3月ダイヤ改正前に廃止された石北本線・北日ノ出駅(A33)
駅 - 2021年03月16日 (火)
今回は予約投稿記事です。
3月ダイヤ改正を前に廃止された駅についても順次紹介していきたいと思います。
東雲駅や南比布駅、北比布駅などの一部の駅は既に紹介済みなので、それらは省略しますね。
まずは石北本線の北日ノ出駅から。「きたひので」と読みます。




待合室が設置されていますが、ホームは1面1線の簡素なものです。駅名の由来は、駅の所在地が旭川市東旭川町日の出で、その日の出地区の北側に位置することから「北日ノ出駅」としたようです。
かつて、池北線(後の北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線)に日ノ出駅(訓子府町)があり、それを回避する目的もあったのかもしれませんね。
石北本線内でも、将軍山駅と同様普通列車でも通過する列車が多い駅でした。特に上川方面へ向かう最初の列車は13時59分発と、付近に旭川工業団地があるものの、旭川市内中心部から列車での通勤はほぼ不可能という状況でした。
上川方面の列車は4本、旭川方面の列車は6本(1本は休日運休)しか停車しない駅でした。

駅周辺は農地と工業団地の入口の境目でした。晩年の平日における平均乗車人員は1.4人でした。
同駅も元々は仮乗降場として設置され、国鉄分割民営化と同時に旅客駅に昇格した駅です。今回のダイヤ改正では、そうした経緯を有する旅客駅の廃止が進められました。
訪問することが難しかった駅ですが、実は旭川駅16時18分発の上川行きに乗れば、10分程度滞在して戻ることが可能でした。すぐに遠軽からやってくる普通列車で引き返すことができたのです。周辺にはバス路線もないはずで、乗り遅れた場合は東旭川駅など、前後の駅へ徒歩で移動しなければなりません。
実は、旭山動物園ブームだった頃、最寄り駅として1つ旭川寄りの東旭川駅が紹介されていましたが、実際に1番の最寄駅は北日ノ出駅でした。
当時はシーズンになると東旭川駅に特急が臨時停車していたこともありました。そのような対応をしていた理由は、おそらくホームの有効長の関係や、北日ノ出駅の場合は周辺でバスなどの公共交通機関が発達しておらず、普通列車も多く通過していたことが上げられ、旭山動物園へのアクセス機能は最寄り駅ながらも果たせていませんでした。
現在は旭川駅からバスを使う方法が一般的です。
なので、使い方によっては利用増を見込める駅でしたが、さまざまな理由で役割を上手く果たすことができなかった不運な駅です。


駅舎内には訪問者の思い出を書き残す駅ノートもありました。
やはり変なことを書く人間もいますよ。
よくよく記載内容を確認すると、JR北海道が死んだら、全ての路線や駅が廃線・廃駅になるという、オチをねらっているのか知りませんが、面白い文章もありましたよ。札沼線のときも同じような文章を見た気がします。
北海道では、まだまだこうした駅がたくさんあります。今回のダイヤ改正を前に大幅に整理されましたが、依然として、旧仮乗降場から昇格した駅は残っています。北比布駅など、そうした経歴を持ちながら、付近に高校があって通学利用が多い場合を除いて、来年度以降もさらに整理されていくことが予想されます。
北日ノ出駅など、一部の普通列車が通過となっている駅は要注意ですね。
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3月ダイヤ改正を前に廃止された駅についても順次紹介していきたいと思います。
東雲駅や南比布駅、北比布駅などの一部の駅は既に紹介済みなので、それらは省略しますね。
まずは石北本線の北日ノ出駅から。「きたひので」と読みます。




待合室が設置されていますが、ホームは1面1線の簡素なものです。駅名の由来は、駅の所在地が旭川市東旭川町日の出で、その日の出地区の北側に位置することから「北日ノ出駅」としたようです。
かつて、池北線(後の北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線)に日ノ出駅(訓子府町)があり、それを回避する目的もあったのかもしれませんね。
石北本線内でも、将軍山駅と同様普通列車でも通過する列車が多い駅でした。特に上川方面へ向かう最初の列車は13時59分発と、付近に旭川工業団地があるものの、旭川市内中心部から列車での通勤はほぼ不可能という状況でした。
上川方面の列車は4本、旭川方面の列車は6本(1本は休日運休)しか停車しない駅でした。

駅周辺は農地と工業団地の入口の境目でした。晩年の平日における平均乗車人員は1.4人でした。
同駅も元々は仮乗降場として設置され、国鉄分割民営化と同時に旅客駅に昇格した駅です。今回のダイヤ改正では、そうした経緯を有する旅客駅の廃止が進められました。
訪問することが難しかった駅ですが、実は旭川駅16時18分発の上川行きに乗れば、10分程度滞在して戻ることが可能でした。すぐに遠軽からやってくる普通列車で引き返すことができたのです。周辺にはバス路線もないはずで、乗り遅れた場合は東旭川駅など、前後の駅へ徒歩で移動しなければなりません。
実は、旭山動物園ブームだった頃、最寄り駅として1つ旭川寄りの東旭川駅が紹介されていましたが、実際に1番の最寄駅は北日ノ出駅でした。
当時はシーズンになると東旭川駅に特急が臨時停車していたこともありました。そのような対応をしていた理由は、おそらくホームの有効長の関係や、北日ノ出駅の場合は周辺でバスなどの公共交通機関が発達しておらず、普通列車も多く通過していたことが上げられ、旭山動物園へのアクセス機能は最寄り駅ながらも果たせていませんでした。
現在は旭川駅からバスを使う方法が一般的です。
なので、使い方によっては利用増を見込める駅でしたが、さまざまな理由で役割を上手く果たすことができなかった不運な駅です。


駅舎内には訪問者の思い出を書き残す駅ノートもありました。
やはり変なことを書く人間もいますよ。
よくよく記載内容を確認すると、JR北海道が死んだら、全ての路線や駅が廃線・廃駅になるという、オチをねらっているのか知りませんが、面白い文章もありましたよ。札沼線のときも同じような文章を見た気がします。
北海道では、まだまだこうした駅がたくさんあります。今回のダイヤ改正を前に大幅に整理されましたが、依然として、旧仮乗降場から昇格した駅は残っています。北比布駅など、そうした経歴を持ちながら、付近に高校があって通学利用が多い場合を除いて、来年度以降もさらに整理されていくことが予想されます。
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