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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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【祝】北海道新幹線開業5周年

昨日3月26日は北海道新幹線開業5周年でした。おめでとうございます。

2016年3月26日のダイヤ改正を機に、道内と本州を結ぶ鉄路は貨物列車などを除いて原則在来線から新幹線に変わりました。青函トンネルを使って新幹線が北海道にやって来る。

長年の夢が達成した瞬間でした。

しかし、青函トンネル内では貨物列車とすれ違う際の風圧の関係で最高運転速度を在来線時代と同じ140km/hにせざるを得ないなど、課題は残されたまま開業しました。この影響で最速達列車でも東京~新函館北斗間4時間切りを達成することができませんでした。

現在は青函トンネル内における速度向上により、4時間の壁をを超え、最速達列車は3時間58分になりました。この所要時間は札幌から函館や釧路へ行くのと同等の所要時間です。新幹線はやはり凄いですよね。

しかし、航空機と比べると完全に優位な立場にはなっておらず、昨今のコロナ禍では非常に苦しい利用状況が続いています。



北海道の新幹線の玄関口新函館北斗駅。

昨夏に同駅を訪問した際は、駅前に人一人歩いていませんでした。新幹線で新函館北斗駅に到着する利用客も僅かで、コロナの影響で大きく利用が落ち込んでいる様子が伺えました。

元々日頃からそこまで多くの利用はありませんが、せっかく新幹線ができたのに、この状況は寂しい限り。やはり、札幌まで延伸させなければ威力を発揮することは難しいようです。













新幹線の車両はこ~んなにカッコいいのですが、利用は僅かしかありませんでした。

乗り入れる車両は、JR東日本のE5系または、JR北海道のH5系です。早朝と深夜に「はやて」が一部設定され、東京からの「はやぶさ」の多くが新函館北斗駅まで乗り入れます。東北新幹線区間で速達の「はやぶさ」も北海道新幹線内になれば、各駅に停車する列車もあります。


開業から5年が経過し、良い点と悪い点もわかってきましたね。

良い点は、万が一の際の本州への代替交通機関になり得ることです。この威力が発揮されたのが2018年9月に発生した北海道胆振東部地震です。

北海道の玄関口、新千歳空港が地震によって大きな被害を受け、航空機が数日間発着できない状態に陥りました。その間、先行して新幹線が復旧したため、道内⇔本州の輸送において、新幹線が重宝される結果になりました。

地震発生場所にも寄りますが、緊急時や災害時において早期に運行再開が可能という点において、改めて新幹線の良さを実感した次第で、管理者もこれを機に、新幹線への見方が変わった瞬間でもありました。まだまだ道内と本州の移動が航空機が重宝される中、代替交通として重要な役割を果たす場合があり、今後も万が一の際は新幹線が重宝されそうです。

ほかにも、冬季に悪天候などで多くの航空機に欠航が生じた場合も代替として新幹線が選ばれる傾向にあることがわかっています。


悪い点は、冒頭のとおり、所要時間です。青函トンネル区間で新幹線の威力が発揮されていません。また、盛岡以北は最高運転速度が260km/hに制限されており、E5系やH5系の性能が生かされていない状況にもあるのです。東京と北海道を結ぶに際し、速度向上を果たしても航空機からシェアを奪うことは難しいかもしれませんが、逆に北海道と東北の主要都市へは新幹線の方が優勢です。東京と新函館北斗を結ぶことに拘るのではなく、途中の区間における都市間輸送に重点を置いていった方がいいのかもしれません。

北海道新幹線が札幌まで延伸したとしても、東京まで結ぶことはもちろんですが、札幌と新函館北斗、または東北の主要都市をメインとした輸送展開を期待したいです。

あとは、管理者自身の要望ですが、自由席がほしいです。割高に感じてしまいます。奥津軽いまべつ駅に行きたいと思って値段を調べてみたらけっこうするんですよね。もう少し安くしてほしいと思ったりしています。


開業から5年が経過し、3月24日から佐川急便と共同で新幹線を使った貨客混載事業が始まりました。平日1日あたり上り列車1本を使って新函館北斗~新青森間で輸送が実施されるようになります。

これは、2019年4月から先行して宗谷本線で実施していたものを、北海道新幹線でも実施することによるものです。北海道産の生鮮品の輸送についても今後検討していくようです。

開業から5年。新たな試みも始まり、札幌駅周辺では札幌延伸に向けた工事や工事スケジュールが順次公示されています。札幌延伸は10年程度先になりそうですが、おそらく待っていればあっという間でしょう。首を長くして待ちたいと思います。




この写真は、本当はポスターふうのイメージを作成しようと思いましたが、気分が乗らず、撮影しておいた写真で使えそうなものを加工したもの。

「ありがとう。 そして、これからも。」みたいな感じで作成しようと思いましたが、それだけしか浮かばず諦めました。

ほかにも、キハ261系「スーパー北斗」や「はこだてライナー」も5周年なので、そちらでアイデアが浮かべば製作してみたいと思います。










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コメント
10339: by かいおう on 2021/03/27 at 21:25:59

北海道新幹線も5年目という事ですが、以前はトレインオントレインや、第2青函トンネルなどといわれていましたが、私としては、青函トンネル以外の共用区間を160㎞化してほしいと思っています。

今は、最高速度が奥津軽いまべつ~木古内間が260㎞→140㎞→160㎞→140㎞→260㎞となっており加減速のロスが半端ない事になっています。
これを160㎞化できれば、260㎞→160㎞→260㎞となり、数字以上の効果があると思います。
トレインオントレインや第二青函トンネルよりはるかに簡単な事ですからなんとかこれに取り組んでもらいたいですよね。。

福島駅の工事も始まりましたし、東北新幹線の盛岡以北の320㎞化も始まりましたから、なんとかこれに共用化区間の160㎞化も加わって大幅な時間短縮を期待したいものです。

10340: by 氷海軌道 on 2021/03/28 at 14:35:15

 札幌まで延伸すれば、函館対札幌輸送に革新が起こることは間違いないでしょうね。新函館北斗での乗り換えを考慮しても1時間半を切る可能性があるのですから、航空機をほぼ確実に撤退に追い込めるでしょう。

 個人的には基本計画通りに旭川まで延伸して欲しいと思っております。もし延伸すれば、札幌〜旭川は大体40分ぐらいでしょうか。旭川も30万人程おりますし、採算割れはしないのではないでしょうか。札幌のホーム数が少ないですが、始発終電を除いて全便を旭川直通にすれば問題ないでしょう。 

10346:初の失敗事例と化すか?! by ピカチュウ親方 on 2021/03/28 at 23:57:52

これまで新幹線は成功事例しか無かったが、北海道新幹線は例え札幌まで出来ても失敗する公算が高くなったと言えそうだ。

一応JR東日本は、次世代新幹線車両のアルファXを開発しているが、全区間で360キロ運転出来ないと意味は無い。

だがしかし、青函トンネルのみならず、他の区間も320キロでしか無い。

更にチャイナウィルス渦で、インバンが期待出来なくなり、リモート化で出張需要も消え失せた。

そうなると管理者様も御指摘の様に、金銭にシビアな観光客だけとなり、新幹線は選ばれなくなってしまうと私は思う。

タラレバになってしまうが、新幹線より北斗星等の夜行列車を残した方が良かったのかもしれないが・・・。

以下は個人的な呟きで、過去にも何度も記してますが・・・。
鉄道ブームで鉄道利用する人が増えてるとマスゴミは言うが、何見てんねんと言いたくなりますね(泣笑)。

10351: by 管理人 on 2021/03/30 at 00:37:45

>>「氷海軌道」さん、コメントありがとうございます。

おそらく、東京まで結ばれることが大きく宣伝されると思いますが、そうではなくて、札幌~新函館北斗、あるいは札幌と東北圏の輸送を前面に出した輸送や宣伝をしてほしいです。

東北圏までであれば、新幹線の方が優位になりそうですよね。

あとは、函館までは「北斗」の後継車の役割が与えられるはずなので、自由席がほしいです。「つばめ」のような北海道新幹線完結列車がほしいですね。

旭川直通は以前から話がありますが、今のところ実現しそうにありません。駅を設けるならどこがいいでしょう?岩見沢、滝川、深川あたりでしょうか。美唄や砂川あたりも駅がほしいと言ってくるかもしれません。

話題逸れますが、旭川方面は高速道路のICも変則的に設けられており、奈井江砂川で統合されているような形で1つ設けられているのに対し、茶志内は単独で設けられていたりと、JRとは扱いが違いますよね。地元の同級生は実家に帰る度に憤慨していますよ。

新幹線が延びてしまえば、今度は岩見沢~旭川間が在来線で存続の危機に追い込まれそうです。そのあたりもどう対応していくか難しいところですよね。

10353: by 管理人 on 2021/03/30 at 00:57:24

>>「かいおう」さん、コメントありがとうございます。

少しづつ速度向上していますが、あまり大きな効果というのは現時点で得られていないんですよね。盛岡以北320km/h化を達成できなければ、今後も大きな所要時分短縮は見込めないと思います。

あとは、最高速度がN700Sよりも上回っても、軌道加速度の数値が悪いです。このあたりもN700S並みに引き上げられたら、もっと時間短縮につながるはずです。Alfa-Xの性能はまだわかりませんが、そうした点でも性能向上を果たしてもらいたいと思います。

10354: by 管理人 on 2021/03/30 at 01:04:13

>>「ピカチュウ親方」さん、コメントありがとうございます。

札幌へ延伸して途中にも駅が設けられますが、利用は極端に偏ると思います。

札幌民からすれば、札幌から倶知安へ、長万部へ、八雲へ行く日頃の理由がないんですよね。あくまで地元住民が札幌なり函館なりに行く場合に利用されるに過ぎないと思います。メインは札幌~新函館北斗間の輸送になると思います。

新幹線の開発技術は凄いと思いますが、性能に対して、設備が追いついていません。360km/h運転はたとえアルファXの量産版が出ても無理だと思います。果たしてそうした性能が必要なのかどうか。

管理者としては、最高運転速度はそのままに、軌道加速度4.0ぐらいの高性能車両を開発してほしいです。その方が所要時間短縮につながりやすいと思います。

道内利用を大事にするのであれば、自由席設けるのは必須だと思います。利用者を考慮した「つばめ」のような列車がほしいですね。

11455:貨物輸送と新幹線の今後 by 龍 on 2022/05/10 at 03:56:15 (コメント編集)

第2青函トンネルの建設に向けた調査会を自民党道連が設立する方向である、との報道がなされました。日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)では、2車線対面通行で原則自動運転車限定の専用道路と貨物輸送の単線鉄道による併用トンネル1基を整備する構想を打ち出していますが……。

また、これとは別にJR貨物が2022年度の事業計画の中で、「物流イノベーションや既存鉄道インフラの有効活用として貨物新幹線構想の具体化に向けた検討を推進する」と明記しています。これが従来のJR旅客各社が実施している「既存の新幹線車両による客貨混載輸送」ではなく、「貨物専用の新幹線車両を開発する」という意味なのだとすると……。

11460: by 管理人 on 2022/05/12 at 22:42:50

>>龍さん、コメントありがとうございます。

昔からそうした構想はありましたよね。ですが結局どれも実現していませんが、道路で結ばれるとなれば、それはそれで話題性抜群だと思います。青函トンネル開業当時は鉄道のみが整備されて残念な話題ばかりだったと聞きますが、まだ管理者が生まれていない時代の話なので、どうだったのかはわかりません。

今年度の事業計画の「物流イノベーションや既存鉄道インフラの有効活用として貨物新幹線構想の具体化に向けた検討を推進する」は、あくまで検討推進であって、実現に向けてはまだまだ遠い話になりそうです。

まずは広大なヤードを必要とするため、貨物新幹線は現状では難しいです。特に札幌はこれ以上スペースもないので、難しいでしょう。やはり貨客混載が限界だと思います。

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