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札沼線の北海道医療大学~新十津川間の営業列車運行終了から1年

昨年の4月16日は北海道で新型コロナウィルスに関する緊急事態宣言が発令された日。

この不測の事態により、札沼線の北海道医療大学~新十津川間はそれまでは昨年の4月24日(金)の定期運行終了予定でしたが、さらに前倒しされ、急遽4月17日(金)の新十津川発の5426Dをもって営業運転を終了する運びとなりました。

日本の鉄道史上、例をみない営業運転の終了でした。



当時、JR北海道から発表された資料がこちら。

驚くのはその発表されたタイミングです。営業運転終了のアナウンスが宣告された前日の20時頃突如発表されたのです。

これよりも数時間前に発表されれば、飛行機の予約に間に合い、本州方面からの渡道もギリギリ可能ですが、20時頃発表となれば、基本的には本州方面からは渡道することが難しくなります。航空機の最終便に間に合わない時間帯に発表するという、綿密な計画のもとで最終営業への準備が進められました。

おそらく、新型コロナウィルスの影響も考慮し、営業運転の終了方法も何パターンも勘案されていたと思います。迅速な対応でした。

その甲斐あってか、最終列車の利用は2両編成で1両あたり平均75名と、大混雑状態にはなりませんでした。

札沼線の末端区間廃止に伴う代替バスも廃止前に一足先に4月から営業運転を開始しており、バスで代替輸送が可能なことも、思い切った判断が可能だったという背景にありそうです。











正式な営業運転終了日は昨年の5月6日。この日をもって札沼線の北海道医療大学~新十津川間が廃止となりました。

正式に鉄道の駅は5月6日まで営業扱いにはなっているものの、営業運転終了後は列車が来ることはありませんでした。5月6日までは各駅も閉鎖されることはなく、見学等で入場することが可能でした。









5月6日の営業終了後から各駅の前後、踏切などで立入禁止の柵が設置され、一気に廃線感漂う雰囲気へ。85年の歴史に幕を下ろしました。

今現在、札沼線の末端区間がどのようになっているのか確認していませんが、石狩月形駅周辺では線路を使ってトロッコへの再活用を検討、新十津川に近いエリアについては、駅舎やホームは順次解体される計画で、場所によって水田地帯が分断されていることから、線路を撤去して基幹産業の稲作の振興を進めるため、線路跡地を水田に戻す計画です。

線路などを撤去された話はまだ聞かないので、駅舎などの解体・撤去を含めて今後が気になります。この春にでも久しぶりに見に行ってみようと思います。










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コメント
10453:はじめまして by 桜花 on 2021/04/18 at 22:46:00

地元の公務員です。
新十津川駅は駅舎は解体しホームと鉄路は残して公園にする予定に変わりました。
6月に駅舎解体予定になってます。
今は大雪による破損も無しで建ってます。

10464: by 管理人 on 2021/04/20 at 23:06:45

>>「桜花」さん、コメントありがとうございます。

当初の計画では、交通アクセスの改善、憩い・交流の場などを基本方針とし、道路の敷設などを盛り込んだ駅舎の跡地が整備される予定だったと思います。

ということは、6月あたりになれば、周辺の線路も撤去されて場所によっては水田に戻されていきそうですよね。駅舎解体の様子は1回見に行きたいです。教えていただき、ありがとうございます。

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