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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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綺麗に整備された岩見沢の711系

先日、岩見沢の大地のテラスに行ってきました。

昨秋から保存している711系が綺麗になっているということで、最寄?の志文まで用事があったので帰りに寄ってみました。











昨年確認したときとはえらい違い!!

昨年は補修中で所々車体表面もボコボコしていましたが、綺麗に補修されていました。

昨年までの様子が以下。。。





補修中の部分が含まれているとはいえ、これはちょっと、、、って感じでした。

塗装が赤いと色褪せします。自動車も同じです。711系も現役の頃は、苗穂工場に入場前の車両なんかはほぼピンク色になっていましたね。

理由は、塗料そのものが赤い光を跳ね返し、青や紫などの色を吸収するからです。なので、我々が見ている赤色は、この反射された「赤」を見ているのです。

青や紫といった色を吸収するということは、そのエネルギーによって色分子が壊されることを意味します。これが色褪せしやすい理由のようです。

色褪せを防ぐ方法としては、自動車の場合であれば、コーティングやボディフィルムを貼る方法がオススメです。

但し後者は、軽自動車に施工する場合でも相場が50万円程度で、大型の自動車になれば、100万円を超えるケースも出てくるようです。大柄な鉄道車両にもなれば、目玉が飛び出るほどの金額になることは言うまでもありません。

また、後々車体を補修する際、剥がす手間が生じるため、やはり敬遠する方もいるようです。やはり、ガレージの中で保管する方法が一番適していると思います。

難しい問題ですよね。


711系の保存について以下に簡単に説明します。


北海道鉄道観光資源研究会では、6年前の2015年3月25日から『みんなに愛された「赤い電車」を残そう!プロジェクト』を実施しました。

JRなどと交渉したところ、車両2両分を購入することが決まり、運搬に約500万円がかかる見通しでした。その約半分は同研究会のメンバーなどで負担することになりましたが、残りの約230万円(234万円)の目途が立たず、鉄道ファンなどに協力を求め、クラウドファンディングを通じて資金調達を実施しました。

そして、見事に保存に成功しました。クラウドファンディングで車両の保存が成功したのは、北海道ではこの711系のプロジェクトがまさに原点となります。

募集期間が21日間で同年4月14日がタイムリミットでした。キハ183系スラントノーズ車や現在実施されているニセコエクスプレスのクラウドファンディングに比べて日数が圧倒的に少ない中で始まりましたが、3日目にして早くも目標金額に達成し、最終的には412.9万円が集まりました。追加支援分については、車両の維持管理費に充てる予定としていました。

過去のクラウドファンディングの事例を比較すると、この711系のケースが支援金額が圧倒的に少ないです。理由は、輸送コストを抑えるため、営業運転終了前に一足先に岩見沢運転所で疎開されていた車両を活用したためで、これが仮に苗穂工場から輸送されていたとすると、この金額では済まなかったはずです。

このあたりも保存を後押しする理由の1つになったと思います。

さまざまな角度から写真を撮影してきましたが、驚いたのが道路側の正面。







補修中で二重人格化していました。

けっこう怖かったですよ笑笑


今回初めて輸送されてきてから大規模な修繕だったのではないでしょうか?屋根がなく、再び車体が劣化してくるので、早めの訪問をオススメします。










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コメント
10150:できれば手宮に。 by 天寧 on 2021/01/29 at 12:35:40 (コメント編集)

こんにちは。
こういう車両は岩見沢でもいいんですが、できれば手宮に保存してほしいと思います。
北海道初の国鉄電車。国鉄初の在来線交流専用電車。
もっと注目されてしかるべき車両だと思うのですが・・。
1980年10月ダイヤ改正でデビューした三次形というのも残念です。できれば初期型を保存してほしかった。
北海道では鉄道車両を安全できれいな状態で保存できる施設がないというのが残念でなりません。

一昨年、京都鉄道博物館に行ってきました。ピカピカのキハ81などを見ると、やはり本格的な施設があればと思うのですが、今のJR北海道にそれを望むことは難しいのでしょうか・・。

10154: by 管理人 on 2021/01/30 at 00:45:21

>>「天寧」さん、コメントありがとうございます。

北海道は鉄道車両の保存に消極的です。場所もなければ、お金もないです。総合博物館のような立派な施設もないので、基本的に手を上げない限り、そのまま解体されて終わりです。

どちらかというと、「まだ走っているからいいや!」と思ってしまいます。なので、最後に残った車両しか保存されないのです。キハ183系スラントノーズ車も完全なオリジナル車両ではないです。出力増強した200番台ですよね。要は形さえ残っていれば、、、という感覚があります。管理者もそうです。

とりあえず、内容は別にして保存できれば、、、という感じなんですよね。これは道民全体の意識なのか、管理者だけなのかはわかりません。

現状では、北海道で鉄道系総合博物館の設置は厳しいです。管理者の理想としては、苗穂でそういう施設を設け、道内全域に分散している車両を集約させて展示する方法がよいと思います。加えて、今後も展示すべき車両が増えていきますから、札幌に近く、北海道の鉄道の聖地である苗穂にそうした施設を設けることで、歴史を踏まえつつ、昨今のように新しい苗穂と一体でまちが発展していく姿が望ましいと思います。

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