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JR北海道の指定席「uシート」

JR北海道の指定席「uシート」。



対象車両にはこんなマークが乗降口や出入り口付近に貼られていますよね。

昨今のコロナ禍を除き、通常時は快速「エアポート」は朝・夕を中心に満席になることが多い人気の座席です。



721系のuシート車です。エクステリアもブルーのラインが入り、自由席と見分けがしやすいです。サハ721‐3200と「クハ721‐1009」は既存車の改造でuシート車としているのに対し、サハ721‐4200、サハ721‐5200と733系3000番台のuシート車は当初からuシートとして新製されたため、客室内の内装が異なり、同じuシートでも質感がまるで違います。18年前、721系の8次車の車内の様子を確認した際は、最新の特急車両のような質感の高さに管理者は驚きましたよ。

快速「エアポート」のほか、6両編成で運行される普通列車でも充当されることがあり、普通列車で運行する際は、自由席車両として運行されます。大変お得感のあるuシートに変身するわけです。

しかし、721系や733系の場合、指定席uシートも自由席と同じく3ドア車両です。満席になることも多いことから、座席数を増やすためにuシート車だけ2ドアという案もあったと思いますが、上述のとおり、朝・晩は普通列車に充当され、且つ自由席として使うことになるため、乗降口を確保するためにも3ドア化は避けられなかったのです。





特急車両で一番新しいuシート車両789系1000番台。現在は「カムイ」と「すずらん」で使用されています。



uシートについて簡単にまとめてみました。

uシートは、扱い上は普通車指定席ですが、グリーン席に準ずる通常の指定席とはワンランク上の特別な席です。その特別な席に特急列車の場合、普通車指定席と同じ料金で乗車できることは嬉しいですよね。快速「エアポート」は+530円で利用することが可能です。昔は利用区間を問わず、+300円で利用することができました。

似たような例だと、JR西日本の新快速の一部に投入されている「A-SEAT」です。JR北海道のように準グリーン席のような快適性を目指した座席ではありませんが、快速列車に投入した座席指定制のサービスということで似た点もあります。但し、まだまだ一部の列車でしか確認することができず、こちらはまだ様子見といったところでしょうか?

特急列車として運行する785系や789系1000番台にも快速列車に充当する721系や733系と同様にuシートが連結されているわけですが、これはかつて新千歳空港駅に快速「エアポート」として乗り入れていた時期があり、快速「エアポート」で使用する721系と同等の設備を持たせなければなりませんでした。そのため、785系や789系1000番台にもuシートが設置されるようになりました。

785系の場合は、uシート車連結と同時に、電動車比率を高めることで加速力が向上し、それまで、札幌~旭川間において美唄駅と砂川駅通過で1時間20分の運行体系だったものが、美唄駅と砂川駅停車で1時間20分運転を可能としました。なので、単に普通車指定席よりもワンランク上のサービスを提供するにとどまらず、走行性能を向上させた車両もあります。

通常の「カムイ」、「すずらん」、快速「エアポート」ではuシートは指定席ですが、785系や789系1000番台が普通列車として使用される場合、快速「エアポート」用の車両が普通列車として使用される場合、特急「ライラック」が代走になった場合などは、uシートが自由席という扱いとなります。

朝・晩で通勤でJRを利用する方はもう慣れているようですが、日中の利用者の場合、稀にuシートつきの車両が連結されていると、「指定席」の表示をみて前後の車両へ乗り込む例が現在でもよく見ます。または、uシートと同じ号車に乗り込むことがあるにしても、デッキで立ったまま乗車するなど、やはり「指定席」と記載されていたら躊躇してしまう方もまだいるようです。

特急「ライラック」の代走の場合、編成は5両編成に短くなりますが、編成は通常の「ライラック」と揃えられるため、旭川駅で接続のない列車だと、1号車と2号車が指定席、3号車と4号車(uシート)、5号車が自由席になるという逆転現象が発生します。その際は面白く、3号車や5号車は閑散としているのに、4号車だけ混雑しているという現象が見られる場合が多いです。


2000年に初めて投入され、今年で21年目です。当初は快速「エアポート」のみで、しかも4号車の半室がuシートという小規模なものでした。好評を博して後に4号車全車に拡大し、それ以降785系や789系1000番台にも連結されるようになりました。実は、既に全車が引退している781系も半室ながら設置されていましたよ。

快速「エアポート」増発に合わせて、最新の733系3000番台もuシートつきで登場したことから、同列車ではまだまだuシートの活躍が期待されそうですが、札幌~東室蘭間の「すずらん」では、従来自由席だった一部車両を指定席へと拡大したり、札幌~旭川間も本数的にuシートを連結しない「ライラック」主体になっていることから、いずれ特急車両からuシートは消滅すると管理者はみています。

それでも、789系1000番台はまだまだ活躍ができる車両であり、老朽化に向き合っている785系も置き換え計画はありません。同じ区間や列車でサービスが異なる運行体系が続きそうですが、しばらくはuシートは快速列車と特急列車で引き続き使用されそうです。










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コメント
10115: by ブリンデン on 2021/01/25 at 16:27:05

今は利用料金が若干、上がってしまいましたが、快速エアポートのUシートはJR東日本の普通車グリーン車以上に設備を持ちながら、普通車指定席扱いなので、お得感が高いですね。
JR東日本だったら、間違いなくグリーン車扱いにしていたと思います。しかも、座れないという問題はありません‥

ご存じのようにJR東日本の普通列車グリーン車は、ラッシュ時は座れないことが多々あります。

私は関東地方に住んでおりますが、札幌へ出かける時は、往復ともUシートを利用していました。

10122: by 管理人 on 2021/01/25 at 22:58:00

>>「ブリンデン」さん、コメントありがとうございます。

JR北海道の場合、料金を考慮してグリーン車の設定を敬遠する場合があります。快速「エアポート」も当初はそうだったと思います。快速とはいえ、グリーン料金発生となると、エアポート専用のグリーン料金を設定しても割高になる雰囲気が否めませんよね。

北海道のリゾート気動車たちも普通車として登場しました。ジョイフルトレインは基本的にグリーン車扱いの列車が多かっただけに異例の対応です。これも、料金が高くなることを懸念したための措置でした。

そのために、グリーン席に劣らない設備で普通車指定席という構想が生まれたのだと思います。「ライラック」や「すずらん」で自由席タイプの普通車指定席が普及してきたので、特急用としてこれ以上拡大することはないと思いますが、引き続き快速「エアポート」の看板サービスとして多くの利用者に親しまれればと思います。

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