JR北海道の指定席「uシート」
その他あれこれ - 2021年01月24日 (日)
JR北海道の指定席「uシート」。

対象車両にはこんなマークが乗降口や出入り口付近に貼られていますよね。
昨今のコロナ禍を除き、通常時は快速「エアポート」は朝・夕を中心に満席になることが多い人気の座席です。

721系のuシート車です。エクステリアもブルーのラインが入り、自由席と見分けがしやすいです。サハ721‐3200と「クハ721‐1009」は既存車の改造でuシート車としているのに対し、サハ721‐4200、サハ721‐5200と733系3000番台のuシート車は当初からuシートとして新製されたため、客室内の内装が異なり、同じuシートでも質感がまるで違います。18年前、721系の8次車の車内の様子を確認した際は、最新の特急車両のような質感の高さに管理者は驚きましたよ。
快速「エアポート」のほか、6両編成で運行される普通列車でも充当されることがあり、普通列車で運行する際は、自由席車両として運行されます。大変お得感のあるuシートに変身するわけです。
しかし、721系や733系の場合、指定席uシートも自由席と同じく3ドア車両です。満席になることも多いことから、座席数を増やすためにuシート車だけ2ドアという案もあったと思いますが、上述のとおり、朝・晩は普通列車に充当され、且つ自由席として使うことになるため、乗降口を確保するためにも3ドア化は避けられなかったのです。


特急車両で一番新しいuシート車両789系1000番台。現在は「カムイ」と「すずらん」で使用されています。

uシートについて簡単にまとめてみました。
uシートは、扱い上は普通車指定席ですが、グリーン席に準ずる通常の指定席とはワンランク上の特別な席です。その特別な席に特急列車の場合、普通車指定席と同じ料金で乗車できることは嬉しいですよね。快速「エアポート」は+530円で利用することが可能です。昔は利用区間を問わず、+300円で利用することができました。
似たような例だと、JR西日本の新快速の一部に投入されている「A-SEAT」です。JR北海道のように準グリーン席のような快適性を目指した座席ではありませんが、快速列車に投入した座席指定制のサービスということで似た点もあります。但し、まだまだ一部の列車でしか確認することができず、こちらはまだ様子見といったところでしょうか?
特急列車として運行する785系や789系1000番台にも快速列車に充当する721系や733系と同様にuシートが連結されているわけですが、これはかつて新千歳空港駅に快速「エアポート」として乗り入れていた時期があり、快速「エアポート」で使用する721系と同等の設備を持たせなければなりませんでした。そのため、785系や789系1000番台にもuシートが設置されるようになりました。
785系の場合は、uシート車連結と同時に、電動車比率を高めることで加速力が向上し、それまで、札幌~旭川間において美唄駅と砂川駅通過で1時間20分の運行体系だったものが、美唄駅と砂川駅停車で1時間20分運転を可能としました。なので、単に普通車指定席よりもワンランク上のサービスを提供するにとどまらず、走行性能を向上させた車両もあります。
通常の「カムイ」、「すずらん」、快速「エアポート」ではuシートは指定席ですが、785系や789系1000番台が普通列車として使用される場合、快速「エアポート」用の車両が普通列車として使用される場合、特急「ライラック」が代走になった場合などは、uシートが自由席という扱いとなります。
朝・晩で通勤でJRを利用する方はもう慣れているようですが、日中の利用者の場合、稀にuシートつきの車両が連結されていると、「指定席」の表示をみて前後の車両へ乗り込む例が現在でもよく見ます。または、uシートと同じ号車に乗り込むことがあるにしても、デッキで立ったまま乗車するなど、やはり「指定席」と記載されていたら躊躇してしまう方もまだいるようです。
特急「ライラック」の代走の場合、編成は5両編成に短くなりますが、編成は通常の「ライラック」と揃えられるため、旭川駅で接続のない列車だと、1号車と2号車が指定席、3号車と4号車(uシート)、5号車が自由席になるという逆転現象が発生します。その際は面白く、3号車や5号車は閑散としているのに、4号車だけ混雑しているという現象が見られる場合が多いです。
2000年に初めて投入され、今年で21年目です。当初は快速「エアポート」のみで、しかも4号車の半室がuシートという小規模なものでした。好評を博して後に4号車全車に拡大し、それ以降785系や789系1000番台にも連結されるようになりました。実は、既に全車が引退している781系も半室ながら設置されていましたよ。
快速「エアポート」増発に合わせて、最新の733系3000番台もuシートつきで登場したことから、同列車ではまだまだuシートの活躍が期待されそうですが、札幌~東室蘭間の「すずらん」では、従来自由席だった一部車両を指定席へと拡大したり、札幌~旭川間も本数的にuシートを連結しない「ライラック」主体になっていることから、いずれ特急車両からuシートは消滅すると管理者はみています。
それでも、789系1000番台はまだまだ活躍ができる車両であり、老朽化に向き合っている785系も置き換え計画はありません。同じ区間や列車でサービスが異なる運行体系が続きそうですが、しばらくはuシートは快速列車と特急列車で引き続き使用されそうです。
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対象車両にはこんなマークが乗降口や出入り口付近に貼られていますよね。
昨今のコロナ禍を除き、通常時は快速「エアポート」は朝・夕を中心に満席になることが多い人気の座席です。

721系のuシート車です。エクステリアもブルーのラインが入り、自由席と見分けがしやすいです。サハ721‐3200と「クハ721‐1009」は既存車の改造でuシート車としているのに対し、サハ721‐4200、サハ721‐5200と733系3000番台のuシート車は当初からuシートとして新製されたため、客室内の内装が異なり、同じuシートでも質感がまるで違います。18年前、721系の8次車の車内の様子を確認した際は、最新の特急車両のような質感の高さに管理者は驚きましたよ。
快速「エアポート」のほか、6両編成で運行される普通列車でも充当されることがあり、普通列車で運行する際は、自由席車両として運行されます。大変お得感のあるuシートに変身するわけです。
しかし、721系や733系の場合、指定席uシートも自由席と同じく3ドア車両です。満席になることも多いことから、座席数を増やすためにuシート車だけ2ドアという案もあったと思いますが、上述のとおり、朝・晩は普通列車に充当され、且つ自由席として使うことになるため、乗降口を確保するためにも3ドア化は避けられなかったのです。


特急車両で一番新しいuシート車両789系1000番台。現在は「カムイ」と「すずらん」で使用されています。

uシートについて簡単にまとめてみました。
uシートは、扱い上は普通車指定席ですが、グリーン席に準ずる通常の指定席とはワンランク上の特別な席です。その特別な席に特急列車の場合、普通車指定席と同じ料金で乗車できることは嬉しいですよね。快速「エアポート」は+530円で利用することが可能です。昔は利用区間を問わず、+300円で利用することができました。
似たような例だと、JR西日本の新快速の一部に投入されている「A-SEAT」です。JR北海道のように準グリーン席のような快適性を目指した座席ではありませんが、快速列車に投入した座席指定制のサービスということで似た点もあります。但し、まだまだ一部の列車でしか確認することができず、こちらはまだ様子見といったところでしょうか?
特急列車として運行する785系や789系1000番台にも快速列車に充当する721系や733系と同様にuシートが連結されているわけですが、これはかつて新千歳空港駅に快速「エアポート」として乗り入れていた時期があり、快速「エアポート」で使用する721系と同等の設備を持たせなければなりませんでした。そのため、785系や789系1000番台にもuシートが設置されるようになりました。
785系の場合は、uシート車連結と同時に、電動車比率を高めることで加速力が向上し、それまで、札幌~旭川間において美唄駅と砂川駅通過で1時間20分の運行体系だったものが、美唄駅と砂川駅停車で1時間20分運転を可能としました。なので、単に普通車指定席よりもワンランク上のサービスを提供するにとどまらず、走行性能を向上させた車両もあります。
通常の「カムイ」、「すずらん」、快速「エアポート」ではuシートは指定席ですが、785系や789系1000番台が普通列車として使用される場合、快速「エアポート」用の車両が普通列車として使用される場合、特急「ライラック」が代走になった場合などは、uシートが自由席という扱いとなります。
朝・晩で通勤でJRを利用する方はもう慣れているようですが、日中の利用者の場合、稀にuシートつきの車両が連結されていると、「指定席」の表示をみて前後の車両へ乗り込む例が現在でもよく見ます。または、uシートと同じ号車に乗り込むことがあるにしても、デッキで立ったまま乗車するなど、やはり「指定席」と記載されていたら躊躇してしまう方もまだいるようです。
特急「ライラック」の代走の場合、編成は5両編成に短くなりますが、編成は通常の「ライラック」と揃えられるため、旭川駅で接続のない列車だと、1号車と2号車が指定席、3号車と4号車(uシート)、5号車が自由席になるという逆転現象が発生します。その際は面白く、3号車や5号車は閑散としているのに、4号車だけ混雑しているという現象が見られる場合が多いです。
2000年に初めて投入され、今年で21年目です。当初は快速「エアポート」のみで、しかも4号車の半室がuシートという小規模なものでした。好評を博して後に4号車全車に拡大し、それ以降785系や789系1000番台にも連結されるようになりました。実は、既に全車が引退している781系も半室ながら設置されていましたよ。
快速「エアポート」増発に合わせて、最新の733系3000番台もuシートつきで登場したことから、同列車ではまだまだuシートの活躍が期待されそうですが、札幌~東室蘭間の「すずらん」では、従来自由席だった一部車両を指定席へと拡大したり、札幌~旭川間も本数的にuシートを連結しない「ライラック」主体になっていることから、いずれ特急車両からuシートは消滅すると管理者はみています。
それでも、789系1000番台はまだまだ活躍ができる車両であり、老朽化に向き合っている785系も置き換え計画はありません。同じ区間や列車でサービスが異なる運行体系が続きそうですが、しばらくはuシートは快速列車と特急列車で引き続き使用されそうです。
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