【2021年3月13日(土)ダイヤ改正レポートその12】H100形の大量投入!道内の地方の普通列車・快速列車
普通列車 - 2021年03月14日 (日)
明日はダイヤ改正です。ダイヤ改正レポートもこれで最後です。
最後は道内の地方の普通列車・快速列車についてです。
やはり最大の目玉は・・・

H100形の大量投入です。
昨年のダイヤ改正で函館本線山線(小樽~長万部間)と運用の関係で朝の札幌発然別行きに充当されていますが、新たに旭川運転所(旭アサ)と苫小牧運転所(札トマ)に配置され、キハ40形気動車などを置き換える計画です。
室蘭本線では、苫小牧~室蘭間では66本中43本が置き換えられ、最大11分(平均4分)速達化されます。東室蘭~長万部間では、全ての列車がH100形に置き換えられ、最大11分(平均8分)速達化します。
ほかにも、宗谷本線の旭川~名寄間では37本中34本がH100形に置き換わり、ダイヤ調整と合わせて最大31分(平均13分)速達化します。これは、車両変更及び、旅客駅の廃止に伴い、大幅な速達化が実現するものです。3本が既存の気動車による運転となりますが、おそらく宗谷本線の名寄以北への車両の送り込みを兼ねている運用が該当すると思われ、3本については引き続きキハ54形などが使用されるでしょう。
石北本線においても旭川~上川間で2本がH100形で運行されるようになり、旅客駅の廃止と合わせて最大7分(平均5分)速達化します。
H100形の投入効果が最も大きいのが宗谷本線で、ほかにも、札幌~名寄間で現行ダイヤと比較した場合、旭川駅においての乗り換え時間改善も合わせて最大30分程度所要時間を短縮する列車の組み合わせもあるようです。札幌~名寄間は高速バス「なよろ号」が運行されていることもあり、その存在は無視することができません。新車投入によって速達性という点では圧倒的に優位な立場になります。

また、H100形を投入するエリアの各駅では、こうした掲示物を多く確認します。
函館本線山線と同じ対応になるようで、H100形充当列車については、利用客自身でボタンを押して乗ったり、降りたりする仕組みになります。
このほか、利用の少ない列車の運転を取り止めるほか、編成両数の減車を実施し、動力費などの削減を行います。
運転を取り止める列車、あるいは部分的に運転を取り止める列車は以下のとおりです。


道北方面と道東方面に分けてみました。
まずは道北方面から。
目立った列車としては、旭川から滝川方面への最終の普通列車が廃止されます。これにより、最終列車が約1時間繰り上げとなり、20時56分の岩見沢行きとなります。滝川から岩見沢へ向かう最終の普通列車は変わりません。また、旭川駅19時30分発の列車は、現行ダイヤでは深川行きでしたが、滝川行きとして延長となり、同駅から岩見沢行き及び富良野行きの列車に接続するようになります。
存廃に揺れる留萌本線では、上下合わせて3本の列車が廃止されます。峠下駅での交換も日中はなくなり、朝と夕方以降に限定されそうです。
次に道東方面。
黄色枠で囲った列車は、部分的に運転を取り止める列車です。
滝川9時42分発の列車は、途中の富良野までの運転となります。この時間帯の列車は、かつて根室本線が寸断されるまで釧路まで直通運転を実施していました。釧路到着が17時台ということで鉄道ファンからも人気があった列車です。気合いを入れて1日挑まないと大変だった列車です。
帯広17時52分発の列車は、新得行きから芽室行きに運行区間が縮小されます。また、厚内6時14分発の列車は、1つ釧路寄りの音別駅発に変わります。釧路市内の輸送は引き続き確保するようです。
また、記載していませんが、帯広18時19分発の列車は、現行ダイヤでは快速列車ですが、普通列車として運行時刻はほぼ据え置かれる形で変更されます。
今回のダイヤ改正では、かつての快速「狩勝」のスジも運転取り止めとなったり、各駅停車化が実施されます。これにより、帯広駅から新得方面へ向かう快速列車が消滅し、残るは新得駅から池田へ向かう深夜の快速「狩勝」のみとなります。無名の快速列車とはならず、引き続き列車名は存続するようです。
そのほか、根室本線の代行輸送区間についても、富良野11時02分発の新得行き快速便と東鹿越12時05分発の新得行き、新得10時49分発の東鹿越行きの3本の運転が取り止めとなります。快速便以外の1往復は東鹿越駅発着となる普通列車が廃止されることに伴い、接続列車がなくなる関係で代行バスも運転取り止めになるようです。
おそらく、徐々に本数を減らしていき、留萌本線の存廃について決着が着き次第、こちらも存廃問題に着手するという流れだと思います。
今回のダイヤ改正は、旅客駅の大幅見直しや普通列車の輸送改善がメインです。長年北海道では、高速化や特急列車の輸送改善がメインでしたが、久しぶりにローカル輸送にも明るい話題が多く取り入れられそうです。
函館本線山線では、H100形投入に伴い、従来気動車と所要時間はほぼ据え置かれていますが、大幅な短縮を実現するのは今回のダイヤ改正から。確かに、乗車した感じはスペック以上の走りをしますよ。ただディーゼルエンジンがうるさいかな・・・ぐらいです。
コメントをたくさんいただいております。記事更新後に返信していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
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最後は道内の地方の普通列車・快速列車についてです。
やはり最大の目玉は・・・

H100形の大量投入です。
昨年のダイヤ改正で函館本線山線(小樽~長万部間)と運用の関係で朝の札幌発然別行きに充当されていますが、新たに旭川運転所(旭アサ)と苫小牧運転所(札トマ)に配置され、キハ40形気動車などを置き換える計画です。
室蘭本線では、苫小牧~室蘭間では66本中43本が置き換えられ、最大11分(平均4分)速達化されます。東室蘭~長万部間では、全ての列車がH100形に置き換えられ、最大11分(平均8分)速達化します。
ほかにも、宗谷本線の旭川~名寄間では37本中34本がH100形に置き換わり、ダイヤ調整と合わせて最大31分(平均13分)速達化します。これは、車両変更及び、旅客駅の廃止に伴い、大幅な速達化が実現するものです。3本が既存の気動車による運転となりますが、おそらく宗谷本線の名寄以北への車両の送り込みを兼ねている運用が該当すると思われ、3本については引き続きキハ54形などが使用されるでしょう。
石北本線においても旭川~上川間で2本がH100形で運行されるようになり、旅客駅の廃止と合わせて最大7分(平均5分)速達化します。
H100形の投入効果が最も大きいのが宗谷本線で、ほかにも、札幌~名寄間で現行ダイヤと比較した場合、旭川駅においての乗り換え時間改善も合わせて最大30分程度所要時間を短縮する列車の組み合わせもあるようです。札幌~名寄間は高速バス「なよろ号」が運行されていることもあり、その存在は無視することができません。新車投入によって速達性という点では圧倒的に優位な立場になります。

また、H100形を投入するエリアの各駅では、こうした掲示物を多く確認します。
函館本線山線と同じ対応になるようで、H100形充当列車については、利用客自身でボタンを押して乗ったり、降りたりする仕組みになります。
このほか、利用の少ない列車の運転を取り止めるほか、編成両数の減車を実施し、動力費などの削減を行います。
運転を取り止める列車、あるいは部分的に運転を取り止める列車は以下のとおりです。


道北方面と道東方面に分けてみました。
まずは道北方面から。
目立った列車としては、旭川から滝川方面への最終の普通列車が廃止されます。これにより、最終列車が約1時間繰り上げとなり、20時56分の岩見沢行きとなります。滝川から岩見沢へ向かう最終の普通列車は変わりません。また、旭川駅19時30分発の列車は、現行ダイヤでは深川行きでしたが、滝川行きとして延長となり、同駅から岩見沢行き及び富良野行きの列車に接続するようになります。
存廃に揺れる留萌本線では、上下合わせて3本の列車が廃止されます。峠下駅での交換も日中はなくなり、朝と夕方以降に限定されそうです。
次に道東方面。
黄色枠で囲った列車は、部分的に運転を取り止める列車です。
滝川9時42分発の列車は、途中の富良野までの運転となります。この時間帯の列車は、かつて根室本線が寸断されるまで釧路まで直通運転を実施していました。釧路到着が17時台ということで鉄道ファンからも人気があった列車です。気合いを入れて1日挑まないと大変だった列車です。
帯広17時52分発の列車は、新得行きから芽室行きに運行区間が縮小されます。また、厚内6時14分発の列車は、1つ釧路寄りの音別駅発に変わります。釧路市内の輸送は引き続き確保するようです。
また、記載していませんが、帯広18時19分発の列車は、現行ダイヤでは快速列車ですが、普通列車として運行時刻はほぼ据え置かれる形で変更されます。
今回のダイヤ改正では、かつての快速「狩勝」のスジも運転取り止めとなったり、各駅停車化が実施されます。これにより、帯広駅から新得方面へ向かう快速列車が消滅し、残るは新得駅から池田へ向かう深夜の快速「狩勝」のみとなります。無名の快速列車とはならず、引き続き列車名は存続するようです。
そのほか、根室本線の代行輸送区間についても、富良野11時02分発の新得行き快速便と東鹿越12時05分発の新得行き、新得10時49分発の東鹿越行きの3本の運転が取り止めとなります。快速便以外の1往復は東鹿越駅発着となる普通列車が廃止されることに伴い、接続列車がなくなる関係で代行バスも運転取り止めになるようです。
おそらく、徐々に本数を減らしていき、留萌本線の存廃について決着が着き次第、こちらも存廃問題に着手するという流れだと思います。
今回のダイヤ改正は、旅客駅の大幅見直しや普通列車の輸送改善がメインです。長年北海道では、高速化や特急列車の輸送改善がメインでしたが、久しぶりにローカル輸送にも明るい話題が多く取り入れられそうです。
函館本線山線では、H100形投入に伴い、従来気動車と所要時間はほぼ据え置かれていますが、大幅な短縮を実現するのは今回のダイヤ改正から。確かに、乗車した感じはスペック以上の走りをしますよ。ただディーゼルエンジンがうるさいかな・・・ぐらいです。
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