fc2ブログ

プロフィール

管理人

Author:管理人
北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

<公式Facebook>


<公式Twitter>


<公式Instagram>

Amazon.co.jp(鉄道雑誌その他)

RSS

キハ261系による特急「おおぞら」運行開始からの1年

昨年3月のダイヤ改正でキハ261系1000番台による特急「おおぞら」が営業運転を開始しました。













それから今日までいろいろと写真を撮影し・・・



昨秋はデビューしたばかりのキハ261系5000番台はまなす編成も一部で充当されました。5月にはラベンダー編成で運行される日もあるようです。


キハ261系1000番台は、札幌~帯広間については、2007年10月ダイヤ改正から「スーパーとかち」として充当していました。一時期、石勝線脱線火災事故でキハ283系が6両焼失した際、代替でキハ261系1000番台が製造され、初の営業列車として釧路方面乗り入れが実現するかと思いきや、減便措置でそれは実現せず、結局実現したのはそれから6年と4カ月後になりました。

車体傾斜装置を作動させ、最高運転速度130km/hで運行した場合、燃費が悪くて札幌と釧路を往復することすらできない情報も飛び交い、どの線区においても一定の高速化が可能で振り子式車両にも高速性能で劣らない汎用性の高い車両であるものの、長距離における連続走行が難しいという点で函館方面や釧路方面の投入に難があったことも事実です。

その後、キハ261系1000番台も車体傾斜装置の使用を停止させ、5次車以降は車体傾斜装置を非搭載のまま製造し、今日も製造され続けています。燃料ドカ食いの原因でもあった車体傾斜装置を使わないことで途中無給油で札幌~釧路間を1.5往復、札幌~函館間を2往復することが可能になりました。

昨年3月ダイヤ改正で初めて釧路方面に投入されました。キハ283系を全て置き換えることはなく、札幌運転所(札サウ)の車両で運用していた3往復を置き換え、釧路運輸車両所(釧クシ)の車両で運用していた3往復については、引き続きキハ283系が充当されています。

これにより、札幌と釧路でキハ283系の初期車を中心に廃車が発生し、一部は札幌から釧路へ転出し、最後の活躍を続けています。今年に入り、キハ261系1000番台が釧路に新たに配置になったことから、残るキハ283系について動向が注目される次第です。

キハ283系は特に池田~白糠間の急曲線に備えて開発された車両です。釧路方面にキハ261系が投入されるまでは、帯広~釧路間におけるキハ261系の性能が未知数であり、置き換え後は大幅な所要時間増加も懸念されました。しかし、実際にダイヤが公表されると、依然として同区間はキハ283系充当列車が速いものの、+数分の差であり、全体的にはキハ283系と同等で走行することができる性能を秘めていることがわかりました。

キハ261系充当列車の最速は、特急「おおぞら5号」の4時間01分です。最速達の特急「おおぞら12号」には届かないものの、前者については、札幌~南千歳間で先行列車に足止めを喰らっており、本領発揮ができない状況です。一方で性能が開放される石勝線と根室本線だけで比較してみると、前者が3時間26分、後者が3時間28分であり、キハ261系の方が速いのです。これに札幌~南千歳間で本来の性能を開放することができれば、キハ261系で4時間切りは可能なのです。

これを知った際は驚きましたね。

なので、キハ283系の後継車としての役割も十分に果たしていけそうです。

SNSなどを確認していると、キハ283系よりも揺れが少なく、反って乗り心地がよいということでキハ261系の方が高評価を得ている場合もけっこうあります。営業運転開始からまだ1年しか経過していませんが、今後のさらなる活躍を期待したい列車です。











↓ブログランキングにご協力お願いします↓


にほんブログ村


人気ブログランキング

鉄道コム
関連記事
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
10496:道東自動車道が2024年度に全通 by 龍 on 2021/05/06 at 17:32:47 (コメント編集)

北海道開発局は防災・減災、国土強靱化に向けた道路の5か年対策プログラムの北海道ブロック版を策定し、2021年4月27日に発表しました。その中で、道東自動車道が2024年度に全線開通する予定であることが明記されました。

・1995年10月30日:十勝清水IC〜池田IC間が開通。これが道東自動車道で最初に開通した区間。
・1999年10月7日:千歳恵庭JCT〜夕張IC間が開通。千歳恵庭JCTで道央自動車道と接続。
・2003年3月15日:帯広広尾自動車道の一部区間(帯広JCT〜帯広川西IC間)開通に伴い、接続地点として帯広JCTが開業。
・2003年6月8日:池田IC〜本別JCT〜本別IC間(本線)と本別JCT〜足寄IC間(支線)が開通。
・2007年10月21日:トマムIC〜十勝清水IC間が開通。
・2009年10月24日:占冠IC〜トマムIC間が開通。
・2009年11月21日:本別IC〜浦幌IC間が開通。
・2011年10月29日:夕張IC〜占冠IC間が開通。飛び地状態が解消。
・2015年3月29日:浦幌IC〜白糠IC間が開通。
・2016年3月12日:白糠IC〜阿寒IC間が開通。
・2024年度:阿寒IC〜釧路西IC間が開通。道東自動車道が全通。

釧路外環状道路として2016年3月12日に釧路西IC〜釧路東IC間、2019年3月9日に釧路東IC〜釧路別保IC間が開通しているため、道央自動車道と合わせて札幌市〜釧路市間が完全に高速道路で結ばれることになります。他にも、道東自動車道では千歳恵庭JCT〜十勝清水IC間の4車線化が推進されており、段階的に認可され順次着工していく予定となっています。

道東自動車道が全線未整備だった頃は夏季7時間40分・冬季10時間18分だった札幌市〜釧路市間の道路(自動車)による所要時間が、今回の全線開通によって夏季4時間23分・冬季5時間6分になります。こうして見ると、単純な所要時間の短縮に加えて、夏季と冬季の所要時間差がほとんどなくなりました。狩勝峠や日勝峠といった難所を迂回できるようになったのも大きいです。

10497: by 管理人 on 2021/05/07 at 23:51:28

>>「龍」さん、コメントありがとうございます。

北海道の鉄道において、脅威となるのが高速道路の延伸です。15年ぐらい前までは鉄道一強状態でしたが、高速道路の延伸によって徐々に利用客が奪われ、昨今はコロナの影響もあって悲惨な状況です。

今後もマイカー需要が増えることは言うまでもなく、特にコロナ禍では各々単独で移動した方が感染リスクも減らせるでしょう。そうした意味では、マイカー需要がさらに拡大しそうです。

全線開通後の所要時間も一部の特急「おおぞら」よりも速いです。実際はこの所要時間よりも早く到達できると思いますから、札幌と釧路が鉄道と同等または早いくらいになりそうです。

マイカーのほかにも高速バスもありますから、道東道が全通すれば、鉄道はさらに厳しくなると思います。

10498:脇から失礼! by ピカチュウ親方 on 2021/05/08 at 01:25:47

道東道の全通、高速の延伸で寂れる鐵道を「嫌」と見てきたから、おおぞらルートの更なる衰退は予想がつきますね。

今はまだ「マシ」なおおぞらルートですが、いずれ宗谷・石北と同様に、特急存廃や路線そのものの存廃が噴出するでしょうね。

私の見立てでは釧路までは何とか存続と、希望的観測をしてましたが、下方修正せざる得ないかも知れませんね(泣)。

10502: by 管理人 on 2021/05/09 at 22:44:50

>>「ピカチュウ親方」さん、コメントありがとうございます。

特急「おおぞら」も、いずれは道北特急と同じように閑散とした状態になる可能性も否定できません。

コロナでより影響を受けています。釧路までは単独で維持することが困難な路線にはなっていませんが、もしかしたら今後の状況では下方修正されるかもしれません。日に日に厳しい状況が続いていきそうです。

10569: by 龍 on 2021/06/09 at 01:47:06 (コメント編集)

2020年度のキハ261系1000番台とキハ283系の動きは、次の通りです。キハ261系1000番台は4両(ST-1119/1219編成)が落成し、本系列では初めて釧路運輸車両所への配置となりました。キハ283系は釧路運輸車両所の7両(キハ283形が2両〈5・7〉とキハ282形が5両〈3・103・105・107・3003〉)と札幌運転所の2両(キハ282形〈102・2002〉)の合計9両が廃車となり、札幌運転所の1両(キロ282形〈6〉)が釧路運輸車両所へ転属しました。

この結果、札幌運転所にキハ261系1000番台が52両、釧路運輸車両所にキハ261系1000番台が4両、キハ283系が29両の体制となりました。札幌運転所に所属する気動車はキハ261系1000番台のみとなり、キハ283系は釧路運輸車両所のみの配置となりました。

キハ261系1000番台(札幌):52両
・ST-11xx編成(2両×9本):1101〜1106・1116〜1118
・ST-12xx編成(2両×9本):1201〜1206・1216〜1218
・キハ260形1300番台(16両):1301〜1308・1336〜1343

キハ261系1000番台(釧路):4両
・ST-11xx編成(2両×1本):1119
・ST-12xx編成(2両×1本):1219

キハ283系(釧路):29両
・キハ283形(11両):11〜21
・キハ282形(14両):4〜8・108〜111・2005〜2009
・キロ282形(4両):3・5・6・8

なお、川崎重工業兵庫工場(車両カンパニー)で製造中のキハ261系1000番台(2021年度増備分)は、6月7日の時点で少なくとも6両(ST-1120/ST-1220編成・ST-1221編成)の姿が確認されています。確認できるのは先頭車を含むユニットのみで、増結用中間車のキハ260形1300・1400番台の姿はないようです。新製配置がどこなのかは未確認です。

10579: by 管理人 on 2021/06/13 at 13:07:40

>>「龍」さん、再度コメントありがとうございます。

H100形といい、キハ261系1000番台といい、配置先がどこになるのか楽しみな車両ばかりです。前者については、一部が釧路配置になることが決まっていますね。

後者は先に釧路に4両配置となっています。今年度はまだ営業列車として稼働していないので、今後の増備車待ちというところでしょうか?釧路に配置される可能性が高そうですよね。それか、函館に新製配置して5次車を札幌に回すこともあり得るかもしれません。

増結用中間車はあと2両新製される計画です。繁忙期や増結時に多く使いそうな函館や釧路に配置されそうな気がします。

▼このエントリーにコメントを残す