストレート区間でも路面の振動を拾うので、今となってはぎこちないんですよね。

当初の予定からコロナの影響で大きく変わろうとしています。減車や閑散期の曜日運休など、走行距離という点では、当初の予定よりも少なくなるはずです。使わない車両を休車扱いにして検査サイクルを先延ばしにすることも可能ですから、波動用などで少し残る可能性もあるかもしれませんね。

10097: by 管理人 on 2021/01/19 at 00:05:24

>>「ピカチュウ親方」さん、コメントありがとうございます。

そもそもの人口減少と、移動するにあたり、バス、飛行機、自家用車と選択肢が増えました。

JR北海道は今のところ、さらに多額の支援を得て何とか持ちこたえます。でもいつまで続くか、、、。今回の支援が最終警告という見方もあります。

明るい話題は本当にないです。管理者もブログ記事作成に際して苦労していますよ。

10099: by 管理人 on 2021/01/19 at 00:49:35

>>「天寧」さん、コメントありがとうございます。

当時って確か先行する7号と停車駅が分かれていたはず。「スーパー北斗」デビュー時は函館と道央地域をスピーディに結ぶことだったので、伊達紋別以南は朝・晩を除いて通過列車が多かったです。

停車駅拡大=利便性拡大ではありませんから、もっと停車駅を絞ってもいいと思うんです。中には日中の利用が少ない列車もあると思います。もっと改善してほしいですね。


南千歳駅は各方面からの乗り換えの拠点駅です。なので重要視しています。特急「北斗23号」は通過となっていますが、これは、乗り換える列車が苫小牧方面へ戻る列車だけで接続列車がなく、周辺に民家がないので通過としています。

現行ダイヤになる以前、千歳線の新千歳空港・苫小牧方面の始発列車は特急「スーパー北斗2号」でした。これも千歳駅停車で南千歳駅通過でよかったのです。現行ダイヤになって先行して快速「エアポート50号」が設定されてようやく南千歳駅停車が意味あるものになりました。

それまでは、千歳市中心部からバスで南千歳に行かなければ乗れなかったんですよ。もちろん空港からの連絡手段もありません。意味がなかったのです。

インバウンドも増えて年々乗り換え利用者は増えていたようですが、コロナでその利便性があまり意味のないものになっています。新しくエレベーターまでつけて勿体ないですよね。

いつかは利用者も回復すると思います。南千歳駅はそうした理由がある特別な駅なのです。

10100: by 管理人 on 2021/01/19 at 00:52:30

>>「ナナッシー」さん、コメントありがとうございます。

キハ281系は故障は少なかったですよね。キハ183系がバタバタと倒れていって運行できなくなっても「スーパー北斗」は連日稼働していました。

強いていえばATSの誤作動で何度か運転打ち切りになったことがありました。それぐらいです。

平成初期はJR各社からさまざまな車両が登場しました。管理者はキハ281系はディーゼル特急では1番、電車なら785系と651系でしょうか。651系はキハ281系と何か似ているところがあって好きでしたね。

10102: by 管理人 on 2021/01/19 at 01:18:08

>>「matuno kuraのファン」さん、コメントありがとうございます。

そう言っていただけると嬉しいです。ありがとうございます。

管理者もmiseblo,matuno kura氏の両チャンネルを見ていると、他の北海道の鉄道系チャンネルがショボすぎて見れなくなります。特に後者は長年管理者も見ていますよ。

北海道の鉄道が好きでないと、あそこまでできないですよ。凄いと思います。コラボはどうなのでしょう?実際に会って話はしてみたいとは思いますよ。

STAR21,300X、WIN350など、かつて凄い試験車がありました。速度の記録も凄いですよね。

これらと決定的に違うのは前面形状です。最新型になればなるほどノーズが長くなっています。空気抵抗や騒音の関係だと思います。速度を向上しつつ安全性や騒音等を抑えるねらいが最新型になるにつれてあると思います。もちろん、そうした基準も年々厳しくなっていくでしょう。

おそらく最新の新幹線も最高速度試験を実施すると、とてつもない速度を更新するのではないでしょうか?これまでの試験車というのは、最高速度は出ても騒音や乗り心地、高速走行時の安全性などについてあまり触れられていないと思います。速度の記録が凄くても実用性が低ければ意味ありません。

速すぎてもダメで、逆に走行中の圧で我々人間の内臓に負担がかかったりします。そのあたりも考慮したうえで安全性の高い新幹線車両が求められます。

いろいろな基準がありすぎてつまらない世界になりつつありますが、その中で、鉄道はどのような楽しみ方ができるのか、我々も新たに見つけていく必要がありそうです。

今後もよろしくお願いします。

10809: by ゆっくり霊夢 on 2021/09/30 at 14:29:50

この記事の投稿から大分日数がかかって申し訳ありません。
キハ281系は他の振り子式車より長生きしているように思えます。ただ、車両自体は長年の海沿いでの走行による塩害や老朽化が進んでいると思われます。キハ183系やキハ40の車体の塗装が剥がれていたりするのを見ると、酷使の影響はキハ283系にだけではなく、それよりも古いキハ183系やキハ40、長年の海沿いでの走行を続けてきたキハ281系はもっと影響を受けているのではないでしょうか。

10820: by 管理人 on 2021/10/01 at 22:00:37

>>「ゆっくり霊夢」さん、コメントありがとうございます。

その可能性は高いと思いますよ。函館運輸所(函ハコ)も海に近く、塩害腐食の影響を受けやすいでしょう。記憶にある限りでは、東北地方太平洋沖地震の津波の際、函館運輸所に停まっていたキハ281系の一部が冠水で影響を受けていますね。

その割には、車体は綺麗に維持されていると思います。軽量ステンレスだからこそ、影響が最小限なのかもしれません。鋼製車体だったら、もっと酷かったかもしれません。その割には、函館にキハ183系が配置されていた頃は、そこまで酷くありませんでした。なので、案外影響は受けていないという見方もできますよね。

詳しくはわかりませんが、塩害腐食のみならず、冬季における高速走行も老朽・劣化を早めます。どの車両もこれらが大きく影響し、寿命を短くしていると思います。その割には長く持っている方だと思いますよ。


返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。

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