【2021年3月13日(土)ダイヤ改正レポートその8】札幌・旭川~網走間の特急「オホーツク」・特急「大雪」
特急列車 - 2021年03月04日 (木)
今回は予約投稿記事です。
札幌・旭川~網走間の特急「オホーツク」・特急「大雪」についてです。
ダイヤ改正後の運行時刻は以下のとおりです。
【札幌・旭川➡網走】
【網走➡旭川・札幌】
特急「大雪」については、札幌~旭川間の特急「ライラック」及び、旭川駅での乗り継ぎ時分を含めた所要時間としてあります。
稚内方面の特急列車同様、網走方面の特急列車についてもダイヤ上大きな変更はなく、ほぼ現行ダイヤを維持します。
ダイヤ改正を機に、特急「オホーツク1号」が丸瀬布駅(10:12発)に、特急「オホーツク4号」が白滝駅(19:56発)にそれぞれ停車するようになります。これは、昨年のコロナ禍で特急「大雪」が一時的に運休となった際に臨時停車した際と同じで、ダイヤ改正以降はこれを通年適応という形となります。
特急「オホーツク2号」と特急「オホーツク3号」については、従来より白滝駅と丸瀬布駅に停車しています。
これにより、全ての特急「オホーツク」が白滝駅と丸瀬布駅に停車するようになります。
黄色枠で囲った特急「大雪」全便が閑散期における曜日運休の対象列車です。主に4月、5月、10月、11月の火曜・水曜・木曜が対象です。ゴールデンウィークなどの期間は除きます。年間の運休は50日程度になると予想しています。
それ以外の期間については通常時と変わりません。4月、5月、10月、11月の火曜・水曜・木曜に利用する際に注意する必要があります。
網走方面の新型コロナウィルスの影響で利用が大きく落ち込んでいるようです。元々利用が多いとは言えず、先日特急「大雪3号」を網走駅で確認した際、降りた乗客は17名でした。4両編成の列車に17名、そしてグリーン車利用はゼロ。大半が自由席利用者でした。北見からはさらに利用が減るということは耳にしていましたが、コロナ禍とはいえ、あまりにも少ないです。
これが後続の特急「オホーツク3号」になればもっと少なかったのではないでしょううか?札幌からの直通列車ということはあるにしても、網走駅到着が深夜の23時頃なので、利用は限られてしまいそうです。当日は40分遅れで次の日の朝も早くから行動する予定だったので、そちらの確認は諦めました。
ダイヤ改正後の運休日は50日程度になっていますが、さらに利用が落ち込めば、徐々に運休日数が増えていく可能性もあります。
運用について、網走方面は現在3運用ありますが、特急「大雪」運休日は2編成あれば回すことができます。しかし、週明けや週末は通常どおり運行されるので、1編成余裕ができるといえど、わざわざ札幌へ戻したり網走へ送り込むことは距離的にも考えにくいです。
特急「大雪」運休時も引き続き3編成で運用を回し、該当日は、1日目は特急「オホーツク1号」のみ、2日目は特急「オホーツク2号」と組み替えがなければ特急「オホーツク3号」、3日目に特急「オホーツク4号」のみといった感じで運用が組まれると予想します。
特急「大雪」運休日は網走側に編成が1本待機すると思われ、万が一の車両故障の際にも強い運行体系が構築されそうです。
北海道で札幌から各方面へ運行される特急列車が概ね高速化されているのに対し、網走方面は高速化が実施されず取り残された唯一の方面です。石北本線内は最高運転速度が95km/h、北見峠や常紋峠といった険しい峠を2箇所も越えるため、所要時間は必然的に長くなります。年々高速道路は延伸する一方、鉄道路線は旧態依然のまま取り残され、依然としてキハ183系が使用されています。
ここまでくると、JR側も新しい車両を投入したりするなどのサービス向上は消極的ということが読み取れ、各方面に新しい車両を投入していくのに対して、網走方面だけその各方面からの使い回しの車両ばかり充当され、その結果、高速バスなどのライバルに大きく差をつけられてしまいました。
特急列車についても、後継車両の投入時期は今のところ未定で、昨秋にキハ261系5000番台はまなす編成が石北本線に入線した際もヘッドマークはステッカータイプのものでした。おそらく用意されていないと思われ、まだまだキハ183系の活躍が続けられそうな雰囲気でした。
2017年3月以降の運行体系の見直しを機に、石北本線内は特急4往復を維持しましたが、今後も厳しい輸送状態が続いていくことは言うまでもありません。コロナを機に、年間の運行本数を徐々に減らしていく可能性もあり、今後ますます厳しい状況が続いていくと思います。
おそらく、キハ261系を投入したとしても、抜本的な輸送改善にはならないはずです。改善できたとしてもそれは最初のうちだけだと思います。道東方面に行った際はその利用状況に唖然としました。
年々状況が厳しくなっていく石北本線。来年のダイヤ改正でどのような変更が実施されるのか引き続き注視していきたいと思います。


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札幌・旭川~網走間の特急「オホーツク」・特急「大雪」についてです。
ダイヤ改正後の運行時刻は以下のとおりです。
【札幌・旭川➡網走】
列車名 | 運行時刻 | 所要時間 |
特急「オホーツク1号」 | 札幌(6:56発)➡網走(12:17着) | 5時間21分 |
特急「大雪1号」 | 旭川(12:41発)➡網走(16:35着) | 5時間35分※ |
特急「大雪3号」 | 旭川(17:05発)➡網走(20:49着) | 5時間19分※ |
特急「オホーツク3号」 | 札幌(17:30発)➡網走(23:00着) | 5時間30分 |
【網走➡旭川・札幌】
列車名 | 運行時刻 | 所要時間 |
特急「オホーツク2号」 | 網走(5:56発)➡札幌(11:19着) | 5時間23分 |
特急「大雪2号」 | 網走(8:06発)➡旭川(11:50着) | 5時間19分※ |
特急「大雪4号」 | 網走(12:35発)➡旭川(16:19着) | 5時間20分※ |
特急「オホーツク8号」 | 網走(17:25発)➡札幌(22:53着) | 5時間28分 |
特急「大雪」については、札幌~旭川間の特急「ライラック」及び、旭川駅での乗り継ぎ時分を含めた所要時間としてあります。
稚内方面の特急列車同様、網走方面の特急列車についてもダイヤ上大きな変更はなく、ほぼ現行ダイヤを維持します。
ダイヤ改正を機に、特急「オホーツク1号」が丸瀬布駅(10:12発)に、特急「オホーツク4号」が白滝駅(19:56発)にそれぞれ停車するようになります。これは、昨年のコロナ禍で特急「大雪」が一時的に運休となった際に臨時停車した際と同じで、ダイヤ改正以降はこれを通年適応という形となります。
特急「オホーツク2号」と特急「オホーツク3号」については、従来より白滝駅と丸瀬布駅に停車しています。
これにより、全ての特急「オホーツク」が白滝駅と丸瀬布駅に停車するようになります。
黄色枠で囲った特急「大雪」全便が閑散期における曜日運休の対象列車です。主に4月、5月、10月、11月の火曜・水曜・木曜が対象です。ゴールデンウィークなどの期間は除きます。年間の運休は50日程度になると予想しています。
それ以外の期間については通常時と変わりません。4月、5月、10月、11月の火曜・水曜・木曜に利用する際に注意する必要があります。
網走方面の新型コロナウィルスの影響で利用が大きく落ち込んでいるようです。元々利用が多いとは言えず、先日特急「大雪3号」を網走駅で確認した際、降りた乗客は17名でした。4両編成の列車に17名、そしてグリーン車利用はゼロ。大半が自由席利用者でした。北見からはさらに利用が減るということは耳にしていましたが、コロナ禍とはいえ、あまりにも少ないです。
これが後続の特急「オホーツク3号」になればもっと少なかったのではないでしょううか?札幌からの直通列車ということはあるにしても、網走駅到着が深夜の23時頃なので、利用は限られてしまいそうです。当日は40分遅れで次の日の朝も早くから行動する予定だったので、そちらの確認は諦めました。
ダイヤ改正後の運休日は50日程度になっていますが、さらに利用が落ち込めば、徐々に運休日数が増えていく可能性もあります。
運用について、網走方面は現在3運用ありますが、特急「大雪」運休日は2編成あれば回すことができます。しかし、週明けや週末は通常どおり運行されるので、1編成余裕ができるといえど、わざわざ札幌へ戻したり網走へ送り込むことは距離的にも考えにくいです。
特急「大雪」運休時も引き続き3編成で運用を回し、該当日は、1日目は特急「オホーツク1号」のみ、2日目は特急「オホーツク2号」と組み替えがなければ特急「オホーツク3号」、3日目に特急「オホーツク4号」のみといった感じで運用が組まれると予想します。
特急「大雪」運休日は網走側に編成が1本待機すると思われ、万が一の車両故障の際にも強い運行体系が構築されそうです。
北海道で札幌から各方面へ運行される特急列車が概ね高速化されているのに対し、網走方面は高速化が実施されず取り残された唯一の方面です。石北本線内は最高運転速度が95km/h、北見峠や常紋峠といった険しい峠を2箇所も越えるため、所要時間は必然的に長くなります。年々高速道路は延伸する一方、鉄道路線は旧態依然のまま取り残され、依然としてキハ183系が使用されています。
ここまでくると、JR側も新しい車両を投入したりするなどのサービス向上は消極的ということが読み取れ、各方面に新しい車両を投入していくのに対して、網走方面だけその各方面からの使い回しの車両ばかり充当され、その結果、高速バスなどのライバルに大きく差をつけられてしまいました。
特急列車についても、後継車両の投入時期は今のところ未定で、昨秋にキハ261系5000番台はまなす編成が石北本線に入線した際もヘッドマークはステッカータイプのものでした。おそらく用意されていないと思われ、まだまだキハ183系の活躍が続けられそうな雰囲気でした。
2017年3月以降の運行体系の見直しを機に、石北本線内は特急4往復を維持しましたが、今後も厳しい輸送状態が続いていくことは言うまでもありません。コロナを機に、年間の運行本数を徐々に減らしていく可能性もあり、今後ますます厳しい状況が続いていくと思います。
おそらく、キハ261系を投入したとしても、抜本的な輸送改善にはならないはずです。改善できたとしてもそれは最初のうちだけだと思います。道東方面に行った際はその利用状況に唖然としました。
年々状況が厳しくなっていく石北本線。来年のダイヤ改正でどのような変更が実施されるのか引き続き注視していきたいと思います。


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