キハ261系1000番台函館方面乗り入れ開始から5年
キハ261系 - 2021年04月07日 (水)
北海道新幹線開業から5年。
そして、キハ261系1000番台が函館方面に乗り入れるようになったのも5年前の3月からです。新幹線開業に合わせて札幌~函館間の特急列車も増強。従来の9往復から12往復になりました。
ということで、運行開始から2年ぐらいの写真を16枚一気に掲載します。















やっぱり、キハ261系は青い方がカッコいいですね!
キハ261系が函館方面に投入されるまで札幌~函館間の特急列車は9往復でした。元々は11往復でしたが、車両トラブルが相次ぎ、車両メンテナンス向上を図るべく、2往復の運転を取り止めました。本数を減らしたからといって車両を増結することもなかったため、午前から午後にかけての列車で混雑が相次ぎました。臨時の「北斗」で輸送力をカバーするも、ニセコエクスプレスのように3両編成の列車も充当されると、やはり混雑が集中してしまい、減便施行から2年以上よくその体制で乗り切ったな、と今でも思いますよ。
利用客から非難の声が相次ぎ、JRも繁忙期に関しては、バスなどの他の交通機関への利用の検討を促すという不測の事態。本当に大変な時期でした。
そのリベンジを果たすべく、北海道新幹線開業を機に札幌~函館間の特急列車の輸送力を増強しました。それまでよりも3往復増えて一気に12往復に。キハ183系充当列車は基本編成を従来よりも1両または2両増やし、キハ261系充当列車は基本編成が8両とされました。繁忙期となれば最大10両編成まで増結を実施していました。
それまで繁忙期における増結も消極的だったJR北海道。しかし一転、北海道新幹線開業日の3月26日からゴールデンウィーク明けまで平日や休日問わず、キハ261系充当列車については連日10両編成で運行されるなど、これまでの苦しかった輸送状況を一掃するような運行を展開し、結果的に1年後には高速バスなどの他の交通機関から利用客を奪うことに成功します。
今思うと、北海道新幹線が開業したからといって「北斗」や「スーパー北斗」は混雑せず、実は連日10両編成というのは明らかな過剰輸送でした。それでも、10両編成という長い編成の実現や本数増加がそれまでの不便さを一掃させたことは言うまでもありません。徐々に利用客が戻っていったのです。
所要時間については、キハ261系充当列車は最速3時間45分で、中には3時間50分台の列車もありました。それでも1年後には他の交通機関から利用客を奪っているので、必ずしも所要時間短縮だけが評価されるわけではないこともわかってきました。利用者がJRを選択する理由として、本数が多く確保されている分、出発時間帯の選択肢が増え、結果的にそれが利用のしやすさにつながっているとのことでした。
昨今では、コンセントの設置やネット環境の整備の遅れが指摘され、JRはまた苦戦している状況が続いています。キハ261系5000番台ではそうした弱点を克服しており、今後は1000番台全車にも普及するといいですね。ちなみに、一部車両では設置等が進められているようです。
2016年3月ダイヤ改正時点では、まだ3往復しか設定されていませんでした。内訳はキハ261系3往復、キハ281系5往復、キハ183系4往復で、当時はまだキハ261系が一番本数が少なかったのです。しかし、ダイヤ改正の度に本数が拡大していき、いつの間にかキハ183系は札幌~函館間から撤退してしまいました。5年経過した現在、キハ261系8往復、キハ281系3往復の計11往復になりました。ダイヤ改正前はキハ261系が+1往復だったので9往復でした。いつの間にかキハ281系の運用の一部も置き換えていたのです。
現在のところ、営業運転時における最速の所要時間は3時間38分(ダイヤ改正までの特急「北斗24号」)です。キハ281系には及ばないものの、十分な速達性を備えています。
事前に公表されているとおり、今のところ、キハ281系は2022年度末で引退する予定です。2023年春ダイヤ改正までと仮定すると、活躍は残り2年を切りました。2年後には札幌~函館間の定期特急列車は全てキハ261系に統一されているということになります。
昨今は新型コロナウィルスの影響もあり、一部写真の半分の5両編成が基本編成となってしまいました。繁忙期になればある程度増結されると思いますが、非常に寂しい限りです。目処がついてまたこうした元気な編成が戻ってきてくれることを期待しています。
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そして、キハ261系1000番台が函館方面に乗り入れるようになったのも5年前の3月からです。新幹線開業に合わせて札幌~函館間の特急列車も増強。従来の9往復から12往復になりました。
ということで、運行開始から2年ぐらいの写真を16枚一気に掲載します。















やっぱり、キハ261系は青い方がカッコいいですね!
キハ261系が函館方面に投入されるまで札幌~函館間の特急列車は9往復でした。元々は11往復でしたが、車両トラブルが相次ぎ、車両メンテナンス向上を図るべく、2往復の運転を取り止めました。本数を減らしたからといって車両を増結することもなかったため、午前から午後にかけての列車で混雑が相次ぎました。臨時の「北斗」で輸送力をカバーするも、ニセコエクスプレスのように3両編成の列車も充当されると、やはり混雑が集中してしまい、減便施行から2年以上よくその体制で乗り切ったな、と今でも思いますよ。
利用客から非難の声が相次ぎ、JRも繁忙期に関しては、バスなどの他の交通機関への利用の検討を促すという不測の事態。本当に大変な時期でした。
そのリベンジを果たすべく、北海道新幹線開業を機に札幌~函館間の特急列車の輸送力を増強しました。それまでよりも3往復増えて一気に12往復に。キハ183系充当列車は基本編成を従来よりも1両または2両増やし、キハ261系充当列車は基本編成が8両とされました。繁忙期となれば最大10両編成まで増結を実施していました。
それまで繁忙期における増結も消極的だったJR北海道。しかし一転、北海道新幹線開業日の3月26日からゴールデンウィーク明けまで平日や休日問わず、キハ261系充当列車については連日10両編成で運行されるなど、これまでの苦しかった輸送状況を一掃するような運行を展開し、結果的に1年後には高速バスなどの他の交通機関から利用客を奪うことに成功します。
今思うと、北海道新幹線が開業したからといって「北斗」や「スーパー北斗」は混雑せず、実は連日10両編成というのは明らかな過剰輸送でした。それでも、10両編成という長い編成の実現や本数増加がそれまでの不便さを一掃させたことは言うまでもありません。徐々に利用客が戻っていったのです。
所要時間については、キハ261系充当列車は最速3時間45分で、中には3時間50分台の列車もありました。それでも1年後には他の交通機関から利用客を奪っているので、必ずしも所要時間短縮だけが評価されるわけではないこともわかってきました。利用者がJRを選択する理由として、本数が多く確保されている分、出発時間帯の選択肢が増え、結果的にそれが利用のしやすさにつながっているとのことでした。
昨今では、コンセントの設置やネット環境の整備の遅れが指摘され、JRはまた苦戦している状況が続いています。キハ261系5000番台ではそうした弱点を克服しており、今後は1000番台全車にも普及するといいですね。ちなみに、一部車両では設置等が進められているようです。
2016年3月ダイヤ改正時点では、まだ3往復しか設定されていませんでした。内訳はキハ261系3往復、キハ281系5往復、キハ183系4往復で、当時はまだキハ261系が一番本数が少なかったのです。しかし、ダイヤ改正の度に本数が拡大していき、いつの間にかキハ183系は札幌~函館間から撤退してしまいました。5年経過した現在、キハ261系8往復、キハ281系3往復の計11往復になりました。ダイヤ改正前はキハ261系が+1往復だったので9往復でした。いつの間にかキハ281系の運用の一部も置き換えていたのです。
現在のところ、営業運転時における最速の所要時間は3時間38分(ダイヤ改正までの特急「北斗24号」)です。キハ281系には及ばないものの、十分な速達性を備えています。
事前に公表されているとおり、今のところ、キハ281系は2022年度末で引退する予定です。2023年春ダイヤ改正までと仮定すると、活躍は残り2年を切りました。2年後には札幌~函館間の定期特急列車は全てキハ261系に統一されているということになります。
昨今は新型コロナウィルスの影響もあり、一部写真の半分の5両編成が基本編成となってしまいました。繁忙期になればある程度増結されると思いますが、非常に寂しい限りです。目処がついてまたこうした元気な編成が戻ってきてくれることを期待しています。
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